【東大刺傷】：教頭「ショック」逮捕少年は進学校通い東大目指す「普通の子」

【東大刺傷】：教頭「ショック」逮捕少年は進学校通い東大目指す「普通の子」

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【東大刺傷】：教頭「ショック」逮捕少年は進学校通い東大目指す「普通の子」　

　東京都文京区の東大前で15日、受験生ら3人が刃物で襲われた事件で現行犯逮捕された少年（17）は、愛知県内有数の進学校に通い、東大進学を目指していた。小中学校時代の同級生によると、勉強家で学年で上位の成績を残していたが、物静かで目立つ存在ではなかったという。

事件から一夜明け、大学入学共通テスト2日目を迎えた東大の農正門受付（撮影・沢田直人）

事件から一夜明け、東大の現場近くの路上では警察が聞き込み調査を行っていた（撮影・沢田直人）

　「ショックです」。少年が通う私立高の教頭は突然の逮捕をこう受け止めた。教頭は「（少年は）極めて真面目で、問題を抱えているという話は聞いたことがない」と強調。事件前日の14日に無断欠席したことさえも「衝撃だった」と話した。

　中学時代の同級生は少年を「至って普通の子」と表現。文化系の部活動に所属しながら、勉強も頑張っていたという。「休み時間も単語の暗記などに充てていた。志望高校合格に向かって頑張っていた」と振り返った。（共同）

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【事件・犯罪・疑惑】　 ２０２２年０１月１６日 　１７：４０：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【東大刺傷】：事件の目撃者「マッチを取り出されて、火をつけて投げられた」

【東大刺傷】：事件の目撃者「マッチを取り出されて、火をつけて投げられた」

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【東大刺傷】：事件の目撃者「マッチを取り出されて、火をつけて投げられた」　

　東京都文京区の東京大学前の路上で、大学入学共通テストの受験生ら3人が刃物で襲われ、私立高2年の少年（17）が殺人未遂の疑いで逮捕された事件（15日）で、当日に東京メトロ南北線東大前駅構内で少年と遭遇し通報した中野区に住む受験生の男子学生（18）が16日、事件の様子を語ってくれた。男子学生は容疑者の少年と向き合ったとき、「おもむろにマッチを取り出され、シュッとすって（着火させて）から投げられた」と恐怖の思いを語った。

15日、火がつけられた東京メトロ南北線東大前駅改札付近

15日、火がつけられた東京メトロ南北線東大前駅改札付近

　少年が下車した東大前駅構内では、少なくとも8カ所で着火剤のような物が燃える不審火が確認。警視庁は少年による放火とみている。少年は南北線の車内でも放火を企て、リュックから可燃性の液体を漏らし、着火しようとしていた。

　刺傷事件が起こる直前の15日午前8時25分ごろ、男子学生は東大前駅構内で少年を目撃した。受験生など10人ほどが周囲にいたという。少年の様子について「テンションが高くて絶叫していた。受験生で緊張からくる高ぶりかなと思っていました」と話した。少年は愛知県内有数の進学校に通っており、その校名と偏差値を絶叫していたという。男子学生は少年が黒い財布のような小物を落としたところを見かけ「落ちましたよ」と声を掛けた。すると少年は「そんな物は知らない！」と叫び、ショルダーバッグの中からマッチを取り出し火をつけて投げてきたという。男子学生は「（衣服などに）火はつかなかったので僕に被害はなかったですが、さすがに怖いと思った」。男子学生によると、少年はなんらかの液体をまいて、構内に火をつけようとしながら、東大の最寄り出口の方に向かって逃走したという。男子学生は「（少年は）気が済んだ感じには見えなかった。報道を知った後ですが、刃物を持っていてもおかしくないと思いました」と振り返った。

　少年と離れた直後、男子学生は110番に通報。受験前の突然の出来事について「びっくりしましたけど、ある意味不運を使い果たしたと、ポジティブに捉えるしかないと思って試験を受けていました」と語った。【沢田直人】

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【事件・犯罪・疑惑】　 ２０２２年０１月１６日 　１７：３０：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

