路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【疑惑】:「ルフィ」グループが仲間割れ? ナンバー2が広域連続強盗事件「関わっていない」の波紋

2023-03-04 13:50:30 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【疑惑】:「ルフィ」グループが仲間割れ? ナンバー2が広域連続強盗事件「関わっていない」の波紋

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【疑惑】:「ルフィ」グループが仲間割れ? ナンバー2が広域連続強盗事件「関わっていない」の波紋

 「仲間割れ」が始まったのか──。

 警視庁は1日、「ルフィ」を名乗り、広域強盗事件に関わった特殊詐欺グループの「受け子」のリクルーター役、藤田聖也(38)、「かけ子」のまとめ役、今村磨人(38)両容疑者に続き、リーダー格の渡辺優樹(38)、金庫番の小島智信(45)両容疑者を窃盗容疑で再逮捕した。今後、4人が一連の広域強盗事件にどう関わったか、調べを進める。

<picture>「ルフィ」は渡辺優樹容疑者(左)か小島智信容疑者か、それとも…(フィリピン入国管理局提供・共同)</picture>

  「ルフィ」は渡辺優樹容疑者(左)か小島智信容疑者か、それとも…(フィリピン入国管理局提供・共同)

 警視庁は先月9日までに4人を逮捕したが、これまで4人の認否を一切明らかにしていなかった。そんな中、JNNが3日、関係者の話として次のように報じた。小島容疑者が「自分はグループのナンバー2だが、一連の強盗事件には関わっていない」と主張し、特殊詐欺事件に関しては「自分の行為に責任を取りたい。被害者の方に申し訳ない」と話しているというのだ。

 ルフィグループが関与した特殊詐欺事件は約2300件、被害総額60億円以上に上り、広域強盗事件は14都府県で50件以上とみられている。

 広域強盗事件の指示役とされる「ルフィ」や「キム」「ミツハシ」を名乗る人物は、4人が収容されていたフィリピンの入管施設から実行役に「タタキ」(強盗)を命じていた。4人は日本に強制送還される直前、入管施設で口裏合わせを図った可能性があるが、小島容疑者だけ責任逃れをしようとしているのか。

 グループを知る元かけ子は「4人の結束力は決して強くなく、罪のなすり付け合いをする可能性は十分ある」と、こう証言する。

 「4人とも相当ヤバいと焦っているようで、何とか死刑や無期懲役だけは免れようと必死のはずです。かけ子には『箱』と呼ばれるグループが6つあり、それぞれリーダーがいました。今村は名前の『キヨト』の『K』から取ったかけ子グループ『K箱』のリーダーです。といっても、しょせん箱のまとめ役ですから何もできないし、その力もない。気が弱く根性もないので、すぐに口を割るのではないか。小島と藤田はもともと仲が悪かったことから、相手を陥れようとするかもしれません。小島が実際にタタキを指示していたかどうかは分かりませんが、一連のタタキに『SP箱』が使われていたと聞いています。シークレット扱いのSP箱が使われるのはまれで、その責任者が『エイト』こと小島です。SP箱を使ったが、『指示したのは自分ではない』と言い訳したいのかもしれません。そうなると、絶対的ボスの渡辺も黙っているハズがありません」

 「ルフィ」グループは複数の「コードネーム」と15台のスマホやタブレット端末を使って、指示役が誰か分からないようにしていたが、仲間割れによって「ルフィ」が特定されるかもしれない。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・事件・疑惑】  2023年03月04日  13:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【自民党】:調査会「子どももうけたら奨学金返済減免」のグロテスク まるで令和の“産めよ、増やせよ”

2023-03-04 11:25:00 | 【少子化問題(異次元の対策・子どもの居場所・不妊治療・少母化・婚姻数の激減・

【自民党】:調査会「子どももうけたら奨学金返済減免」のグロテスク まるで令和の“産めよ、増やせよ”

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:調査会「子どももうけたら奨学金返済減免」のグロテスク まるで令和の“産めよ、増やせよ”

