路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【裁判】:三浦瑠麗氏の敗訴が確定 テレ朝元アナ西脇亨輔氏「公に発言することの責任を、自覚してほしい」

2023-03-24 16:34:30 | 【裁判(最高裁・高裁・地裁、裁判員制度・控訴・再審請求)、刑法39条】

【裁判】:三浦瑠麗氏の敗訴が確定 テレ朝元アナ西脇亨輔氏「公に発言することの責任を、自覚してほしい」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【裁判】:三浦瑠麗氏の敗訴が確定 テレ朝元アナ西脇亨輔氏「公に発言することの責任を、自覚してほしい」

 国際政治学者の三浦瑠麗氏(42)に対して民事訴訟を起こしていた、テレビ朝日の元アナウンサーで政治部記者、村上祐子氏(44)の元夫で、テレビ朝日元アナウンサーだった西脇亨輔氏(52)が24日、報道各社にFAXを送付した。

三浦瑠麗氏(2020年7月撮影)三浦瑠麗氏(2020年7月撮影)

 西脇氏は三浦氏のツイッター投稿で「夫婦関係に関する投稿をされプライバシーが侵害された」として訴えていた。最高裁判所は22日付で三浦氏の上告を棄却し、三浦氏の敗訴が確定したと報告した。三浦氏には30万円の損害賠償支払いが命じられた。

 西脇氏は「公に発言することの責任を、三浦さんには自覚してほしいと思います」とコメントした。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【裁判・国際政治学者の三浦瑠麗氏(42)に対して民事訴訟】  2023年03月24日  16:34:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【森喜朗元首相】:「女性相手は嫌だ」と発言…2009年衆院選の大苦戦を振り返り

2023-03-24 12:45:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【森喜朗元首相】:「女性相手は嫌だ」と発言…2009年衆院選の大苦戦を振り返り

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【森喜朗元首相】:「女性相手は嫌だ」と発言…2009年衆院選の大苦戦を振り返り

  どこまでも国民を愚弄する発言を続けるのか。

 森喜朗元首相は23日、2009年衆院選石川2区で野党の女性候補に苦戦し、僅差で当選した過去に触れ、「(選挙で)女性相手は嫌だ。女性の戦法というのは、空中戦なのか何なのか、訳が分からない」と語った。東京都内で開かれた自民党議員の会合であいさつした。

<picture>森喜朗元首相(C)日刊ゲンダイ</picture>

     森喜朗元首相(C)日刊ゲンダイ

 森氏は「ああいう女性に私の票と変わらない票を出す人(有権者)がいたと思うと、自分の選挙区が信頼できなくなってしまった」とも述べ、これが原因で政界引退を決意したと明かした。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・森喜朗元首相は23日、2009年衆院選石川2区で野党の女性候補に苦戦し、僅差で当選した過去に触れた問題】  2023年03月24日  12:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【大阪知事選】:ヒョウ柄おばちゃん谷口真由美氏「自己責任はもう嫌やねん」オッサン社会にツッコミ

2023-03-24 08:14:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【大阪知事選】:ヒョウ柄おばちゃん谷口真由美氏「自己責任はもう嫌やねん」オッサン社会にツッコミ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大阪知事選】:ヒョウ柄おばちゃん谷口真由 美氏「自己責任はもう嫌やねん」オッサン社会にツッコミ 

 第20回統一地方選のスタートとなる9道府県知事選が23日、告示された。大阪府知事選には再選を目指す政治団体・大阪維新の会の現職吉村洋文氏(47)が立候補し、大阪・なんばで第一声を上げた。「過去の二重行政はまっぴらごめんだ。維新は市と府の接着剤となり、府市一体になって大阪を成長させていく」。前回19年続く大阪市長選との「ダブル選」での必勝を誓った。

大阪府知事選に立候補した政治団体・大阪維新の会の現職吉村洋文氏(撮影・松浦隆司)

 大阪府知事選に立候補した政治団体・大阪維新の会の現職吉村洋文氏(撮影・松浦隆司)

 

 知事選は吉村氏に対し、新人5人が挑む「維新対非維新」の構図となる。カジノを中 心とした統合型リゾート施設(IR)の大阪誘致の是非が争点となるが、吉村氏は「大阪の成長のためにはIRは必要だ」と強調した。

大阪府知事選に立候補した無所属新人の法学者谷口真由美氏(撮影・松浦隆司)

 

 政治団体「アップデートおおさか」が支援する無所属新人の法学者谷口真由美氏(48)はJR大阪駅近くで第一声を上げた。ヒョウ柄のコート、スニーカーにもヒョウ柄が入るコテコテの“大阪のおばちゃん”は「大阪で生きづらい、しんどいと思っている人。大半はあなたのせいじゃない。しんどさを自己責任だと言う政治はもう嫌やねん」と声を張り上げた。

 谷口氏は大阪市出身で、コメンテーターとしてテレビ番組などに出演。12年にはフェイスブック(FB)上のグループ「全日本おばちゃん党」を“結党”し、代表代行を務めた。19年に“解散”したが、シャレと愛を込めた大阪の「おばちゃん」目線で「オッサン」社会にツッコミを入れ続けてきた。父親は近鉄ラグビー部のコーチを務めた。IR誘致について「検証して問い直そう」と訴えた。

大阪府知事選が告示され、街頭演説する辰巳孝太郎氏

 

 共産党が推薦する無所属新人の元参院議員辰巳孝太郎氏(46)は「走れ、コータロ ー。」のキャッチフレーズとともにJR天王寺駅周辺で「カジノを造らないことが一番のギャンブル依存症対策だ」と主張した。府知事選には、他に3人が届け出た。「維新政治」を問う17日間の論戦がスタートした。【松浦隆司】

 ◆第20回統一地方選 23日告示は北海道、神奈川、福井、大阪、奈良、鳥取、島根、徳島、大分の9知事選。26日には6政令市長選、31日には41道府県議選・17政令市議選が告示される。北海道、大阪、奈良、大分の4道府県は、自民党や自民幹部が支援する候補と野党系候補が対決。奈良、徳島両県では自民支持層が割れる保守分裂選挙となる。いずれも投開票は4月9日。統一選の後半戦は、4月23日に一般市長選、市議選、東京特別区の区長選、区議選、町村長選、町村議選が投開票される。23日には衆院の千葉5区、和歌山1区、山口2、4区、参院大分選挙区の衆参5補欠選挙も投開票される。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・選挙・大阪知事選】  2023年03月24日  19:37:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大阪知事選告示】:吉村洋文氏「IRは必要」、ヒョウ柄の谷口真由美氏「検証して問い直そう」