【東大刺傷】：逮捕少年通う高校が謝罪「孤立感にさいなまれ引き起こされた」

【東大刺傷】：逮捕少年通う高校が謝罪「孤立感にさいなまれ引き起こされた」

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【東大刺傷】：逮捕少年通う高校が謝罪「孤立感にさいなまれ引き起こされた」　

　東大付近で大学入学共通テスト受験生ら3人が刃物で切りつけられて重軽傷を負った事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された少年（17）が通う高校が16日、コメントを出した。

受験生を含む3人が刃物のようなもので襲われた東大の現場付近（2022年1月15日撮影）

　事件については「本校在籍生徒が事件に関わり、受験生の皆さん、保護者・学校関係者の皆さんにご心配をおかけしたことについて、学校としてお詫びします」と謝罪した。

　今後の再発防止策として「本校は、もとより勉学だけが学校生活のすべてではないというメッセージを、授業の場のみならず、さまざまな自主活動を通じて、発信してきました。また本校の長い歴史のなかで、そのような校風を培ってきました。ところが、昨今のコロナ禍のなかで、学校行事の大部分が中止となったこともあり、学校からメッセージが届かず、正反対の受け止めをしている生徒がいることがわかりました。これは私たち教職員にとっても反省すべき点です。『密』をつくるなという社会風潮のなかで、個々の生徒が分断され、そのなかで孤立感を深めている生徒が存在しているのかもしれません。今回の事件も、事件に関わった本校生徒の身勝手な言動は、孤立感にさいなまれて自分しか見えていない状況のなかで引き起こされたものと思われます。今後の私たちの課題は、そのような生徒にどのように手を差し伸べていくかということであり、それが根本的な再発防止策であると考えます」とした。

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【事件・犯罪・疑惑】　 ２０２２年０１月１６日 　１２：５０：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【東大刺傷】：高２少年殺人未遂逮捕 可燃性液体も所持、無差別襲撃の可能性も

【東大刺傷】：高２少年殺人未遂逮捕　可燃性液体も所持、無差別襲撃の可能性も

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【東大刺傷】：高２少年殺人未遂逮捕　可燃性液体も所持、無差別襲撃の可能性も　

　大学入学共通テスト初日の15日午前8時半ごろ、東京都文京区の東京大学前の路上で、千葉県浦安市の男子高校生（18）と市川市の女子高校生（17）と、東京都豊島区の男性（72）の3人が刃物で切りつけられた。警視庁は名古屋市の私立高2年の少年（17）を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。捜査関係者によると、逮捕された少年は「医者になるため東大を目指して勉強していたが、成績が1年前から振るわなくなり、自信をなくした」と供述しているという。

男女3人が刃物のようなもので男に襲われ負傷し、規制線が張られた東大（共同）

　新型コロナウイルス禍の中での大学入学共通テストの初日に、東京大学前で殺人未遂事件が発生した。事件が起きたのは農学部が入る弥生キャンパスの「農正門」前の歩道。捜査関係者によると、最初に東京都豊島区の男性（72）が狙われ、その後に千葉県のいずれも高校3年の女子生徒（17）と男子生徒（18）が襲われた。3人は病院に搬送され、男性は重傷で、高校生の男女は命に別条はない。

　警視庁によると、殺人未遂容疑で逮捕された少年は「勉強がうまくいかなくて事件を起こして死のうと思った。医者になるため東大を目指して勉強していたが、成績が1年前から振るわなくなり自信をなくした」と供述。「医者になれないのなら人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えた。通行人3人を刃物で刺した」と話している。「刃物は自宅から持ってきた」とも話している。3人とは面識がなく、トラブルもなかった。

　襲われた3人は別々に歩いていた。男性が「刺された」と近くの交番に届けた。警察官が駆け付けた際、少年は現場付近に座り込んでおり、そばに血が付着した刃渡り約12センチの刃物が落ちていた。刃物は包丁で、少年は他に折り畳み式のこぎりとナイフを所持していた。また、少年が所持していたバッグからは、可燃性の液体が入った複数のペットボトルや瓶が見つかった。東大周辺で無差別襲撃を図った可能性がある。

