路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【水島新司さん死去】:王会長、カズら各界から追悼コメント/まとめ

2022-01-17 22:45:30 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【水島新司さん死去】:王会長、カズら各界から追悼コメント/まとめ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【水島新司さん死去】:王会長、カズら各界から追悼コメント/まとめ

 

野球漫画「ドカベン」「野球狂の詩」などで人気を集めた漫画家の水島新司さんが10日、肺炎のため東京都内の病院で死去した。82歳だった。

 

水島新司さん(08年12月17日)
水島新司さん(08年12月17日)
 ■「ドカベン」水島新司さん死去 82歳 10日に都内の病院で
 ■水島プロダクション発表「ご厚誼に深謝し心より御礼」
 ■ドカベン、あぶさんなど60年休みなく書き続ける
 ■「心境の変化があった」野球殿堂の特別表彰辞退の過去

◆漫画家、芸能界から追悼コメント

 ■「巨人の星」川崎のぼるさん「大切な同志、寂しい」

 ■森川ジョージ氏「凄い作家、としか形容できません」

 ■ちばてつやさんも尊敬「私は野球を描けなくなった」

 ■水原勇気から名付けられた三原勇希「軽やかさ大好き」

 ■伊集院光「僕の青春そのもの。趣味は水島新司の漫画」

 ■森田まさのり氏「人生で一番模写した漫画はドカベン」

 ■松村邦洋「水島漫画は教科書。今こそ若い人たちに」

 ■太田光「あなたは芸能界の岩鬼です。何もかもに感謝」

◆ゆかりの方々から追悼コメント

 ■「先生のおかげです」新潟明訓佐藤元監督が感謝の思い

 ■ドカベンと“同姓同名”ラーメン店も追悼「親近感を」

 ■「あぶさん」が愛飲「越乃寒梅」に追悼新酒構想

 ■“聖地”居酒屋「あぶさん」訪れた夫婦「私の青春」

 ■ルーキー松坂に山田は?景浦は?春野で語った夢プラン

 ■水島さんの思い…ダイエー中内氏に渡された1枚の名刺

◆スポーツ界から追悼コメント

 ■カズ、実は『ドカベン』大ファン「大好きだった」

 ■中日平田「ドカベン通じて野球のルールも覚えました」

 ■高橋慶彦氏「水島先生の漫画で野球少年が夢を抱いた」

 ■GG佐藤氏「登場させていただき光栄、一生の思い出」

 ■西武渡辺久信GM「私の完全試合も描いていただいた」

 ■松坂大輔氏「ドカベンに自分が初めて出た時の喜び」

 ■ソフトバンク王会長「弱い時に支えていただいた恩人」

 ■巨人丸「子供の時からみていた、わくわくする漫画」

 ■オリックス福良GM「娘も出してもらった」思い出語る

 ■ロッテ鳥越2軍監督「キャッチボールも」思い出綴る

 ■DeNA三浦監督「描いていただけたことが幸せ」

 ■巨人阿部コーチ「すばしっこい殿馬うらやましかった」

 ■ロッテ井口監督「優しく温かく見守っていただいた」

 ■ソフトバンク1位風間球打「名に恥じないよう」

 ■ソフトバンク小川3軍監督「パ・リーグの広報部長」

 ■中西清起氏「”球道”でずっとやらせてもらって」感謝

 ■谷繁元信氏「実は山田太郎はあまり好きじゃなかった」

 ■中日マルク訃報に驚き、ドカベンは唯一全巻所有の漫画

 ■「あぶさん」のモデル永淵洋三氏「長い間ご苦労さま」

 ◆水島新司さんの主な作品

水島新司さんの主な作品とその主人公
水島新司さんの主な作品とその主人公

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・訃報・漫画家の水島新司さんが10日、肺炎のため東京都内の病院で死去】  2022年01月17日  22:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【ニュースの教科書】:いよいよ通常国会 どうなる文通費 国会議員の待遇を調べてみた

2022-01-17 08:56:30 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【ニュースの教科書】:いよいよ通常国会 どうなる文通費 国会議員の待遇を調べてみた

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ニュースの教科書】:いよいよ通常国会 どうなる文通費 国会議員の待遇を調べてみた

 ■<ニュースの教科書>

 17日召集の通常国会では、昨年末の臨時国会で法改正が先送りになった「文書通信交通滞在費(文通費)」の行方が焦点の1つです。国会議員に給与にあたる歳費とは別に、毎月100万円の経費が在籍1日でも満額支給され、領収書提出や使途報告、未使用分返納などの義務がないため、税金なのにブラックボックス化。“第2の給与”とも呼ばれ問題視されながら、長く放置されてきました。昨秋の衆院選をきっかけに再び見直しの声が高まる中、文通費だけでなく、国会議員がどんな待遇を受けているのか、調べてみました。

国会議事堂国会議事堂

      ◆  ◆  ◆

 ◆国会議員の主な待遇

【歳費】 国会議員の給与は法律で金額が決まっていて、衆院議員、参院議員ともに1人月129万4000円(議長や副議長らは別)です。現在はコロナ禍を受けて2割削減されており、月103万5200円。税金、議員宿舎費、議員会館の電話料、団体保険の保険料、所属会派から引き去りを依頼される諸経費などが引かれ、毎月10日に支給。

【期末手当】 ボーナスに相当。6月と12月に、各314万2802円(2021年度)。歳費(2割削減)と期末手当で、議員1人当たり計1870万8004円。

【文書通信交通滞在費】 国会法と歳費法で「公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等のため」と定められ、現在は1人月100万円、毎月10日と末日に50万円ずつが支給されています。非課税で、領収書提出や使途の報告、未使用分の国庫返納などの義務はなく、自主的な返納もできません。在職1日でも1カ月分が満額支給。総額は衆院55億8000万円、参院29億4000万円。

【JR無料パス、航空券引換証】 歳費法で「職務の遂行に資するため」として、JRの特殊乗車券(無料パス)や航空券引換証が支給されています。議員は<1>JR無料パス、<2>JR無料パス及び、東京と自分の選挙区の間を月3往復相当分の航空券引換証、<3>月4往復相当分の航空券引換証、のいずれかを選択できます。JR無料パスは定期券のような形で、議員の名前が印字されています。航空券引換証は議員の名前が印字された紙片で、使う際に旅行代理店などで航空券に引き換えます。ただし、選挙区が関東甲信越地方や宮城、福島、静岡、岐阜、愛知、三重の場合、航空券引換証は選択できません。衆院の場合、JR無料パスの予算は計3億3393万3000円(決算3億2790万2000円)、航空券の予算は計5億7802万2000円(決算4億6418万7000円、各20年度)。

【議員会館】 法律で「議員の職務の遂行の便に供するため」として、国会議事堂に隣接して議員会館が設けられ、各議員に1室100平方メートルの事務室が提供。▼衆院=第1議員会館は219室、第2議員会館は246室。▼参院=248室。賃料や光熱水費は無料(公費負担、ガスはない)。電話は各室に内線3本、外線2本が引かれ、基本料金は公費負担、外線の通話料は基本、議員負担。議員用と秘書用の机やロッカー、応接セット、会議テーブル、打ち合わせテーブル、椅子などの備品も貸与。

【議員宿舎】 地方選出議員の在京生活や活動の拠点として、衆院は東京都港区内に青山宿舎と赤坂宿舎、参院は千代田区内に麹町宿舎と清水谷宿舎を設置。▼衆院・青山宿舎=計40戸(入居36戸)、2DK、家賃月2万1638円。▼衆院・赤坂宿舎=計300戸(入居271戸)、3LDK、13万8066円(以上昨年末時点)。▼参院・麹町宿舎=計146戸(入居120戸)、2DK4万5174円、3DK8万6955円、2LDK9万2210円。▼参院・清水谷宿舎=計56戸(入居46戸)、1LDK10万9239円、3LDK15万8006円(以上昨年11月時点)。光熱水費は議員負担。

 各宿舎と議員会館の間には、開会中は休日を除く毎朝、無料バスが運行。▼衆院=青山は朝1便、赤坂は2便を、バス3台で運行。閉会中は委員会などが開会される日に各1便。▼参院は、麹町→清水谷→議員会館→本館のルートで、朝3便をバス1台で運行。

 

【立法事務費】 53年(昭和28)成立の法律で「国会議員の立法に関する調査研究の推進に資するため、必要な経費の一部」として支給されています。議員本人ではなく、国会で行動をともにする会派に対し、議員1人当たり月65万円(年780万円)が、毎月1日に振り込み。使途報告などの義務はなし。議員1人でも、政治資金規正法の規定による政治団体として届け、認められれば支給。総額は、衆院36億2700万円、参院19億1100万円。

【公用車】 ▼衆院=乗用車133台、マイクロバス3台、貨物2台の計138台(すべて衆院で保有)。運転手は110人。ほか民間委託が23人。車両の購入や維持の予算は計1億373万1000円(21年度)。▼参院=乗用車93台、マイクロバス2台、貨物1台の計96台(すべて参院で保有)。運転手は80人。ほか民間委託が12人。車両の購入や維持の予算は計8272万3000円(21年度)

【秘書給与】 国会議員は、政策秘書、公設第1秘書、公設第2秘書の3人を国庫負担で雇うことが認められ、秘書には国から給与(基本給、期末手当、勤勉手当、通勤手当、住居手当)が支給されます。月額は法律で定められ秘書歴と年齢によって決まります。社会保険料、税金、財形貯蓄、秘書会費などが引かれ、毎月10日に秘書の口座に振り込み。20年度予算では、衆院が総額121億6339万2000円、参院が63億6639万4000円。

例えば衆院の場合、総額の内訳は基本給80億9558万4000円、期末手当19億6091万1000円、勤勉手当14億4957万9000円、通勤手当4億9892万4000円、住居手当1億5839万4000円。支給対象者は1395人(議員定数465×3人)で、秘書1人当たり平均は年約871万9000円。議員1人当たり(秘書3人分)年約2615万7000円相当になります。

【公務による派遣の旅費】 議院の公務で派遣の場合、旅費が支払われます。出発前に概算額で支給し、終了後に精算。JR無料パスを持つ議員には鉄道運賃は支給されない。20年度予算は、衆院が3億1642万9000円、参院が1億6261万9000円。

【議会雑費】 各議院の役員及び特別委員長らには、国会開会中に1日6000円の議会雑費が支給されます。土日も含めて開会日数分が支払われ、非課税。衆院の場合、20年度は3630万6000円。

(※両院の事務局による)【久保勇人】

【文書通信交通滞在費の変遷】※議員1人の月額

文書通信交通滞在費の変遷

  文書通信交通滞在費の変遷

▼1947年(昭22) 「通信費」=125円

▼48年(昭23) 1000円

▼51年(昭26)4月 3000円

▼51年11月 5000円

▼52年(昭27) 1万円

▼62年(昭37) 5万円

▼63年(昭38) 「通信交通費」に変更=10万円

▼66年(昭41) 15万円

▼68年(昭43) 18万円

▼71年(昭46) 23万円

▼74年(昭49) 「文書通信交通費」に変更=35万円

▼76年(昭51) 55万円

▼78年(昭53) 65万円

▼88年(昭63) 75万円

▼93年(平5) 「文書通信交通滞在費」に変更=100万円

【立法事務費の変遷】※議員1人分の月額

立法事務費の変遷

     立法事務費の変遷

▼1953年(昭28) 1万円

▼58年(昭33) 2万円

▼62年(昭37) 3万円

▼65年(昭40) 4万円

▼66年(昭41) 5万円

▼68年(昭43) 6万円

▼70年(昭45) 8万円

▼72年(昭47) 10万円

▼74年(昭49) 12万円

▼75年(昭50) 20万円

▼77年(昭52) 40万円

▼79年(昭54) 60万円

▼86年(昭61) 65万円

◆久保勇人(くぼ・はやと)1984年入社。文化社会部、スポーツ部など経験。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・「ニュースの教科書」】  2022年01月17日  08:56:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【ニュースの教科書】:欧米主要国の国会議員はどんな待遇?

