路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【政局】:「組むメリットがなくなってきている」連立与党の冷え込む関係 “10増10減”選挙区調整めぐり不満続出

2023-03-12 08:01:30 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【政局】:「組むメリットがなくなってきている」連立与党の冷え込む関係 “10増10減”選挙区調整めぐり不満続出

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:「組むメリットがなくなってきている」連立与党の冷え込む関係 “10増10減”選挙区調整めぐり不満続出

 20年以上続く連立政権に異変が生じている。 自民党と公明党の関係が年明けから、異常なほどにギクシャクしているのだ。 ある自民党の関係者はこう公明党をこき下ろした。「本当に粘着質な組織だよ」<button class="sc-yyapj QSknM" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button>

<button class="sc-yyapj QSknM" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">TBS NEWS DIG Powered by JNN</button>

TBS NEWS DIG Powered by JNN(TBS NEWS DIG Powered by JNN)

 【写真を見る】「組むメリットがなくなってきている」連立与党の冷え込む関係 “10増10減”選挙区調整めぐり不満続出

 1999年の連立政権発足以来、政策決定・国会運営での協力に加え、各種選挙で同じ候補者を応援する選挙協力を続けてきた両党。その信頼関係を今、大きく揺るがしているのが衆議院の選挙区の“10増10減”に伴う候補者調整だ。 都市部で増える10の選挙区に、自民・公明どちらの候補者を立てるのか。 互いに譲ることのできない“自公抗争”の最前線を取材した。

 ■「国民民主と組めばいいんだよ」党幹部から連立疑問視の声

 今年の2月末、国民民主党が2023年度予算案に反対をして、一時期永田町を賑わした「国民民主党与党入りの憶測」は完全に消えたと思われた。

 しかし、自民党の幹部は、与党との距離が広がった国民民主党の「与党入り」をいまだに見据え、連立を組む公明党についてこう漏らしている。

 「公明と組むメリットがなくなってきている。国民民主と組めばいいんだよ」(自民党幹部)

 この幹部は、公明党から選挙応援を受けても、かつてほどの集票は期待できず、むしろ“逃げる”票があるのだと解説する。他方、連合という魅力的な支援団体を持つ国民民主党が連立政権に入れば、民間の労働組合の票が手に入るという皮算用だ。

 公明党に近い自民党幹部も「公明党との絆はなくなる一方だ」と吐露するほどに、今、自公の関係は冷え込んでいる。背景には年明けから激化している抗争がある。

 ■東京で火花散らすなか、埼玉・愛知に候補者擁立

 「“10増10減”による区割りの変更に伴って、新しい地域が割り当てられて、有権者と接することが必要になるところが出てきました。そこだけを、あらかじめ公認決定させていただいた」(公明党・山口那津男代表 1月27日)

 公明党は1月、岡本三成元副財務大臣(現東京12区)を東京29区(荒川区・足立区の一部)で公認した。自民党との調整が決着する前に発表することで、公明党が先手を打った形だが、自民党側は不満を爆発させた。

 翌日、自民党の高島直樹都連幹事長は「了解していない」と茂木敏充幹事長に抗議を申し入れた。いまだ自民党都連はファイティングポーズを下ろしていない。

 「勝手な国替えは許すな。足をひっぱっているくせに」と、都連関係者は吐き捨てる。

 3月3日には、公明党が候補者を出すことを検討していた東京18区(武蔵野市など)で、候補者の公募を開始。自民党の都連幹部は「公明党がこれ以上候補者を出さないよう塞いだ」と、公明党を強く意識したものだったことを認めた。

 こうしたなか、再び公明党が動いた。 3月9日に埼玉14区(草加市など)で石井啓一幹事長、愛知16区(小牧市など)で伊藤渉政調会長代理と、党の幹部の公認を同時に発表したのだ。

 「公明党もやってくれるよね、本当に粘着質な組織だよ」(自民党愛知県連関係者) 「自民党公認の候補でさえ、自民党員の7割が投票してくれればラッキーという状態。公明党の候補なんて応援しないよ」(埼玉県選出の自民党議員)

 自民党愛知県連の丹羽秀樹会長は「調整のない中での突然の発表に、正直驚いている」と話し、公明党との調整不足を指摘する。 また、自民党埼玉県連の柴山昌彦会長は「自民党としてどうするかは、白紙の状況だ」と、公明党の候補を応援しない可能性も示唆する。

 一方で、公明党の西田実仁選挙対策委員長は「了解を得ている」と、自民党の幹事長・選挙対策委員長は了承済みだと反論した。

 ■「票が増えない」公明党の本音

 自民党内からは「なぜここまで公明党は強気なのか」との声も上がるが、公明党なりの“正論”がある。

 「(全国の小選挙区の数)289のうち、私どもが過去出しているのは9ということですから。私どもが今回“10増”のところで要請をしていることは、全体のバランスからいって、なにか無理な要望をしているわけではない」(公明党・石井啓一幹事長 2月24日)

 自民党の森山裕選挙対策委員長が「“10減”のところは全部、自民党がかぶっている」と公明党の要求に難色を示したことを受けた発言だった。 一方で、公明党の幹部からこんな本音も聞こえてくる。

 「比例票が増えないなかで、都心部の選挙区にできるだけ立てたい」(公明党幹部)

 背景には、党勢への危機感がある。公明党は、支持層の高齢化で組織力が衰え、去年の参院選の比例票は、目標とした800万票を大幅に下回る618万票に沈んでいる。

 そのため、次期衆院選では、一定の知名度がある幹部を比例から選挙区に移し、なんとしてでも議席を獲得したい意図がある。関係者は「厳しい選挙区で勝ちあがってもらって、今後羽ばたいてもらうため」と、次期“公明党代表”候補の石井幹事長や、党のホープである伊藤政調会長代理に期待をかける。

 さらに、公明党が「強気」な理由については、「焦り」の裏返しとの指摘もある。

 「やはり大阪の状況だろうね。維新は、大阪市議会で過半数を占めたら、衆議院でも全ての選挙区で候補者を立ててくるかも。公明党はそこを懸念している」(自民党幹部)

 日本維新の会は、過去4回の衆院選で、公明党が候補者を立てた大阪の4選挙区に関し、候補者擁立を見送ってきた。前回の衆院選では、これらの4選挙区を除く全ての選挙区で維新が勝利しており、公明党幹部も「大阪は相当厳しい」と焦りを口にする。