　少年は「事件前、東大近くの駅で火を放った」との趣旨の説明もしている。東京消防庁などによると、午前8時半ごろ、南北線東大前駅構内で木片が燃えていると通報があり、約1時間後に鎮火。同25分ごろに改札付近で爆竹か着火剤のようなものがまかれていたのを駅員が確認しており、警視庁が関連を調べている。

　少年は「15日午前6時に到着する高速バスで東京に来た」と供述。14日に高校を無断欠席して行方が分からなくなり、父親が14日夜、愛知県警に届け出た。その際に「学校に行っていると思っていたが登校しておらず、帰宅していない。成績不振で悩んでいた」と相談した。

　大学入試センターによると、東大では共通テスト初日の試験を予定通り実施。16日の2日目も予定通り実施する。前身のセンター試験時代も含め、試験当日に会場や周辺で受験生が刃物で切り付けられる事件が起きたことは過去にないという。

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【事件・犯罪・疑惑】　 ２０２２年０１月１６日 　０７：５７：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

【政界地獄耳】：「米軍悪者にするな」の幼稚な理屈／01.08

【政界地獄耳】：「米軍悪者にするな」の幼稚な理屈／01.08

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【政界地獄耳】：「米軍悪者にするな」の幼稚な理屈／01.08　

　★コロナ禍で政治がまた足を引っ張り出した。感染が急拡大している沖縄県知事・玉城デニーや岩国基地を抱える山口県知事・村岡嗣政はコロナの第6波は米軍由来との見方を示しているし、その状況は官邸や外務省も認めている。政府は「まん延防止等重点措置」適用を感染が急拡大している沖縄、広島、山口に決めた。ところが自民党の元参院外交防衛委員長・北村経夫（参院山口選挙区）は6日、わざわざ山口県庁で会見を開き「米軍基地から拡大したことにより（米軍が）悪者という見方をするべきでない」と幼稚な理屈を言い出した。

　★残念ながら政府が続けてきた水際対策の最大の抜け穴が在日米軍の米国と日本国内の基地の行き来での検査なき自由行動や、クラスターが発生したのちも基地外の往来の制限がないことが大きい。そこは冷静に行動制限や検査の拡充を適切に確実に履行してもらい、感染拡大を防ぐ努力をするのが当たり前ではなかろうか。ところが北村は在日米軍への不当な悪感情を持たせぬことが大切だという。その結論が「極東における平和の安定のためには米軍の果たす役割は大きい」となるならば、自民党保守政治家は冷戦構造から進歩していない。

　★自民党入りした細野豪志は昨年末、ツイッターで「台湾有事が現実となった場合、与那国島、石垣島など先島諸島は戦闘機が飛び交う空域となり住民避難が必要。同時に中国が尖閣諸島を攻める可能性が高い。日米同盟により中国を抑止する以外、沖縄県を守る道はない」と書き込んだが、それ以前の外交努力をどう尽くすかが政治家の本来の役割ではないか。台湾有事の前に沖縄県民はコロナから避難したいのではないか。（K）※敬称略

　◆政界地獄耳

　政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。（文中は敬称略）

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【コラム・政界地獄耳】　 ２０２２年０１月０８日 　０８：３６：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【選挙】：名護市長選きょう告示 辺野古の暮らし争点 容認、反対 変遷続く

【選挙】：名護市長選きょう告示　辺野古の暮らし争点　容認、反対　変遷続く

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【選挙】：名護市長選きょう告示　辺野古の暮らし争点　容認、反対　変遷続く　

　16日告示、23日投開票の日程で市長選が行われる名護市は、新基地建設が行われている米軍キャンプ・シュワブを抱えている。新基地建設問題が浮上して以来、歴代名護市長は問題への対応を迫られてきた。これまでの市長がどのような姿勢で問題に向き合ってきたかを振り返るとともに、全国的に注目される名護市長選の位置付けなどについて識者に聞いた。

　■（22名護市長選取材班）

　■歴代市長と辺野古

　米軍普天間飛行場の返還に伴う名護市辺野古への移設問題が1996年に浮上して以降、名護市長は基地建設受け入れの是非に直面してきた。歴代市政の対応をみると、容認姿勢を示して振興策などを国に求めた市長がい...