2022-01-17 08:56:20 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【ニュースの教科書】:欧米主要国の国会議員はどんな待遇?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ニュースの教科書】:欧米主要国の国会議員はどんな待遇?

 ■<ニュースの教科書>

 17日召集の通常国会では、昨年末の臨時国会で法改正が先送りになった「文書通信交通滞在費(文通費)」の行方が焦点の1つです。国会議員に給与にあたる歳費とは別に、毎月100万円の経費が在籍1日でも満額支給され、領収書提出や使途報告、未使用分返納などの義務がないため、税金なのにブラックボックス化。“第2の給与”とも呼ばれ問題視されながら、長く放置されてきました。昨秋の衆院選をきっかけに再び見直しの声が高まる中、文通費だけでなく、国会議員がどんな待遇を受けているのか、調べてみました。

      ◆  ◆  ◆

 欧米主要国の国会議員はどんな待遇なのでしょうか?      

 ■【米国】 下院は435人、上院は100人。

 議員歳費は両院とも1人年17万4000ドル(約1914万円)。下院議員には、議員代表職務手当が支給。秘書雇用手当、事務所費用手当、公務用郵送手当が統合されたもので、秘書給与もここから支給し、旅費、通信費、選挙区の事務所賃料、備品購入などにも充てることができます。金額は年138万2835ドル~156万796ドル(約1億5211万1850円~1億7168万7560円、首都と選挙区の距離などによって異なる)。下院議員1人が雇用できる秘書の上限は22人。議員1人当たりの平均は約16・6人(19年時点)。

 上院議員には、秘書・事務所費用会計があります。秘書給与、旅費、通信費、備品購入などに充てることができます。金額は年354万8352ドル~558万8426ドル(約3億9031万8720円~6億1472万6860円、選出州の人口、首都と選出州の距離などによって異なる)。上院議員1人が雇用できる秘書の人数は制限がなく、議員1人当たりの平均は約41・2人(19年)。両院とも、秘書は公務員。

 ■【英国】 下院は650人、上院は792人。

 下院は、09年に発覚した経費の不正請求スキャンダルにより、議員の歳費や手当について、独立機関の独立議会倫理基準委員会(IPSA)を設置し、事務を行わせることにしました。手当の不正請求などを行った議員のリコール制度も導入。手当の支出は議員活動に限定され、それ以外の政党活動、選挙運動などに支出することはできません。手当は原則、経費の支出をした議員や代理人からの償還請求に応じて支払われ、公表されます。

 下院議員1人の歳費は年8万1932ポンド(約1228万9800円)。下院議員の手当は主に、住居手当、事務所費用手当、秘書雇用手当などがあり、選出地域によって金額が異なります。ロンドン地域外の選出議員の場合は以下の通り。住居手当は、ロンドン地域に住居を貸借する場合、年2万3010ポンド以内(約345万1500円以内)。事務所費用手当は、年2万5910ポンド以内(約388万6500円以内)。秘書雇用手当は年17万7550ポンド以内(約2663万2500円以内)。秘書の人数に制限はなく、議員1人当たりの平均は約4・9人(18~19年)。公務員ではない。

 上院は任命制の一代貴族を中心とする議員で構成され、歳費や下院のような手当は原則支給されていません。

 ■【ドイツ】下院に相当する連邦議会709人、上院に相当する連邦参議院69人。

 連邦議会の議員1人当たりの歳費は、年12万1001・64ユーロ(約1573万213円)。職務手当(選挙区事務所の賃貸費、光熱水費、備品、書籍、通信費、交通費などに充てる)が年5万4727・08ユーロ(約711万4520円)。事務所手当(議員が購入を決定した通信機器、専門書、文具などに充てられる。現物支給される)が年1万2000ユーロ(約156万円)。秘書雇用手当は年26万9232ユーロ(約3500万160円)。雇用できる秘書の人数には制限はなく、議員1人当たり平均約7・3人。ほかに鉄道の無料乗車券、国内線航空券など。

  連邦参議院は、歳費や秘書雇用手当は支給されていない。

 (国立国会図書館 調査及び立法考査局の資料、「イギリス下院の議員の歳費及び手当に関連する制度」、「欧米主要国の議員秘書制度 第3版」、衆議院調査局「選挙制度関係資料集」などによる)

 (※原則、21年1月現在)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・「ニュースの教科書」】  2022年01月17日  08:38:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【ニュースの教科書】:文通費 使途公開と残金返納の行方は 「全体を見直す必要」識者

2022-01-17 08:56:10 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【ニュースの教科書】:文通費 使途公開と残金返納の行方は 「全体を見直す必要」識者

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ニュースの教科書】:文通費 使途公開と残金返納の行方は 「全体を見直す必要」識者

 ■<ニュースの教科書>

 17日召集の通常国会では、昨年末の臨時国会で法改正が先送りになった「文書通信交通滞在費(文通費)」の行方が焦点の1つです。国会議員に給与にあたる歳費とは別に、毎月100万円の経費が在籍1日でも満額支給され、領収書提出や使途報告、未使用分返納などの義務がないため、税金なのにブラックボックス化。“第2の給与”とも呼ばれ問題視されながら、長く放置されてきました。昨秋の衆院選をきっかけに再び見直しの声が高まる中、文通費だけでなく、国会議員がどんな待遇を受けているのか、調べてみました。

文書通信交通滞在費の変遷

   文書通信交通滞在費の変遷

立法事務費の変遷立法事務費の変遷

 

      ◆  ◆  ◆

 文通費は、国会法と歳費法で「公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等のため」と定められ支給されています。1947年(昭22)、通信費として125円の支給で始まり、名称、金額などを変えながら、93年(平5)に現在のものになりました。世間では、経費は使った分だけ領収書を提出するなどして精算します。前払いなら、余ったら返しますね。しかし文通費は、非課税で、領収書の提出、使途報告、未使用分の国庫返納などの義務はありません。拡大解釈して人件費や事務所賃料などに使う例も。社会常識とかけ離れた実態に再三、改革が求められてきましたが、国会はうやむやにしてきました。

 今回は、10月31日投開票の衆院選で当選した新人、元職に10月分が満額支給されたことに、日本維新の会の新人がおかしいと声を上げました。臨時国会では、以前から使途公開している維新をはじめ野党側が<1>日割り支給、<2>使途公開、<3>未使用分の返納をセットで求めたのに対し、与党側は使途公開などを議論する時間がないとして日割り支給の先行を主張し、法改正が見送りになりました。

 維新と国民民主は独自で使途公開などの対応を表明。維新はこれまで未使用分は各議員の政治団体に寄付する形でしたが、使途をより限定し、各議員が専用口座で一元管理して公開、未使用分は1年ごとに党を通じて被災地に寄付するなど透明性を高めることにしました。維新の藤田文武幹事長は「そもそも、みなさん何に使っているか出しましょうと。使途を明確化すれば、これはやりすぎとか、まさにこういう使い方だとか、いいか悪いか議論になる。法改正のため、問題提起としてやっている」と透明性が何より重要と強調。「ちゃんと使途が制限され、使い道が明確ならもらっていいし、余ったら返せばいいと思う」などと説明します。

 国会議員の待遇の中にはほかにも、?が浮かぶものがあります。例えば、公設秘書給与も日割りの仕組みがありません。各会派に議員1人当たり月65万円が支給される立法事務費も、使途報告などの義務はありません。

 「政治とカネ」の問題に詳しい岩井奉信(ともあき)日大名誉教授(政治学)は「文通費について、野党の主張は正論。きちんとやらないといけない。全会一致すれば1日で成立する。名目はあるが、必ずしもそういう使い方をされていない。使途公開すれば、抑止力にはなる。そもそも必要かという問題もある。交通などはほかに補助もある。ほかにも、おかしなもの、あいまいなものがいっぱいある。立法事務費も政党助成金の二重取りと言われる。本当なら全体を見直す必要がある」などと指摘しています。

 与野党は今後、文通費について協議していく方針です。夏の参院選に向け、国民に対してどんな答えを出すのか、注目されます。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・「ニュースの教科書」】  2022年01月17日  08:38:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【日米地位協定】:沖縄の感染爆発に見えた泣き所 ■ワクチン過信の米軍クラスターと相手任せの外交

2022-01-17 07:15:20 | 【米国・在日米軍・安保・地位協定、犯罪・沖縄防衛局・普天間移設・オスプレー】

【日米地位協定】:沖縄の感染爆発に見えた泣き所 ■ワクチン過信の米軍クラスターと相手任せの外交

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日米地位協定】:沖縄の感染爆発に見えた泣き所 ■ワクチン過信の米軍クラスターと相手任せの外交 

 沖縄県の新型コロナウイルス新規感染者が1月7日に1414人超と過去最多となった。同日に922人と人口で10倍近い差があり、前週から10倍以上増えた東京都を絶対数で上回り、日本全国の中でも突出した広がりを見せているが、指摘されるのは在日アメリカ軍基地に由来した感染爆発だ。
 
キャンプ・ハンセンで2021年1月に行われていたワクチン接種の様子(写真:Sarah Marshall/ U.S. Marines/ZUMA Press/アフロ)
 