2023-03-24 08:14:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【大阪知事選告示】:吉村洋文氏「IRは必要」、ヒョウ柄の谷口真由美氏「検証して問い直そう」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大阪知事選告示】:吉村洋文氏「IRは必要」、ヒョウ柄の谷口真由美氏「検証して問い直そう」 

 統一地方選のスタートとなる9道府県知事選が23日、告示された。大阪府知事選には再選を目指す政治団体・大阪維新の会の現職吉村洋文氏(47)が立候補し、大阪・なんばで第一声。「過去の大阪の二重行政に戻してはいけない。維新は市と府の接着剤となり、府市一体になって大阪を成長させていく」と大阪市長選との「ダブル選」の必勝を誓った。

大阪府知事選に立候補した政治団体・大阪維新の会の現職吉村洋文氏(撮影・松浦隆司)

 

 大阪ダブル選では、カジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)の大阪誘致の是非が争点となるが、吉村氏は「大阪の成長のためにはIRは必要だ」と訴えた。

大阪府知事選に立候補した無所属新人の法学者谷口真由美氏(撮影・松浦隆司)

 

 4年前の前回選と違い、反維新勢力は分散。政治団体「アップデートおおさか」が支援する無所属新人の法学者谷口真由美氏(48)はJR大阪駅近くで第一声。ヒョウ柄のコート、スニーカーにもヒョウ柄が入る“大阪のおばちゃん仕様”でマイクを握った谷口氏は「(生活の)しんどさは自己責任という政治はもう嫌やねん」と批判し、IR誘致について「検証して問い直そう」と訴えた。

 IR候補地となっている夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)などの埋め立て地では、液状化や土壌汚染などの対策費の負担が懸念されているが、府と市、MGM側が昨年2月に結んだ基本協定書について、谷口氏は「法学者の端くれとして基本協定書を読みました。地盤沈下の対策費、その他の対策費で大阪が負担しないとは書いていない。何かあったときには大阪が負担すると書いてある。法律を扱う人間がそんなふうに読めないなら、よほどの悪徳弁護士か、どうしようもない法学者です」と弁護士でもある吉村氏をチクリ。

 共産党が推薦する無所属新人の元参院議員辰巳孝太郎氏(46)はJR天王寺駅周辺で「カジノを造らないことが一番のギャンブル依存症対策だ」と訴えた。

 府知事選には、他に参政党新人の歯科医吉野敏明氏(55)、諸派新人の執筆業稲垣秀哉氏(53)、政治家女子48党新人の薬剤師佐藤さやか氏(34)が届け出た。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・選挙・大阪知事選】  2023年03月24日  13:13:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大阪知事選】:IR誘致、経済政策巡り舌戦、立候補予定4氏が討論会

2023-03-24 08:14:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【大阪知事選】:IR誘致、経済政策巡り舌戦、立候補予定4氏が討論会

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大阪知事選】:IR誘致、経済政策巡り舌戦、立候補予定4氏が討論会

 23日に告示される大阪府知事選(4月9日投開票)の政策討論会が20日、大阪市内であった。立候補予定者のうち4氏が出席。経済成長や暮らしに関するテーマに加え、カジノを含む統合型リゾート(IR)の大阪への誘致などを巡り舌戦を繰り広げた。

 ■【大阪知事選 立候補予定者が舌戦】  

 関西経済同友会が主催し、同会員50人以上が会場やインターネット上で視聴した。4氏は、地域政党・大阪維新の会代表で現職の吉村洋文氏(47)▽共産党元参院議員の辰巳孝太郎氏(46)▽政治団体「アップデートおおさか」が擁立する法学者の谷口真由美氏(48)▽参政党が公認する歯科医師の吉野敏明氏(55)。  <button class="sc-SxrYz hqjiZN" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-SxrYz hqjiZN" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">大阪府知事選に立候補を表明している(左から)吉村洋文氏、辰巳孝太郎氏、谷口真由美氏、吉野敏明氏が意見を述べ合った関西経済同友会主催の政策討論会=大阪市北区で2023年3月20日午後6時28分、滝川大貴撮影</button>

大阪府知事選に立候補を表明している(左から)吉村洋文氏、辰巳孝太郎氏、谷口真由美氏、吉野敏明氏が意見を述べ合った関西経済同友会主催の政策討論会=大阪市北区で2023年3月20日午後6時28分、滝川大貴撮影(毎日新聞)

 吉村氏は「府市一体の成長戦略」を継続、強化すると表明。誘致段階から携わる2025年大阪・関西万博について「責任を持って成功させたい」と話した。  

 辰巳氏は「カジノは大阪経済を落ち込ませる」とIR誘致の中止を主張。維新行政で文化・芸術などの予算が削られたとして「公共を取り戻す」と訴えた。  

 谷口氏は訪日外国人客中心の観光政策が新型コロナウイルス禍で打撃を受けたと指摘し、「域内で循環する経済」が重要として中小企業支援を打ち出した。  

 吉野氏は外資系企業がIRの運営を担うことに懸念を示し、予定地に地盤沈下の恐れがある点を挙げ「建物を建ててはいけない場所だ」と述べた。  

 知事選には、政治家女子48党が公認する薬剤師の佐藤さやか氏(34)らも立候補を予定している。【石川将来】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【選挙・春の統一地方選挙・大阪知事選】  2023年03月20日  21:20:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大阪ダブル選】:維新に対抗「アップデート」 財界出身代表の意外な素顔

2023-03-24 08:14:20 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【大阪ダブル選】:維新に対抗「アップデート」 財界出身代表の意外な素顔

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大阪ダブル選】:維新に対抗「アップデート」 財界出身代表の意外な素顔

 大阪府知事・大阪市長のダブル選(4月9日投開票)で、地域政党・大阪維新の会に対抗して設立された政治団体「アップデートおおさか」。呼び掛け人に弁護士や学者らが名を連ね、代表には大阪経済界の重鎮が就いた。メディアでは「経済人らが設立した団体」と紹介されることもあるが、一体どんな団体なのか。<button class="sc-yyapj QSknM" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-yyapj QSknM" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">政治団体「アップデートおおさか」の設立を発表する記者会見で、質問に答える西村貞一氏(中央)=大阪市中央区で2023年2月8日午後4時23分、望月亮一撮影</button>

政治団体「アップデートおおさか」の設立を発表する記者会見で、質問に答える西村貞一氏(中央)=大阪市中央区で2023年2月8日午後4時23分、望月亮一撮影(毎日新聞)

 ◇都構想反対メンバーら、「脱政党」掲げ

 「市民主導の新しい大阪の政治を作る」。団体設立を発表した2月の記者会見で、呼び掛け人の一人で元府副知事の小西禎一氏が強調した。小西氏は前回2019年ダブル選で、「大阪都構想」反対を訴えて知事選に出馬した。その他のメンバーも都構想の住民投票で反対運動に関わった人が多い。