 借金のカタに赤ちゃんをよこせと言わんばかりだ。自民党の「教育・人材力強化調査会」が子育て世代の教育費負担の軽減に向け、来週中に取りまとめる提言の内容を固めた。柱は学生時代に奨学金を借りた人が子どもをもうけた場合、返済額を減免する策。20~30代前半の子育て時期は奨学金の返済時期と重なる。返済額を減らして子どもの教育に金をかけられるようにする狙いだが、時代錯誤もはなはだしい。

<picture>赤ちゃんを借金のカタに(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

 赤ちゃんを借金のカタに(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 日本学生支援機構の調査によると、奨学金の利用率は大学(昼間部)に進んだ人で49.6%(2020年度)。大学生の2人に1人が奨学金を受給する今、社会に出た20~30代には返済が重い負担となっている。

 18年に労働者福祉中央協議会が実施した奨学金に関するアンケート調査では、借入金額の平均は324万3000円。500万円以上という人も12.4%に上った。月々の返済額は平均1万6880.2円で返済期間は平均14.7年と、多くの人が30代後半まで返済が続いているのだ。

 重く長い負担が障壁となっているのは、今や「出産」だけではない。その前提というべき「結婚」を遠ざける要因にもなっている。月々の返済に追われながら、相手まで奨学金を借りていたら「結婚後は借金倍増」とリスクに感じる20代、30代も多いという。

 奨学金のせいで結婚をためらう中、出産を条件に返済減免のニンジンをぶら下げても、それこそ「次元の異なる」話だ。減免の条件をなくすか、高等教育の完全無償化など教育費そのものを軽減して、若者が前向きに生きられる環境をつくることが先決ではないのか。

 「“カネが惜しければ産め”と、出産と借金返済を結びつける時点でグロテスク。出産という個人の極めてプライベートな領域に土足で踏み込み、女性の産む・産まない自由を踏みにじる。何らかの事情で子どもをもうけられない男性や女性、LGBTはカヤの外で憲法の定める法の下の平等に反します。自民党はいまだ『女性は産む機械』の発想から抜け出せないどころか、戦前の『産めよ、殖やせよ』を想起させる。ひどいアナクロです」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)

 こんなバカげた国では生きていけないと感じた若者が海外にドンドン脱出し、ますます人口が減らないことを切に願う。 

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・政策・自民党・「教育・人材力強化調査会」が子育て世代の教育費負担の軽減に向け、来週中に取りまとめる提言の内容】  2023年03月04日  11:25:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・02.28】:先島諸島住民の懸念 島外に本当に避難できるのか

2023-03-04 07:40:10 | 【領土・領海・領空・排他的経済水域・離島・尖閣諸島・島しょ不法占拠】

【政界地獄耳・02.28】:先島諸島住民の懸念 島外に本当に避難できるのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・02.28】:先島諸島住民の懸念 島外に本当に避難できるのか 

 ★沖縄県石垣市に本社があり、先島諸島に向け発行する日刊紙「八重山毎日新聞」は18日付の社説で「台湾有事はありえない」と題し「日本は軍事力を増強して日米同盟で中国と対抗するより隣国を中心とした大中華圏経済圏とどう向き合っていくかを模索すべきではないか」「前与那国町長・外間守吉は自衛隊誘致を進めてきた。しかし駐屯地での日米共同演習や長距離ミサイル配備に動揺し、国策や国防が島民の心を傷つけていると訴えている」という。

 ★同紙21日付投書欄では石垣市の読者から与那国町では「台湾有事を想定して事前に島外への避難を求める町民に、旅費など必要な費用を支給するための基金を設置する」ことを決めた。だが「本当に避難なんかできるのか」を問うている。(ざっとまとめると)「<1>石垣にミサイル基地があると、万が一戦争になると相手から大量のミサイルが撃ち込まれ、海に囲まれ逃げ場のない島民のほとんどは命を失う<2>たとえ大きなシェルターを造ったとしても、台風で船が4~5日入港できないだけでスーパーの棚がガラガラになるのに生きるために必要な水や食料が持ちこたえられない<3>島外避難も安心して住む場所がなければ避難するわけにはいかない<4>そのためには国は今から本土の地に集団で住める住宅を2万~3万戸作っておかなければならない。以上のことをしっかり実行してもらわないと石垣島住民は捨て石になるだけで、命の保障も未来もない。誰も今の生活を捨てて避難なんかできないさぁ」。