 ◆マスクを着用しないアメリカ軍関係者

 のっけから私事で恐縮だが、2021年8月に子どもが生まれた。私の暮らしている沖縄では、同年7月末から新型コロナウイルス感染者数が人口10万人当たり全国ワーストを維持し続けていたため、夫は出産の立ち合いどころか、出産後もガラス窓越しに一瞬わが子を見ることしか許されず、そのまま退院まで会えなかった。

 出産前の定期検診では毎回、「アメリカ軍関係者と2週間以内に接触していないですか」と確認された。もし接触があると、PCR検査の陰性証明書を出さないと診察を受けられない。

 「差別では?」

 「アメリカ軍基地の従業員や、パートナーがアメリカ兵関係者の人は?」

 と疑問を感じなくはなかった。沖縄県も、基地従業員に対する診察拒否などの差別的扱いをしないよう、医療機関に繰り返し要請している。

 しかしながら当時、2回のコロナウイルスワクチン接種を完了していたアメリカ兵は在沖アメリカ軍の約7割で、接種を拒否する者もおり、そうした者に対する処分もまだなかった。8月末に国防総省がアメリカ兵のワクチン接種を義務づけ、10月以降に接種拒否は除隊処分とする方針が出されている。

 ワクチンを2回接種したとしてもコロナに感染してしまう、いわゆるブレークスルー感染があることはすでに明らかになっているが、アメリカでは2021年5月から2回の接種を終えた者は屋内外でマスクを着用しなくてよくなった。同10月からは在日アメリカ軍も基地内のみ同じ方針をとり、沖縄では基地外でもマスクを着用せず出歩くアメリカ兵の姿が散見された。 

 しかも、後に判明したが、私の出産後も沖縄の感染者数は増え続け、緊急事態宣言が何度も延長される中で、アメリカ軍は昨年9月3日から本国出国時のPCR検査を中止していた。日本入国直後の検査もないまま、入国者の隔離期間も14日間から10日間に短縮。そのうえ、特定の建物への隔離から基地内隔離へと変わり、陽性者がマスクをせずに基地内のレストランや売店、娯楽施設に自由に出入りできる状態になっていた。

 昨年12月17日に沖縄のキャンプ・ハンセンで70人の陽性者が出たことが発覚したのを発端として、全国のアメリカ軍基地でクラスターが発生しているが、在日アメリカ軍司令部は外出制限などの対応方針を各基地の司令官に一任し続けていた。同司令部が方針を出して、すべての在日アメリカ軍関係者に入国直後のPCR検査を行うことにしたのは12月30日。マスク着用を義務づけたのは翌22年1月6日で、その日の在沖アメリカ軍関係者の感染者数は162人、累計4027人。

 クラスターは起こるべくして起きたことがよく分かる。時すでに遅し、アメリカ軍が沖縄に持ち込んだオミクロン株は日本人の基地従業員を経由して、爆発的な市中感染の一因となった。

 ◆日本側は在日アメリカ軍に水際対策を講じられない

 日米地位協定第9条では、アメリカ兵、軍属に加えて一般人でしかない家族も含めたアメリカ軍関係者は日本入国時の検疫が免除される。アメリカ軍関係者はチャーター便でアメリカ本国や海外の基地から直接、在日アメリカ軍基地に入れるということもあり、日本側は在日アメリカ軍に対して水際対策を講じることができない。

 沖縄県は1990年代から第9条の見直しを求めてきたが、想定されていたのは主にアメリカ軍関係者が持ち込む動植物の検疫だった。持ち込まれた外来種が沖縄の生態系を破壊したり、大麻など違法薬物の栽培につながったりしたからだ。新型コロナウイルスが登場するまで、アメリカ軍が感染症の拡大を引き起こす事態は想定されていなかった。

 そのため、日本の水際対策を無視して自由に出入国できるアメリカ軍関係者が、日本よりもはるかに感染者数が多いのに、ワクチンの効果を過信してコロナ対策が甘かったアメリカの状況をそのまま持ち込むことになった。 

 日米地位協定の所管である外務省は、在日アメリカ軍との間で、日本の水際対策に近い「整合的」な措置を取ることを確認していたが、9月以降の方針転換を知らされていなかった。ただし、10月以降に入国直後のアメリカ兵が基地内をマスクなしで自由に歩き回るようになると、日本人基地従業員の組合である全駐労沖縄は、従業員の安全のために基地内でアメリカ兵がマスクを着用するよう繰り返し団交している。

 ◆制度ではなく運用の問題

全駐労沖縄の要請は沖縄防衛局にも上がっていた。もし、防衛省が同じ要請を在日アメリカ軍司令部と国防総省に行っていれば、感染状況がここまで悪化することは防げたのではないか。

また、沖縄には外務省の国内唯一の出先機関である沖縄事務所もあり、在沖アメリカ軍の渉外担当部署である基地政務外交部と定期的に連絡を取り合っている。沖縄を歩いていれば、基地の外でもマスクをせず歩いているアメリカ兵が目につくのに、なぜ沖縄事務所は基地政務外交部に状況を確認しなかったのか。

『日米地位協定-在日米軍と「同盟」の70年』(中公新書)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら

 このように、今回、アメリカ軍基地で発生したクラスターとその影響の深刻さは、日米地位協定の制度の問題以上に、運用上の努力の部分が問われなければならない。

 日本と同内容の地位協定をアメリカと結んでいる韓国では、感染拡大に伴う同国の新たな水際対策に沿って、在韓アメリカ軍が12月3日から入国直後のアメリカ軍関係者に到着初日と1週間後の2回、PCR検査を受けさせ、それまで容認していた自宅と職場との間の移動も禁じている。これは韓国政府の政治交渉の結果だ。

 同盟国間の信頼関係は不断の努力なくしては成り立たない。日本の相手任せの外交では事態が好転するはずもないのである。

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 元稿:週刊東洋経済新報社 ONLINE 主要ニュース 政治・経済 【政策・新型コロナ、長期戦の混沌・担当:山本 章子琉球大学人文社会学部国際法政学科准教授】 2022年01月08日 05:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【政府】:米軍の「特権」でほころんだ水際対策…「まん延防止」適用の原因に? それでも岸田首相は「地位協定改定考えていない」

2022-01-17 07:15:10 | 【米国・在日米軍・安保・地位協定、犯罪・沖縄防衛局・普天間移設・オスプレー】

【政府】:米軍の「特権」でほころんだ水際対策…「まん延防止」適用の原因に? それでも岸田首相は「地位協定改定考えていない」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政府】:米軍の「特権」でほころんだ水際対策…「まん延防止」適用の原因に? それでも岸田首相は「地位協定改定考えていない」 

 「最悪を想定」した新型コロナウイルス対応を掲げ、昨年10月に発足した岸田政権が7日、初のまん延防止等重点措置の適用に踏み切った。岸田文雄首相はオミクロン株の日本流入時、外国人の新規入国の全面的な停止を行い、先手を打った厳しい水際対策を講じたと公言。だが、在日米軍基地の水際に生じた「ほころび」には及び腰な政府の姿勢が目立ち、周辺地域への感染拡大につながった。就任から100日間を待たず、首相は正念場を迎えている。(山口哲人)
 

 ◆基地の自由な出入りであいた「大穴」

 「水際対策は、米軍基地の自由な出入りで大穴があいていた」
 政府が沖縄など3県への重点措置適用を報告した7日の衆院議院運営委員会。沖縄県が地元の赤嶺政賢氏(共産)は、在日米軍が日米地位協定などに基づき、入国する軍関係者らに独自の検疫を行っていることを静観してきた日本政府の姿勢を批判した。
 この日、新規感染者数が過去最多を更新する1414人に達した沖縄県で、米海兵隊のキャンプ・ハンセン(金武きん町など)内のクラスター(感染者集団)発生が発覚したのは昨年12月中旬。その後の日米間のやりとりで、緊急事態宣言が発令中だった9月初めから、米側が軍関係者の訪日時の出国時検査を免除したり、入国直後の行動制限期間中に規則が十分に守られていなかったりした実態が次々と明るみに出た。
 赤嶺氏は米軍関係者を特別扱いせず、他の外国人と同様に入国を禁じるよう求めたが、山際大志郎経済再生担当相は「日米同盟の抑止力という観点からも、そういう話とはちょっと違う」と拒否。日本政府が米側に対策の強化を要請したことをもって「問題はこれからなくなっていくと考えている」と幕引きを図った。

 ◆基地周辺の感染拡大と因果関係認めず

 重点措置の対象になった3県は、いずれも在日米軍基地が所在するなど結び付きの強い地域だ。当然、地元では「感染拡大の大きな起因の1つが米軍基地であることは間違いない」(玉城たまきデニー沖縄県知事)という認識が強い。
 しかし、政府は「コメントは控えたい」(松野博一官房長官)などと一貫して関連性を認めない。山際氏は7日の参院議運委で「因果関係だけ言っても、感染拡大防止につながらない」と米軍由来かを突き詰めることにも否定的だった。

 ◆米国への「負い目」で対応ためらう?

 背景には、日本の防衛を米国に頼ることに伴ういびつな同盟関係がある。中国の軍備拡張や北朝鮮の核・ミサイル開発で、安全保障上の連携強化の重要性は増しているというのが日本側の考え。負い目のような意識が、コロナで踏み込んだ対応をためらわせているとの見方につながる。政府高官も「臆測で物は言えない」と認める。
 日本のコロナ対応が在日米軍に及ばない問題点は以前から指摘され、全国知事会は菅政権時代の2020年11月に日米地位協定の抜本的な見直しなどを提言したが、政府は取り合わなかった。岸田首相も6日、記者団に「改定は考えていない」と明言している。
 「『岸田は慎重すぎる』との批判は全て負う覚悟だ」。首相は外国人の入国禁止を表明した際、そうアピールした。今回はコロナ対応より対米姿勢の方が「慎重すぎる」ように見え、立憲民主党の泉健太代表は「国民の命よりも米軍の行動を最優先に考えているなら残念だ」と指摘した。
 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政策・「最悪を想定」した新型コロナウイルス対応・在日米軍基地の水際に生じた「ほころび」には及び腰な政府の姿勢】  2022年01月08日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岸田首相】:日米地位協定の見直し否定…「現実的な対応が大事」 本紙「水際対策の抜け穴」と質問に<新型コロナ>

2022-01-17 07:15:05 | 【米国・在日米軍・安保・地位協定、犯罪・沖縄防衛局・普天間移設・オスプレー】

【岸田首相】:日米地位協定の見直し否定…「現実的な対応が大事」 本紙「水際対策の抜け穴」と質問に<新型コロナ>

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田首相】:日米地位協定の見直し否定…「現実的な対応が大事」 本紙「水際対策の抜け穴」と質問に<新型コロナ> 