 ■どうなる連立関係 

 太くなる「新しいパイプ」も 一方で、関係修復に向けた動きもある。 今年の自民党大会。岸田総理は来賓として出席した公明党の山口代表を前に、“自公の絆”を訴えた。

 「自民党と公明党が連立政権を発足させてから四半世紀近い時間が経とうとしています。積み重ねてきた両党の絆が揺らぐことは決してありません」(岸田総理 2月26日自民党大会)

 岸田総理自身、「原発活用への政策転換」などで公明党に対し恩義を感じている面もあると周りは指摘する。また、複数の自民党関係者が「公明党の票がないと立っていられない選挙区も多い」と口にするなど、引き続き自公の協力を求める声も根強い。

 一方の公明党側も、山口代表が「新しいパイプをつくっていかなければならない」と周囲に話すなど、自民党との良好な関係維持を模索している。

 「政策的な問題はしっかりと与党として連携を密にしなければいけないということで、萩生田政調会長とは連携を密にしております」(公明党・高木陽介政調会長 3月8日)

 元稿:TBS NEWS DIG Powered by (JNN系列) 主要ニュース 政治  【政局】 2023年03月12日 08:01:00 これは参考資料です。 転載等各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政局】:高市早苗氏に「更迭」浮上! 謝罪はしても辞職拒否、火ダルマ必至の岸田首相が決断も

2023-03-12 07:45:50 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【政局】:高市早苗氏に「更迭」浮上! 謝罪はしても辞職拒否、火ダルマ必至の岸田首相が決断も

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:高市早苗氏に「更迭」浮上! 謝罪はしても辞職拒否、火ダルマ必至の岸田首相が決断も

 放送法の政治的公平性をめぐり、解釈変更に至ったプロセスが記された総務省の内部文書が表沙汰になって1週間あまり。事態は動いているのに、高市早苗経済安保担当相は強情を張り続け、居場所を失いつつある。

<picture>強気な姿勢は変わらず(C)日刊ゲンダイ</picture>

      強気な姿勢は変わらず(C)日刊ゲンダイ

 問題のペーパーを行政文書と認めた総務省は10日、調査状況を発表。発言記録があった総務省関係者など十数人に聞き取りをしたところ、当時の礒崎陽輔首相補佐官から政治的公平性に関する問い合わせがあったと説明したが、高市大臣や安倍元首相に関連する資料は内容の精査を続けるとした。

 一方の高市大臣は、資料の一部の正確性が確認できないことについて、当時の総務相として「責任を感じている。大変申し訳ない」と閣議後の会見で謝罪。しかし、参院本会議では自身の名前が記された4文書について「正しい情報ではない」「大臣も議員も辞職すべきとは考えていない」と強気な姿勢を崩さなかった。

 高市大臣が突っ張り続ければ、岸田首相も火ダルマになること必至だ。週明け13日の参院予算委員会では集中審議が実施され、岸田首相も一問一答形式の論戦に臨む。野党の追及にシドロモドロでは赤っ恥だ。

 そうでなくても、来週は「外交の岸田」をアピールするイベントが控えている。元徴用工問題の解決策を携えて16~17日に来日予定の韓国の尹錫悦大統領との首脳会談で見せ場をつくり、政権浮揚をかける5月のG7広島サミットのステップにしたいところ。「高市問題」を鎮火しなければ“主役”の座を奪われてしまう。

 「総務省が行政文書と認めても、高市大臣は『捏造』だと言い張り、収拾がつかなくなっている。集中審議が始まる13日朝までに、岸田首相が更迭を決断する可能性が浮上しています。官邸は『総務相時代の公文書管理の不始末』という理屈で、高市大臣に辞表を提出させるシナリオを描いているようです。ただ、このタイミングでクビにすると、大臣不在を理由に13日の集中審議が流れる恐れがある。岩盤保守層からも猛反発を受けかねません」(官邸事情通)

 ■地元も居場所ナシ

 コトを荒立てる高市大臣に自民党内も冷ややかだ。安倍元首相という強力な後ろ盾を失い、“永田町ぼっち”と化している。

 さらに、地元の奈良でも居場所を失いつつある。

 「奈良県知事選(4月9日投開票)をめぐり、県連会長の高市大臣が総務相時代の秘書官を擁立。根回し不足で4期目の現職がヘソを曲げ、保守分裂の様相です。情勢調査では、日本維新の会が公認した新人がトップに立ち、元秘書官は数ポイントの差をつけられている。高市大臣に対する風当たりが強まる中、敗北を喫すれば責任問題に発展する。県連会長の辞任は免れない」(永田町関係者)

 深まる四面楚歌。崖っぷちに立ち、「女子の本懐」を遂げるかどうか。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・総務省・放送法の政治的公平性をめぐり、解釈変更に至ったプロセスが記された内部文書が表沙汰】  2023年03月12日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【話題の焦点】:アナタの近くにも“高市早苗”はいる…責任逃れで開き直る人ってどんなタイプ? どう攻略?

2023-03-12 07:45:40 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【話題の焦点】:アナタの近くにも“高市早苗”はいる…責任逃れで開き直る人ってどんなタイプ? どう攻略?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題の焦点】:アナタの近くにも“高市早苗”はいる…責任逃れで開き直る人ってどんなタイプ? どう攻略?

 「開き直りがイマドキ政治家の“お家芸”とすれば、高市経済安保担当相は“家元級”ですね」(永田町関係者)

<picture>虎の威を借る…(C)日刊ゲンダイ</picture>

     虎の威を借る…(C)日刊ゲンダイ

 総務省が作成を認めた放送法の解釈変更に関する行政文書をめぐって、「捏造でなければ辞職する」とタンカを切ったはずの高市大臣は「なぜ不正確文書に従って私が辞めなければいけないのか」などと開き直り、文書は「捏造」と繰り返している。さすが家元級ブレがない。

 まあ、開き直るのは政治家に限った話でもないだろう。アナタの会社にだっているはず。

 「私はそんな指示を出した覚えは一切ない!」なんて開き直って責任逃れする上司に辟易した経験のひとつやふたつ、サラリーマンならあって不思議じゃない。

 明大講師の関修氏(心理学)は「高市大臣はどうか知りませんが、責任逃れ開き直るのは自分自信がない、虎の威を借るキツネタイプによく見られます」とこう話す。

 「そもそも自分に自信があれば、素直に非を認めて謝れるもの。自信がないから、自分の身を守るためにヒステリックに責任転嫁するなど、攻撃的な態度に出る。ただ、そうやって虚勢を張れるのも、強力な後ろ盾があってこそ。会社なら役員にかわいがられているとか、〈いざとなれば援護射撃してもらえる〉などと高をくくっているから開き直れるわけです」

