【ウクライナ】:穀物輸出合意を延長 45カ国に約2500万トンを輸出 国連とトルコが仲介
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ウクライナ】:穀物輸出合意を延長 45カ国に約2500万トンを輸出 国連とトルコが仲介
国連とトルコは18日、両者が仲介し、同日が期限となっていたウクライナ産穀物輸出の合意を延長したと発表した。世界有数の穀物生産国からの輸出停滞はいったん回避されたが、延長期間には言及しておらず、火種を残した。ロシアは期間を従来の120日から60日に短縮したとしている。
黒海を通じたウクライナ産穀物輸出については昨年8月にロシア、ウクライナ、トルコ、国連の4者で合意し、11月にいったん延長していた。
国連やトルコは今回、従来通りの延長を要求。ウクライナのクブラコフ・インフラ相は18日、120日延長されたとツイッターに投稿した。インタファクス通信によるとロシア外務省のザハロワ情報局長は、期間について60日と各当事国・機関に通知したと表明し、見解が食い違っている。
ウクライナからの穀物輸出は昨年2月のロシアの侵攻に伴う黒海封鎖で滞り、小麦などの価格が世界的に高騰。4者合意を受けて輸出を再開し、国連によると、これまでに45カ国に約2500万トンを輸出した。
トルコのエルドアン大統領は「輸出合意は世界的な食料供給の安定に不可欠なものだ」と延長の意義を強調した。
一方、ロシア側には輸出合意の見返りに国連が覚書で約束したロシア産穀物と肥料の輸出促進が実現していないとの不満が強い。国連は欧米の制裁下にあるロシア側への支払いが障害になっていると認めている。
ロシアのネベンジャ国連大使は17日に「覚書は機能していない」と批判し、延長期間中にロシアの農産物輸出に関わる制裁を解除するよう欧米に求めた。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・国連とトルコは18日、両者が仲介し、同日が期限となっていたウクライナ産穀物輸出の合意を延長したと発表】 2023年03月19日 09:40:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。