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　元稿：琉球新報社　朝刊　主要ニュース　政治　【地方自治・沖縄県・名護市長選】 ２０２２年０１月１６日 　０７：２０：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【気象庁】：日本列島の太平洋沿岸で大きな潮位変化 岩手、奄美・トカラ列島で津波警報

【気象庁】：日本列島の太平洋沿岸で大きな潮位変化　岩手、奄美・トカラ列島で津波警報

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【気象庁】：日本列島の太平洋沿岸で大きな潮位変化　岩手、奄美・トカラ列島で津波警報　

　南太平洋・トンガ沖で15日午後、海底火山の大規模噴火があり、同日夜から16日にかけて、日本列島の太平洋沿岸の潮位に大きな変化を観測した。気象庁は16日未明、鹿児島県の奄美群島・トカラ列島や岩手県に津波警報を発表。北海道から沖縄県にかけての太平洋沿岸部全域と長崎県西方、鹿児島県西部に津波注意報を出した。鹿児島県奄美市小湊では15日深夜に1・2メートル、岩手県・久慈港では16日未明、1・1メートルの潮位変化があった。

　気象庁は16日未明に記者会見。今回の潮位変化は、地震に伴い発生する通常の津波とは異なるとの見解を示し「津波ではないと考えているが、防災上の観点から津波警報の仕組みを使って対応を呼び掛けた」と説明した。海岸付近は危険だとして、警報・注意報が出ている地域では、高台へ避難し、安全な場所にとどまるよう呼び掛けた。

　鹿児島県では住民が避難。JR東日本の東北地方や千葉県の在来線の一部区間は運転見合わせもあり、潮位変化による住民生活への影響も出た。

　気象庁によると、トンガ沖の噴火は日本時間の15日午後1時ごろ発生。同庁は当初、噴火が発生したトンガから日本列島の間の海域で大きな津波が観測されなかったことから、日本への影響を「若干の海面変動の可能性はあるが、被害の心配はない」との情報を発表した。15日夜にかけて太平洋沿岸部で1メートル近い潮位変化が観測されたため、一転して警報と注意報を出した。潮位変化の第1波は午後7時58分、東京都の小笠原諸島・父島で観測し各地に広がった。トンガに近い海域の潮位変化は数十センチ程度だった。（共同）

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【災害・津波】　 ２０２２年０１月１６日 　０５：５４：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【選挙】：名護市長選きょう告示 渡具知、岸本氏の一騎打ちへ

【選挙】：名護市長選きょう告示　渡具知、岸本氏の一騎打ちへ　

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【選挙】：名護市長選きょう告示　渡具知、岸本氏の一騎打ちへ　　

　任期満了に伴う名護市長選が１６日、告示される。２期目を目指す現職の渡具知武豊氏（６０）＝自民、公明推薦＝と、新人の岸本洋平氏（４９）＝共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦＝が立候補を表明しており、一騎打ちとなる見通しだ。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題を最大の争点に、新型コロナウイルス対策や渡具知氏の市政運営などが問われる選挙戦となる。　

名護市役所

　移設問題が争点化して以来、７度目の市長選。辺野古移設の進ちょくにも影響を与えるだけに、移設を推進する政権与党と、移設反対を掲げる「オール沖縄」勢が真っ向から対決する構図だ。県知事選をはじめとした「選挙イヤー」の初戦としても、双方が最重要視する選挙となる。

　一方、新型コロナの感染急拡大が選挙戦にも影響を与えそうだ。　両陣営は１６日朝に出陣・出発式を開く。

　市の選挙人名簿登録者数は１５日現在で５万５６１人（男性２万４８８７人、女性２万５６７４人）。

　元稿：琉球新報社　朝刊　主要ニュース　政治　【地方自治・沖縄県・名護市長選】 ２０２２年０１月１６日 　０５：２０：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【社説①】：ウクライナ情勢 危機回避へ協議継続を

