Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

神田日勝展 尾道美術館

2017-01-10 09:31:14 | お絵かき


神田日勝 1937-1970.農業をするかたわら独学で油絵をはじめたが 32 歳で死去.ベニヤ板にペインティングナイフやコテで描く力強いタッチの具象画.農耕馬や牛などをモチーフにした画が評価されている.この未完の絵が絶筆とされてきたが,最近の研究では死の前年に描きかけた可能性があるという.
他にも馬や牛の具象画大作が多く,心を打つ.



他にもいろいろな画風が発揮されている.これらが全部同じ画家かよ! と思ってしまう.
画家自身らしい人物が登場する絵も多い.文章も得意らしく,何枚かパネルで展示されていた.

もっといろんな絵を描きたかったんだろう.32 歳で死んでしまったのがかわいそう.
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成人式

2017-01-09 17:40:46 | エトセト等


これは http://rocketnews24.com/2017/01/08/847358/ にあった,「最強成人式写真集」の一枚.それぞれの衣装代は百万円に近く.中学卒業時の約束でこの日のために貯金してきたのだそうだ.

ひるがえって自分たちが,1960 年代初頭に成人した場合は,成人式というものがなかった.記憶では,東京・世田谷区役所からのハガキと交換で,出張所で記念品と称するビニールのブックカバーをもらっただけ.風通しが良い時代だった.

個人的には式というものが嫌いで,結構式も葬式も入学式も卒業式もいらないと思っている.

天皇の「激務」のなかには,(憲法で定められた) 内閣総理大臣の任命・最高裁判所長官の任命・国会の招集などがあり,すべて式が付いて回る.また勲章・文化勲章・学士院・芸術院などの各種授賞式もある.式というものを止めてしまったら随分ラクなはず.
でも皇室の存在価値がなくなる?
 
でもこうした写真をみると,国民は若い時から成人式などの「式」が好きらしい.天皇は忙しいが,天皇制は安泰.
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ジャズ研新年会の二世たち

2017-01-08 17:26:28 | エトセト等


我が家の,新年会が唯一の出番の楽器 ? たち.

大学ジャズ研との縁は前世紀末からだが,OB/OG 会員がお子様連れで新年会にお越しになる時代となった.
今年は幼児は4人だったが,そのエネルギーは大学生1ダース以上という感じ.人気はもっぱら打楽器 すなわちドラムスとビブラフォン.









ご両親すなわち OB・OG たちは日常的に楽器に触る余裕はないようだ.でも一番下の写真では,ママのリードでリズムセクションとブルースを熱演中.

そういえば,今朝も OB・OG カップルに第二子誕生という朗報が...
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古書「数学的センス」

2017-01-07 10:02:20 | 読書
古書はもっぱら読むために買う.財産投資のつもりはない.しかし年金生活者の財産節約にはなる.この本も,ちくま文芸文庫で 1000 円だが,古書ならハードカバーで 300 円.ちなみに刊行時の定価は 2500 円.

野崎昭弘「数学的センス」日本評論社 (1987/10).

19984-85 年の雑誌「数学セミナー」連載を再編したもの.全 16 話.著者あとがきによれば,「空間のセンス」「美的センス」「知的センス」の3話が中核で,他の話はすべてこれら3話への「いろいろな角度からの補足」だそうだ.

例えば,「美的センス」.
 3角形の内角の和は2直角
 4 角形の内角の和は 4 直角
 5 角形の内角の和は 6 直角
 6 角形の内角の和は 8 直角

というわけで,「n 角形の内角の和は (2n-4) 直角」である.この証明はいろいろあるが,美的センスがあるのは

 内角の和 = (内角の和と外角の和の合計) - 外角の和

を使う方法だという.図によれば,ひとつの曲がり角での内角と外角の和は2直角.ゆえに上の式の右辺第1項は 2n 直角.外角の和は,図のように多角形の周りを一巡すなわち 360 度回るに過ぎないから,4直角.したがって,n 角形の内角の和は (2n-4) 直角となる !!



著者は高木貞治が「代数学講義」の中で「美シイ」とする定理などには違和感があるようだ.著者は「わかる」ことのよろこび,わかりかた = 証明法に「美」を見出しているらしい.

安野光雅によるブックデザインが美的センスにあふれた本.
80 年代には「数学セミナー」をときどき読んでいたはずだが,この連載は覚えていない.
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豆腐シチュー雑煮 - いたずらクッキング

2017-01-06 10:06:37 | エトセト等


NHK「ためしてガッテン」レシピの脚色です.

1) 適当にさいの目に切った豆腐と豆乳をミキサーあるいはフードプロセッサにかけクリーム状にする.このとき味噌を入れれば,味噌味の雑煮になる.以下,分量はすべて適当だが,うちでは二人で豆腐半分.

2) 鍋であり合わせの野菜・肉を煮る.青い菜と赤いミニトマトが入るといろどりがよい. 味噌を入れない時は醤油で濃く味付けする.

3) 餠を焼く.

4) 鍋に1)の豆腐を投入しかき回してあたためる,さらに3)の餅を入れて完成.正体不明の味.ただし,すぐ食べないと豆腐が分離してもろもろになる.
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浴室には誰もいない

2017-01-05 09:35:17 | 読書
コリン・ワトスン, 直良 和美 訳,創元推理文庫(2016/10).

これと,年末に読んだ「聖女の毒杯」を比べると,英国のミステリは大人向き,対して日本のは子供向き...と言いたくなる.書かれた時代が半世紀以上前だったので,昔のミステリは今に比べて大人向きだったという分析もありかな.
海外のミステリ厚い文庫本2冊もふつうだが,これは 230 ページほどの,僕にとってはちょうどいい長さ.