 ★沖縄県知事・玉城デニーは沖縄の自衛隊強化に懸念を示しているが、石垣市長・中山義隆は「南西諸島の防衛体制は、奄美大島から与那国島まで自衛隊配備がつながっている中で完成する。それぞれの地域が受け入れ、配備がここまで進んでいる状況で、県が懸念を示すのは理解できない」(八重山日報22日付)と批判的だ。だが、この投書の答えはどこからもない。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年02月28日  07:38:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

 

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【検証】:「少年法」と「特定少年」の位置づけに相次ぐ批判…連続する未成年の凶悪事件でエスカレート

2023-03-04 06:24:50 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【検証】:「少年法」と「特定少年」の位置づけに相次ぐ批判…連続する未成年の凶悪事件でエスカレート

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【検証】:「少年法」と「特定少年」の位置づけに相次ぐ批判…連続する未成年の凶悪事件でエスカレート

 全国で相次ぐ未成年の凶悪事件。1日、埼玉県戸田市の市立中学校に刃物を持った高校生(17)が侵入し、教員を切り付けた。少年は「無差別殺人に興味があった」と供述しているという。

<picture>90歳の女性が殺害された狛江の事件現場(C)日刊ゲンダイ</picture>

  90歳の女性が殺害された狛江の事件現場(C)日刊ゲンダイ

 先月25日には、福岡市の海岸で殺害された男性遺体が見つかった事件で、大阪の17歳の男子高校生が逮捕されている。SNSでは連日の少年事件の報道に、《いいかげん『少年法』なんていう クソみたいな法で 犯罪者を甘やかすのはやめろ》《名前を出さないのが腹立たしい。凶悪犯やん》などと怒りの声が集まっている。

 ■広域強盗事件「19歳少年」は氏名も顔写真も公表せず

 その発端にもなったのが、広域強盗事件で逮捕された「19歳少年」の存在だ。

 東京都狛江市の民家で90歳の女性が殺害された強盗殺人事件で、実行役として逮捕された3人のうち、1人は大学生の男(19)だった。逮捕時点ではほかの容疑者と扱いが異なり、氏名も顔写真も伏せられている。

 昨年4月1日から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられ、選挙権を持つ大人になったものの、18歳と19歳は現在、少年法改正で「特定少年」と位置づけられたからだ。刑事事件で起訴されれば実名報道も可能になるが、「容疑者」の時点では法律に守られる。

 ここ数日、17歳の少年どころか、選挙権を持つ「成人」にも甘い現行制度に《19歳の大学生は特定少年で起訴されるまで推知報道は禁止されていて名前写真などの報道はありません 今の少年法には違和感があります》《#広域強盗 19歳大学生なら成人だろう。なぜ、顔を隠す》ーーなどと、炎上していたのだ。

 元警視庁で少年担当刑事も務めていた吉川祐二氏が言う。

 「広域強盗事件は殺人を含む重罪ながら、現時点では少年が実行犯なのか、見張り犯なのか作業分担などの役割も判明していない。もちろん、起訴されたら氏名や顔写真も公開可能になりますが、今回の場合、役割によっては量刑も異なってくるため、報道機関でも扱いが変わってくる可能性もあります。現在の法律では、将来の更生も視野に入れて、20歳以上の“成人”に比べると『特定少年』の個人情報に慎重になっているのは間違いありません」

 法改正後、実名報道「第一号」となったのは、昨年4月8日に甲府地検が起訴した放火殺人事件の当時19歳の少年だった。この時も、氏名公表の有無は報道機関によって異なっており、当然、その後の刑事事件すべて「特定少年」の実名が公表されているわけではない。

 公表がすべてとは言えないが、少年法には疑問を抱く人が少なくないだろう。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・事件・犯罪・疑惑】  2023年03月04日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岸田政権】:列島直撃「たまご危機」は長期化する…野村農相「安定供給まで半年か1年」は“大甘”

2023-03-04 06:24:40 | 【食糧自給率・食品ロス・農業・JA・農家・化学肥料・米・牛・豚・養鶏・野菜】

【岸田政権】:列島直撃「たまご危機」は長期化する…野村農相「安定供給まで半年か1年」は“大甘”

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田政権】:列島直撃「たまご危機」は長期化する…野村農相「安定供給まで半年か1年」は“大甘”

 列島を直撃中の卵の品薄と価格高騰。どうやら長期化しそうだ。2日の卸売価格(東京地域のMサイズ)は1キロ335円と過去最高値が続く。スーパーでは「1家族○パック限り」など販売制限が常態化。崎陽軒は「炒飯弁当」の販売を2日から一時休止した。

<picture>どこのスーパーも数量制限を実施(左)、買い求めてもたまごがない…(C)日刊ゲンダイ</picture>

 どこのスーパーも数量制限を実施(左)、買い求めてもたまごがない…(C)日刊ゲンダイ

 「たまご危機」とも言える事態を引き起こしているのは鳥インフルエンザの感染拡大だ。

 2日、福岡市の養鶏場で鳥インフルの発生が確認され、今シーズン(2022年秋ー23年春)の殺処分の数は、すでに1500万羽を超え、過去最多を更新。20-21年シーズン(987万羽)の1.5倍となった。

 殺処分対象の1500万羽のうち、卵を産む採卵鶏は1386万羽。国内の全採卵鶏1億3729万羽の約1割に当たる。ニワトリが1割もいなくなり、空前の卵不足を招いているのだ。

<picture>福岡市の養鶏場は24万羽を殺処分(防疫作業に当たる職員ら=福岡県提供)</picture>

 福岡市の養鶏場は24万羽を殺処分(防疫作業に当たる職員ら=福岡県提供)

 ◆元の日常はいつ戻る?

  卵がフツーに手に入る“元の日常”はいつ頃、戻るのか──。野村哲郎農相は先月28日、「(卵の供給が安定するには)半年、あるいは1年近くかかるかもしれない」との見方を示したが、大甘だ。たまご危機が2年以上続く恐れがある。

 実際、鳥インフル被害を受けた業者が、元に戻るには相当な時間がかかる。鳥インフルが発生した養鶏場が復旧するプロセスを農水省に聞いた。

 「飼育鶏を殺処分した養鶏場が実務を再開するまでに通常3~7カ月を要します。そこからヒナを育てたり、別の場所である程度育てたニワトリに卵を産ませ、徐々に出荷量を増やしていきます。ヒナが卵を産み始めるのに4~5カ月かかることもあり、再開後、完全に元の出荷量に戻るには1年近くかかってしまいます」(食肉鶏卵課)

 秋に始まる鳥インフルは例年、遅くても5月には収まっている。しかし、養鶏場の復旧に時間がかかれば、出荷を再開した途端に23─24年シーズンの鳥インフルの流行に見舞われる恐れがある。次の鳥インフルは流行するのか。

 「鳥インフルは流行するシーズンとそうでないシーズンがありますが、メカニズムは分かっていません。(今年秋からの)来季、再び流行する可能性がないとは言えません」(食肉鶏卵課)

 卵は生鮮品であることや、殻が割れやすく輸入に不向き。生で食べる習慣がない海外品は品質上の不安も大きい。実際、卵の自給率は97%(重量ベース)だ。液状に加工した液卵や加熱用として卵の輸入を拡大させようという動きがあるが、すぐには大きな戦力にはならないとみられる。

 足元の鳥インフルが早期に収束し、来季の流行が大きくならないことを祈るしかないのか。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・列島を直撃中の卵の品薄と価格高騰、卵がフツーに手に入る“元の日常”はいつ頃、戻るのか】  2023年03月04日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政局】:何も答えない岸田首相 デタラメ予算案が衆院無風通過の国会茶番

2023-03-04 06:23:50 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【政局】:何も答えない岸田首相 デタラメ予算案が衆院無風通過の国会茶番

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:何も答えない岸田首相 デタラメ予算案が衆院無風通過の国会茶番 

 いったい、こんな“茶番国会”が許されるのか。税金ドロボーと叫びたくなる国民もいるだろう。

 一般会計で114兆円超という過去最大の2023年度予算案を、衆院がいともアッサリ「無風通過」させてしまった。今月1日から参院予算委員会での審議が行われているが、憲法の衆院優越規定に基づき、参院送付から30日で自然成立するため、年度内成立は確実だ。

 今国会ほど、追及が必要なテーマが目白押しの国会はなかったはずだ。ところが議論は深まることなく、ただただ時間だけが過ぎていく。

「反撃能力」と言い換えた敵基地攻撃能力の保有の決定。5年間で43兆円という防衛費の拡大。運転期間延長や新増設を含めた原発の活用。統計開始初の出生数80万人割れという少子化の加速。首相秘書官の差別発言に端を発するLGBTなど性的少数者の人権の問題──。しかし、これらを追及され、岸田首相が答弁に窮する場面はほとんどない。それどころか、野党を、国会を軽視しているかのような“こんにゃく答弁”のオンパレードなのである。

<picture>こんにゃく答弁でも窮する場面もなく予算案は衆院通過(岸田首相)(C)日刊ゲンダイ</picture>

 いったい、こんな“茶番国会”が許されるのか。税金ドロボーと叫びたくなる国民もいるだろう。

 一般会計で114兆円超という過去最大の2023年度予算案を、衆院がいともアッサリ「無風通過」させてしまった。今月1日から参院予算委員会での審議が行われているが、憲法の衆院優越規定に基づき、参院送付から30日で自然成立するため、年度内成立は確実だ。

 今国会ほど、追及が必要なテーマが目白押しの国会はなかったはずだ。ところが議論は深まることなく、ただただ時間だけが過ぎていく。

 「反撃能力」と言い換えた敵基地攻撃能力の保有の決定。5年間で43兆円という防衛費の拡大。運転期間延長や新増設を含めた原発の活用。統計開始初の出生数80万人割れという少子化の加速。首相秘書官の差別発言に端を発するLGBTなど性的少数者の人権の問題──。しかし、これらを追及され、岸田首相が答弁に窮する場面はほとんどない。それどころか、野党を、国会を軽視しているかのような“こんにゃく答弁”のオンパレードなのである。

 岸田は国会召集前には、「国会論戦を通じて国民への説明を徹底する」と宣言していた。だが、始まってみれば、口をついて出るのは、

 「手の内は明かせない」

 「まず政策の中身を精査する」

 「さまざまな視点からしっかり精査して判断する」

 といった“常套句”ばかりで、真摯な姿勢はまったく見られない。

 象徴的なのは、年初にブチ上げた「異次元の少子化対策」だ。「異次元」を「次元の異なる」と言い換えたり、「予算倍増」発言を修正したり。岸田が「家族関係社会支出を2020年度のGDP比2%から倍増する」と答弁したことが問題となった一件は、首相答弁を“訂正”させないために、木原官房副長官が尻ぬぐいしてさらにトンデモ発言を繰り出す愚。

 「出生率がV字回復すれば、予算倍増は実現される」というア然ボー然の言い訳は、あらゆることが口先だけという、この政権の体質を如実に表している。

 政治評論家の野上忠興氏が言う。

 「国民が知りたいのは、もっと具体的な話。少子化対策の予算倍増と言っても、増税で手当てするなら世論の反応は変わってきます。岸田首相の対応は、糠に釘というか、開き直りというか。どうせ野党はバラバラで、対抗軸にならないと高をくくっている。内閣支持率が低迷しているとはいえ、危険水域の20%台後半から40%台までメディアによってバラつきがあり、微増傾向のものもある。当初は今国会を乗り切るのは大変とみられていたが、最近の岸田首相は変に自信を持ってしまっている。それで、国会もテキトーにやり過ごせばいいと思っているのでしょう」

 ◆野党はなぜ審議拒否して議論を深めないのか

 目白押しの重大テーマ中でも、歴史的な大転換である防衛政策と原発政策については、もっと突き詰めた徹底的な議論が必要なはずだ。

 敵基地攻撃能力の保有は、国際法違反の「先制攻撃」とみなされかねず、戦後の日本が国是としてきた専守防衛を逸脱する。米国製巡航ミサイル「トマホーク」400発を購入するというが、その性能には軍事の専門家も疑問符を付ける。敵基地攻撃能力を持つことがそもそも「抑止」になるのかどうか。むしろいたずらに近隣国を警戒させ、国民を危険にさらすことになるのではないか。