【社説①】：ウクライナ情勢　危機回避へ協議継続を

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【社説①】：ウクライナ情勢　危機回避へ協議継続を　

　ロシアがウクライナ国境付近に１０万人規模の軍部隊を集結させている問題を巡る欧米とロシアの一連の協議は、意見の隔たりが大きいまま終了した。

　ウクライナのゼレンスキー大統領が昨年春、ロシアからクリミア半島を奪還する方針を打ち出すと、ロシア軍の動きが活発化した。

　ロシア側は今後、欧米の歩み寄りが不十分であれば「軍事的手段」を使うと警告した。ウクライナの主権と領土を力によって侵すようなことは認められない。

　協議では東方拡大している北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）について、ロシア側がこれ以上拡大しないよう法的な確約を求めた。

　これに対しＮＡＴＯは、どの国も自国の安全保障体制を選ぶ権利があるとして拒否した。

　このままでは武力衝突の恐れが一層高まる。欧米とロシアは協議を継続して、危機回避の道を探るべきだ。

　ＮＡＴＯを巡っては、ソ連崩壊後、ロシアにとって欧州との「緩衝地帯」だった東欧や、バルト３国などが相次ぎ加盟した。

　ウクライナも２０１９年に発足した親欧米の現政権が加盟を目指している。

　プーチン大統領は、米国が１９９０年代にＮＡＴＯを東方拡大しないと約束したのに破ったと指摘するが、米国は否定する。

　互いにこうした態度を続けても溝は深まるばかりだ。

　ロシアは２０１４年、ウクライナに侵攻して南部クリミア半島を武力で一方的に編入した。

　編入後、親ロシア派武装勢力が実効支配するウクライナ東部の紛争解決の手順を取り決めたミンスク合意が結ばれた。

　ロシアもこの合意を重視している。ならば外交を通じて解決を図ることに力を尽くすべきだ。

　一方、米国は東欧のルーマニアやポーランドにミサイル防衛システムを配備する。トランプ前米政権はロシアとの中距離核戦力（ＩＮＦ）廃棄条約を破棄した。

　相互不信を深めかねない力と力の競い合いの姿勢は、欧米側も改める必要がある。

　米国はロシアが再侵攻したなら、同盟国と共に大規模な制裁を科すと警告している。そうなれば双方の対立は決定的となろう。

　今回の協議で欧米は、中短距離ミサイルの管理や軍事演習の規模などは交渉可能だとしている。

　欧米とロシアは緊張緩和に向けて歩み寄り、信頼を醸成していく姿勢が求められている。

　元稿：北海道新聞社　朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【社説】　 ２０２２年０１月１６日 　０５：００：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【社説②】：国会あす召集 行政監視の役割果たせ

【社説②】：国会あす召集　行政監視の役割果たせ

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【社説②】：国会あす召集　行政監視の役割果たせ　

　通常国会があす召集される。

　新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が急拡大する中、岸田文雄首相が長丁場の論戦に初めて臨むことになる。