 岸田文雄首相は6日、在日米軍部隊の検疫や新型コロナウイルス感染拡大防止対策を米側に委ねる根拠となっている日米地位協定について「改定は考えていない」と語った。官邸で記者団の取材に応じた際、本紙の質問に答えた。
 
首相官邸に入る岸田首相=東京・永田町

首相官邸に入る岸田首相=東京・永田町

 米軍は地位協定や日米合同委員会合意などにより、日本側の検疫や対策が及ばない決まりになっている。本紙は、特権的な対応を認める日米間の取り決めが水際対策の抜け穴になっているとして、協定の改定を検討するかをただした。
 
 首相は見直しを否定した上で「日米で意思疎通を図り、現実的に対応するのが大事だ」と話した。
 
 米軍は昨年9月以降、出入国時の検査をしていなかった。日本政府の要請を受け、昨年12月に出国前72時間以内と、日本到着後24時間以内の検査実施に改めた。(上野実輝彦、川田篤志)
 

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政策・「最悪を想定」した新型コロナウイルス対応・在日米軍基地の水際に生じた「ほころび」には及び腰な政府の姿勢】  2022年01月06日  20:58:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【Q&A】:米軍はなぜ日本の検疫受けない? 日米地位協定など取り決めが壁、水際対策の抜け穴に

2022-01-17 07:15:00 | 【米国・在日米軍・安保・地位協定、犯罪・沖縄防衛局・普天間移設・オスプレー】

【Q&A】:米軍はなぜ日本の検疫受けない? 日米地位協定など取り決めが壁、水際対策の抜け穴に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【Q&A】:米軍はなぜ日本の検疫受けない? 日米地位協定など取り決めが壁、水際対策の抜け穴に 

 新型コロナウイルスの感染拡大でまん延防止等重点措置が適用された沖縄県などでは、在日米軍の対策が不十分で、感染が周辺地域に広がっていると懸念されています。日本での基地の利用法や軍人らの身分を定めた日米地位協定で在日米軍に特権的な地位を認めているため、政府の水際対策の「抜け穴」となっている問題が背景にあります。(山口哲人)
 
沖縄県の米軍基地(宜野湾市の米軍普天間飛行場 2019年撮影)

沖縄県の米軍基地(宜野湾市の米軍普天間飛行場 2019年撮影)

 Q 外国人の新規入国が停止されている中、なぜ米軍は日本の検疫を受けずに入国できるのですか。
 A 日米地位協定の第9条で「米国は米軍人、軍属、家族を日本国に入れることができる」と明記しているからです。さらに、1996年の日米合同委員会で、海外から直接、米軍基地に入る場合は「米軍の検疫手続きの適用を受ける」と決めており、民間空港に到着する場合を除いて日本の検疫を受けさせることもできません。
 
 Q 米軍がしっかり対応すれば問題ないのでは。
 A 米軍は日本で緊急事態宣言などが出ていた昨年9月、独自の判断で出国前の検査を取りやめました。日本到着直後の検査は元々実施しておらず、入国後も基地内を自由に出歩くことが容認されるなど「行動制限」はずさんでした。しかも、沖縄県のキャンプ・ハンセンでクラスター(感染者集団)が発生するまで、政府はそうした状況を把握していませんでした。
 
 Q それでは国内の感染拡大が防げないのでは。
 A 政府は「日本と整合的な措置」を講じるよう米側に申し入れていますが、あくまでも「お願い」です。強制力を持たせるには地位協定の改定などが必要ですが、米国の軍事力に頼る日本も、特権を手放したくない米国も後ろ向きです。
 

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政策・「最悪を想定」した新型コロナウイルス対応・在日米軍基地の水際に生じた「ほころび」には及び腰な政府の姿勢】  2022年01月07日  19:11:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【千葉県銚子市】:70代男性が乗っているとみられるボート行方不明

2022-01-17 00:45:30 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【千葉県銚子市】:70代男性が乗っているとみられるボート行方不明

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【千葉県銚子市】:70代男性が乗っているとみられるボート行方不明

 16日午後1時ごろ、千葉県銚子市潮見町の「銚子マリーナ」を出港したプレジャーボート「ゆかり丸」が、予定の午後4時をすぎても帰港せず、銚子海上保安部の巡視船などが捜索を始めた。

 海上保安部によると、ボートには茨城県龍ケ崎市の70代男性1人が乗っているとみられ「ヒラメを釣りに行く」と話していたという。銚子市には午後2時まで、トンガ沖の噴火に伴う津波注意報が出されていた。ボートが津波に影響されたかどうかは不明という。

 男性はマリーナに届けて出港。帰港しなかったことから、マリーナの職員が午後7時10分ごろに連絡した。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事故・災害・火災】  2022年01月17日  00:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【中山知子の取材備忘録・12.05】:岸田首相もお友達・石原伸晃氏起用 内閣官房参与は選挙落選者の「救済枠」

2022-01-17 00:04:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【中山知子の取材備忘録・12.05】:岸田首相もお友達・石原伸晃氏起用 内閣官房参与は選挙落選者の「救済枠」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・12.05】:岸田首相もお友達・石原伸晃氏起用 内閣官房参与は選挙落選者の「救済枠」 

 岸田文雄首相が、さきの衆院選東京8区で落選した石原伸晃前衆院議員(64)を内閣官房参与に起用する人事が発表され、批判が拡大している。今年10月4日の政権発足以来、ここまで施策(しかも本筋ではない)に批判が出るのは初めてではないだろうか。この人事と時を同じくして、オミクロン株の水際対策強化を念頭に日本人の入国停止措置を航空会社に要請しながら1日で撤回する失態もあったが、これは政権内の問題。石原氏の参与起用はひとえに首相の判断だけに、ある意味深刻だ。

石原伸晃氏(2021年10月31日撮影)

        石原伸晃氏(2021年10月31日撮影)

 内閣官房参与とは、「内閣官房に参与を置く規則」で「各種分野において専門的な立場から内閣総理大臣に情報提供や助言を行う非常勤の公務員」と位置づけられるが、いわゆる私的なブレーン。出勤すれば日給は1日2万6400円だが、人数の上限や任期も特に決まっておらず、決める際の手続きも国民には見えにくい。だからこそ、今回のような「石原問題」が起きる。菅直人政権や第2次安倍政権では最大15人が名を連ね、「船頭多くして船山に登る」の悪例として、国会で質問に取り上げられたこともある。

 岸田内閣発足時には、菅政権時代の8人が再任された。それぞれ担当の専門分野があり、第2次安倍政権から9年近く参与を務める飯島勲氏は、小泉官邸を仕切った剛腕秘書官の立場から危機管理の担当。秘書官出身者では、安倍晋三元首相の懐刀だった今井尚哉氏も第2次長期政権を支えた経緯もあり、菅政権以降、参与を務める。

 専門性や手腕が見込まれて起用のケースもあるが、国会関係者に話を聞くと、参与の「お友達枠」や「選挙落選者救済枠」は、以前から存在する。直近では、第2次安倍政権のもと、16年参院選で落選し、政界を引退した荒井広幸・元新党改革代表と、17年衆院選で落選した西川公也元農相が、17年11月に起用された。荒井氏は安倍氏と関係が近い。西川氏は農業政策に詳しいが、参与起用は落選のわずか1カ月だった。

 そして石原氏も、衆院選落選からまだ1カ月あまりしか経過していない中での、参与起用だ。観光立国分野の担当というが、国交相経験者とはいえ観光政策の専門家ではなく、とってつけた感は否めない。

 首相は石原氏と同じ年で初当選の年次も近い。2012年自民党総裁選で、当時幹事長だった石原氏が出馬した際、首相が推薦人となった。今回の総裁選では、石原氏は総裁選で首相を支援。「持ちつ持たれつ」の盟友だ。衆院選では東京8区で石原氏の劣勢が伝えられる中、首相は「応援しても落ちた」のリスク覚悟で、応援にも入った。2人の関係性が見て取れる。

 「内閣官房参与は、首相の秘書官や補佐官に比べると、『置いておいて便利な知恵袋たち』という意味合いが濃い。専門性があるとはいえ、国会で答弁するような責任もない」という話も、永田町で聞いた。表舞台での活動が見えない分、何を助言しているかも分かりにくい側面もある。

 前出の西川氏は政治とカネの問題が発端となり、参与を辞任。菅政権では、SNSでの発信や週刊誌のスキャンダル報道で参与の辞任が続いた。こうした事態は起用した首相自身の責任に跳ね返ってくるはずだが、起用の経緯が見えにくいだけに、責任の所在もなんだかあいまいになってきたのが、実情だ。

 石原氏は衆院選落選で政界引退かといわれてきたが、参与として思わぬ形で国政に関与することになった。しかも、その立場は首相の腹ひとつで決まったもの。「救済」といわれても仕方ない。インターネット上では、石原氏の内閣官房参与起用について「国政に携わらせたくないという選挙で示された民意を踏みにじっても構わないくらい、軽いものであるらしい」という声もあった。抗議の声は日々拡大している。

 首相にとっては気心知れた間柄の人間でも、国民の抱く思いからはズレまくっているのは明白。明日12月6日から臨時国会が始まるが、野党にもし起用の理由を問われたら、首相にはしっかり説明してほしい。「人事の私物化」「お友達内閣」という過去の自民党政権のネガティブイメージを、まさか岸田政権もしっかりと引き継ぐとは、多くの国民は思っていなかったはずだ。【中山知子】 

中山知子の取材備忘録

中山知子の取材備忘録

◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・政局・「中山知子の取材備忘録」】  2021年12月05日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【特別企画・安倍〜菅政権御用ジャーナリスト大賞(後編)】:アベノマスクも学術会議介入もGoToも擁護、もはや権力の「中の人」に…

2022-01-17 00:01:25 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

【特別企画・安倍〜菅政権御用ジャーナリスト大賞(後編)】:アベノマスクも学術会議介入もGoToも擁護、もはや権力の「中の人」に…御用ジャーナリスト5位〜2位、そして大賞を発表

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【特別企画・安倍〜菅政権御用ジャーナリスト大賞(後編)】:アベノマスクも学術会議介入もGoToも擁護、もはや権力の「中の人」に…御用ジャーナリスト5位〜2位、そして大賞を発表

 リテラ毎年恒例の「御用ジャーナリスト大賞」。2020年は安倍政権が終わり菅政権が誕生したが、両政権がコロナ対応で大きく批判を浴びるなか必死に政権を擁護してきた御用ジャーナリスト・MC・コメンテーターを選出するこの企画。前編では10位から6位までを紹介したが、後編では5位から2位、そして大賞を発表しよう。
 安倍政権の終焉とともに極右応援団の多くがトランプ応援団に転身するなか、華麗に菅応援団へと転身をはかった人たちが上位に名を連ねた。さて大賞は、会食三昧のあのジャーナリストか、悪評だらけのアベノマスクを擁護したあの学者か、2020年にワイドショー出演が激増したあの人か。大賞は誰の手に!