 5年間で43兆円もの防衛費を捻出するために増税することにも世論は納得していない。国有資産の売却益や剰余金など、あらゆる“余り金”を当然のように防衛費に突っ込むのもおかしい。本来は、政策の優先順位が議論されなければいけないし、剰余金があるなら、むしろ少子化対策に充てるべきじゃないのか。

 岸田がマトモに答弁しないから、こうした疑問や不安は解消されない。

 そして、原発回帰である。

 2011年の東日本大震災以来、この国は「原発依存度を可能な限り低減する」方針だったはずだ。ところが、ロシアのウクライナ侵攻による「世界的なエネルギー危機」を奇貨として、岸田は一気に再稼働、運転期間延長、新増設へと原発活用に舵を切った。

 原子力規制委員会の委員の1人が反対した、60年超の老朽原発の運転延長をめぐる岸田の答弁も、とても納得できるものじゃない。多くの原子炉が設計時の記載に「耐用年数40年」とあるのに、岸田は「それは設計のためのもので、原子炉の寿命を示すものではない」と言ってのけた。安全より原発活用が優先なのか。

 まもなく12回目の3.11がやってくる。いまだ3万人以上が避難生活を送っている。あの原発事故の悲劇は、岸田にとって忘却の彼方なのだ。

 「岸田首相が説明不十分の居直り答弁をあれほど繰り返しているのに、野党はどうして審議拒否して抵抗しなかったのでしょうか。特に防衛費の問題は増税と絡むので、国民の関心は高い。野党が審議をストップしても国民は応援してくれたでしょうし、審議が止まればニュースになるので、国民に事の重大性がより伝わったでしょう」(野上忠興氏=前出)

 ◆議会と言論が健全でなければ民主主義は機能しない

 確かにその通りで、予算案が「無風通過」した原因は野党にもある。

 国の形を変えてしまうほどの政策転換なのだ。マトモな説明がないのなら、審議拒否をすることで、与党に「もっとしっかり議論しろ」「もっと具体的に説明しろ」と促す方法があったはずだ。野党第1党にまだ力があった頃は頻繁に審議拒否していたし、民主党政権下で野党だった自民党はその手法を乱発した。

 自らと統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係について公の場で記者会見を開かない細田衆院議長の下では審議できない、という正当な理屈だって、野党にはあるはずだ。

 ところが立憲民主党は、国会戦術としての審議拒否を否定する“ゆ党”の日本維新の会と共同歩調を取っていることもあり、今国会では事実上、審議拒否を封印。結果的に与党を利することになり、自民はニンマリだった。

 28日の衆院本会議の予算案採決でれいわ新選組の2議員が「牛歩戦術」をとって抵抗したことを与野党が「パフォーマンス」と批判しているが、彼らの方がよほど野党の矜持を見せているのではないか。

 立憲が審議拒否に及び腰になったのには、大マスコミにも責任がある。「野党は批判ばかり」の大合唱で野党を萎縮させ、政権を監視して問題があれば批判するという野党本来の役割を弱体化させた。メディアが与党を利する片棒を担いでいるのだから、どうしようもない。

 政治評論家の本澤二郎氏が言う。

 「政権寄りの読売や産経だけでなく、どのメディアも無風の予算案通過を当たり前のように報じていたのには呆れました。健全な民主主義が機能するためには、議会と言論の2つともが健全でなければなりません。特に言論は重要。しかし、政権への忖度や弱腰、すり寄りが大マスコミに蔓延して、民主主義が腐ってしまった。本当に情けない」

 この国は経済大国から没落しただけでなく、民主主義国家としても風前のともしびである。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・政局・岸田政権】  2023年03月03日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【衆議院】:細田議長に「認知症症状」報道の衝撃…スポニチ人気コラムが指摘、身の上に異変が?

2023-03-04 06:23:40 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【衆議院】:細田議長に「認知症症状」報道の衝撃…スポニチ人気コラムが指摘、身の上に異変が?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【衆議院】:細田議長に「認知症症状」報道の衝撃…スポニチ人気コラムが指摘、身の上に異変が?

