Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

鎌倉彫資料館

2016-06-20 08:30:35 | エトセト等
今年3月にリニューアルしたという鎌倉彫資料館に連れて行っていただいた.
鎌倉の住人でないと行きづらいところ.がらがらで,小町通の雑踏が嘘みたい.

常設展は鎌倉彫の歴史しの順番.鎌倉彫の発祥は鎌倉時代,室町から安土桃山時代は仏具中心,江戸時代に大衆化し,茶道具・生活用具に広がる.
写真の水鳥の香合が可愛い.復刻すればいいのに.

古いものは意外にシュール.現在はカルチャーセンターで年寄りがお盆を作っているだけじゃないの...というのは単なる憎まれ口.エレベータから小学生が数人飛び出してきた.このビル,鎌倉彫会館の「鎌倉彫ジュニア教室」の生徒達らしかった.大人向け・観光客向けの2時間体験教室もある.

1階のカフェでは鎌倉彫の食器が使われているとのこと.
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

緑の塊を描く

2016-06-19 10:49:37 | お絵かき


二宮不二麿「風景」@「いま、被災地から」展 / 東京藝術大学大学美術館 本館.
木の塊が丘となることを認識させる描き方.
なんということはない穏やかな風景だが,そこは東北のこと.一歩山に入れば,ヤブ蚊や蛭や蛇が,この時とばかり短い夏で生命活動中なんだろう.



熊谷守一「太郎稲荷」@ 豊島区立 熊谷守一美術館,
8号だが,この作者にしては大きな作品.95歳のときに入谷の太郎稲荷の樫の木と池を思い出して描いたということだ.
緑の中の黒いバネ?がシュールで「青葉闇」というコトバを感じさせる.



末満誠子  @ 末満誠子・難波英子「色を奏でる」展
昨日行った展覧会より.ちなみに難波英子さんは J 子の先生.
末満さんの絵は左側のように,緑の島と青い海,そこに赤い潮 (生命だそうです) という構図が多く,緑の島の描き方はちょっと守一を連想させた.
右側の Miyagima は展示作品の中で異色.実際の宮島は大きな島で,厳島神社があり人が住んでいるのは,ほんの negligible な一角.当然 ? この絵にも鳥居なんか存在しない.200 号の画面からはみ出しそうな山塊が,ひとつひとつ色が違う.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

のこぎり漫談 by サキタハヂメ

2016-06-18 08:33:09 | 新音律


ANA 機内の全日空寄席でサキタハヂメの「のこぎり漫談」.演奏がすごくゲージツ的 ! と思ったら,音楽家としてのキャリアもお持ちの方...というよりも,寄席出演がジョーク ?
おおいに受けていたが,寄席の客は「漫談」ではなく「曲芸」と評価したのだと思う.話し方はライブの MC の延長みたいだった.

この動画では漫談ぬきなので,安心して鑑賞できる.
叩く奏法が面白い.
バッハのような曲よりもドビュッシーのような曲が良いようだ.
非ポルタメント奏法はかえって難しいところは,テルミンに似ている.既存の音律・音階にこだわらない音楽がいいんじゃないの ?

この全日空寄席はバンコクで行われ,志の輔と一緒に出演したとのことだが,広小路亭みたいな場所でも演っているんだろうか ?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いま、被災地から @ 東京藝術大学大学美術館 本館

2016-06-17 09:35:57 | お絵かき


サブタイトル -岩手・宮城・福島の美術と震災復興-.


展示はふたつに大別できる.

ひとつは東北地方ゆかりの近現代作家の作品.関根正二,海老原喜之助,松本竣介,佐藤忠良など.
初めて見る作家のド迫力作品も何点かあった.真山孝治「彼岸に近く」は若い野良着の娘が野原にぼてっと寝そべっている図だが,とても濃い.大沼かねよ「野良」,二宮不二麿「風景」はネットで見られる.前者はプロレタリア美術と括られているもののひとつ.一緒に展示されている夫の金子吉弥「失業者」はもっと暗い.後者は一見,どうということはない絵だが,東北の暑い夏が肌で感じられた.

もうひとつは,岩手県、宮城県、福島県の県立美術館などの作品の救出、修復、復元.放射線防護服に身を固めての作業,修復手順と,その復元結果.
展示されている手も足ももげた状態で会場を睥睨する彫像・柳原義達「岩頭の女」は瓦礫の中から掘り出されたとのことである.
しかし絵画作品にはほとんど修復の痕がわからない.

豪華な図録が無料 ! 写真も図録より.陸前高田市立博物館,2011/07/14 とのこと.

「アフガニスタン特別企画展 素心 バーミヤン大仏天井壁画」@ 向かい側の陳列館はパス.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Mathematica による音声データ処理

2016-06-16 10:12:54 | 科学


ずいぶん使いやすくなっている!!

まず,Import により音声ファイル AIFF, WAV からデータを抽出できる.実行するとソノグラムと音声波形が返ってくる.

ソノグラムを作る命令は Spectrogram.

ColorData としてカラーコードが用意されている.