  人事トータルソリューション会社「ベクトル」の上司に関するアンケート調査(会社勤めの男女計500人対象=9日発表)によると、嫌いな上司の特徴(複数回答)の1位は「高圧的」(332人)で、2位が「自分が全て正しいと思っている」(317人)、3位が「相手によって態度を変える」(272人)と続くが、「責任逃れをする」(215人)も7位に入っている。

 そんな政治家、ゴロゴロいそうだが、虎の威を借るキツネタイプは嘘を嘘で塗り固め、嘘をつき通すことにたけているから、厄介だ。

 「当然、相手は保身に必死なわけで、反論の余地がない客観的な事実や証拠を冷静に積み重ねて、嘘にほころびが生じるまで突きつけていくしかありませんね。いきなりクレームをつけてもダメ。相手のあらゆる言い訳を想定して、念入りに確証を集めてからでないと」(関修氏)

 あまり追い詰めすぎると執拗な仕返しをされそうな気もするが、こうしたキツネは、いざとなればからシッポ切り遭うというのも世の常か。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載・話題の焦点】  2023年03月12日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政局】:高市早苗氏まるで総務省の“操り人形” 解釈変更答弁「スルーされた」主張で自らに無能の烙印

2023-03-12 07:44:00 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【政局】:高市早苗氏まるで総務省の“操り人形” 解釈変更答弁「スルーされた」主張で自らに無能の烙印

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:高市早苗氏まるで総務省の“操り人形” 解釈変更答弁「スルーされた」主張で自らに無能の烙印

 放送法の政治的公平性の解釈に関する「行政文書」について、当時、総務相だった高市早苗経済安保担当相は変わらず「捏造」「不正確」と主張し強気だ。安倍政権当時の礒崎陽輔首相補佐官が総務省に解釈変更を働きかけていたことは文書で明らかだが、高市氏は9日の参院内閣委員会でも「私自身が誰かからの働きかけを受けて答弁を作ることはない」「完全にやりとりからスルーされていた」と関与を否定した。

<picture>いつまで強気でいられるか(高市早苗経済安保担当相)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

 いつまで強気でいられるか(高市早苗経済安保担当相)/(C)日刊ゲンダイ

 一方で、2015年の自身の国会答弁(参院総務委員会)については「責任を持つ」と断言し、「前夜に担当課から送られてきた案にペンを入れてやりとりした」と自信を持って説明するのだから不思議だ。

 今回の問題は、安倍官邸が政治的圧力で放送法の解釈をねじ曲げたことだ。その“肝”が、15年の高市氏の答弁。「一つの番組のみでも極端な場合は、一般論として政治的公平を確保しているとは認められない」というもので、従来、政治的公平は「放送事業者の番組全体を見て判断する」ことになっていたのを“補充的説明”という形で事実上、解釈変更したのである。

 「行政文書」によれば、この解釈変更について総務省出身の山田真貴子首相秘書官は、「どこのメディアも萎縮する。言論弾圧ではないか」と激しく抵抗していた。それほど重大な解釈変更の答弁なのだが、本当に高市氏はこれを“一夜漬け”でやってのけたというのか?

 ◆象徴的な文言などがまさに丸写し

  興味深いのは、当日の参院総務委での質疑のやりとり。「行政文書」の中には礒崎氏が作ったとみられる「質問」6問が記された文書があり、委員会の議事録を確認すると、実際に質問に立った自民党の藤川政人参院議員は、ほぼこの通りに質問している。

<picture>事務方に促されるまま棒読みしたというのか(参院総務委で答弁する高市総務相=2015年、当時)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

 事務方に促されるまま棒読みしたというのか(参院総務委で答弁する高市総務相=2015年、当時)/(C)日刊ゲンダイ

 そして高市氏の答弁も同様だ。「行政文書」内にある<放送法における政治的公平に係る解釈について(案)>という2枚にまとめられた文章とほぼ同じ文言で答弁している。「政府のこれまでの解釈の補充的な説明」「一つの番組のみでも、極端な場合において」といった象徴的な文言などがまさに丸写しである。

 ま、答弁書の原案は事務方が作るから、高市氏がそのまま読んでいてもおかしくはない。しかしコトは、礒崎氏総務省側4カ月以上にわたる協議によってまとめられ、言論弾圧の恐れがあるほどの重大答弁なのである。それを、事務方に促されるままに棒読みしていたとすれば、高市氏はまるで総務省の“操り人形”だ。

 もっとも、役人からレクを受けなくても、高市氏放送法精通しているのかもしれないが、「私は完全にスルーされていた」と強弁すればするほど、自らに「無能」の烙印を押すことになっていることを、分かっているのだろうか。 

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・総務省・放送法の政治的公平性をめぐり、解釈変更に至ったプロセスが記された内部文書が表沙汰】  2023年03月10日  13:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政局】:高市早苗氏が捏造発言を繰り返すワケ 過去の国会でも「捏造、ひどい捏造、悪質な捏造」などと多用

2023-03-12 07:43:50 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【政局】:高市早苗氏が捏造発言を繰り返すワケ 過去の国会でも「捏造、ひどい捏造、悪質な捏造」などと多用

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:高市早苗氏が捏造発言を繰り返すワケ 過去の国会でも「捏造、ひどい捏造、悪質な捏造」などと多用

 放送法の解釈変更に関する行政文書について、国会答弁で「捏造」と繰り返している高市早苗経済安全保障担当相。

<picture>2015年4月6日の会見でも「捏造」と….(C)日刊ゲンダイ</picture>
2015年4月6日の会見でも「捏造」と….(C)日刊ゲンダイ

 8日の参院予算委員会では、立憲民主党小西洋之参院議員が2015年2月~3月の行政文書に記されたレクの内容や、高市氏と安倍晋三元首相が電話でやり取りしたとされる記述について確認。「レクそのものがなかったのか」「(高市発言とされる文言について)ひと言も言っていないのか」などと聞くと、高市氏は「そうです」と答弁。「私が発言したことのない記述がなされている」「ありもしないことをあったかのように作られた。捏造だと私は考えている」と語気を荒げた。

 この行政文書が作成されていた2015年といえば、高市氏総務相だった時だ。仮に高市氏の主張が正しければ、自身が大臣だった時に捏造文書が作られていたことになるわけで、それはそれで当時の大臣としての管理不行き届きという責任が問われても不思議ではない。