 アップデートは知事選に法学者の谷口真由美氏(48)、市長選に市議の北野妙子氏(63)を擁立する。ただし、谷口氏を担ぎ上げたのは立憲民主党関係者で、北野氏は最近まで自民党に所属していた。両候補を自民や立憲は自主支援する。表向きの「脱政党」とは裏腹に、主要政党との関係は深い。

 もう一つの特徴が、財界人を代表に据えたことだ。サクラクレパスホールディングス社長の西村貞一氏。かつて大阪商工会議所の副会頭も務めたが、知人は「普段はおとなしく、前に出るタイプではない」と語る。西村氏も「私を知っている人は驚いていると思う。選挙の素人だが、アップデートの考えに共感して引き受けた」と話す。経済団体を通じて選挙協力を要請することは否定したものの、「友人たちには声を掛けたい」としている。

 西村氏は10年を超える維新府政・市政について「大阪は個人所得が下がっている。もう少し上を行く政策をしないと」と注文をつける。西村氏の不満は、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致にもあるとみる人もいる。周辺は「あの人は反維新というよりも、反IR。猛反対しているようだ」。谷口、北野両氏は3月発表の公約で、IR誘致の賛否を問う住民投票の実施を盛り込んでいる。

 アップデートは、ダブル選と同日の府議選や大阪市議選などの候補者66人の推薦も決めた。首長選と議員選を通じて非維新勢力の拡大を目指すという。  

 知事選には、維新代表で現職の吉村洋文氏(47)▽共産党元参院議員の辰巳孝太郎氏(46)▽参政党公認で歯科医の吉野敏明氏(55)▽「政治家女子48党」公認で薬剤師の佐藤さやか氏(34)――らが出馬する。市長選には、維新幹事長で府議の横山英幸氏(41)らが立候補を予定している。【澤俊太郎、石川将来】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【春の統一地方選挙・大阪ダブル選】  2023年03月14日  11:17:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【選挙】:都構想なき大阪ダブル選、割れる非維新 自民、党本部と思惑ずれ

2023-03-24 08:14:10 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【選挙】:都構想なき大阪ダブル選、割れる非維新 自民、党本部と思惑ずれ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【選挙】:都構想なき大阪ダブル選、割れる非維新 自民、党本部と思惑ずれ

 自民党の宗清(むねきよ)皇一・大阪府連会長(衆院議員)は2月中旬、法学者の谷口真由美氏(48)らを連れて東京・永田町を訪れ、茂木敏充幹事長と向き合った。府知事選で谷口氏を支援すると報告するためだった。<button class="sc-yyapj QSknM" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-yyapj QSknM" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">会談で憲法改正などの分野では協力を進めるとした自民党の茂木敏充幹事長(右から2人目)と日本維新の会の馬場伸幸代表(同3人目)。東京では自民と維新の関係強化も進む=国会内で2023年1月17日午後4時31分、竹内幹撮影</button>

会談で憲法改正などの分野では協力を進めるとした自民党の茂木敏充幹事長(右から2人目)と日本維新の会の馬場伸幸代表(同3人目)。東京では自民と維新の関係強化も進む=国会内で2023年1月17日午後4時31分、竹内幹撮影(毎日新聞)

 知事選には、地域政党・大阪維新の会代表で現職の吉村洋文氏(47)が出馬する。谷口氏はその対抗馬だが、自民の憲法改正草案を批判する著書を過去に出版し、TBSの番組「サンデーモーニング」などのコメンテーターとして政権批判も繰り返してきた。立憲民主党府連も谷口氏を自主支援する。今回の出馬は立憲府連幹部の打診がきっかけで、自民には「敵」に近い存在だ。

 だが、茂木氏は宗清氏の申し出をあっさりと了解したという。「茂木さんは『谷口では勝てない』と考え、大阪自民のことも見限っている。維新の機嫌を取ったのでは」と党関係者は解説する。日本維新の会と立憲の国会での連携にくさびを打ちたい茂木氏はこの前月、吉村氏らと焼き鳥店で会食して維新と距離を縮めていた。

 さらに自民の萩生田光一政調会長は2月24日、東京都内で開いた自身の政治資金パーティーに、日本維新の会前代表で顧問の松井一郎大阪市長を講師として招き、自民府議らが反発するなど、東京と大阪で自民の思惑のずれが垣間見える。

 知事選は大阪市長選とのダブル選で行われる。ダブル選となった2011年以降、維新は3戦全勝。3連敗中の自民府連は候補者探しが難航し、ようやく浮上したのが谷口氏だった。

 ところが、足元で反発が起こる。谷口氏に不満を持つ自民府議の一部が「支援を全力で阻止する」と声を上げるなどし、自民府連は拘束力のない自主支援にとどめた。その後、自民府議3人が「谷口氏を一切支援しない」と文書で表明。大阪府吹田市の自民市議6人も同様の文書をつくり、メディアに公開した。

 自民府連に痛手だったのは、他党を巻き込む「維新包囲網」の形成にも失敗したことだ。維新が掲げる「大阪都構想」の是非が争点だったこれまでのダブル選では、都構想反対で一致する自民や立憲、共産党などが連携して非維新候補を一本化し、各党が実質相乗りで支援してきた。だが、共産系の市民団体が年明け早々、元参院議員の辰巳孝太郎氏(46)の擁立を発表。さらに参政党も歯科医の吉野敏明氏(55)を公認するなど、非維新勢力が分散している。

 背景には、今回は都構想が争点にならないことがある。2度の住民投票で否決され、維新は今回、都構想を公約から外した。代わりの争点として、維新が大阪への誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)が浮上するが、府連内部で賛否が割れる自民と、反対を打ち出す共産の主張は足並みがそろわず、候補者の一本化はならなかった。

 こうした状況のなか、維新はダブル選と同日選となる府議選と大阪市議選で過半数の獲得を目指す。市議会では過去に過半数を得たことがなく、都構想の住民投票実現などで公明党の協力を仰がざるを得なかった。見返りに公明が議席を持つ関西の衆院6選挙区に候補を立てない配慮をしてきたが、過半数を奪えば遠慮が不要になる。維新のあるベテラン府議は「都構想という看板はなくなったが、局面を変えるチャンスだ」ともくろむ。【隈元悠太、石川将来、澤俊太郎】  

 統一地方選のスタートを切る9道府県知事選の告示が23日に迫った。選挙の構図や注目点を報告する。  

 ◇大阪府知事選立候補予定者  ※氏名(ルビ)、年齢、肩書、所属の順

 吉村 洋文(よしむら・ひろふみ)47党代表 大維現①

 辰巳孝太郎(たつみ・こうたろう)46元参院議員 無新=[共]