というわけで,たいていのことはできるのだが,ちょっと変わったことをやろうとすると頭を捻らなければならない.Amadeus なら縦軸を周波数にしてくれるんだけど...
縦軸を対数にするにはどうすればいいのだろうか.



Wavelet も簡単.でも Spectrogram は一発で行くのに,Scalogtam は2つの段階を踏む必要がある.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新じゃが小芋

2016-06-15 10:47:59 | エトセト等


当地はじゃがいもの産地でもある.この時期ピンポン球くらいのが一山 100 円でスーパーで売っている.「新じゃが小芋」という呼称も初めて知った.塩コショウ+ワインで主食になる.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニホニウム

2016-06-14 13:48:22 | 科学
ニホンよりニッポンが威勢がいいから,ニッポンと言うべしというお触れが回ったような気がするが,ニッポニウムというネーミングはダメなんだそうだ.確かにニッポニウムという幻の元素については高校時代に聞いたことがある.この経緯は Wikipedia のレニウムの項に詳しく書いてあった.

国威高揚ということで基礎科学の予算が増えるのは結構.
物理も化学も細分化していて,この事がどういう意味を持つのか門外漢には分かりづらい.
パラダイムが変わるわけがない・今さら国名を冠しても後進性をアピールするだけ...などと憎まれ口をきくのはたやすいが...

加速器屋として聞き齧っているのは RI ビームファクトリー
超新星爆発のときに合成された重い原子核は今は既にない.これらは崩壊してウランまでの重元素に姿を変え,それが現在残っているということらしい.でもこれとニホニウムは関係なさそう.

作り方は cold fusion だ.

周期律の周期を無視して,原子核だけに注目して単純化したのが冒頭の核図表というもので,横軸が中性子数,縦軸が原子数.ニホニウムは⑨に位置する.理研グループの次の目標は119番元素だそうだ.この図の⑧の安定原子核が見つかったら面白いんだけど...

そのうちニホニウムの意義について,大局的な見地からの専門家の詳しい解説が現れるだろう.


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3人展

2016-06-13 08:36:27 | お絵かき
3人展なるものを画策中.
したんだともこ (四反田朋子) さんは飛び抜けてお若いのだが,画歴は最長.名前をかなで書くのは四反田さんの方針.

ギャラリーは二階建てで,二階には 100 号がずらりと並ぶはず.私の絵はおまけなので,一階に少々.

ハガキは私のデザイン.

ジャズライブを大学ジャズ研メンバーにお願いしたら,当日にコンサートも予定されてしまい,どたばたした.
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真竹と破竹

2016-06-12 08:28:46 | エトセト等


竹原の道の駅で細い筍を発見.先日味をしめたので迷わず購入.
しかし皮を剥いて裸にしてみると,ずいぶん感じが違う.先日のよりも食べられる部分が多い.ネットで見たところ,今回のは真竹,前回は破竹であったということになった.
写真では下の長い方が真竹.

破竹は淡竹と書かないと優雅でないという記事もあった.

さて竹原に行った第一の目的は酒蔵で贈答用に「生酛」をゲットすること.前回は竹鶴だったので,この度は別なところ,藤井酒造に直行した.この建物でしか買えませんというのを買ったら,いろいろ試飲させてくださった.「夜の帝王」は怪しい名前だが,素直な味でおまけに安い.
ホームページも新しくしたとのことだった.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京帝大叡古教授

2016-06-11 08:40:58 | 読書
門井慶喜,小学館文庫(2016/4).単行本は 2015/3.

この作家の二冊目.

Amazon「BOOK」データベースより*****
物語の主人公・宇野辺叡古(うのべえーこ)は、東京帝国大学法科大学の教授である。大著『日本政治史之研究』で知られる彼は、法律・政治などの社会科学にとどまらず、語学・文学・史学など人文科学にも通じる“知の巨人”である。その知の巨人が、連続殺人事件に遭遇する。時代は明治。殺されたのは帝大の教授たち。容疑者は夏目漱石!?事件の背景には、生まれたばかりの近代国家「日本」が抱えた悩ましい政治の火種が。日本初!文系の天才博士が事件を解決。事件の真相は、まさに予測不能。ラストは鳥肌モノの衝撃。第一五三回直木賞候補作、待望の文庫化! *****

一応ミステリ仕立てだが,カツオノエボシとか2進数暗号とか小道具はかなりせこい.それを日露戦争の講和という大風呂敷でごまかそうという戦略らしい.徳富蘇峰,夏目漱石,桂太郎,原敬,最後は明治天皇まで登場.
主人公は戦後の吉田内閣の外務大臣になった人.大物ではないが,結末に明かせば意外性はある.ぼく的にはこの人に好感を持っていなかったのだが,若い時は誰でも可愛いのだと納得した.
無理筋の小説と割り切れば楽しめるが,直木賞は無理でしょう.「おさがしの本は」の方がぼくの好み.

宇野辺叡古はウンベルト・エーコのもじりと言うが,それだけのこと.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg