路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【ぎろんの森】:読者の声に励まされ

2022-01-01 07:28:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【ぎろんの森】:読者の声に励まされ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ぎろんの森】:読者の声に励まされ 

 二〇二一年を振り返ると、やはりコロナに始まり、コロナに終わった一年でした。五十七年ぶりの日本での夏季大会となった東京五輪・パラリンピックでは選手の活躍に胸躍りましたが、感染症拡大局面で開催する意義や大会運営の在り方が問われました。
 大会が終わったからといって、数々の問題が清算されるわけではありません。むしろ膨れ上がった大会経費や、後に残った競技場を巡る問題の検証はこれからです。
 政界では菅義偉首相が退陣し、後継に岸田文雄氏が就きました。内閣支持率は60%程度を維持していますが、国民のための政治を実現できているのか、判断は早計です。
 私たち論説室は読者の皆さんとともに引き続き政権を監視し、政治や経済、社会の在り方を論じたいと考えます。
 そうした中、読者から「ぎろんの森」に励ましのメッセージをいただきました。
 先週十八日の「森友訴訟幕引きへの憤怒」。森友学園問題に関する財務省の決裁文書改ざんを巡る訴訟で、国が真相解明の機会を閉ざしたことへの読者の怒りと、その怒りを私たち論説室も共有するとお伝えしたところ「私と同じ意見の読者もいることを知り、とても心強く思います。欠かさず読んでいます。今後も東京新聞に期待します」との声が届きました。
 また「毎回、納得できる内容で楽しみにしています。これからも世論の声を聞かせてください。この記事をスクラップしています」との読者もいらっしゃいました。
 うれしいと同時に、切り抜いていただけるような内容の濃い社説を書かねば、と身の引き締まる思いです。
 六月に始まった「ぎろんの森」は、東京新聞に届いた読者の声や、マスメディアやインターネット上で飛び交うさまざまな意見や視点を紹介しながら、論説室と読者の皆さんとが議論を深めようという試みです。
 私たちの議論が「森」から養分となって川に流れ込み、やがて民主主義という大海を育む役に立てば、という壮大な構想でしたが、どこまで達成できたのか、今も自問自答を繰り返しています。
 年内のぎろんの森は今回が最後です。来年も引き続き、東京新聞、そして社説をご愛読いただきますよう、お願いいたします。 (と)

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【ぎろん森】  2021年12月25日  06:57:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【ぎろんの森】:森友訴訟幕引きへの憤怒

2022-01-01 07:28:20 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【ぎろんの森】:森友訴訟幕引きへの憤怒

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ぎろんの森】:森友訴訟幕引きへの憤怒

 

 私たち論説室にとっても驚きでした。森友学園問題に関する財務省の決裁文書改ざんを巡る訴訟で、国が約一億円の賠償金を支払うことで幕引きを図ったことです。
 国との訴訟が終結したことで、改ざんへの関与を苦に自殺した財務省近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(50)が求めていた事実の解明は、法廷では困難になりました。
 事前の通告はなく、国が訴訟の仕組みを逆手に取り、不意打ちした形です。
 読者から本紙には「国の説明はあまりにもお粗末」「こんなことってあるのか。大変腹立たしい」「真相がはっきりしないまま結審させてはならない」「ここで諦めたら政府の思うツボ」などと怒りの声が相次いで届いています。
 私たちもその怒りを共有します。十七日社説「裁判でも『隠蔽(いんぺい)』なのか」との見出しを掲げて「公文書改ざんは民主主義の根幹を破壊しうる重大な不祥事である。はびこる隠蔽主義は、国民への背信行為でもある」と訴えました。
 鈴木俊一財務相は「いたずらに訴訟を長引かせるのは適切ではない」と述べました。国は責任を認めたとはいえ、いきなり裁判の幕引きを図るのは、明らかにしたくない真相があるのではないか、と疑われて当然です。
 雅子さんは岸田文雄首相に「第三者による再調査で真相を明らかにしてください」と求める手紙を送り、手紙を読んだ首相は「しっかり受け止めたい」と述べています。
 「聞く力」を強調してきた首相ですが、不意打ちのような仕打ちをしては、聞く耳を全く持っていないと指摘されても仕方がありません。
 本紙に対して読者から「報道機関が声を上げてほしい」「このまま曖昧にせず取材を続けてほしい」と叱咤(しった)する声も届きます。
 真相究明し、権力誤った行為に、間違いだとはっきり言うのは、報道機関義務の履行にほかなりません。
 私たちはこれまでも、そしてこれからも「言わねばならないこと」を言い続ける新聞であり続けたいと考えています。 (と)

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【ぎろん森】  2021年12月18日  07:54:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【私設・論説室から】:岸田政治に「民」はあるのか 論説主幹・豊田洋一

2022-01-01 07:28:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【私設・論説室から】:岸田政治に「民」はあるのか 論説主幹・豊田洋一

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【私設・論説室から】:岸田政治に「民」はあるのか 論説主幹・豊田洋一 

 岸田文雄首相は、自ら語る「未来」という言葉に、どんな姿を思い浮かべているのだろうか。
衆院選を終え、記者会見に臨む岸田首相=東京・永田町の自民党本部で

 衆院選を終え、記者会見に臨む岸田首相=東京・永田町の自民党本部で

 衆院選の結果は、与党の過半数維持であり、自公連立政権の継続だ。首相は「岸田政権の下で、この国の未来をつくり上げてほしいとの民意が示された」と語るが、あえてこう問うてみたい。その政治、まつりごとに「民」はあるのか、と。
 
