路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【HUNTER】:鹿児島県知事“虚偽答弁”の証明 

2019-10-24 08:25:00 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER】:鹿児島県知事“虚偽答弁”の証明 

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:鹿児島県知事“虚偽答弁”の証明  

 「県民党(の車)は今日、どこ回ってんの?」――。2016年7月、鹿児島県知事選挙に立候補していた三反園訓氏が、選挙カーの中でウグイス嬢に尋ねた。選挙戦中盤を過ぎ、“三反園優勢”が伝えられる情勢となっており、「候補者はご機嫌だった」と同乗していたスタッフは振り返る。
 県民党は、知事選の告示(6月23日)直前だった同年6月16日に設立された政治団体。選挙期間中、一定の政治活動が許される「確認団体」として街宣活動や政策ビラの頒布を行っていた。
 先月の県議会質疑で三反園知事は、その県民党について聞かれ「まったく存じておりません」とうそぶいた。虚偽答弁である。

県民党--3.jpg 

 ■「県民党」の活動実態
 「確認団体」とは、選挙期間中、当該選挙区内で一定の政治活動が許される政党または政治団体のこと。立候補届出時に候補者が「支援候補者となることの同意書」を提出することで、活動が認められる仕組みになっている。下が、鹿児島県選挙管理委員会への情報公開請求で入手した三反園氏の同意書のコピーである。

同意書.jpg

 当時選挙カーのハンドルを14日間握った男性スタッフの証言によれば、選挙期間中、県民党は連日「街宣カー」にウグイス嬢を乗車させ、県内各地で「三反園訓」を連呼して回ったという。街宣は、三反園氏本人が乗る「選挙カー」と連動しており、行程が重ならないようにするため、陣営の選対本部がすべてを管理していたと明言している。

 陣営のウグイス嬢は7人で、ローテーションを組んで選挙カーに3人、県民党の街宣車に3人を分乗させていた。今日選挙カーに乗ったウグイスは、翌日県民党の街宣カーといった具合だ。

 選挙カーも県民党の街宣カーも、夜間の駐車地は鹿児島市城南町にあった選挙事務所の敷地内。泊まり日程で市外に出た時以外は、いつも並んで停まっていたことが確認されている。

 「県民党」の活動が区別されていたのは、あくまでも便宜上のこと。実際には、陣営全体が行う選挙活動の一環だった。候補者本人がその実態を承知していなければ、現場の選挙活動に支障が出る。「存じていない」という状況自体が、あり得ない話なのだ。だが……。

 ■繰り返される「虚偽答弁」
 先月25日の鹿児島県議会、自民党の議員から知事選でその県民党について聞かれた三反園知事は、不愉快そうにこう答弁した。

 「候補者というものは、必死で走り回っているものであります。どういう形で県民党ができて、県民党が具体的にどのような活動をしているか、まったく存じておりません」 

 じつは三反園氏、2017年6月の県議会で別の県会議員から県民党のチラシを見せられた上で、次のように聞かれていた。

県議:私、このチラシを見せました。「四選はダメ!」というこのチラシ。知事の(陣営の)幹部の方が選挙の際に、「これは最後にとどめとして使いましょうね」と言ったんですよ、この記事を。知事、県民党と知事との関係は以前聞かれましたけれどもね、全然関係ないような言い方をしましたけれども。どうなんですか、県民党との関係は。

 この質問に対する知事の答えは先月議会の時と同じ、「候補者というものは必死で走り回っているものであります。まったく存じておりませんし、関係もございません」というものだった。 

 議場で県議が掲げたチラシが下。裏と表である。

00-チラシ2.jpeg 00-チラシ1.jpeg

 三反園氏は、二度にわたってこのチラシも県民党の活動内容も「まったく存じておりません」と断言したことになる。ならば下の写真についてはどう言い訳するのだろう。

県民党--2.jpg

 これは、選挙戦の最終日となった2016年7月9日、鹿児島市の繁華街・天文館で当時の三反園支持者が撮影した写真である。選挙カーの壇上で手を振っているのが三反園氏、そばに立っているのが「みたぞのさとし後援会」の当時の会長だ。選挙カーと連なって停車しているのが県民党の街宣カー。赤い円で示した部分に見えているのが、その場で配られた上掲のチラシである。

 当時の選挙スタッフの証言によれば、会場を盛り上げる目的で選挙カーと県民党の車を2台並べて街宣したことが、選挙期間中で少なくとも4回はあったという。食事を共にすることもあったようで、「伊佐市の公園駐車場にあるレストランで、三反園さんと選挙カーと県民党の車のウグイスが、そろって昼食を食べたことを覚えている」と話している。