アベノマスクも学術会議介入もGoToも擁護、もはや権力の「中の人」に…御用ジャーナリスト5位〜2位、そして大賞を発表の画像1

    左・三浦氏インスタグラム/右・『バイキング』に出演する平井氏


5位●橋下徹
 裏で維新や菅首相とがっつり繋がりながらワイドショーでは是々非々のポーズ、世論を誘導する狡猾なやり口

 

正直、この人のことはずっと「政界の現役プレイヤー」だと思っていたので、「御用ジャーナリスト大賞」では取り上げたことがなかったのだが、2020年はワイドショーへの出演が激増し、複数の番組でレギュラーコメンテーターの座までゲット。「週刊女性」(2020年5月26日号/主婦と生活社)では「女性が選ぶ好きなコメンテーター」1位に選出されるまでになってしまった。ならば、「コメンテーター」として、きちんと批判しないわけにはいかないだろう。

 大阪市長をやめたあとも毎年、安倍晋三首相、菅義偉官房長官と会食を続けてきた仲の橋下氏が「安倍・菅応援団」であることは言うまでもないが、この人が小狡いのは、その時々の空気を読んで「政権批判」とも受け取れるセリフを随所に散りばめつつ、肝心なところは結局、追及を封じ込めて、最終的に世論を擁護や応援に誘導していくことだ。

 たとえば、「桜を見る会」問題でも、批判らしき言葉は口にする一方で「違法性はない」ことを強調。「官僚から注意がなかったのか」と官僚のせいにしたりして、安倍首相を守り続けた。河井克行・案里夫妻の公選法違反でも同様で、「国民としては1億5000万円と言う額に『ん?』と思い、引いてしまった」と苦言らしきことを言いながらも、「河井さんの問題」として、やはり「自民党に違法性・不正はない」と断言していた。

 さらに、呆れたのは安倍政権のコロナ対応をめぐる姿勢だ。当初は非難殺到の世論に迎合して、特措法を改正しないことなどを批判していたが、7月、安倍首相を自身の冠番組『NewsBAR橋下』(AbemaTV)にゲストに迎える。すると、特措法改正をやらないまま国会を閉じたことにまともな批判もせず、「日本がここまで国際社会で存在感を発揮できたのは総理の前の政権ではなかった」「トランプ大統領プーチン大統領や習近平国家主席が待機児童の問題なんか絶対やっていないと思うんですよ」などとどうでもいいヨイショや擁護を繰り広げたのだ。

 こうしたやり口は、菅政権が誕生してからさらに露骨になった。日本学術会議任命拒否問題でも、「説明不足」などといちおう批判ポーズを取りながら、「説明不足」を追及するのではなく、「学術会議にも問題がある」などと話をすり替え、学術会議のほうを攻撃しまくった。

 

さらに、この学術会議問題では、デマまで拡散し、菅首相を擁護している。〈学者がよく口にするアメリカとイギリス。両国の学者団体には税金は投入されていないようだ。学問の自由や独立を叫ぶ前に、まずは金の面で自立しろ〉などとツイートしたのだが、実際は、米国科学アカデミーには約160億円以上、英・王立学会にも約65億円、政府から補助金が出ていた。

 これだけでもひどいものだが、橋下氏はこのデマをめぐって、その本質が露わになるような対応をしている。東京新聞が10月15日に「「デマです」と橋下徹氏のツイートに批判 学術会議問題で誤情報が拡散」という記事で、橋下氏に問い合わせをしたのだが、橋下氏側の回答はなんと「現在は一私人としての立場なので、無償でのインタビューには応じていない」というものだったという。

 デマ発言の説明を求められて「一私人」だから「無償でのインタビューに応じていない」って、いったいどういう倫理観をしているのか。ご都合主義としか言いようがないが、この「公」と「私」を都合よく使い分けるダブルスタンダードこそ、橋下氏の最大の問題と言っていい。

 周知のように、橋下氏は大阪市長辞職後も、「大阪維新の会」の法律顧問を務め、その政策に大きな影響力を持ってきた。また、安倍政権時代から当時の安倍首相や菅官房長官とも太いパイプを持ち続けてきた。とくに、維新の政策に全面協力してきた菅首相との関係は非常に緊密だと言われている。

 ところが、橋下氏はそうした政界への影響力を持ち続ける一方で、「市長を辞めたんだから私人」であると強調して、自分に対する批判を封殺。さらにここのところ報道番組やワイドショーに連日のように出演し始め、政治からは距離を置いたかのように振る舞いながら、維新擁護、さらには安倍・菅政権擁護を口にしてきた。

 実際、橋下氏は、『グッとラック!』(TBS)で、9月の菅政権誕生時に、「橋下さんだけが知る“菅首相”ってどんな人?」と質問された際、「食事も一緒にさせてもらってますけど、その時の話の内容とかもしゃべっちゃうと、田崎史郎さんグループに入っちゃうじゃないですか。それは絶対に言えないので」などと答えていた。

 裏で特定の政治勢力とつながりながら、表ではあたかも「是々非々」のポーズで世論を騙しながら誘導していく。「御用」というより、自分の政治的野心の実現が目的のにおいが消えないため、このランキングでは5位にとどめたが、その手口や世論への影響力という意味では大賞クラスの悪質さと言っていいだろう。 

4位●『ひるおび!
菅政権誕生で“菅応援団”番組がさらに露骨に! 田崎スシローいわく「菅首相の奥さんも見てる!」

 4位の称号は、異例だが、『ひるおび!』(TBS)という番組そのものに捧げようと思う。御用ジャーナリストの代名詞・田崎史郎氏、ネトウヨ安倍応援団八代英輝弁護士が出演している同番組だが、2020年はそういう個人のレベルではなく、番組じたいが菅首相の応援団と化していたからだ。

『ひるおび!』と菅首相の関係の近さはMCの恵俊彰菅官房長官会食したという噂も出回るなど、以前から有名で、2018年半ばからは、放送で露骨に菅ヨイショするシーンもしばしば見られるようになった。

 元号発表で菅氏の注目度が高まると、「令和おじさん」「パンケーキおじさん」「次期首相」と大はしゃぎで持ち上げたのはもちろん、菅原一秀・前経産相、河井克行・元法相、和泉洋人首相補佐官など菅側近の不祥事が次々と明らかになり菅官房長官が追い込まれていた時期も、菅官房長官の誕生日を番組で祝うほど。

 さらに「桜を見る会」問題の会見対応でボロボロになって多くのメディアが珍しく菅官房長官を批判していた際も、恵らは「安定のガースー」「安心感がある」などと無理やり擁護していた。

 しかし、ターボ全開になったのはやはり2020年、安倍首相辞任を表明したあと。とにかく菅首相を誕生させようと番組一丸となってプロモーションを展開したのだ。

 象徴的なのは、柿崎明二共同通信論説委員を頻繁に出演させ、ことあるごとに菅氏の出世譚や政治手腕などを熱く語らせたことだろう。

 柿崎氏がその後、すぐに菅内閣の補佐官に就任したことが、何よりその露骨な偏向を証明したが、『ひるおび!』には何の反省もなし。逆に“『ひるおび!』ファミリーが首相補佐官に!”とお祝いムードで「もう出てもらえないかな」「ダメもとでオファーしてみよう」などと大はしゃぎする始末だった。

 こんな調子だから、菅政権誕生後も、当然、菅応援団ぶりはより露骨になっていった。

 コロナ感染が徐々に拡大しているなかでも、例の携帯値下げ問題を何度も特集し、菅首相の手柄だと賞賛。学術会議問題でも田崎氏や八代弁護士らが学術会議をすり替え攻撃、菅首相を正当化し続けた。そして12月、支持率が急落すると、“安倍政権では常に味方だったはずの読売・産経の論調が変化し、菅首相を批判”などというマニアックな特集までして、菅首相をかばってみせた。

 最近は、さすがにコロナ対応の失態をめぐって厳しいツッコミもするようにはなったが、それでも「これ柿崎さんに言えばいいのかな」などと、自分たちが官邸に近いことを自慢している始末。そんな軽口を叩く前に、こんな酷い政権の誕生をアシストし、持ち上げてきた責任をとれ、という話だろう。

 しかも、ありえないのは、安倍政権、菅政権と通じて、これだけ政権擁護に偏った放送を繰り返しておいて、長くコメンテーターを務めてきた作家の室井佑月を突如降板させたことだ。室井は2020年5月、前新潟県知事の米山隆一と結婚したが、その米山前知事が11月27日、次期衆院選で新潟5区に立候補することを正式に表明。そのため、選挙出馬予定者の配偶者は情報番組のコメンテーターとして公平でなくふさわしくない、という判断があったというのが表向きの説明だ。

 しかし、配偶者とはいえあくまでそれぞれ独立した個人であり、選挙期間中の出演見合わせならともかく、選挙じたいいつ行われるかもわからないのに、降板させるというのは異例だ。実際、父親が田村憲久厚労相である田村真子アナウンサーや、夫が小泉進次郎環境相である滝川クリステルは、いまも変わらずTBSの情報番組に出演し続けている。もちろん、田村厚労相も小泉環境相も次期衆院選に必ず出馬するはずだが、なぜか降板になったのは室井だけなのだ。これ、ようするに、室井が政権批判を繰り返していたためではないか。

 田崎氏のような御用ジャーナリストに官邸の言い分を垂れ流させ、直後に首相補佐官として官邸入りするような人間に総裁選を解説させて、なんの反省も検証もない。それでいて、政権批判者を追放していく。立川志らく司会の『グッとラック!』を終わらせるらしいTBS だが、次は『ひるおび!』を終了するべきだろう。 

3位●田崎史郎
安倍政権から菅政権になっても、コロナでも、田崎スシローぶりは健在!会食を隠さない開き直りにあ然

 いまや御用ジャーナリストの代名詞ともなった「田崎スシロー」こと田崎史郎氏。この御用ジャーナリスト大賞も上位常連だが、2020年もその御用ぶりはいささかも衰えることはなかった。

 