 選挙を通じて膨らんだのは、当初語っていた「民主主義の危機」を、首相がどこまで認識しているのかという疑念である。
 
 危機にあるというのなら、折り重なった前政権までのさまざまな問題を看過せず、再調査や国民への説明を尽くさねばなるまい。
 
 大きく傷ついた政治に対する国民の信頼を取り戻すには「民」の声にこそ耳を澄まし、「聞く力」を発揮することが必要だ。たとえそれが耳の痛い話でも、である。
 私たち日本の民主主義は国民が代表者を通じて政治を行う議会制民主主義であり、衆院選は参院選とともにその代表を選ぶ選挙だ。
 
 しかし、主権者であり、主人公であるはずの「民」の声が政治に届かず、尊重されないことがしばしば起こる。本紙連載「民なくして」で描き出したのは、そうした政治の現実だ。
 
 成長優先の「アベノミクス」による格差拡大で苦しむ人々、新型コロナウイルスの感染拡大で経済的苦境に立たされる人々、実現しない選択的夫婦別姓を待ち望み、つらい思いをしている人々…。
 
 私たちが生きる社会は、さまざまな人々から成り立つ。その1人ひとりの痛みに寄り添わず、個性も尊重されなかったら、それは、いくら名乗ろうとも、とても民主主義とは言えない。
 
 私たち1人ひとりが、よりよい未来をつくるために声を上げるのは、当然の権利であり、義務でもある。選挙が終わったからといって沈黙していいわけはない。
 
 未来を語る首相の視界に声を上げる私たちは入っているのだろうか。主権者を軽んじては民主主義を担う資格はない。まつりごと、「民」ありてこそ、である。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【私設・論説室から】  2021年11月02日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【皇室】:愛子さま成年皇族としての歩みスタート 元日に初公務「新年祝賀の儀」出席

2022-01-01 00:01:00 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【皇室】:愛子さま成年皇族としての歩みスタート 元日に初公務「新年祝賀の儀」出席

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【皇室】:愛子さま成年皇族としての歩みスタート 元日に初公務「新年祝賀の儀」出席 

 天皇ご一家は1日、新年を迎えられた。皇室の活動は今年も引き続き、新型コロナウイルスの感染状況を見極めながら、国民との触れ合いの機会を探ることになる。

 天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは昨年12月に20歳になり、成年皇族としての歩みをスタートさせる。

新年を迎えられる天皇ご一家(宮内庁提供)     新年を迎えられる天皇ご一家(宮内庁提供)

 愛子さまは初の公務として元日に皇居・宮殿で開かれる「新年祝賀の儀」に出席。18日の「歌会始の儀」では、詠んだ歌が初めて披露される見通しだ。現在、学習院大2年で当面は学業を優先したい考えといい、成年に際しての記者会見は春休み中の3月に実施する。

 両陛下が全国各地を巡る重要な地方公務は、6月に滋賀県で全国植樹祭、10月は栃木県で国体、沖縄県で国民文化祭、11月に兵庫県で全国豊かな海づくり大会の式典が予定されている。沖縄訪問は実現すれば、即位後初となる。

 昨年はコロナ禍で、中止となった国体以外はいずれもオンライン対応となり、国民とじかに交流することはかなわなかった。

 秋篠宮家の長男悠仁さま(15)は今春、お茶の水女子大付属中を卒業し、高校進学が控える。

 上皇ご夫妻は仮住まい先の東京・高輪の仙洞(せんとう)仮御所から、両陛下が暮らしていた旧赤坂御所に引っ越す。建物のバリアフリー化などの改修は5~6月ごろの完了を見込み、その前後に転居する。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・皇室】  2022年01月01日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岸田文雄首相】:安定政権確立に意欲 憲法改正は「本年の大きなテーマだ」

2022-01-01 00:00:50 | 【憲法問題「護憲・改憲・違憲論争・緊急事態条項・九条の改正、自主憲法制定論議他】

【岸田文雄首相】:安定政権確立に意欲 憲法改正は「本年の大きなテーマだ」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田文雄首相】:安定政権確立に意欲 憲法改正は「本年の大きなテーマだ」 

 岸田文雄首相は1日付で年頭所感を発表した。厳しさを増す国際情勢を踏まえ「外交・安全保障の巧みなかじ取りと安定政権の確立がますます求められている」と強調。

岸田文雄首相(21年11月30日撮影)岸田文雄首相(21年11月30日撮影)

 首脳外交を本格的に始める年だと訴えた。憲法改正は「本年の大きなテーマだ」として国民的議論の喚起に意欲を示した。

 新型コロナウイルスのオミクロン株といった新たな脅威への対処方針を巡り「『最悪を想定し、慎重にも慎重を期す』との危機管理の要諦を踏まえ対応する」と改めて言明した。予防、検査、早期治療の流れを強化し「社会全体としてコロナのリスクを引き下げる」とアピールした。

 コロナ禍での生活困窮者を支え、事業の継続と雇用を守ることが「政治の大切な使命だ」として、昨年策定した経済対策を一日も早く実現すると決意を示した。

 コロナに打ち勝った先の目標として「新しい資本主義」の実現を挙げ、格差や気候変動問題に対応するとした。中国を念頭に「国家資本主義とも呼べる経済体制からの強力な挑戦」に対抗し、これまで以上の力強い成長につなげると宣言した。

 新型コロナ禍で停滞していた首脳外交については、普遍的な価値重視や地球規模課題の解決、国民の命と暮らしを断固として守り抜く取り組みを掲げ、「新時代リアリズム外交」を推進すると説明した。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局】  2022年01月01日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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