 佐藤さやか(さとう・さやか)34薬剤師 政新

 吉野 敏明(よしの・としあき)55歯科医 参新

 稲垣 秀哉(いながき・ひでや)53執筆業 諸新

 谷口真由美(たにぐち・まゆみ)48法学者 無新

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【春の統一地方選挙・大阪ダブル選】  2023年03月14日  07:30:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大阪維新の会】:維新の公約から大阪都構想消える IRも前面に出さず

2023-03-24 08:14:00 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【大阪維新の会】:維新の公約から大阪都構想消える IRも前面に出さず

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大阪維新の会】:維新の公約から大阪都構想消える IRも前面に出さず

 地域政党・大阪維新の会は24日、大阪府知事・大阪市長のダブル選(4月9日投開票)のマニフェスト(公約)を発表した。「次世代への投資」に力を入れる一方、看板政策だった「大阪都構想」を初めて盛り込まず、誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)も前面に出さない内容となった。

大阪ダブル選に向けたマニフェスト(公約)を発表する大阪維新の会の岡崎太政調会長(右)=大阪市中央区で2023年2月24日午後1時2分、松本紫帆撮影

 スローガンは「大阪を前へ、維新は挑戦をやめない」。重要政策に▽府市一体の成長戦略▽2025年大阪・関西万博の成功▽日本一の子育て・教育サービスの実現――の3本柱を挙げた。具体的には、知事選では高校・大阪公立大の授業料について、府民を対象に所得制限を設けない完全無償化を掲げる。市長選では0~2歳児の保育の完全無償化や塾代助成の所得制限撤廃を目指すとし、「社会人になるまで金銭的な負担がかからずに子育てできる環境」を打ち出した。 

 記者会見した岡崎太政調会長(大阪市議)は「府市が一体となり、あらゆる大阪の都市がこの流れに乗っていけるようにかじ取りしたい」と述べた。都構想は20年の2度目の住民投票で否決されたため公約に入れなかったとし「住民投票の結果は重い。次の4年で目指そうとはならなかった」という。

 IRも前回ダブル選では万博と並ぶ主要な公約としていたが、今回は柱には含めなかった。現在、府市の区域整備計画を国が認定審査中で、岡崎氏は「一定の議論は終わった。ボールは国にある」と説明した。IRを巡っては、予定地の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市)の土壌問題などで「非維新」陣営が争点化を図る動きを見せている。

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政局・選挙・地域政党「大阪維新の会」・阪府知事・大阪市長のダブル選(4月9日投開票)のマニフェスト(公約)】  2023年02月24日  17:55:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大阪ダブル選】:「大阪のIR誘致は住民投票で決定」 アップデートが政策発表

2023-03-24 08:13:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【大阪ダブル選】:「大阪のIR誘致は住民投票で決定」 アップデートが政策発表

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大阪ダブル選】:「大阪のIR誘致は住民投票で決定」 アップデートが政策発表

 政治団体「アップデートおおさか」は1日、大阪市内で設立記念パーティーを開き、大阪府知事・大阪市長のダブル選(4月9日投開票)に向けた政策を発表した。カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致の賛否を問う住民投票の実施を掲げるなど、地域政党・大阪維新の会との対立軸を明確にした。  <button class="sc-yyapj QSknM" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-yyapj QSknM" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">アップデートおおさかの設立記念パーティーで政策発表をする谷口真由美氏(左)と北野妙子氏=大阪市天王寺区で2023年3月1日午後6時24分、加古信志撮影</button>

 アップデートおおさかの設立記念パーティーで政策発表をする谷口真由美氏(左)と北野妙子氏=大阪市天王寺区で2023年3月1日午後6時24分、加古信志撮影(毎日新聞)

 アップデートは知事選に法学者の谷口真由美氏、市長選に市議の北野妙子氏=自民党を離党=を擁立する。この日発表の政策では、府市が進めるIR誘致について事業者との合意内容など必要な情報を開示し、住民投票で決めるとした。このほか18歳以下の医療費無償化を実現し、高校までの教育完全無償化に取り組み、維新行政下で始まった府の統一テスト「チャレンジテスト」など大阪独自テストは廃止すると約束した。

 IR誘致に関する住民投票を巡っては、19万筆超の署名を集めた市民団体の直接請求で府議会に条例案が提出されたが、2022年に維新などの反対で否決された経緯がある。

 知事選には、維新代表で現職の吉村洋文氏▽共産党元参院議員の辰巳孝太郎氏▽参政党が公認する歯科医師の吉野敏明氏、市長選には維新幹事長で府議の横山英幸氏らも出馬する。【石川将来、野田樹】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【選挙・春の統一地方選挙・大阪ダブル選】  2023年03月01日  21:07:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大阪ダブル選】:対維新の結集へ 政治資金パーティー、政策発表

2023-03-24 08:13:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【大阪ダブル選】:対維新の結集へ 政治資金パーティー、政策発表

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大阪ダブル選】:対維新の結集へ 政治資金パーティー、政策発表

 任期満了に伴う4月の大阪「ダブル選」にそれぞれ候補者を擁立する政治団体「アップデートおおさか」が1日、政治資金パーティーを大阪市内で開いた。ダブル選で掲げる政策を発表。大阪維新の会に対抗する勢力として、支持拡大を目指す構えだ。

 知事選に立候補する法学者谷口真由美氏(47)、大阪市長選に立候補する市議北野妙子氏(63)が出席。カジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)の大阪誘致に関するあらゆる情報の開示を主張し、住民投票実施を念頭に「住民の選択で決定する」と掲げた。

 元稿:一般社団法人共同通信社 47NEWS 政治 【選挙・春の統一地方選挙・大阪ダブル選】  2023年03月01日  19:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【話題】:「おばちゃん」法学者・谷口真由美氏、大阪知事選出馬 吉村知事は「ロックスター並みの人気者」

2023-03-24 08:13:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【話題】:「おばちゃん」法学者・谷口真由美氏、大阪知事選出馬 吉村知事は「ロックスター並みの人気者」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題】:「おばちゃん」法学者・谷口真由美氏、大阪知事選出馬 吉村知事は「ロックスター並みの人気者」 

 任期満了に伴う4月の大阪「ダブル選」で、法学者の谷口真由美氏(47)は8日、大阪市内で会見し、知事選に立候補すると正式表明した。そろって会見した大阪市議の北野妙子氏(63)は市長選への出馬を表明した。

大阪府知事選へ出馬を表明した谷口真由美氏(撮影・松浦隆司)

 

 政治団体・大阪維新の会に対抗する勢力結集を目指し、経済人や元副知事らでつくる組織「アップデート」が2人に出馬を要請していた。

 谷口氏は大阪市出身の法学者で、コメンテーターとしてテレビ番組などに出演。12年にはフェイスブック(FB)上のグループ「全日本おばちゃん党」を“結党”し、代表代行を務めた。19年に“解散”したが、シャレと愛を込めた大阪の「おばちゃん」目線で「オッサン」社会にツッコミを入れ続けた。

 会見に出席した谷口氏は「こういう世界に足を踏み入れるつもりはまったくなかったけど、いろいろな方の熱意に押された。大阪で生まれて育って、いまはシングルマザーで子育てしています。そういう中で自分の中で感じる空気感、困っている友人、ママ友、子どもたちをいっぱいみてきた。自分たちの代で大阪が1ミリでも良くなったらいいなとの思いがあり、チャレンジを決めた」と決意を語った。

 知事選には、大阪維新の会代表で現職の吉村洋文氏(47)、共産党元参院議員の辰巳孝太郎氏(46)が立候補を表明している。谷口氏は「維新さんは、もう10年たった。10年が過ぎ、チャレンジャーというイメージをいつまでも出されているのはちょっと、ちゃうんちゃうかなと気がしている」とツッコミを入れた。

 吉村氏について「大阪ではロックスター並みの人気者」とおばちゃん目線で“分析”し、「インディーズのおばちゃんがスターに挑戦する春にしたい」と意気込んだ。

 北野氏は大阪市議5期目で、19~22年に自民党市議団幹事長を務めている。自民党を離党し、無所属で立候補する予定。会見では「政党の代表ではなく、真の市民の代表として新しい大阪の活力をつくっていきたい」と決意を語った。

 市長選には維新が府議の横山英幸氏(41)を擁立し、共産党も候補の擁立を目指す。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・選挙・大阪府知事選挙】  2023年02月08日  19:29:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【独占インタビュー後編】:大阪府知事選に挑む谷口真由美が受けた罵詈雑言「女性が選挙に出る怖さと意味」

2023-03-24 08:13:20 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【独占インタビュー後編】:大阪府知事選に挑む谷口真由美が受けた罵詈雑言「女性が選挙に出る怖さと意味」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【独占インタビュー後編】:大阪府知事選に挑む谷口真由美が受けた罵詈雑言「女性が選挙に出る怖さと意味」

 日本は女性の政治参画が世界でも最下位クラスだ。ジェンダーギャップ指数の政治分野で日本は146カ国中139位。谷口真由美さんはこの状況を変えるためにも、自ら大阪府知事選に挑む姿を女性たちに見てもらい、女性の政治参画の背中を押したいと話す。

 法学者で、ラグビー協会の理事も務めた谷口真由美さんが、大阪府知事選へ挑戦すると決めた。これまで何度も打診がありながらも政治の世界には入らないと固辞してきた谷口さん。なぜ今回は決断したのか、ジャーナリストの浜田敬子さんが谷口さんにオンラインで独占インタビューした後編。

 ■前編「谷口真由美、大阪府知事選挑戦の理由「吉村さんと大将戦で維新政治を検証したい」

 では、吉村洋文現大阪府知事との「大将戦」を決断した理由を詳しく伺った。後編では、女性として選挙に出ることの話や家族の反応、そして知事選挑戦の可能性が報じられてからのことを伺っていく。

撮影/浜村達也
 
◆女性が選挙に出ることの怖さ

 ――女性が選挙に出ることを躊躇するのは、票ハラ(票ハラスメント)などの嫌がらせを受けたり、リアルでもネット上でも様々な個人攻撃にさらされたりすることも一因です。その背景には「政治は男がするもの」という根深い差別意識もあります。谷口さんもおそらく言われのない攻撃を受けられると思いますが、怖さのようなものはないですか。

 谷口:私が叩かれるのを見て、さらに政治の世界に入ることを躊躇う女性も出てくるかもしれません。先日首相を辞任したニュージーランドのアーダーンさんは評価の高かった政治家ですが、それでもしんどかったんだと感じました。日本だけではない、女性が政治をするのは世界でもまだしんどいんだなと。

 コロナ禍でも素晴らしいリーダーシップで賞賛されていたニュージーランドのアーダーン氏。写真は首相在任の最終日のもの Photo by Getty Images

 府知事選挑戦を検討しているという報道が出た段階で既に、罵詈雑言、攻撃的や暴力的な書き込み、私を巡る陰謀論に至るまでそれは凄まじいものがあります。見知らぬ人はもとより、友人だったのでは? という人からも、直接聞かれることもなく、思い込みによる個人攻撃も受けました。なかには、人権と関わってきたと思っていた人でも、ミソジニー(女性嫌い)丸出しのことを書いていたり。知らない人から書かれる怖さより、知ってる人からの残念な対応には、正直なところ心が痛くなりました

 それでも私は、今回自分の「被選挙権を行使しよう」と思ったんです。選挙に出るのは権利。だったらそれを私が行使することで、女性たちが「私も」と思えて、世界が1ミリでも進むのであれば出ようと。 

 ◆自宅を公表していないのに夜中までチャイムが

 ――もう一つ女性が選挙に出るときのハードルは家族だと言われてきましたが、家族はすぐに賛成してくれたのですか。

 谷口:私はシングルマザーでよかったと思ってます。夫がいたら無理やったなと。自分の妻が選挙に出るなら離婚するという夫の話はよく聞きます。それで最後は夫が折れたという話はほとんど聞いたことがない。

 子どもたちにはよく相談しました。留学中の高校生の娘は最初「え、嫌や!」って言いました。「なんで?」って聞くと、「お母ちゃんそこそこ人気者やん。泡沫候補で落ちてネタになるならいいけど、なまじ受かったら忙しい。ラグビー協会より大変やん」と心配をしてくれたんですね。

 中学生の息子も最初は「嫌や」と。なんで嫌なん?て聞くと、「俺はな、政治家なんて嫌やん、そういう大人に突っ込み入れてるお母ちゃんが好きやねん」と。でもその後、「やっぱり出ようと思うねん」って言ったら、「いいんちゃう?」って。

 けれど、「府知事選挑戦を検討」という報道が出て、ひっきりなしに夜中までマスコミによる取材で携帯電話がなり続け、自宅のインターフォンにも夜遅くまで何人もの男性記者さんが、入れ代わり立ち代わりピンポンを鳴らし続けたため、出かけていた子どもが怖くなって家に帰ってくることができず、夜遅くまでお友だちのおうちに避難させてもらったんです。頼りになったのは、ママ友と、受験生である息子の友人たちでした。

夜中でもインターホンが鳴り響く Photo by iStock

 公表されていない自宅がなぜわかったのか、どう漏れたのかと。こんなことになるなら、女性の候補者は増えないなと実感しました。女性の自宅に強盗が押し入り、殺人事件になっている昨今、見知らぬ男性が夜遅くまでインターフォンを鳴らす姿を見るのは、正直なところ本当に怖いです。子どもを守るのは私しかいない。やっとの思いで帰宅した息子がボソッと、「こういうのが嫌やねん。大人は汚いし、えぐいわ」と。何年かぶりに、「ごめんね」と言って、息子を抱きしめました。

 子どもが「やっぱり嫌や」って言ったら、今日の最後の最後まで、やめることも考えていました。

 選挙報道の在り方も、こういう立場になったからわかったことです。公人ではない一般の人でも、選挙に出るかも? とひとたび報道されると、個人情報はダダ漏れで、プライバシーがなくなることにも怖さを感じました。家族のことを考えたら、検討中の人でもやめる人もいるかもしれない。それがわかっただけでも、次の人のために伝えられることはあるかもしれないなと思いました。

 ◆「政治的に色がつく」の意味

 ――選挙に出ると「政治的に色がつく」と言われ、その後のキャリアを心配して躊躇する人もいます。 

 谷口:私はラグビーの新リーグ発足準備室長に専任するために、一度大学の教員やテレビのコメンテーターの仕事全てを辞めたことがあります。ラグビー協会の仕事で失ったものを取り戻すのに時間はかかりましたが、それでもあの時の経験がスポーツハラスメントをなくす活動に繋がったりもしています。だから一度仕事やキャリアを全部捨ててもなんとかなるなって思っています。そして、どんな状態になっても、離れない人がいることもわかりましたし。そういう意味では、あの経験に感謝です。

 ラグビー協会でえらい目におうたから、政治の世界はあれの何倍かあるかもしれんよっていう忠告も受けました。なら、『おっさんの掟2』が書けるかなとも思ってます。

 今回「政治色がつく」ってどういうことかなって思ったら、「落ちてももう一回政治に出るって思われること」と言語化してくれた人がいて。私は今回の挑戦だけに絞ろうと思っていて、その後国政にいくとか全く考えていません。もちろん当選すれば2期目などは考えるかもしれませんが。

撮影/浜村達也
 
 ◆選挙は闘いというよりも「祭り」やなと

 ――日本の政治が硬直化して閉塞感があるのは、政治を一生の職業とすると決めた人だけが政治家をしているからだと思います。企業などで働いているが一定期間だけ政治に関わってみようと思え、誰もが政治とそれまでのキャリアを出入り自由に行き来できるようになれば、政治の世界は変わるような気がします。

 谷口:それだけ政治が遠いし、障壁も大きい。政治のバックグラウンドがない人が市町村議などに挑戦しやくするために、供託金ももっと安くていいと思います。

 政治は自分達には関係がないんだ、政治はおっさんがやっているという一種の諦めがあると思うんです。でも、私はおばちゃんの目線から「政治はあなたのことなんだよ」って伝えたい。あなたが今もし政治から置き去りにされているという感覚を持っているとしても、選挙に行ったら変わるかもしれんよ、と伝えたい。

 選挙って「闘い」っていうけど、私は祭りやなって。若い人や女性たちを巻き込んで盛り上げていければいいなと、それで投票率があがったらいいなと思ってます。

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【独占インタビュー前編】:谷口真由美、大阪府知事選挑戦の理由「吉村さんと大将戦で維新政治を検証したい」

2023-03-24 08:13:10 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【独占インタビュー前編】:谷口真由美、大阪府知事選挑戦の理由「吉村さんと大将戦で維新政治を検証したい」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【独占インタビュー前編】:谷口真由美、大阪府知事選挑戦の理由「吉村さんと大将戦で維新政治を検証したい」

 法学者で、ラグビー協会の理事も務めた谷口真由美さんが、大阪府知事選への挑戦を決めた。これまで何度も打診がありながらも政治の世界には入らないと固辞してきた谷口さん。なぜ今回は受けることにしたのか、ジャーナリストの浜田敬子さんが谷口さんにオンラインで独占インタビューした。

撮影/浜村達也

 挑戦を決意した背景には、大阪で10年以上続いた「維新政治」で本当に暮らしはよくなったのか、住民は幸せになったのかを検証したいという強い思いがある。

 日本は女性の政治参画が世界でも最下位クラスだ。ジェンダーギャップ指数の政治分野で日本は146カ国中139位。谷口さんはこの状況を変えるためにも、自ら挑む姿を女性たちに見てもらい、女性の政治参画の背中を押したいと話す。

 前後編にてお届けする前編は、決意した背景についてお届けする。

 ◆最初の要請は大阪市長選だった

 ーー元大阪府副知事や経済人が中心となって立ち上げた政治団体「アップデートおおさか」から要請される形で、大阪府知事選への挑戦を決められました。これまで何度も首長や国政選挙で出るよう要請されてきましたが、その度に固辞して来られました。今回はなぜ決意されたのですか。

 谷口真由美(以下、谷口):私はこれまで選挙で名前があがるたびに、ずっと絶対政治家にはならない、選挙には出ないと言ってきたので、「あの人はもう無理や」と私の元に来る前に話が止まっていることが多かったんですね。
「アップデートおおさか」の方はそんな噂も顧みず、突っ込んで来られました。大阪市長選に出てくれませんかと。2022年11月末ごろでした。「そんな気はないです」と答えたら、今度は年が明けて知事選でも市長選でもどちらかに、という話があったんです。

撮影/浜村達也

 ◆吉村さんはロックスター並。出るなら大将戦

 ーー日本維新の会代表でもあった松井一郎・大阪市長が退任するので市長選は新顔同士の争いになります。そちらの方が戦いやすかったのではないですか? 知事選には現職の吉村洋文知事が出馬予定です。

松井一郎大阪市長と吉村洋文知事 Photo by Getty Images

 谷口:今大阪の世論調査を見ると、吉村さんは「ロックスター並の」支持率です。確かに吉村さんとの戦いになると厳しいと思います。

 ただ、大阪は昔から市と府の二重行政が問題視され、「府市合わせ(不幸せ)」という言葉まであります。それが都構想という動きにもなりました。私が仮に市長になると、また吉村府政との「不幸せ」の構図がクローズアップされるだろうと思いました。

 確かに市長選の方がチャンスはあるかもしれない。でも戦うなら大将戦で、と思ったんです。出るからには勝つつもりで戦いますが、もし落ちても、橋下(徹)さん以来大阪で続いてきた「維新政治」を問い直し、検証することはできます

 ◆「維新政治」とは

 ーー谷口さんから見た「維新政治」とは?

 谷口:最初はやんちゃなお兄さんの集団というイメージでした。地元で生きてきて、大阪を変えたいというパワーもあった。それまでの大阪府政や市政を既得権益と見なしてガンガン批判する姿は喝采を浴びました。でもそれも10年以上続けばどうしても既得権益側になってしまう

 維新は常に「仮想敵」を作って徹底的に攻撃するというスタイルです。だから大阪では維新に対抗するということは怖いという空気もあり、「問う側」「検証する側」が弱体化していきました。維新政治に不安や疑問を持つ人たちの受け皿が大きな力を持ち得なかった。

 私は当時の大阪維新の会が国政に進出するのを見て、2012年にインターネット上のグループ「全日本おばちゃん党」を立ち上げました。おばちゃん党は2019年には解散しましたが、維新が大阪の行政を担うようになって、本当に大阪の暮らしは良くなったのかという思いは常にありました。私自身、シングルマザーとして2人の子どもを育ててきているので、特に子育てや教育の公の分野で予算が削られてきたのを実感しているんです。

ロックスター並みの支持率という Photo by Getty Images
 
 ◆必要な人に必要な支援を淡々とやればいい

 ーー再選の出馬にあたって、吉村さんは公立・私立を問わず所得制限なしで、高校を完全無償化するなど発表しています。

 谷口選挙前に大盤振る舞いするなら、なんでもっと普段せえへんの?と思います。私は大判振る舞いでなく、必要な人に必要な支援を淡々とやればいいと思うんですよ。日々の暮らしがカツカツな人もたくさんいますけど、中間層の人も意外と教育費とかで苦労してます。大阪でおばちゃんってひとつのコンテンツですけど、困ってる人を置いてかないんですよ。  

――コロナ禍で大阪の病床逼迫や保健所数の少なさなどが指摘されました。

 谷口:2008年に橋下さんが府知事になって「日本一スリムな自治体を作る」と言って徹底的に公務員を削減した結果、保健所の人口当たりの職員数は全国で一番少なくなりました。コロナによる死者数は全国ワーストです。パブリックという概念があまりにも壊されてしまったと感じてます。

2007年に大阪府知事選に出馬表明、2008年に府知事となった橋下徹氏 Photo by Getty Images
 
 ◆維新だからできたものもある。だからこそ議論したい

 ――谷口さんを擁立している団体、アップデートおおさかの人たちも維新政治を変えたいと思っているということですか。

 谷口:4年前よりそういう空気を大阪では感じます。それはコロナ対策が大きかったと思います。大阪は死者数が全国で最も多い。東京よりも多いんです。橋下時代から徹底して大阪は府市立病院の改革という名の下に削減してきました。それがコロナになって病床逼迫の一因にもなっています。コロナ病床だけでなく、産婦人科も減っています。私の周りでは1人目でお世話になった産婦人科に2人目、3人目、と思ったらなくなっていたという人も少なくない。

 もちろん維新だったからできたものもあるとは思うし、全てを全否定している訳ではない。 地域政党だった良さもあったと思います。でも国政でも存在感を出そうとするあまりに、本当に地域のことを考えているのかなと思う場面も増えてきたと感じてます。

 こういう指摘をすると、維新はすぐにファイティングポーズを取るんですが、そやなくて、ちゃんと議論や対話をしましょうと言いたいんですね。選挙に出れば、大阪をどうしていくのか、維新の顔である吉村さんと議論ができると思ったんですね。

 私が大事にしているのが、フランスの哲学者ヴォルテールの言葉なんです。「私はあなたの意見には反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」。選挙とはそういう場やと思っているんです。

全世界で病床数が足りなくなった Photo by Getty Images 

 ◆知事選の争点のひとつ「IR構想」

 ――もう一つ、今回の知事選の争点になるのが、IR構想です。アップデートおおさかはカジノを含むIR構想に慎重という立場ですね。IRに対する姿勢は、谷口さんも同じですか。

 谷口:個人的にはとてもじゃないですが、賛成できません。当初大阪の経済界はIR誘致には賛成でした。国際展示場を作ったはいいけれど、国際会議は京都や東京、今ではシンガポールに取られ、誘致できない。だからカジノも含んだ複合施設を作ればいいと。

 しかし、計画を見たらかなり杜撰で、本当にこれで人が来るのか、移動手段は大丈夫なのか、また多額の税金を投入して回収できないのでは、と様々な点が懸念される。今想定されている業者との契約も自治体には不平等に思える。だったら、もう一度IRの情報を全て開示してメリットデメリットを明らかにした上で住民投票で決めるという方向は、私は間違っていないと思います。

 ◇府知事選への挑戦を決めた経緯を語る谷口氏。しかしジェンダーギャップ指数女性、日本は世界146カ国中139位で、女性が選挙に挑むのは大きなハードルがあるとも言われている。その点はどうだったのか。そして家族の反対などはなかったのか。詳しくは後編「大阪府知事選に挑む谷口真由美が受けた罵詈雑言「女性が選挙に出る怖さと意味」」にてお伝えする。

 

 元稿:現代ビジネス 主要ニュース メディアと教養 【政治・選挙・大阪府知事選挙・担当:浜田 敬子 ジャーナリスト】  2023年02月08日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・03.17】:意識し合う北朝鮮のミサイルと日韓首脳会談

2023-03-24 07:40:10 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・強制労働・島根県竹島(韓国名・独島)の領有権】

【政界地獄耳・03.17】:意識し合う北朝鮮のミサイルと日韓首脳会談

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・03.17】:意識し合う北朝鮮のミサイルと日韓首脳会談 

 ★相変わらず北朝鮮は断続的にミサイル実験を繰り返す。防衛省の発表によれば16日には午前7時9分頃、平壌(ピョンヤン)近郊から東方向に向けて、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級1発を発射し、北海道渡島大島の西方約200キロ、日本の排他的経済水域(EEZ)外側の日本海に落下した。官房長官・松野博一は「安保理決議に反する。今回の発射行動は国際社会全体への挑発をエスカレートさせる暴挙であり断じて容認できない」と北朝鮮に厳重抗議した。

 ★ただ今回も13日から23日までの予定で米韓合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を展開中。この演習の目的は北朝鮮の核・ミサイルの高度化に対抗するものだ。昨今の北朝鮮のミサイル実験はほぼ、米韓、日米、米国を中心にした多国籍軍事演習が、韓国国内か東シナ海周辺海域で展開されている時に行われるといえる。北朝鮮は当初からこの演習に強い関心を示していて9日には近距離弾道ミサイル(CRBM)級の射程のミサイル6発を発射。12日の朝には核兵器の搭載が可能な戦略巡航ミサイル2発を潜水艦「8・24英雄」から初めて日本海に向けて発射する動きを見せた。潜水艦からの発射は初めてで、これで北朝鮮はどこからでも核ミサイルを発射することができることを内外に示した。つまり最新式のミサイルを打ちまくり、米国の関心を引きたいということだろう。

共同記者会見で韓国の尹錫悦大統領(左)と握手する岸田首相(共同)

 