 まったくの偶然だろうが、高市氏はこの頃、今と同様、国会の内外で「捏造」発言を重ねていた。

 ■捏造、ひどい捏造、悪質な捏造…

 報道を受けた高市氏は2015年4月6日に会見を開き、「見出しも中身もあまり悪質。捏造記事だ」と怒りの声を上げ、翌7日の参院総務委員会で総務相として答弁に立った際、「記事の内容が余りにもひどい捏造であった(以下、略)」と発言。さらに1週間後の14日の参院総務委員会で「先週掲載された記事は、もう余りにも悪質な捏造記事(以下、略)」と言い、16日の衆院総務委員会でも「先週掲載された記事は余りにも悪質な捏造記事(以下、略)」と繰り返していた。

 高市氏の当時の答弁によると、週刊誌記事は地方選や知事選といった統一地方選を控えた時期でもあり、「選挙妨害」と判断したからだという。

 折しも今年は春に統一地方選が予定されている。高市氏が「捏造」を強く訴えているのも、選挙意識しているからなのか……。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・総務省・放送法の「政治的公平」に関する総務省の行政文書の真贋(しんがん)について】  2023年03月10日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①】:3・11から12年 ランドセルは忘れない 

2023-03-12 06:59:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【社説①】:3・11から12年 ランドセルは忘れない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:3・11から12年 ランドセルは忘れない

 写真家の菊池和子さん(77)=東京都品川区=が福島県双葉町にある「あいちゃん」の家を訪れたのは、東京電力福島第一原発の事故から五年、二〇一六年五月七日のことでした。

 福島第一原発が立地する双葉町には、町中に大量の放射性物質が降り注ぎ、全住民が町外への避難を強いられました。
 
 発生時小学校六年生だったあいちゃん一家が避難したのは、同県会津若松市。その日、菊池さんはあいちゃんの父親の「一時立ち入り」に同行し、留守宅を取材させてもらうことになったのでした。
 
 
 ひんやりとほこりっぽい室内。お父さんが雨戸を開けると一筋の光が差し込んで、ソファの上に残された赤いランドセル=写真=を照らし出しました。すかさずシャッターを切った菊池さん。ランドセルのつぶやきが聞こえてくるようでした。
 
 <あの日、あいちゃんが、おじいちゃんとおばあちゃんに連れられて避難所へ行った日から、私はずっとソファーの上であいちゃんの帰りを待っています。もう少しで卒業式だったので、あと二週間は一緒に学校へ行けたのに…>(写真絵本「私はあいちゃんのランドセル」より)
 
 あいちゃんは今、福島県内で教職に就いていますが、まったくの偶然ながら、菊池さんも小学校の教員でした。子育てを終えて夜間の写真学校に通い、五十四歳の時に教職を辞して、写真家としての活動を開始しました。
 
 震災直後から三年間は、三陸の津波被災地に、一四年からは福島に、毎月のように足を運んで、津波や原発事故でふるさとを失った人々と、失われたふるさとの風景を記録し続けています。

 ◆「記録」から「伝承」へ

 記録することと同様、あるいは、それ以上に力を入れているのが伝承です。原発災害の実相を一人でも多くの人に伝えておきたいと、首都圏を中心にしばしば開く写真展にはスライドトークを組み合わせ、内容を更新しながら原発災害の現状を報告しています。
 
 二〇年には、親子でひもといてもらおうと、写真絵本を出版しました。「ふるさとで過ごすモノたちのひとりごと」というサブタイトルが付いています。
 
 ランドセルのほか、「中学校の体育館に取り残されたグランドピアノ」(大熊町)「農機具小屋のトラクター」(同)「雑木林と化した田んぼ」(浪江町)…。取材時に感じた「モノたち」のつぶやきを、文章にして添えました。
 
 原発が爆発し、大量の放射能が放出されて拡散すると、「日常」が根こそぎ奪われる。そこに人がいなくなる。原発事故の本質が、凝縮されているかのような作品群。菊池さんは訴えます。「日本中、どこでも起こりうることです。ひとごとではありません」
 双葉町では昨年の八月に、JR双葉駅周辺の避難指示が解除され、一部ではありますが、人が住めるようにはなりました。
 ところが、現時点で避難先から戻った人は、避難した七千人のうち1%にも満たない約六十人。復興庁が二二年度に実施した住民意向調査では、「戻らないと決めている」と答えた人が六割近くに上っています。
 
 そんな被災者の思いを尻目に原発回帰を急ぐ政府に、憤りと危機感を覚えた菊池さんは、音楽家の大島左千子さん(65)と共同で、風化にあらがう新たな取り組みを進めています。
 
 菊池さんの写真絵本をモチーフにして大島さんが作った歌をちりばめた「朗読と合唱による上演台本」を公開し、学校や地域で広く演じてもらおうという試みです。
 
 「聴く人、見る人だけでなく、演じる人が増えてほしい。自ら語ろうとする人たちの存在が、原発回帰の雲間から差す一筋の光になると信じています」と菊池さん。
 
 楽譜付きの台本はすでにできあがり、大島さんの音楽仲間に公募の市民が加わって、今月三十一日に、品川区立総合区民会館での初演が決まっています。

 ◆原発回帰の流れの中で

 ♪放射線は目に見えない/においもしないけれど/放射線は力がある/ダメージをくらわせる/原子力緊急事態/今も発令中なんだ/解決しない/たくさんのこと/忘れないでいよう/忘れないでいよう/忘れないでいよう(上演台本より、合唱曲「マイクロシーベルト」)
 
 忘れないでいよう。原発回帰の流れの中で、私たちが今、いつにも増して訴えたいのも、そのことです。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年03月12日  06:59:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①】:3・11から12年 リアルな感覚で防災を

2023-03-12 06:59:40 | 【減災と防災・災害列島・重要な社会インフラの整備・上下水道・道路・河川

【社説①】:3・11から12年 リアルな感覚で防災を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:3・11から12年 リアルな感覚で防災を 

 専用のゴーグルを着用した子どもたちから驚きの声が上がりました。教室前の見慣れた廊下が、みるみる白煙に包まれたからです。視界はさえぎられ、歩くことができません。
 しゃがむと煙が薄くなることに気付いた子が姿勢を低くして、前に進みます=写真(上)。
 
 「3・11」を前に、東京都三鷹市立高山小学校で五年生の百八十人ほどが参加した防災訓練のひとこまです。ゴーグルには板宮朋基神奈川歯科大教授(画像処理学)が開発した拡張現実(AR)のアプリが使われています。ゴーグル越しの風景に、充満した煙の映像が重なり、火災に直面したような体験ができるのです。
 
 高山小では毎月、避難訓練をします。全員が避難し、無事を確認するまで当初は五分近くかかりますが、訓練を重ねると三分半に短縮できるそうです。吉村達之校長はさらにAR訓練を四年前から始めた理由を「よりリアルな感覚をもってほしいから」と語ります。
 
 いずれ来るとされる南海トラフ地震や首都直下地震に向け、われわれに求められるのは、まさにこの点です。現実に起こり得ると考え、平時から、いかに想像力を働かせ、備えられるか。東日本大震災や阪神大震災では津波や建物倒壊のほか、各地で火災が発生しました。火災の犠牲者の多くは煙を吸い込んだことによる中毒や窒息死です。煙は炎より速い秒速三〜五メートルで上昇し室内に充満します。

 ◆走って逃げられない

 AR訓練を終えた子どもたちは「周りが何も見えなかった」「口をふさぐためのハンカチを常備するべきだ」などの感想を口々に。煙からは走って逃げられないことを実感として学んだようです。
 
 浸水訓練もありました。校庭にタブレット端末をかざすと、自分たちの胸まで水につかった映像が見られます。わが身に迫る漂流物の現実感に悲鳴も上がりました。
 
 さて、ここからが本番です。会議室に場所を移した子どもたちに先生は問いました。登下校時や外出時、就寝時に地震が来たら、どんな行動をとるべきですか。「怖さ」を体感した子どもたちの目はいつにもまして真剣です。
 
 話し合いの輪に「みたかSCサポートネット」のメンバーが加わり、助言していました。東日本大震災時、三鷹でも震度5弱の揺れがありました。師橋千晴代表理事によると、ちょうど保護者会の日で、児童を先に帰していました。親は皆、心配でならなかったと言います。その体験からサポートネットを立ち上げ、地域や学校で防災訓練や防災教室のコーディネーター役を担っています。
 
 小学校低学年なら、いかに自分の命を守るか、高学年や中学生になると、地域の担い手としての自覚を持ち、「共助」の視点を育めるよう、支えるそうです。防災・減災は地域や社会全体で取り組んでこそ、より真価を発揮します。
 
 高山小の訓練に協力した一般社団法人、拡張現実防災普及(ARB、東京)は板宮教授の弟、晶大さんが立ち上げました。これまでに学校や施設、地域など三百カ所でARなどを使った煙や消火、浸水、地震体験を実施しています。
 
 NTTの子会社などは、さらに現実性を高められないかと、人の分身(アバター)がネット上の仮想空間(メタバース)で災害を疑似体験し、いざという時の対応を学べる取り組みを始めます。
 
 東日本大震災の発生から今日で十二年。あの日は、最近街中でめっきり減った公衆電話=写真(下)=に長蛇の列ができました。携帯や一般の固定電話には通信制限がかかったり、停電もあったからです。公衆電話は通信制限の対象外ですし、停電時にも使えます。
 

 ◆見直される公衆電話

 時の流れは速いものですね。考えてみると高山小の子どもたちは東日本大震災時、生まれていません。各種の調査によると、公衆電話を一度でも使ったことがある小学生は十人中一人か二人にとどまります。皆さんのお子さんやお孫さんは公衆電話の使い方を知っていますか。ちなみにNTTのホームページからは、バーチャルで公衆電話のかけ方が学べますし、わが街のどこに公衆電話があるかを調べることも可能です。
 (高山小の訓練の様子をこちらから見ることができます)

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年03月11日  07:52:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①】:3・11から12年 つながりが生きる力に

2023-03-12 06:59:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【社説①】:3・11から12年 つながりが生きる力に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:3・11から12年 つながりが生きる力に 

 福島から娘たちを避難させた選択は間違いではなかったと、無事に成人して安堵(あんど)している。その一方、自分たちだけが逃げ出したような負い目から逃れられない−。
 
 
 東京電力福島第一原発事故からの十二年は、今は京都市に住む団体職員の高木久美子さん(56)=写真=にとって、葛藤の渦の中で過ごした時間でもありました。
 
 事故が起きた二〇一一年三月十一日、原発から五十キロのいわき市に家族五人で暮らしていた高木さんは、同居する実母と小学生の二人の娘を出身地の秋田に避難させ、夫婦はいわきに残りました。
 
 でも夫は娘たちの長期避難に反対でした。娘たちは九カ月後、いわきに戻りますが、高木さんは放射線量を気にしてばかりの生活に疲れてしまい、震災翌年に娘二人を連れて京都に移ります。
 
 災害救助法に基づいて福島県が原発避難者に無償提供し、京都市が用意した公営住宅でした。京都に知る人がいなくても娘たちの命と健康を守りたい一心でした。
 
 つらかったのは国や東電が福島の人々を、避難指示区域の「内」か「外」かで選別したことです。
 
 高木さんら区域「外」の人に母子避難が多いのは、東電からわずかな賠償しかなく、夫は妻子の避難生活を支えるため地元に残って働かざるを得ないためです。いわきの夫と二重生活になった高木さんも仕事を必死で探しました。

 ◆自主避難の葛藤の中で

 京都では放射線の心配から解放されましたが、夫との別れが待っていました。
 
 「一緒に避難を」と説得しましたが、夫は「そこには四十歳すぎの男に仕事はない」。夫婦の溝は埋まらず、避難の翌年、離婚に至ります。父親と会えないことは娘たちを不安定にし、不登校になった次女は「お父さんに会いたい」と言って泣きました。
 
 いわきの家は夫婦で働いて建てた家でした。家を出るときに持ってきた家族写真には、娘たちと若い母親の自分が写っています。撮ったのは夫…。家族と離れる夫のつらさも、今なら分かりますが、原発事故は思いやりも正気も奪い、多くの家族に苦悩と離散をもたらしました。
 
 「事故さえなかったら、今も家族は一緒だった」。高木さんの胸には、抜けない悔恨のとげが刺さったままです。
 
 国と東電は原発事故の痛みや犠牲の多くを被災者個人に押しつけてきました。「反省」を口にはしますが、責任逃れの言葉の陰に隠れてしまっています。
 
 原発事故避難者の取材をしていると、区域外避難者の離婚をよく耳にします。しかし、国と東電は自己責任で避難した人たちを「自主避難者」と呼び、まともな賠償をしてきませんでした。あちらこちらで発せられる家族の痛みなど聞こえないかのようです。
 