　政府が矢継ぎ早に打ち出したワクチンの３回目接種前倒しや、感染者の濃厚接触者の待機期間短縮は実効性がどこまであるのか。

　政府・与党は数の力に頼ることなく、野党とともに丁寧な議論を尽くさなければならない。

　夏には参院選を控え、日本の針路を占う国会になろう。

　選挙向けのパフォーマンスではなく、国の将来像を見据えた真摯（しんし）な政策論争を展開し、行政監視を含め国会議員本来の役割を果たしてもらいたい。

　政府は通常国会への提出法案を過去１０年で３番目に少ない５８本に絞った。参院選を前に、野党との対決を避ける意図は明らかだ。

　首相は２年にわたるコロナ対応を検証し、必要な法整備を行う考えを示していた。

　だが、今回はそうした法案はほとんどなく、選挙優先で対策を後回しにした感は否めない。国会で不備を埋める議論が欠かせない。

　過去最大の予算案も選挙向けのアピールの色が濃い。

　デジタル化や脱炭素といった事業が並ぶ。首相は看板政策「新しい資本主義」で成長と分配の好循環を図るとしていたが、成長偏重が目立つ。

　国会論戦を通じ、富の再配分に向けた道筋をはっきりさせる必要がある。

　中国の海洋進出などを理由に防衛費が膨らみ続けている。際限のない装備の増強は対立をあおりかねない。内容を精査し、歯止めをかける議論が求められる。

　首相は先週、日本学術会議の梶田隆章会長と会談し、会員候補６人の任命拒否問題について「手続き終了」として任命に否定的な考えを重ねて示した。

　学術会議問題をはじめ、桜を見る会や森友学園問題など安倍晋三政権以来の「負の遺産」をうやむやのまま幕引きにはできない。真相究明は国会の責務である。

　積み残しになっている文書通信交通滞在費の見直しは日割りだけでなく、使途公開が不可欠だ。

　自民党内には秘書給与など本来の目的以外の使い道も認めるよう改める案が浮上している。使途が不透明な現状を追認する内容で、お手盛りと言うほかない。

　議員自らが率先して姿勢を正さなければ、政治への信頼は取り戻せまい。

　元稿：北海道新聞社　朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【社説】　 ２０２２年０１月１６日 　０５：００：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【卓上四季】：公邸の主

【卓上四季】：公邸の主

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【卓上四季】：公邸の主

　「安倍・菅政治」とここは一線を画した。岸田文雄首相が先月東京・赤坂の衆院議員宿舎から官邸に隣接する公邸に引っ越した。元首相、前首相は都内の自宅や議員宿舎から通勤し、首都直下地震で道路が寸断されるリスクなどを指摘されていた。職住近接はストレスが増そうが、国政の最高責任者として賢明な選択だ

　▼首相は「最悪の事態を想定した危機管理」を再三強調している。コロナ対策は「拙速、やり過ぎの方がまし」と大見えも切った。言はよし、肝心なのは実践できるかどうか

　▼オミクロン株急拡大の一因とされる米軍のずさんな感染対策に、真っ先に抗議の声を上げたようには見えない

　▼年末年始の行動抑制について野党から先月中旬「国民に厳しいメッセージを」と促されたが、帰省や旅行の「慎重な検討」を要請したのは２４日になってからだ

　▼あすで阪神大震災から２７年となる。当時の公邸の主・村山富市首相は午前５時４６分発生の震災を６時すぎにテレビで知った。初動の遅れを追及した野党に「なにぶん初めての経験で早朝の出来事でもございますから、幾多の混乱があったと思われまする」と答弁した

　▼この人らしい正直な反省の弁だったが「初経験」では済まぬと批判の火に油を注いだ。あすはコロナ下で３年目となる通常国会の召集日でもある。幾多の経験が対策に生かされているのか、しっかり議論してもらいたい。２０２２・１・１６

　元稿：北海道新聞社　朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【卓上四季】　 ２０２２年０１月１６日 　０５：００：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

【社説】：名護、南城市長選告示 将来託す1票見極めよう

【社説】：名護、南城市長選告示　将来託す1票見極めよう

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【社説】：名護、南城市長選告示　将来託す1票見極めよう　

　名護市長選と南城市長選が16日、告示される。今年は7市11町村で首長選挙、30市町村で議会議員選挙が実施される統一地方選のほか、夏には参院選、秋は知事選が実施される選挙の年だ。名護、南城の両市長選はその火ぶたを切る選挙である。

　両市長選はいずれも、政権与党の自民・公明が推薦する候補者と、玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢力が推す候補者による事実上の一騎打ちになる見通しだ。選挙結果は、その後に連なる選挙に大きく影響する。
　有権者は候補者の論戦を慎重に見極め、1票を投じてほしい。沖縄の将来を大きく左右する貴重な1票となる。
　名護市長選は、米軍普天間飛行場の移設に伴う同市辺野古の新基地建設の是非が大きな争点だ。日米政府が辺野古を移設先に決めて以来、名護市をはじめ国政や県政、関係自治体でも大きな争点になってきた。
　今回の名護市長選は、2018年に大浦湾の軟弱地盤の存在が明確になってから初めての市長選となる。また19年の県民投票で投票者の約7割が辺野古埋め立てに反対の意思を示して以降、初の市長選でもある。今回の市長選で改めて地元の民意が示されることになる。そのため全県だけでなく、国内外に注目される重要な選挙だ。
　ただ新型コロナウイルスが猛威を振るう中での選挙戦でもあり、緊急の課題であるコロナ対策も重要な争点となるだろう。
　辺野古新基地問題は重要局面にある。軟弱地盤が見つかり改良工事が必要なため国の試算では、完成までに12年、工費は約9300億円に上る。改良に必要な国の設計変更を県が不承認としたことで国と県の対立は新たな段階だ。選挙では建設の是非だけでなく、これらの動きを有権者がどう評価するかも焦点だ。
　この問題を巡る立候補予定者2人の見解の違いは明確だ。自公勢力が支える現職の渡具知武豊氏は「国と県の係争が決着を見るまではこれを見守るほかないとの立場に変わりない」と述べ、是非に言及しない構え。対する新人で「オール沖縄」勢の岸本洋平氏は「名護市でも県民投票で反対の民意が示された。軟弱地盤で完成の見通しも立っていない」として建設中止を訴えている。
　選挙戦では、コロナ対策や地域振興、子育て・教育、などの政策も問われる。
　一方、南城市長選では、「オール沖縄」が支持する現職の瑞慶覧長敏氏と、自公の支持を受け返り咲きを狙う古謝景春氏が対決する。
　いずれの選挙でもコロナ対策で選挙活動が制限される面があるだろう。とはいえ、民主主義の根幹は選挙である。有権者は沖縄の将来を決める大切な1票であることを自覚し、立候補者が発信する政策をよく吟味して投票に足を運んでほしい。

　元稿：琉球新報社　朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【社説】　 ２０２２年０１月１６日 　０５：００：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【金口木舌】：身につけたい運動習慣

【金口木舌】：身につけたい運動習慣

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【金口木舌】：身につけたい運動習慣

　「転がる石にはコケが生えない」は二つの意味で解釈される。活発に行動すると新鮮さを失わないという前向きなとらえ方と、転居や転職を繰り返せば財産も地位も得られないというマイナスの考え方だ

　▼サッカーの三浦知良選手の場合は前者の意味が当てはまる。54歳になっても現役を続け、新チームへの移籍も決まった。「クラブの勝利に貢献する」と語る姿に意欲を感じる
　▼県内では譜久里武さん（51）が陸上で記録を残すなど活躍する。楽しく運動を続けることを目的に陸上の指導も行う。年齢や障がいの有無に関係なく、さまざまな人が参加できる環境づくりを目指す
　▼厚労省の2019年の調査では、運動習慣のない人の4割近くが現状の改善を考えていないと答えた。コロナ禍で自宅生活が長引く昨今、その傾向は強まっているかもしれない
　▼心身を健全にはぐくむために適度な運動は必要になる。いつまでも新鮮な気持ちで生き生きと過ごしたいもの。近所の散歩や階段の使用など、できることから始めて運動習慣を身に付けるのもいい。

　元稿：琉球新報社　朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【金口木舌】 ２０２２年０１月１６日 　０５：００：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【東大刺傷】：通り魔犯の発想「本来ならすごい人間」最後の一発大逆転／識者

【東大刺傷】：通り魔犯の発想「本来ならすごい人間」最後の一発大逆転／識者

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【東大刺傷】：通り魔犯の発想「本来ならすごい人間」最後の一発大逆転／識者　

　15日午前8時半ごろ、大学入学共通テストの会場の東大キャンパス近くで受験生2人と70代男性が刃物のようなもので襲われた。警視庁によると、現場近くで少年を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。愛知県名古屋市の17歳の高校生だという。

受験生を含む3人が刃物のようなもので襲われた東大の現場付近（撮影・鎌田直秀）

東大近くのバス停のベンチには血痕のようなものがあり、洗い流した跡があった（撮影・沢田直人）

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　■碓井真史新潟青陵大教授（社会心理学）

　人生に絶望し、死んでしまおう考える人の多くは「何て自分はダメなんだろう。死ぬしかない」と発想しますが、通り魔事件を起こす人は「自分は本来ならばもっとすごい人間なのに、どうしてこうなったのか。こんなはずじゃなかったのに」と思いをスリップさせます。悪いのは社会で、最後に自分は本当はすごい人間だと示したい。世間に対する復讐（ふくしゅう）で、人生最後の一発大逆転という感覚です。

　高2の少年は勉強ができ、小・中では成績もトップレベルの子だったと思います。それが普通になる。思春期挫折症候群と言いますが、広い世界に入ると、自分の力が思い知らされる。普通は自分なりの人生を歩き始めますが、彼は落ち込むだけでなく、世の中が悪いと思った。東大は自分を評価してくれなかった勉強の象徴だったのだと思います。

　通り魔事件は大きく報道され、注目を集めます。見返すことで人生を終わりにしたい人にとっては、逮捕も死刑も怖くないので犯罪のブレーキになりません。通り魔事件は起こり始めると、連鎖します。ただ、彼らはプロの犯罪者ではないので、ささいなところで実行し、踏みとどまる。家族や友人、教師の温かい声掛けが重要です。

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【事件・犯罪・疑惑】　 ２０２２年０１月１６日 　０４：４５：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【東大刺傷】：受験生にも影響大「試験中に動揺、落ち着くまで時間かかった」

【東大刺傷】：受験生にも影響大「試験中に動揺、落ち着くまで時間かかった」

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【東大刺傷】：受験生にも影響大「試験中に動揺、落ち着くまで時間かかった」　

　15日午前8時半ごろ、大学入学共通テストの会場の東大キャンパス近くで受験生2人と70代男性が刃物のようなもので襲われた。警視庁によると、現場近くで少年を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。愛知県名古屋市の17歳の高校生だという。

受験生を含む3人が何者かに襲われ騒然とする現場の東大の様子（撮影・沢田直人）

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　事件が発生した東大の農正門付近では15日朝から警察や消防のサイレンが鳴り響いた。

　東大の農正門は東京メトロ南北線が通る東大前駅から徒歩約1分。普段は農学部の学生などが利用する。この日は大学入学共通テストの初日。午前9時半から予定通り行われたが、多くの受験生が不安を抱えながら会場に向かっていった。

　現場近くは警察によって規制線が張られ、受験生や大学関係者以外出入りができないようになっていた。捜査が進められ午後2時半ごろ、規制が解除された。現場近くのバス停や点字ブロックには、生々しい血痕のようなものがあり、警察が洗い流した跡が残っていた。

　現場近くの商店の80代男性によると事件の一部様子をみたといい「1人は門の中の敷地内で倒れていた。もう1人は若く黒い格好をした男で門の前にもたれかかって、無気力な感じで座っていた。警察に『どこから来たんだ』と大きな声で聴かれても男は何も答える様子がなかった」と語った。門にもたれかかっていた若い男はその後、警察官に連れていかれたという。

　初日の受験を終えた受験生からは動揺の声が上がった。都内に住む男子学生は「朝、担架で運ばれている人を見て、警察や消防の人が騒がしくて何だろうと思っていた。その後に刺されたというニュースをみてすごく怖いと思った」と話した。別の男子学生は「交番に70代くらいの男性がいて、左手から血を流していたのを見た」。受験生へ影響も大きく「試験中動揺して落ち着くまで時間がかかりました」と話す男子学生もいた。事件をニュースで知ったという大学院2年の男子学生は「普段利用しているキャンパスでこんな事件が起きて不安です」と語った。【沢田直人】

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【事件・犯罪・疑惑】　 ２０２２年０１月１５日 　１９：５８：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。