 ★そしてもう1つ北朝鮮が意識したのが韓国の尹錫悦大統領の国際会議の参加を除けば12年ぶりとなる来日だ。まして大統領は慣例の米国訪問よりも先に来日を優先した。大統領はソウルで日本に向かう直前、ミサイル実験を受け米韓軍事演習の徹底を指示し、日米韓の安保協力の強化と北朝鮮の挑発を逆手に取る発言をしたが、日韓首脳会談は低支持率同士の会談。会談で決めた話で両首脳の支持率が再度下がることがなければいいが。(K)※敬称略

政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年03月17日  06:58:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.03.22】:兵庫県政界揺るがす「怪文書」|自殺した自民党県議候補巡り

2023-03-24 07:01:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【HUNTER2023.03.22】:兵庫県政界揺るがす「怪文書」|自殺した自民党県議候補巡り

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.03.22】:兵庫県政界揺るがす「怪文書」|自殺した自民党県議候補巡り 

 「全国的には知られていないと思いますが、兵庫県の政界に激震が走っています。知事に国会議員、とんでもないことになるかもしれない」――そう話すのは、自民党のある兵庫県連幹部。手にしていたのは『県議(中央区) 自由民主党公認 三浦将太候補 自殺の真相』と題された真偽不明の「怪文書」だ。

 ■不可解な死と怪文書

 亡くなったのは、昨年末まで兵庫県の県職員として農林水産部の主査などを務めていた三浦将太氏。自民党兵庫1区選出の盛山正仁衆議院議員の秘書に転じた三浦氏は、4月の県議選で、神戸市中央区選挙区から自民党公認候補として出馬することになっていたが、2月末に自宅で死亡しているのが発見された。自殺とみられている。Moriyama masahito.2016.jpg

法務副大臣兼内閣府副大臣の就任に際して公表された肖像写真

 三浦氏のSNS投稿を見ると、県議選に向けて意欲を燃やしていたのがよくわかる。
“2連ポスターのご協力ありがとうございます”
“各訪問先でこれからの政治に期待することを聞かせていただきました”

 三浦氏がそのまま県議選を迎えていれば、当選濃厚だったことを複数の地元県議・市議が認めており、自殺の理由など見当がつかないという。だが出回った「怪文書」には、カネ絡みの違った内情が記されていた。

 三浦氏は、盛山衆院議員と安達和彦神戸市議(自民党)の後押しで県議選出馬を決断したとされ、SNSへの投稿にも盛山氏と安達氏の名前やリンクが出てくる。だが、紙爆弾は次のように背景を描く。

 《「サラリーマン候補」のため、十分な貯金・選挙資金がほとんどないこと事であった。そこで、安達氏の周旋でK社のA氏(紙爆弾では実名)から、資金供与を受けることになる。このA氏なる人物は県知事選の際も斎藤元彦候補へ多額の献金を行い(全て収支報告書・選挙費用報告書未記載)、その一部が安達氏と一味に流れた》
《新人で当選確実の三浦氏は、小さな選挙事務所で細々と清廉潔白な政治活動をすべきだったが、A氏から「元町センター街の一等地の事務所を借りておいたから、家賃は月100万円だ」と切り出され「断ったら政治生命終わりだから。今まで俺に逆らった市議会議員や政治家は全部『オシマイ』なっているからと豪語。傍らで、困ったような、冗談半分だからと笑いすかす安達氏。「そんな高い選挙事務所は必要ない」「A氏にかカネを借りたら人世終わりだ」と周りから再三忠告されるも、断り切れず、ハンコを押す三浦氏。しか20回はLINE電話で「なぜすぐ出ない」と恫喝するA氏に、心身とも摩耗した三浦氏は、ついに自死を念慮するように。周辺の議員が「すこし最近調子がおかしい」と聞くと「お金のことで困っているんです」とこぼす。その後ほどなくして、三浦氏は命を絶ってしまった》

 ■謎のフィクサーの正体は?

 「黒幕」と言わんばかりに名指しされたA氏は、三浦氏や盛山議員、安達氏、斎藤知事だけではなく、関芳弘衆院議員、安井鋭彦神戸市議などとも親交があるという。まさに「兵庫政界のフィクサー」ともいえる存在だ。その素性について怪文書は、一方的に攻撃する。

 《H元県議にマンションと億のカネを付けて議員にしてやったと豪語するA氏の本業は地上げ屋。反社勢力を押しかけさせ、自殺に追い込んで土地をせしめ、大型ショッピングモールや大型病院にするのが生業で、兵庫県庁の人間も神戸市職員もその力を借りている。つい先だっては「協力」を見返りに、ポーンと500万円を兵庫県と神戸市に、ご褒美小遣いを寄付したことは関係者周知のこと》

 コロナ禍にあたって、A氏やK社が兵庫県と県内の自治体に大量のマスクを寄付した という内容のリリースがあり、井戸敏三兵庫県知事(当時)から感謝状が渡されている場面の写真もある。また「紙爆弾」にある500万円の寄付は、A氏がX社の名義で行ったものであることが、神戸市の『ご寄付に対する感謝状贈呈式の実施』の案内でも分かる。感謝状贈呈式の出席者には安達氏の名前もあった。

 A氏の会社であるK社の法人登記調べてみると、目的欄には不動産業以外に経営や建築土木、情報システム、マルチメディア、高齢者施設に関するコンサルティングなどと何が本業なのかよくわからない記載ばかり。Kというまったく同じ社名で、1966年と1974年に設立された2社が存在していたことも確認されている。

 2社とも、本店所在地を神戸市や大阪市などで頻繁に変更。A氏の住所も同様に、数年おきに神戸市内を転々としていた。またA氏は、他にも複数の不動産会社を経営していた。

 K社をネット検索してみると、Jリーグの強豪チーム「ヴィッセル神戸」のホームページに、スポンサー・パートナーとして登場する。ヴィッセル神戸のオーナー企業はネット事業で知られる楽天。スポンサーとして約100社の企業や法人が名前を連ね、ホームページからのリンクでそれぞれのウェッブサイトを閲覧できる。しかし、K社だけはウェッブサイトからのリンクがない。

 GoogleやYahooで検索しても、A氏が代表を務めるK社やその関連会社などのウェブサイトは発見できない。A氏はまさに謎の存在といえるだろう。

 「三浦氏が自ら死を選ぶなんて、まったく考えられない。怪文書の内容を苦にしたのではないかとの声も聞かれる」と話す自民党の兵庫県連幹部。3月9日、同党の兵庫県連は三浦氏に代わる候補として西村康稔経産相の秘書の経験があるという伊藤栄介氏の擁立を決めている。三浦氏の弔い合戦の行方にも注目だ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・兵庫県の政界に激震・自民党のある兵庫県連幹部・『県議(中央区) 自由民主党公認 三浦将太候補 自殺の真相』と題された真偽不明の「怪文書」】  2023年03月22日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 
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