 京都に来てからの高木さんは行動する人に変わりました。
 
 一三年、京都府に自主避難した人たち五十七世帯百七十四人が国と東電に計八億四千万円余の損害賠償を求めた集団訴訟の原告に加わりました。一八年春、京都地裁は国と東電の責任を認め、一部原告を除いた百十人に計約一億一千万円の賠償を命じました。国の賠償基準を超える内容で、審理は大阪高裁で続いています。
 
 原発賠償裁判で勝ち取った判決は、国が昨年、九年ぶりに着手した原発賠償基準(中間指針)の見直しにつながりました。
 
 ただ、避難指示区域外の避難者も賠償の増額対象ですが、その額はごくわずかです。区域内賠償の増額に主眼が置かれ、「区域内外で格差が広がる恐れ」を指摘する専門家もいます。
 
 国は被災者を分断するような政策はやめ、区域外の人々にもまともな賠償をすべきでしょう。

◆寄り添い合う仲間得て

 高木さんは「風評被害をまき散らすな」と非難され、福島では放射線被害を語れませんでした。避難先での生活費が続かず福島に戻った母子も見てきました。
 
 原発事故で失った多くのものを私たちは忘れてはなりません。だからこそ、原発事故の問題を福島に閉じ込めず、広く問いかける必要があるのです。そのためには人と人とのつながりを太く、強くしたい。それが、原発事故の被災者にとって未曽有の核災害を乗り越え、生きる力になるはずです。
 
 寄り添い合える仲間を得て、京都に根を下ろして生きると決めた高木さん。表情に明るさが戻り、力を込めてこう語るのです。「次世代に対する責任として福島の人の分まで京都で声を上げたい」と。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年03月10日  07:42:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【筆洗】:サクラの開花が早いと聞き、近くの公園に偵察に行く。なるほど…

2023-03-12 06:59:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【筆洗】:サクラの開花が早いと聞き、近くの公園に偵察に行く。なるほど…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:サクラの開花が早いと聞き、近くの公園に偵察に行く。なるほど…

 サクラの開花が早いと聞き、近くの公園に偵察に行く。なるほど、ソメイヨシノのつぼみがだいぶふくらんでいる。もうすぐですと言っている緑色のつぼみを見れば、こちらの心もうきたってくる

 ▼<待ち来つる八上のさくら咲きにけり荒くおろすな三栖の山風>はもちろん西行法師。八上は熊野路の王子(神社)の一つ。咲いていたサクラがよほど美しかったか。山から吹く風に花を散らさぬよう、あまり強く吹かないでと願っている

 ▼サクラの開花とは別に、明日十三日もやはり、待ちに待った日だろう。新型コロナウイルス感染対策のマスクのルールがこの日から変わり、マスク着用は個人の判断に任せられる

 ▼混雑した電車やバスの中などでは引き続き、着用が推奨されるとはいえ、大幅な緩和となる。三年に及ぶマスク生活。マスクを求め、ドラッグストアを走り回ったことや真夏のマスクに閉口した日が少々懐かしくもある

 ▼手に入らぬと小欄でこぼしたところ親切な読者から当時は貴重な品を送っていただいたことを思い出す。実質的な解禁に息苦しかったマスクが長く親しんだ友のようにも思えるから不思議である

 ▼もっとも油断はできまい。個人の判断とはいえ、かたくなに着用しないというのも心配な話で、状況を見ながら、着けたり外したりというのが無難なのだろう。西行法師ではないが<荒く外すな>か。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2023年03月12日  06:35:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【筆洗】:年忌法要のうち十三回忌は、亡くなって十二年後の命日に営む。…

2023-03-12 06:59:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【筆洗】:年忌法要のうち十三回忌は、亡くなって十二年後の命日に営む。…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:年忌法要のうち十三回忌は、亡くなって十二年後の命日に営む。…

 年忌法要のうち十三回忌は、亡くなって十二年後の命日に営む。近親者のみで行うことが多いらしい

 ▼葬儀会社のウェブサイトにこうある。「亡くなってから長い歳月が流れており、規模を縮小することが多い法要です。したがって、遺族も参列者も平服と呼ばれる略喪服を着用します」。ワンピースやスーツは黒色に限らず、暗い色は許されるという。年月の経過ゆえ仏事に日常がにじむ

 ▼東日本大震災から今日で十二年。妻、息子、妹を亡くした宮城県東松島市の菅原節郎さん(72)は先日、娘一家と一緒に寺で早めの十三回忌を済ませた。三回忌や七回忌の法要は営まなかったという。「心にも余裕がなくて。震災から何年といわれても、昨日までと何が違うんだと思っていました」

 ▼ずいぶん前から、故人に恥じぬ生き方をしようと震災からの日にちを数え続け毎朝、仏壇で「震災から○○日。今日もがんばるよ」と語りかけてきた。震災翌日から数え始めると今日で四千三百八十三日。日々を積み重ねようやく少し心の余裕を得た

 ▼住職だった松井惠光(えこう)さんは著書『年忌法要のための法話』で年忌は自分の報告法要と書いた。「いまだに迷い続けています」「恥ずかしいことです。やはりお金のことが思われて」などと先祖に語りかけ、さらけだすよう説く

 ▼迷いながらも今日まで生きてきたこと自体が尊い、十二年後である。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2023年03月11日  07:06:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【筆洗】:テレビ司会者の関口宏さんに『テレビ屋独白』という著書がある…

2023-03-12 06:59:00 | 【新聞社・報道・マスコミ・雑誌・世論調査】

【筆洗】:テレビ司会者の関口宏さんに『テレビ屋独白』という著書がある…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:テレビ司会者の関口宏さんに『テレビ屋独白』という著書がある…

 テレビ司会者の関口宏さんに『テレビ屋独白』という著書がある

 ▼自身も含む「テレビ屋」の敵は視聴率や裏番組ではなく自身に巣くう「恐怖心」だという。人が恐れるのは人の目。多数の視聴者の目を意識するゆえ恐怖心は生まれる。「これじゃ視聴者が逃げてしまうのではないか」とあざとい策に走り空回りすることも。おびえては一人前になれぬが、恐怖心はなくならないという

 ▼関口さん司会で、出演者が政権批判を厭(いと)わぬTBSの番組『サンデーモーニング』。偏向しているとみる安倍政権の礒崎陽輔首相補佐官が約八年前、放送法の政治的公平の解釈をめぐり担当官僚らに働き掛けたことを官僚が記録していた

 ▼一つの番組ではなく局の番組全体をみて判断するという従来の政府解釈だけでは納得せぬらしい補佐官。「とにかくサンデーモーニング」「けしからん番組は取り締まるスタンスを示す」と言ったらしい