 県議会で県民党について聞かれ、「どういう形で県民党ができて、県民党が具体的にどのような活動をしているか、まったく存じておりません」と断言した三反園知事――。県民党と自分の関係を否定し続ける理由はまるで分らないが、県議会答弁は明らかな虚偽だ。三反園知事は、「嘘つきは泥棒の始まり」ということわざを知っているのだろうか。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2019年10月03日  09:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:西山さん無罪へ 一日も早く名誉回復を

2019-10-24 06:10:40 | 【裁判(最高裁・高裁・地裁、裁判員制度・控訴・冤罪・再審請求、刑法39条】

【社説①】:西山さん無罪へ 一日も早く名誉回復を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:西山さん無罪へ 一日も早く名誉回復を 

 滋賀県の呼吸器事件で再審開始が確定した西山美香さん(39)の弁護団は、検察側から「新たな有罪立証をしない」との書面が届いたと発表。西山さんの無罪が確実になった。早期の名誉回復を求める。

 滋賀県の病院で二〇〇三年、植物状態の男性患者=当時(72)=が死亡した。

 当直の看護助手だった西山さんは「人工呼吸器のチューブを外した」と自白。殺人容疑で逮捕され懲役十二年が確定、一七年まで服役した。

 西山さんは公判で否認に転じ、服役中の一〇年に再審を請求。棄却が四回続いた後の一七年暮れ、大阪高裁は「自然死の可能性あり」と再審開始を決定、今年三月に最高裁も支持し再審開始が確定した。

 「再審開始なら無罪判決」が、刑事司法の流れ。近年は検察側が有罪主張をしないケースが多いが、今回、検察は四月の三者協議で争う姿勢を示した。しかしその後一転、「新たな有罪立証せず」に転換した。その理由を「取り調べられた証拠に基づき、裁判所に適切な判断を求めることとした」とするが、積極的な有罪立証に白旗を揚げたも同然である。

 そもそも、無理が多い捜査だった。軽い知的障害があり、捜査員に迎合しがちな西山さんに「チューブを外した」と自白させた。その自白が周囲の状況と矛盾してくると「アラーム音を消すための特殊機能(知る人が極めて少ない)を使ってチューブを外し、後でつなぎ直した」と新たな自白をさせつじつま合わせを重ねていった。

 この結果、起訴前の鑑定書は「チューブは外れていた」と書いていたのに、確定判決は「つなぎ直した(接続していた)」と表現が変わった。再審開始決定までの七つの裁判所の判断は、この矛盾に言及しなかった。

 捜査の側は、逮捕した容疑者を有罪にするため、密室の取調室で追い込む。自白に矛盾があっても、メンツを守るために新たな自白を迫る。裁判所は、捜査の内容を信用し、矛盾を見逃す、もしくは無視する-。

 これまでの冤罪(えんざい)事件で繰り返されてきた捜査や司法のおごりではないか。今回、新規の立証をあきらめた検察の判断は当然の措置だが、遅きに失したと言うほかない。

 来春までには西山さんの無罪判決が出ると予想される。西山さんは二十代前半で逮捕され、青春時代の十数年間を監獄で過ごさねばならなかった。一日も早く真っ白にしてあげたい。 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年10月24日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:先生の働き方 まずは業務の削減から

2019-10-24 06:10:30 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【社説②】:先生の働き方 まずは業務の削減から

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:先生の働き方 まずは業務の削減から 

 教員の勤務時間を年単位で調整することを可能にする法案が今国会で審議される。長時間労働が本当に改善されるのか、現場の疑念は強い。まずは教員が抱えすぎている業務の削減が必要だ。

 長時間労働が深刻となり、子どもの未来を育む仕事の魅力がかすんでしまっているのではないか。教員採用試験の競争倍率の低下や教員不足の現状を見るにつけ、懸念が膨らむ。

 国が働き方改革の一つの方向性として打ち出しているのが「変形労働時間制」だ。忙しい時期の勤務時間を延長した分、夏休みなどに休みをまとめ取りできるようにする。そう国は説明する。

 教職員給与特別措置法(給特法)を今国会で改正し、二〇二一年四月から自治体の判断で導入可能にすることを目指す。残業時間の上限を月四十五時間とする指針も法的に位置付ける。

 しかし教員からは夏休みも研修などがあってまとめ取りは難しいと批判の声が上がる。根底には国の方針で教員の仕事が増える一方だったことへの不信感がある。教える内容は増え、事務作業も煩雑となっている。業務削減の道筋を明確にすることが先決だ。