 もし事実なら、衝撃的な話だ。三権の長である細田博之衆院議長(78)に、認知症のような症状が時々出ているというのだ。「スポーツニッポン」の人気コラム「政界 噂の(秘)日誌」(3月1日付)が、<細田議長「非公開懇談」の訳>とのタイトルで報じている。

<picture>なぜ、非公開懇談だったのか(細田博之衆院議長)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

 なぜ、非公開懇談だったのか(細田博之衆院議長)/(C)日刊ゲンダイ

 細田議長は、旧統一教会との“関係”について、いまだに国民に説明しようとしない。1月24日、ようやく非公開の“懇談”に応じ、議長公邸に呼んだ与野党議員に「安倍氏は大昔から関係が深い。こちらは最近だから」とコメントした、とされている。

 なぜ、非公開だったのか、「政界 噂の(秘)日誌」は、こう解説している。

 <ある党の国対幹部は「何を話し出すか分からない」と声を潜める。本人が自覚しているかは定かではないが、認知症のような症状が時々出ているという><国会の記者クラブが求める会見にも応じない。公の場で一問一答のやりとりに耐えられないからだろう>

 ■国会衛視も徹底ガードの不可解行動

 気になるのは、細田議長を警護する国会衛視の対応ぶりだ。なぜか、記者が議長に近づくことを拒んでいるのだ。CBCテレビの国会担当記者が“異変続出の取材現場”を詳細にリポートしている。

 記者が細田議長に質問しかけた瞬間、2人の衛視が記者の前で壁をつくったり、記者の前に突然割り込んで前をふさいでくるという。まるで細田議長に話させないようにしているかのようだ。

 やはり、細田議長の身の上に異変が起きているのだろうか。細田事務所はこう答えた。

 「認知症ということは、まったくありません。なぜ、スポーツニッポンの記事が出たのか知りたいくらいです」

 細田議長本人が、国民の前で語らないため、「政界 噂の(秘)日誌」が指摘するように認知症のような症状が時々出るのかどうかは不明だが、耳が遠く、他人とコミュニケーションがうまく取れていない可能性はある。細田事務所によると、「補聴器をつけたり、つけなかったり」だという。

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。

 ■記者会見を開き疑念を払拭すべき

 「過去には、体力の衰えから国会の開会式のリハーサルで、玉座から後ろ向きに階段を下りる“右進退左”の所作がうまくできないため、辞任した議長もいます。細田議長は、疑念を払拭するためにも、国民の前で時間を制限せず、会見すべきです。院の権威を保つために会見はしないという理屈らしいですが、院の権威を保つためにも会見をすべきです」

 会見をすれば、疑念を持たれることもないのではないか。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・政局・国会・細田博之衆院議長】  2023年03月03日  13:22:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2023年03月02日 今日は?】:終戦直前、満州などで家族と生き別れた中国残留孤児47人が肉親捜しのため初来日

2023-03-04 00:00:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2023年03月02日 今日は?】:終戦直前、満州などで家族と生き別れた中国残留孤児47人が肉親捜しのため初来日

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年03月02日 今日は?】:終戦直前、満州などで家族と生き別れた中国残留孤児47人が肉親捜しのため初来日

 ◆3月2日=今日はどんな日

  終戦直前、満州などで家族と生き別れた中国残留孤児47人が肉親捜しのため初来日(1981)

 ◆出来事

  ▼英国の南極探検隊が史上初の南極大陸横断成功(1958)▼北海道庁ロビーで消火器爆弾が爆発。2人死亡、95人負傷(1976)

北海道庁爆破事件
(1976年3月3日)

北海道庁爆破事件 消火器爆弾の容器に使われた同型の消火器

北海道庁爆破事件--1階ロビーで時限爆弾爆発 爆発物が散...

北海道庁爆破事件 爆風で天井が崩れ落ち、メチャメチャの道庁ロビ

「北海道庁爆破事件」:爆発はエレベーター前。爆風で天井は...

「北海道庁爆破事件」:爆発はエレベーター前。爆風で天井は抜け落ち、あたりはエレベーターを待っていてなぎ倒された負傷者がうずくまていた

 ◆誕生日

  ▼三遊亭小遊三(47年=落語家)▼吉沢京子(54年=女優)▼ジョン・ボン・ジョヴィ(62年=ボン・ジョヴィ)▼魚住りえ(72年=フリーアナウンサー)▼島崎和歌子(73年=タレント)▼タケト(76年=芸人)▼優木まおみ(80年=タレント)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2023年03月02日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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