 ▼首相の同意を経て、一般論として一つの番組でも極端な場合は政治的公平を確保しているとは認められないと高市早苗総務相が国会で答弁すると補佐官はその旨ツイッターで発信した。成果を誇ったのか

 ▼関口さんは恐怖心を「横に置くしかない」と記す。それを自覚しつつ囚(とら)われずに番組をつくろうという趣旨らしい。不特定多数の目がもたらすこの恐怖以外にテレビマンに強いていいものなどなかろう。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2023年03月10日  07:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【日銀】:黒田総裁は異次元緩和維持で“無責任”幕引き…植田新体制の船出はパニック必至

2023-03-12 06:25:50 | 【財務省・財政予算健全化・基礎的収支・会計検査院・国債・国と地方の借金】

【日銀】:黒田総裁は異次元緩和維持で“無責任”幕引き…植田新体制の船出はパニック必至

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日銀】:黒田総裁は異次元緩和維持で“無責任”幕引き…植田新体制の船出はパニック必至

 日銀は10日、黒田東彦総裁下で最後の金融政策決定会合を開き、異次元緩和の維持を決めた。一部の期待を裏切り、黒田氏は動かなかった。後任の植田和男氏は4月9日に就任。新体制は波乱の船出となりそうだ。

<picture>円安再加速も(C)日刊ゲンダイ</picture>

     円安再加速も(C)日刊ゲンダイ

 BNPパリバ証券の河野龍太郎チーフエコノミストは〈3月会合で政策修正を予想する理由 黒田体制から植田新体制への「置き土産」〉(2月20日付)と題したリポートで、黒田日銀ラストの会合で長期金利の上限を引き上げると予想。〈植田新体制はスムーズな政策運営が可能となる〉と書いていた。そうしたシナリオは実現しなかった。この先、どんな事態が起こり得るのか。河野氏の見通しはこうだ。

 早期の金利上限引き上げを予想する海外投資家から長期国債は売りを浴びせられ、国内投資家も追随。防戦一方の日銀があらがうほど、金融市場の歪みは拡大し、円安が再加速する。植田氏は早々に変動幅拡大に追い込まれるという。

 そうなれば、植田氏は「タカ派」のレッテルを貼られ、さらなる修正を市場は織り込み、アベノミクスに拘泥する自民党安倍派は反発を強める。マーケットの反応や政治との軋轢で立ち往生すれば、市場の歪みや円安が加速するジレンマに直面するというのだ。

 「河野氏が指摘するように、植田氏が就任早々に金融政策を修正しようがしまいが、混乱は避けられません。外圧が強まれば植田新総裁は落ち着いて仕事ができない。黒田総裁は今回の会合で10年国債の金利上限を0.5%から0.75%へ引き上げ、後任が仕事を始めやすい環境を整えるべきでした。思いやりに欠けた無責任な決定だったと思います」(金融ジャーナリスト・森岡英樹氏)

 植田新体制初の決定会合は4月27、28日。厳しい舵取りとなるのは間違いない。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース マネー 【トピックス・日銀】  2023年03月11日  13:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【日銀】:原油価格高止まりで「1バレル=100ドル超」予測続々…インフレ長期化でどうする植田総裁

2023-03-12 06:25:40 | 【財務省・財政予算健全化・基礎的収支・会計検査院・国債・国と地方の借金】

【日銀】:原油価格高止まりで「1バレル=100ドル超」予測続々…インフレ長期化でどうする植田総裁

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日銀】:原油価格高止まりで「1バレル=100ドル超」予測続々…インフレ長期化でどうする植田総裁

 植田日銀にとっては誤算か──。ちょうど1年前の7日、米国産WTI原油価格が一時、1バレル=130ドルを超え、13年8カ月ぶりの高値水準になった。ロシアのウクライナ侵攻が原油価格を直撃したのだ。

 足元の原油価格は70ドル台後半で推移しており、インフレ鈍化の一因になっている。しかし、ここへきて、原油の供給不足への懸念が広がっている。

<picture>「楽観見通し」も黒田路線を継続か?(日銀次期総裁の植田和男氏)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

 「楽観見通し」も黒田路線を継続か?(日銀次期総裁の植田和男氏)/(C)日刊ゲンダイ

 脱炭素の動きの中で、石油メジャーは石油など化石燃料への投資を絞ってきた。他方、世界第2位の石油消費国である中国がゼロコロナ政策を続けていたため、石油の需要は弱かった。需給はバランスしていたのだ。

 ところが一転、中国がゼロコロナ政策を解除。原油の購入を急拡大させている。国際エネルギー機関(IEA)は今年の世界の石油消費量は過去最高を更新すると予想している。

 ■中国需要「非常に強い」

 6日付の米ブルームバーグは、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコのナセルCEOの「中国からの需要は非常に強い」との発言を報じた。アナリストらからは、今年下期までに原油市場が供給不足に直面するとの見方が出ており、ゴールドマン・サックス・グループや資源商社ビトル・グループなどは、今年後半に原油相場が1バレル=100ドルに上昇すると予想しているという。 

 「昨年の1バレル=130ドルはウクライナ危機による一時的なものでした。今年は旺盛な中国需要に供給面が追いつかないという構造的な原油高です。ショックが過ぎれば落ち着くという性質ではありません」(金融ジャーナリスト・森岡英樹氏)

 1バレル=100ドルという高値が定着する可能性があるということだ。中国の2023年のGDP成長率目標は5%前後。原油需要をグイグイ牽引するはずだ。原油需要の復活を見込み、一部、化石燃料への投資拡大の動きがあるものの、すぐに供給が増えるわけではない。一時的な需給逼迫ではないのである。

 日銀の植田次期総裁は輸入物価高によるコストプッシュ要因は今後減衰するとして「消費者物価上昇率は来年度半ばにかけて2%を下回る」との見方を示している。

 「植田氏のインフレ鈍化の見通しに原油価格の高止まりが考慮されているのか分かりませんが、楽観的と言わざるを得ない。原油価格は1バレル=100ドル超の高値水準が長引く恐れがあり、昨年にはなかった事態です。原油高騰はエネルギーだけでなくあらゆるモノの価格を引き上げます。値上げラッシュの長期化を覚悟しておいた方がいいでしょう」(森岡英樹氏)

 財布の紐をさらにきつく締める必要がありそうだ。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース マネー【トピックス・日銀】  2023年03月08日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【日銀】:白川方明・前総裁が“アベクロ”猛批判…アベノミクスを「壮大な金融実験」とバッサリ