死体探しミステリで,殺人の現場は浴室らしい.しかし浴室には誰もいない. "Hopjoy was here" (原題) が結末,Hopjoy は被害者とおぼしき人物の名前である.

探偵役は田舎警察の警部で,彼が登場するシリーズの一冊.被害者は情報部員らしいと言うわけで,この度は情報部の大佐とその部下が警察とは独立に捜査する.日本では公安がこれに当たるのかもしれない (自衛隊に似たような組織があるのかも).情報部は警察を一段下に見下ろすが,やることはピントがずれていて,完全なボケ役である.警察は被害者の写真さえ手に入れることができないのだが,結局は勝利する.

書かれたのが 1962 年で,情報部員の杓子定規な反共ぶりがからかわれる.オチでもマルクスの警句を種に警部が情報部員をからかう...「ああ,カールではない.グルーチョのほうです.」

法月綸太郎の解説がよく書けている.さすがミステリ研出身だ.
氏は,作者のミステリ作法は「奇妙と言うより,もっとシュールでわけのわからない謎,うわべと中身のズレから生じる笑いと腹黒いサスペンス,いきなり真顔で突き放すような情け容赦のない結末」などに代表されるという.しかし昨今の本邦のいやミス (読んでいやな気持ちになるミステリ) にくらべるせいか,この作品のユーモアが健康的に思えた.
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音と波 - その素顔と振る舞い

2017-01-04 10:05:23 | 科学
久野 和宏, 佐野 泰之, 野呂 雄一,技法堂(2013/9).

市立図書館にあった本.120 ページほどだが,楽しく読了した.私のために書かれたように感じたが,逆に言えばだれを対象に書かれたのかわからない.16 とんのブログみたいだ.
ジョン・ケージの 4 分 33 秒が現れる.また「音と人の世界」という章がこの本では最長である.ここでは波動現象は難解とされるので,波を擬人化し,波の気持ちになって考えることを試みる.ちょっと強引なところもご愛嬌だろう.

「ところどころ数式が現れるが,苦手な人は気にせずに読み飛ばして構わない」と「はじめに」に書いてあるが,数式の出現頻度は大学物理の教科書なみ.偏微分方程式,ハンケル関数などの特殊関数がぽんぽんと出てくる.

記述では主語が「音」になったり「波」になったりする.しかしその内容の大部分は「光」についてもあてはまり,大学院で放射光について講義したことと重複する部分もある.最後はシュレディンガー方程式である.

著者3人の生年はそれぞれ 1942 年,1962 年,1971 年.どのように執筆を分担されたのだろうか.
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書き初め さよならだけが人生だ

2017-01-03 09:22:57 | エトセト等


J 子が障子を張り替えると言った.でかいキャンバスに書くチャンスを逃す手はない.唐の詩人 于武陵(う・ぶりょう)の「勘酒(勧酒)」から2行.

 勧君金屈巵
 満酌不須辞
 花發多風雨
 人生足別離

日本では井伏鱒二訳で有名.しかし創作ではないが,訳でもなく,原詩より良いと思う.ウォホールがキャンベル缶を描いたのとは...違うかな.

 この杯を受けてくれ
 どうぞなみなみ注がしておくれ
 花に嵐のたとえもあるぞ
 さよならだけが人生だ

さかさま?
この方が良く見えるのサ.

トリにサンズイを補い「勧酒」を書き初めということで,色紙に書き直して見たが,うまくいかなかったのでそちらの画像は省略.昨年も「人生は紙ヒコーキ」と書いたが,「人生」と言う字が好きなわけではない.
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ブログ「にこんの鳥撮り」

2017-01-02 09:12:43 | エトセト等


大学時代の友人からの,毎年の野鳥の写真の賀状.今年は「而今(にこん)の鳥撮り」というブログのタイトルが記されていた.
「而今」とは,今の一瞬ということだそうだ.鳥撮りの一瞬に集中していきたいという思いを込めてのことだろう.
ここ http://blog.goo.ne.jp/3536yoko がそのページ.毎日,一行の文章と,数葉の野鳥の写真というフォーマットが徹底している.見始めたらきりがない ! 飛行中の写真も多い.ビンズイ,アトリ,ミコアイサ,カシラダカ,等々の名は 門外漢は聞いたこともない.どの鳥も生真面目な顔をしている.

ブログのプロフィールにはほとんど情報がない.お住いは SKJ 公園の近くだと思う.

この写真 (ビンズイ) は上記ブログの1月1日の記事から,無断転載させていただきました.
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謹賀新年 (+ 年末いたずらクッキング)

2017-01-01 09:28:27 | エトセト等


我が家の大晦日・年越しパスタはソーメンだった.夏の残りを全部茹でたらかなりの量に当惑.
茹で上がりに油をまぶして...

1/3 は野菜 (この度は ネギのみじん切り,トマト,きのこ,あまり豚肉と鶏肉) とともに炒めた.五香粉と中華スープの素で味付けをしたら,焼きそばのようなチャンプルのような仕上がり.

2/3 は卵を混ぜ
半分 すなわち全体の 1/3 は塩・胡椒で味をつけ,上から押し付け,中は柔らかく表面はかりっと焦がすように焼く.チヂミ風.マヨネーズ・お好み焼きソース味もよさそう.

のこり半分 (全体の 1/3) はデザート.そのまま味を付けずに焼き,蜂蜜,ジャムなどをつけて食べる.

今年の食生活もこのレベルだろうか..
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