 小学校では長時間労働を是正できない根幹に学級担任制があり、中央教育審議会は高学年を教科担任制にすることなどを議論している。外部の人材が活躍しやすい免許制度も含め、早期の実現を目指すべきだ。

 中学校は部活だ。地域や外部指導員に助力を仰ぐとともに、生徒主体で改革の道筋を考えてみてはどうか。ラグビー強豪校の静岡聖光学院高校は、密度が濃い時短部活の実現に向け生徒が話し合う「部活動サミット」を開催している。公立中学校の参加や参加校以外の問いあわせもあり、練習日削減にもつながっているという。

 タイムカードなどによる在校時間の把握は四割にとどまる。実態把握が改革の第一歩であり、早急に全校で実施すべきだ。過労死した教員の遺族からは、外部の相談窓口の開設を求める声もある。神戸市の教員間のいじめなどから透ける学校の閉鎖性を考えれば、検討に値するのではないか。

 給特法が残業代を想定していないことが、学校が労働時間を管理してこなかった背景にはある。教員や、部活動指導員など支える人たちの増員には教育投資を手厚くしていく必要がある。疲弊した現場を救うため、国会には根本に踏み込んだ議論を望みたい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年10月24日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:イソップによればアリはもともと人間だったらしい。

2019-10-24 06:10:20 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【筆洗】:イソップによればアリはもともと人間だったらしい。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:イソップによればアリはもともと人間だったらしい。

 この人間、農業に励むのはよいが、自分の収穫だけでは満足できず、他人のものまでくすね続ける。神はあまりの貪欲さに腹を立て、アリの姿に変えてしまったという。「だから今も畠(はたけ)を歩きまわって、他人の小麦や大麦を集めては、自分のために貯(たくわ)えている」(『イソップ寓話集』岩波文庫)▼有名な「アリとキリギリス」では冬に備え、夏の間も働くアリの勤勉さをほめていたが、こっちの話はアリにずいぶんと手厳しい▼南米産の猛毒を持つこのアリに対してもわが国にまで「領土」を広げようとする貪欲さを警戒したい。ヒアリである▼最近の東京港青海ふ頭での調査によって巣から五十匹以上の女王アリが確認されている。一部の女王アリは既に別の場所へと飛び立った可能性もあるという▼関係閣僚会議でヒアリの定着阻止に向けて、取り組みを強化する方針を確認したが、ゆめゆめ油断はできぬ。毒針で刺されればアナフィラキシーショックを引き起こす危険がある。それ以上に怖いのは農作物などへの被害で一九三〇年代に定着を許した米国では現在、年間六十億ドルを超える被害があると聞く。貪欲なのである▼カタカナだとさほど怖くないが、漢字で書けば、刺された痛みの強さから「火蟻」。油断すれば、燃え広がる怖い火と心得て、一刻も早く消火したい。 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2019年10月24日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【首相の一日】:10月23日(水)

2019-10-24 06:10:10 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【首相の一日】:10月23日(水)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:10月23日(水) 

 【午前】8時12分、東京・元赤坂の迎賓館。22分、シンガポールのハリマ大統領と会談。46分、ブルネイのボルキア国王と会談。9時5分、スロベニアのパホル大統領と会談。39分、アイスランドのヨハネソン大統領と会談。58分、パキスタンのアルビ大統領と会談。10時29分、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ執行評議会のハッザーア副議長と会談。11時12分、中国の王岐山国家副主席と会談。34分、バーレーンのサルマン皇太子と会談。

 【午後】0時18分、タイのプラユット首相と会談。45分、トルクメニスタンのベルドイムハメドフ大統領と会談。1時2分、キルギスのジェエンベコフ大統領と会談。25分、カザフスタンのナザルバエフ前大統領と会談。46分、アフガニスタンのガニ大統領と会談。2時15分、ナウルのエンガミア大統領と会談。42分、ブラジルのボルソナロ大統領と会談。3時18分、マーシャル諸島のハイネ大統領と会談。44分、ドイツのシュタインマイヤー大統領と会談。4時11分、米国のチャオ運輸長官と会談。31分、モンテネグロのジュカノビッチ大統領と会談。5時4分、官邸。41分、昭恵夫人と共に東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。宴会場「芙蓉の間」で昭恵夫人と共に各国首脳らを出迎え。宴会場「鶴の間」で安倍晋三首相夫妻主催の夕食会。9時51分、東京・富ケ谷の私邸。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2019年10月24日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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