桜を見る会」招待者名簿をめぐる違法管理問題では「民主党がー」、河井克行・案里夫妻の公選法違反問題では案里議員の出馬の背景に安倍首相の思惑を指摘されると「案里さん自身がー」、コロナの感染拡大が進む一方PCR検査不足を指摘されると「町医者がー」「厚労省の医系技官がー」と、あらゆる安倍政権の不祥事・失政を、デマまで交えながら責任転嫁しまくった。

 4月に緊急事態宣言を出したにもかかわらず休業要請を2週間見送り、安倍政権が批判を浴びた際も、田崎氏は『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日、4月9日放送)で、西村康稔担当大臣に直接、電話をして確認をした話として、「(西村大臣は)専門家の意見として2週間やめたら効果が出る可能性がありますと伝えたということ」と代弁。しかも「西浦さんがおっしゃっていますよね」と、西浦博・北海道大学教授(当時、現・京都大学教授)の名前まで出した。

 ところが、これはまったくのデマで、数時間後、当の西浦教授からツイッターで名指しで否定されてしまった。

 すぐにバレるデマまで駆使して安倍政権を擁護するとは「御用ジャーナリスト」の面目躍如だが、2020年はその安倍首相が辞任。安倍擁護でメシを食ってきた田崎氏はいったいどうなるのかと気になっていたのだが、さすがスシロー。安倍首相が辞任するや否や、菅首相誕生に向けて、立ち回り始める。

 当初は「菅さんは出ない」「出ると言ったら自分が止める」などと菅氏の総裁選出馬を潰されないようギリギリまで隠したあげく、菅氏が出馬を表明した途端、菅礼賛コメントを展開。返す刀で対立候補の石破茂氏や岸田文雄氏らを攻撃しまくった。

 菅政権が誕生してからももちろん、スシロー氏の菅御用ぶりは全開だ。日本学術会議の任命拒否問題では、「会員を推薦する過程が不透明」「こんなことで萎縮するような学者はだめ」「なんで学術会議のメンバーにならないと言えないのか」などと言って学術会議を攻撃するなど、菅政権を擁護しまくった。

 しかし、2020年を振り返り、あらためて指摘しておきたいのは、“田崎スシロー”というあだ名の由来ともなった、会食ぶりだろう。

 田崎氏といえば、総裁選のときに石破茂氏に対して「飲み食いの数が少ない」と批判していたように、会食=取材、会食=政治と思っているフシがあるのだが、コロナ感染が拡大してもその姿勢は変わらなかった。東京で第2波の感染拡大していた7月中旬には、東京医師会の尾崎治夫会長が会食を控えるよう呼びかけていたのに、「6、7人で会食始めた」と平気で話していたし、菅内閣が誕生すると、さっそく、菅首相御用達の「ORIGAMI」で会食。

 さらに極め付けは、12月16日夜に行われた会食だろう。感染拡大を受け会食自粛が呼びかけられるなか、菅首相が二階俊博・自民幹事長や王貞治氏、みのもんた氏ら大人数でステーキ会食をし大顰蹙を買ったのが14日夜のこと。批判を受け、16日夕方には「国民の誤解を招くという意味においては、真摯に反省している」などと釈明したのだが、なんとその日の夜にも2件会食、そのひとつが田崎氏らメディア関係者とのフランス料理会食だったのだ。平時であっても、ジャーナリストが為政者と会食するなどまともな民主主義国家ではあり得ないことだが、この状況下でもまだノコノコと出かけていくとは……。

 さらに、あ然としたのは、店から出てきた際、取材陣に対してこんなコメントをしたことだ。

「話の内容は全部オフレコ。君らと同じだよ。取材した話、ベラベラしないでしょ」 

「取材した話、ペラペラしないでしょ」って、田崎氏はジャーナリストとして、それこそ何の目的で菅首相と会食したのか。

 いろんな意味で、田崎氏は「永田町の論理」を体現しているということらしい。 

2位●平井文夫
“フジのスシロー”は本家よりアクロバティックな政権擁護で一時は重宝されるも、デマ連発でテレビから追放

 安倍政権のコロナ対応に対して、坂上忍がMCを務める『バイキング』(フジテレビ)が厳しい政権批判を続けた結果、お目付役として投入された平井文夫・フジテレビ上席解説委員。その露骨な政権代弁ぶりから付いたあだ名が“フジのスシロー”。

 だが、そのアクロバティック擁護ぶりは、本家・田崎スシローもびっくりのシロモノだった。たとえば、黒川弘務・元東京地検検事長の“賭け麻雀”問題について「点ピンはセーフ」と、過去の摘発事例を無視して無理やり黒川氏を擁護。世論調査で安倍内閣支持率が低下すると、「朝日や毎日は『これは下がるな』と思ったらやってくる」などと朝日や毎日が恣意的なタイミングで世論調査をおこなっているかのように攻撃した。

 さらに、河井克行元法相が摘発されると、安倍首相への責任追及を退けるために「じつはですね、安倍さんって河井(克行)さんのことね、そんなに好きじゃない」と、言い放った。

 なかでも、ひどかったのが安倍氏に代わって首相に就任したばかりの菅氏が引き起こした日本学術会議の任命拒否問題でのデマ発言だ。10月5日放送の『バイキングMORE』で、こう学術会議を攻撃したのだ。

「だってこの人たち6年ここで働いたら、そのあと学士院というところに行って、年間250万円年金がもらえるんですよ。死ぬまで。みなさんの税金から。大体。そういうルールになっている」

 しかし、これは紛れもないデマ、フェイクニュースだった。日本学術会議と学士院は管轄も違えば役割も異なる組織だが、そもそも日本学術会議の会員数は210人(任期6年)なのに対し、学士院の定員は150人のうえ終身会員。平井氏は日本学術会議の会員は任期が終われば自動的に学士院に行けるかのように語ったが、定員150人の組織に入ることなど不可能だ。

 この平井氏のデマには間違いを指摘する声が相次ぎ、平井氏は翌6日放送の『とくダネ!』(フジテレビ)に出演すると、「学術会議の会員全員が学士院会員になれるとの誤解を一部に与えてしまった」などと釈明。同日の『バイキング』でも、伊藤利尋アナウンサーが「昨日の放送について補足と訂正があります」と言い、平井氏の発言を訂正する結果に。

 ところが平井氏は、上席解説委員でありながら人に謝らせたうえ、釈明をおこなった『とくダネ!』でも「学術会議の会員は学士院の会員に推薦されますが、ならない人もいますし、学術会議以外の人も学士院会員になる道はあります」などと発言。そんな決まりはどこにもないのに日本学術会議の会員が全員学士院の会員に推薦されるかのように語り、性懲りもなく“年金デマ”を助長するかのような発言をおこなった。

 さらに日本学術会議に約10億円の予算が国から出ていることに対し、「やっぱり口出してほしくないなら自分でやればいいじゃないですか。なんで『口は出すな、税金はくれ』って言うの」などと主張。デマを流した反省もなく、学問の自由を無視した暴論まで展開したのだ。

 このデマ発言以降、『バイキング』などから平井氏の姿が消えたのは不幸中の幸いだが、平井氏はその後アメリカ大統領選をめぐってもフジテレビが運営する「FNNプライムオンライン」上のコラムでデマを飛ばし、やはり訂正・削除するという騒動を起こしている。

 しかし、これでもまだ平井氏を上席解説委員に据え続けているフジテレビ。さすがフェイクメディアのフジサンケイグループというしかない。 

1位●三浦瑠麗
アベノマスクまで「うちはありがたい」、菅政権の「成長戦略会議」メンバーとしてGoToを後押し

 角度のついた政権擁護で毎年、御用ジャーナリスト大賞常連の三浦瑠麗センセイだが、2020年は栄えある大賞に選出された。

 決定的だったのはやはり、あの「アベノマスク」まで擁護したことだろう。安倍首相がろくなコロナ対策も打たなかった一方で、4月1日に布マスクの配布を発表したときは、日本国民の怒りが沸騰。政権への非難が集中した。

 ところが、三浦氏はこんなツイートをしたのだ。

〈布マスクうちはありがたいですよ。自分でマスクを縫う暇はないし、子供にさせたくても市中にはないもんね。洗って使える布のものはもっと高性能なマスクが必要な人の分を妨げないし。郵便を利用してプッシュ型支援をやったのは画期的だから、引き続き他の経済対策も頑張って下さいでいいんじゃないの。〉
〈中高年男性中心の政権が、がんばって各家庭に対する想像力や蟻の視点を持とうとしているのだから、叩くんじゃなくて、こんなことがしてほしい、あんなことがしてほしいっていうチャンスだと思うな。(以下略)〉

 普段は「国際政治学者」を名乗りながら、いきなり「うちはありがたい」などと自分の生活事情に矮小化。問題は三浦氏個人にとって布製マスクが有用かどうかじゃない。本当に政治学者なら、効果の低い布マスク配布を最優先で打ち出し巨額予算を注ぎ込むことの政策的妥当性をきちんと検証すべきところを、いきなり庶民ぶって「うちはありがたい」。あげくは「中高年男性中心の政権が、がんばってるんだから叩くな」って。

 とにかく無理やりでも安倍政権を擁護しようと、もはや学者としての良識を投げ捨てているとしか思えない言説を連発したのだ。

 多くの人が抗議の声をあげたあの検察庁法改正問題における発言もひどかった。検察庁法改正案を擁護・正当化するツイートを20ツイート以上連投したのだが、約3000文字に及ぶその内容は、ネトウヨフェイクと大差ない間違いだらけのシロモノだった(詳細は過去記事参照→https://lite-ra.com/2020/05/post-5422.html)。

 しかし、三浦氏の罪が大きいのはやはり、コロナ問題をめぐる発言だろう。菅政権誕生以降も、とにかく「コロナなんてたいしたことない、経済を回せ」と連呼し、菅内閣のコロナ軽視を正当化してきた。この年末年始も「緊急事態宣言は竹槍精神」「コロナよりがんのほうが致死率高い」などと雑でめちゃくちゃな論理を振り回して、コロナ軽視の菅政治をアシストし続けている。

 しかも、問題なのは、その言説がどんどん雑に劣化してゆく一方で、現実政治における三浦氏の影響力はどんどん増していることだ。

 三浦氏といえば、2018年には安倍政権の有識者会議「安全保障と防衛力に関する懇談会」の有識者メンバーとなっているが、2020年はさらに安倍政権の「未来投資会議」のメンバーにも加わり、その後継組織である菅政権の「成長戦略会議」にもそのまま名を連ねている。「未来投資会議」といえば、あの悪名高い「GoTo」キャンペーンの言い出しっぺでもある。

 ようするに、三浦センセイはいまや、外から政権を擁護するだけでなく、いまの菅政権のひどいコロナ対応を内部で後押ししているというわけだ。もはや「御用」を超えて「戦犯」と言っていいかもしれない。

…………………………………………………………………………………………
 いかがだったろうか。安倍政権から菅政権に変わっても、酷すぎるコロナ対策で国民の命が危機に晒されようとも、御用ジャーナリストやコメンテーターたちが政権擁護や批判封じに勤しんできたということがわかってもらえただろう。

 実はリテラは1年前のこの企画で〈年内に安倍政権の終焉という可能性もゼロではない〉と予測し、安倍応援団や御用ジャーナリストたちが雲散霧消していてほしいと期待していたのだが、この予測と期待は半分当たって半分外れた。安倍政権は終焉したが、ご覧のとおり、政権応援団や御用ジャーナリストたちの存在は相変わらずだったのだ。安倍政権・菅政権を通じて10年近くものあいだ、圧力と忖度に慣らされてきたメディアの構造や体質が改善されるのは簡単なことではない。今後も、御用ジャーナリストやメディアの御用報道を注視し続けなければならない。⚫️前編はこちら

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 社会 【社会問題】  2021年01月10日  10:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【特別企画・安倍〜菅政権御用ジャーナリスト大賞(前編)】:安倍政権でも菅政権でもとにかく権力大好き! ■御用ジャーナリスト大賞10位〜6位発表!09

2022-01-17 00:01:20 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

【特別企画・安倍〜菅政権御用ジャーナリスト大賞(前編)】:安倍政権でも菅政権でもとにかく権力大好き! ■御用ジャーナリスト大賞10位〜6位発表!指原莉乃、ほんこん、小松靖もランクイン

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【特別企画・安倍〜菅政権御用ジャーナリスト大賞(前編)】:安倍政権でも菅政権でもとにかく権力大好き! ■御用ジャーナリスト大賞10位〜6位発表!指原莉乃、ほんこん、小松靖もランクイン 

 リテラ が毎年年明けにお送りしている恒例の「御用ジャーナリスト大賞」。2020年は安倍晋三首相が辞任菅義偉首相が誕生したが、御用ジャーナリスト・MC・コメンテーターのみなさんは相変わらずだった。

 何しろ、後手後手のコロナ対策やアベノマスク配布、検察庁法改正などのひどすぎる政策や政治的動きを無理やり肯定し、安倍首相が国民の支持を失って無責任に政権を放り出すと、「安倍首相におつかれさまを言え」と国民に感謝を強要。菅首相が誕生して日本学術会議への人事介入や「GoTo」強行などで、安倍前首相に負けず劣らずの強権政治を展開しても、ひたすら擁護し続けたのだ。安倍政権でも菅政権でもとにかく権力大好き! 御用ジャーナリスト大賞10位〜6位発表!指原莉乃、ほんこん、小松靖もランクインの画像1

左・小松氏 左・指原氏( 『スーパーJチャンネル』オフィシャルサイト /フジテレビ『ワイドナショー』より) 

 権力者や独裁政治が大好きなだけで、政策の中身なんて何も関係ないのがまるわかり。しかも、政権のデタラメが完全に露わになってしまったせいで、御用ジャーナリスト・コメンテーターたちの権力擁護のやり口もさらにエクストリーム化し、悪質になっている。

 2020年、いったい誰がどんな御用発言をし、どんな正体を晒したのか。前編は10位〜6位をお届けする。

 ちなみに、毎年説明しているが、この御用ジャーナリスト大賞では地上波に出演しているMCやコメンテーターを対象にしており、櫻井よしこ百田尚樹高須克弥などの極右orネトウヨ文化人の皆さんは、あらかじめ除外しているので、ご了承いただきたい。

 では、10位からいってみよう!

 10位●指原莉乃
検察庁法改正に声をあげた芸能人を「勉強不足」「偏ったやつだけ見てる」とネトウヨばりのスリカエ攻撃

 権力おじさんの論理を内面化したような発言を連発、安倍前首相にも番組で「産めれば産めるだけ産みますよ。国に貢献したい」とこびへつらったうえ、なかよく焼肉を食べたこともある指原莉乃。まあそれでも「御用ジャーナリストというほどじゃないか」と当ランキングには入れてこなかったのだが、2020年は検察庁法改正をめぐる発言でさすがに見逃すわけにはいかなくなった。

 周知のように、安倍首相が“官邸の番犬”黒川弘務・東京高検検事長を検事総長にするため法律を捻じ曲げようとしたこの問題では、きゃりーぱみゅぱみゅ小泉今日子、大久保佳代子など多くの芸能人も反対の声をあげ、抗議の動きが大きなうねりに。結果、改正法案は異例の見送りに追い込まれた。

 ところが、指原はこうした勇気ある芸能人たちの声を逆に「勉強不足」と攻撃したのだ。

 それは、2020年5月17日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ)でのこと。MCの東野幸治から指原もこの問題についての発信を求められたのではないか、と振られると、指原は「私はまだそこまでの、固い信念を持つほど勉強できてなかった」と予防線を張りつつ、こう語った。

 「もちろん勉強した上で書いてる人もたくさんいると思うんですけど、もしかしたらたった一人が言っていることを信じて書いている人もいるんじゃないのかなって思っちゃいました」
 「本当にそれ(改正反対)を信じていいのか、双方の話を聞かずに、どっちもの意見を勉強せずに、偏ったやつだけ見て、『えっそうなのヤバイ広めなきゃ』という人が多い感じがしています」
 
 これに対して、共演していたEXITの兼近大樹が即座に「勉強しないと参加したらいけないのが政治っていうわけじゃなくて、誰でも批判することって自由だと思う」と反論をしていたが、しかし、指原の発言はよくある「芸能人が勉強不足のまま政治発言するのはやめたほうがいい」という優等生的なスタンスから出たものではない。

 検察庁法改正がイデオロギーや意見の相違の話ではなく、司法の独立を侵す暴走であることはその後の撤回を見ても明らかなのだが、指原はわざわざ検察庁法改正を批判した人たちだけを俎上に載せて「双方の話を聞かずに」「偏ったやつだけ見て」いる人が多いと、攻撃したのだ。

 これって安倍応援団やネトウヨとまったく同じ。とにかく政権の不正に疑問を呈しただけの人を「偏っている」「公平じゃない」と決めつけ、不正の追及を封じ込めようとしているだけだろう。

 しかも、指原が狡猾なのは、自分は勉強不足だからコメントできないなどと言って中立を装いながら、コメントしている人間を軽率であるかのように印象付けていることだ。

 テレビでもSNSでも大きな影響力を持ち、世間の空気を読みながら巧妙なやり口で政権批判を封じ込める指原の存在は、もしかしたらベタベタな御用ジャーナリスト、御用コメンテーター以上に危険かもしれない。ということで、10位に初ランクインさせてもらった。

 9位●立川志らく
学術会議問題では「税金使ってんだから」と“お上忖度体質”丸出しも、MC番組が視聴率低迷で存続の危機

 『ひるおび!』(TBS)やツイッターを中心に、野党バッシングに精を出し安倍政権をアシスト、反ポリコレを“昔気質の親父のぶっちゃけ正論”としてふりかざし、2019年秋に『グッとラック!』(TBS)MCの座を手に入れた立川志らく。その頃から、「政権擁護していない」「ネトウヨじゃない」「自分は中立」などとやたら予防線を張りまくっていたが、やはり、その“お上忖度体質” “長いものに巻かれろ精神”はなかなか変えられないらしい。

 2020年も安倍首相の「桜を見る会」前夜祭問題に「どっちもどっちのような気がしますけどもねえ。もっとうまいやり方が野党のもあると思うんだけれども。あまり感情的にならずに、多くの人は与党のほうはかなり苦しい状況に追い込まれていることはもうわかっているんで。あんまり感情的にならないほうがいいと思いますね」(『ひるおび!』2020年2月5日放送)と“どっちもどっち論”をぶったり、コロナ休業補償で「接待飲食業」や「性風俗業」を排除するというとんでもない差別政策をツイッターで擁護したり、あるいはフェイクとして有名な「江戸しぐさ」を事実のように言いふらしたり(『グッとラック!』2020年8月21日放送)。

 なかでもひどかったのが、日本学術会議任命拒否問題をめぐる言動。たとえば、10月5日放送の『グッとラック!』で、志らくはこんなふうに、学術会議を批判した。

 「10億円の予算を国からもらってやるからいけないんであって、別にこんなのなくていいんじゃないですか?」
 「学問の侵害、弾圧につながるって言うんだけども、だけど別に研究はできるわけで、学者の意見を聞きたいのならば、それだけの組織をつくればいいんですよ」
 「税金使ってやっているから、国が決めたものに対して『違う』って人の意見が多いと『なんだい?』って、上は思いますわね、当然」

 税金が投じられているのだから、国に楯突くようなことは言うな──。こんなことがまかり通れば、戦時下において科学者たちが戦争に協力したのと同じことが繰り返されてしまう危険がある。その反省のもとに日本学術会議はあるというのに、志らくは戦前に引き戻すような暴論を振りかざしたのだ。

 実は志らくの“税金を使うならお上の言うことを聞け”発言は今回だけではない。2019年のあいちトリエンナーレの「表現の不自由展・その後」をめぐっても「自民党が認めないから金は出さないとはっきり言え」という趣旨で同様の主張をしていた。

 志らくのこうした論理がまかり通れば、その先には必ず「公金を受け取ったら政府の命令どおりのプロパガンダをつくれ」とか「生活保護を貰うなら一切文句を言うな」という圧力も正当化されるようになる。そして最終的には「公共のサービスを受けているのだから、政府を批判するな」というような言論管理社会がやってくるだろう。

 ようするに、志らくは訳知り顔でエラソーにコメントしているが、民主主義の基本となっている「学問の自由」も「言論の自由」もまったく理解していないのである。

 志らくについては、MCを務める『グッとラック!』が視聴率低迷で終了か?ともささやかれているが、こんな反民主主義的コメンテーターには『グッとラック!』だけでなくすべての情報番組から消え去ってもらいたい。

8位●岩田明子(NHK政治部記者兼解説委員)
本人の情報提供?で安倍辞任をスクープ、わずか10分後に詳細な病状解説! “アベサマのお告げ係”の面目躍如

 安倍政権は終わったが、この人を入れないわけにはいかないだろう。安倍首相とは公私を共にする付き合いで、その言い分を代弁する“お告げ係”とまでいわれていたNHK政治部の岩田明子記者。2020年は最後の最後にあまりに露骨な御用ぶりを発揮した。

 安倍首相の辞任の意向はNHKが他社より先んじて速報を流したのだが、その後、10分も経たないうちに岩田記者が解説を開始。そこで岩田記者は、こう解説をおこなった。

 「まず、安倍首相の辞任の意向の理由ですけれども、やはり体調が万全でないなかでの政治判断を誤ってはならないという理由が最大の理由だと見られます。2週続けて慶應病院で検査を受けてきましたけれども、その結果、最初の検査で持病の症状が悪化しているということが確認されまして……」
「今月17日の検査で(持病である潰瘍性大腸炎の)炎症の程度を評価するための数値が上昇し、症状が悪化していることが確認されました。違和感は先月の7月ごろから感じていたということなんですね。そして、その次の週の24日の週には、新たな薬・レミケードによる治療で症状がだいぶん改善して……」 

 この解説は、その後17時からおこなわれた会見で安倍首相本人が語った辞任の経緯や理由とまったく同じもの、かつそれ以上に詳しいものだった。

岩田記者といえば、2019年の改元でも、菅義偉官房長官が「令和」と発表した直後から、事前に新元号を知らされ、選定した理由まで伝えられていたとしか考えられないような解説をおこなっていた。このときと同じで、今回の「辞任」スクープも岩田記者が安倍首相本人から情報を得ていたのだろう。

 しかも岩田記者とNHKは、スクープ直後から「安倍政権の功績」を礼賛し続け、“無念の辞任”を演出。2度目の政権放り出しを追及することもなく、森友・加計・「桜を見る会」といった不祥事もほとんど触れず、なかったことにしてしまった。

 まさに、安倍首相のPR係の面目躍如だったわけだが、菅政権になってからはこの岩田記者個人は目立たなくなり、代わりに原聖樹政治部長が官邸の御用聞きに。各番組に官邸の意向を伝え圧力をかけまくっているという。

 最近では、菅首相が『ニュースウオッチ9』に出演した際、有馬嘉男キャスターが学術会議任命拒否問題についてごく当然の質問をしたところ、内閣広報官がこの原部長に「総理、怒っていますよ」「あんなに突っ込むなんて、事前の打ち合わせと違う。どうかと思います」などとクレームの電話。すると、NHK内部ではさっそく有馬キャスターを3月で降板させようという動きが出てきた。安倍政権が終わっても、NHKの御用ぶりは終わらないということらしい。 

7位●ほんこん
調子に乗って「正論」にまで進出も、「おもんない」と言われて法的措置ちらつかせる醜態

 松本人志を筆頭に、小籔千豊、千原せいじ、ブラックマヨネーズ吉田敬など、所属芸人が続々と政権御用化・ネトウヨ化している吉本興業だが、そんななかでも2020年にやたらと目立ったのが「ほんこん」だろう。

 もともとお笑いの腕やトーク力はさっぱりで、相方の板尾創路が俳優に専念し始めると、テレビで見なくなっていたほんこんだが、2〜3年前からネトウヨ丸出しの政権擁護や中韓攻撃をはじめたことで復活。2020年はそのネトウヨぶりがさらに本格化し、極右雑誌「正論」(産経新聞社)2020年1月号にまで登場した。

 もっとも、発言じたいはまったく芸がなく、「正論」でも「桜を見る会とか追及してる場合ちゃうで」などと、ネトウヨが全員口にしているような定番すぎる安倍擁護を口にするだけ。

 いや、芸がないだけならまだいいのだが、頭の悪さが尋常じゃない。たとえば、安倍首相の辞任表明会見のときは、出演している関西ローカルの情報番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(朝日放送)で、「記者会見で、一人だけでしたかね、お疲れさまって言った記者は。他はなぜ言わないのか」(2020年8月20日放送)と、ドン様に忠誠を誓わせる何処かの国の秘密警察みたいなことを言い出した(そういえば、ほんこんの親分・松本人志も『ワイドナショー』で「お疲れさま」と言っていた)。

 もっとひどかったのはその1週間前。まだ安倍首相が辞任を表明する前、やはり『正義のミカタ』で体調不良の話題になったのだが、このネトウヨ芸人、こんなことをまくし立てた。

 「総理の体調のこと、テレビで取り上げんほうがええと思うのよ。これ、国家機密やで。総理の体調、どうのこうの言うてるの、日本くらいやで。ほんまに」
 「だから、それをやったら、ほんなら国会出てきて説明せえ言うてる野党の方いてるやん。それおまえ、国のトップが、体調悪いんです言うたら、これ攻め時やないかってならへんか。せやろ。そんなもん、バカ!」(『正義のミカタ』2020年8月22日放送)

 総理の体調を報道しているのは日本だけとか、国のトップの体調が悪いことがバレると他国が攻めてくるとか、それこそバカはどっちだという話だが、もっと呆れたのはその後だった。

この発言がネットで批判されると、ほんこんは批判者を攻撃。さらに「ほんこん、おもんない」と批判されたのに対し、逆ギレし法的措置をちらつかせる騒動まで起こした。

 頭の悪さだけでなく、性格の悪さと言論弾圧体質まで露呈したほんこん。しかし、本人は反省するどころか、右派メディアやネトウヨファンにおだてられて、完全に調子に乗っているようだ。年明け早々にはツイッターで「朝生に俺を呼べ」と息巻く始末だった。

 まあ、この「おもんない芸人」が露出すればするほど、右派的主張の頭の悪さ、トンデモぶりが世間に認知されることにもなるのだが……。 

6位●小松靖テレビ朝日アナウンサー
ニュース番組MCに出世でネトウヨぶりに拍車 右派雑誌で「何をもって安倍政権コロナ対応を批判しているのかわからない」

 2020年秋に『ワイド!スクランブル』の司会者から、夕方のニュース番組『スーパーJチャンネル』メインキャスターに出世したテレビ朝日の小松アナ。しかし、そのネトウヨぶりは2020年健在だった。

 たとえば、2020年9月1日放送の『ワイド!スクランブル』では総裁選をめぐって、こんなメディア批判をぶってみせた。

 「これまでのメディアの理論ですと、両院議員総会のバージョンはフルスペックの党員投票より何か不完全な選出方法であるという印象を、おそらく国民のみなさんお受けになっていると思うんですが、今回は非常事態につき2つある方法の1つである、そして正式な手続きである両院議員総会を開くんだということをちゃんと伝えなければ……」
「フルのほうがいいんでしょう、でもこういう緊急事態にはもちろん正式な手続きとしてそちらをやるということではあるわけですよね」

 昨秋の総裁選で党員投票をしなかったのは、安倍政権の政敵であり党員人気の高い石破茂氏当選の芽を潰すためなのは誰の目にも明らか。あの田崎史郎氏ですら「党員投票をやったほうがいい」と言っていたのに、コロナで緊急時だからという建前を真顔で正しいことのように伝えるとは……ほとんどネトウヨツイッタラーと変わりがない。

 しかも、驚くのは局アナでありながら、右派雑誌に登場して自分の政権擁護を堂々と正当化し始めたことだ。
 
 小松は「Voice」(PHP研究所)2020年12月号のインタビューを受けて、このように語ったのだ。

 「何をもって当時の安倍政権の対応を批判しているのかわからない、という思いがありました。」
 「刻々と状況が変化する現場での措置に思いを致さず、「雰囲気」で糾弾するのはフェアではありません。私は政権を擁護したかったわけではなく、何をもってその対応を批判しているのかの客観的な材料を示すべきだと訴えたかったのです。」

 「なにをもって批判しているのかわからない」って、それ、安倍首相と同じで不都合な事実すべてに目と耳を塞いでいるだけだろう。

 しかも驚いたのは、政権批判に疑問を持ち始めた理由について、同インタビューで「個性の強い「ABEMA Prime」の出演者や、番組の進行と並行して流れるSNSの意見を見聞きしているうちに、自分がこれまで接してきた情報はほんの一部にすぎなかったことに気づき始めたのです」と語ったことだ。

 ようするに「ABEMA Prime」のキャスターとして極右コメンテーターの解説やネトウヨのSNSにふれて、マスコミ報道が正しいと限らないことを知ったというのである。

 小松アナといえば、もとからネトウヨぶりが局内でも有名で、あの田母神俊雄センセイを支持していたという話もあるほどだったから、別に「ABEMA Prime」行こうキャスター以降という話ではないと思うが、しかし、こんな“ネットde真実”みたいなことを言う人が、地上波・帯の報道番組のキャスターって、テレビ朝日は大丈夫なんだろうか。

 いや、全然大丈夫じゃないのである。テレ朝は、安倍政権以降、早河洋会長と安倍前首相の蜜月によって、政権批判潰しと御用メディア化がどんどん進行している。ネトウヨアナの小松が『スーパーJチャンネル』のメインキャスターに出世したのもその路線の延長線上に起きたことなのだ。

 小松アナの調子の乗り方をみていると、テレ朝という局自体が日テレやフジをすっとばして、DHCテレビ化する日も遠くない気がしてくるのだが……。

(後編はこちら) (編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 社会 【社会問題】  2021年01月09日  09:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【2022年01月15日 今日は?】:長崎半島沖の通称「軍艦島」の炭鉱が閉山

2022-01-17 00:00:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2022年01月15日 今日は?】:長崎半島沖の通称「軍艦島」の炭鉱が閉山

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2022年01月15日 今日は?】:長崎半島沖の通称「軍艦島」の炭鉱が閉山

 ◆1月15日=今日はどんな日

  軽井沢でスキーバスが転落し大学生ら15人死亡、26人重軽傷(2016)

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碓氷峠・入山峠周辺の交通網。碓氷バイパス(紫色)にある赤丸が事故発生箇所
転落直前
転落直後
転落の経緯を再現した模式図(3DCG)

スキーバス転落事故現場付近に立つ慰霊碑に献花する町立軽井沢東部小の盛野憲俊校長=14日午後、長野県軽井沢町

 スキーバス転落事故現場付近に立つ慰霊碑に献花する町立軽井沢東部小の盛野憲俊校長=14日午後、長野県軽井沢町

 ◆出来事

  ▼東京高速鉄道の虎ノ門~新橋間が開業、渋谷~新橋間が地下鉄で結ばれる(1939)▼長崎半島沖の通称「軍艦島」の炭鉱が閉山(1974)軍艦島(2015年7月撮影)軍艦島(2015年7月撮影)

 ◆誕生日

  ▼冨士真奈美(38年=女優)▼高橋元太郎(41年=俳優)▼落合恵子(45年=作家)▼石原良純(62年=タレント)▼町田康(62年=作家)▼桐山瑠衣(91年=タレント)▼吉岡里帆(93年=女優)▼加藤美南(99年=タレント)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2022年01月15日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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