2023-03-12 06:25:30 | 【財務省・財政予算健全化・基礎的収支・会計検査院・国債・国と地方の借金】

【日銀】:白川方明・前総裁が“アベクロ”猛批判…アベノミクスを「壮大な金融実験」とバッサリ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日銀】:白川方明・前総裁が“アベクロ”猛批判…アベノミクスを「壮大な金融実験」とバッサリ

 日銀総裁候補の国会同意人事案の採決まで1週間となる中、アベノミクスの立役者である黒田総裁に対する痛烈な批判が話題だ。10年に及ぶ異次元緩和は国際競争力を低下させ、足元の輸入物価高を招いている。酷評されて当然なのだが、発言の主が言葉を選んできた白川方明前総裁だからインパクトは絶大だ。

<picture>任期満了目前に辞任した白川方明前総裁(C)共同通信社</picture>

  任期満了目前に辞任した白川方明前総裁(C)共同通信社

 白川氏はIMF(国際通貨基金)の季刊誌に「変化の時(Time for Change)」と題して寄稿。金融政策の新たな方向性に関する3ページの論文で、IMFのHPで1日に配信された。安倍政権と一体化した黒田氏が推し進めた異次元緩和を「壮大な金融実験」「ややナイーブな前提があった」などとクサし、こう批評している。

 ■異次元緩和は「おばかさん」

 〈2013年以降、日本銀行のバランスシートがGDP比30%から120%に拡大した「壮大な金融実験」を改めて振り返る。インフレの面ではその影響は控えめだった。そして、成長面でもその効果は控えめだった〉

 〈中央銀行が政策金利の動向を市場に強く示唆し、長期金利に影響を与える「フォワードガイダンス」。経済が低迷しているときは、市場参加者は低金利が続くと予想しているので、フォワードガイダンスはあまり効果的でない〉

 〈(異次元緩和は)必要なときに簡単に解除できるという、ややナイーブな前提があった〉

 財務省出身の黒田氏が導入したフォワードガイダンス(先行き指針)などの非伝統的な金融政策は意味ナシ。インフレも成長も促せなかった「実験」は失敗だったと総括したのである。ちなみに、「ナイーブ」には「おばかさん」の意味がある。

<picture>「壮大な金融実験」は失敗。インフレも成長も促せなかった(日銀の黒田東彦総裁)/(C)共同通信社</picture>

 「壮大な金融実験」は失敗。インフレも成長も促せなかった(日銀の黒田東彦総裁)/(C)共同通信社

 ◆黒田氏の認識の甘さを一刀両断

  経済評論家の斎藤満氏はこう言う。

 「黒田氏は金融政策の限界に対する認識が甘かった。白川氏の指摘をひと言で言い表せばそういうことで、実際にその通りだと思います。過剰な思い込みにより、当初掲げた『2年で物価上昇率2%』に固執し、これでもかと黒田バズーカをぶっぱなした結果、日銀のバランスシートは膨れ上がり、利上げすれば債務超過必至。日本経済はメチャクチャになった。とんでもない事態に日銀OBとして怒りが収まらないのでしょう」

 黒田体制ラストの金融政策決定会合は9、10日。事実上の利上げに再び踏み込むのか。プライドの高い黒田氏が白川氏の苦言にどう反応するのかも注目だ。

 「黒田総裁は自分の仕事は終えたとの認識で、現状維持で退任するつもりのようです」(金融関係者)

 無傷でトンズラされたら、白川氏でなくても怒りは収まらない。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース マネー 【トピックス・日銀】  2023年03月04日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政府】:「全国旅行支援」延長は統一地方選対策…観光需給が逼迫でも需要喚起のトンチンカン

2023-03-12 06:25:20 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【政府】:「全国旅行支援」延長は統一地方選対策…観光需給が逼迫でも需要喚起のトンチンカン

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政府】:「全国旅行支援」延長は統一地方選対策…観光需給が逼迫でも需要喚起のトンチンカン

 観光需要の喚起策「全国旅行支援」が4月以降も継続されることになった。政府の補助額はこれまでと同じく、割引率は旅行代金の20%、補助上限額は5000円。加えて、土産物店などで利用できる地域クーポンを休日は1000円分、平日の場合は2000円分配布と大盤振る舞いだ。

<picture>国内旅行の宿泊者数はコロナ前を上回る(C)日刊ゲンダイ</picture>

 国内旅行の宿泊者数はコロナ前を上回る(C)日刊ゲンダイ

 しかし、支援継続に疑問の声が上がっている。観光需要が回復する一方、宿泊施設など「供給」が不足しつつあるからだ。

 国内旅行は好調だ。観光庁の調査によると、昨年10~12月の国内旅行の宿泊者数は3カ月連続、コロナ前の2019年同月を上回っている(10月5.9%増、11月4.1%増、12月7.8%増)。

 外国人宿泊者数は、19年同月比、10月79.4%減、11月57.8%減、12月34.9%減と大幅マイナスだが、今年3月以降はV字回復が予想される。3月1日から中国からの入国の水際対策が緩和されたからだ。コロナ前の訪日客数の約3割は中国人客だった。

 「2019年は1元=15~16円台でしたが、足元は19円台と、対元も大幅な円安が進行しています。訪日中国人にとっては、かなりお得。水際緩和により、この先、コロナ前を超える中国人観光客が大挙して訪日するはずです」(経済ジャーナリスト・井上学氏)

 ■従業員が集まらない!

 ところが、国内旅行とインバウンドの旺盛な需要に宿泊施設が応じられない可能性がある。

 「ホテルや旅館は人手不足が深刻です。空室があっても、従業員が不足し、予約を断るケースが生じています。時給を上げるなど待遇を改善しても、『不安定な職業』とのイメージが持たれており、なかなか従業員が集まらない」(宿泊業関係者)

 政府の全国旅行支援は、需給が逼迫しているのに、さらに需要を掘り起こそうとしているのだ。

 「合理性に欠く、的外れな政策です。全国旅行支援をわざわざ延長したのは、おそらく来月の統一地方選を意識してのことでしょう。しかし、賃金が上がらず物価高に苦しむ多くの国民は旅行どころではありません。旅行に行ける経済的に余裕がある人は自分のお金で勝手に旅行すればいいだけの話です」(井上学氏)

 1月の実質賃金は物価高の影響により前年同月比4.1%減と10カ月連続のマイナスだった。落ち込み幅は8年8カ月ぶりの水準だった。岸田首相はどこを向いて仕事をしているのか。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース マネー【トピックスニュース】  2023年03月08日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする