路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【永田町の裏を読む・02.22】:「リベラル」と「左翼=旧革新」は全く別の概念である5つの理由

2023-03-16 06:25:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【永田町の裏を読む・02.22】:「リベラル」と「左翼=旧革新」は全く別の概念である5つの理由

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【永田町の裏を読む・02.22】:「リベラル」と「左翼=旧革新」は全く別の概念である5つの理由

 先々週に文化放送の「大竹まことゴールデンラジオ!」に出演したところ、番組パートナーの室井佑月が、私がどこかで「リベラルと左翼=旧革新の違い」について語っているのを読んで「目から鱗」の思いをしたと言う。

 それについては、かつて立憲民主党の皆さんに「リベラルと左翼=旧革新を一緒にしてくれるなよ」と題してレクチャーした時のメモがあるので、後に送って差し上げた。

<picture>旧民主党結成時(左から岡崎トミ子、鳩山由紀夫、菅直人、鳩山邦夫)/(C)日刊ゲンダイ</picture>
旧民主党結成時(左から岡崎トミ子、鳩山由紀夫、菅直人、鳩山邦夫)/(C)日刊ゲンダイ

 これはなかなか複雑なテーマで、マスコミは総じてリベラルと左翼=旧革新とを混同して「同じようなもの」だとみている。しかし、私などが1996年の旧民主党の結成に関わった際には、左翼=旧革新がもうダメだからそれを脱ぎ捨てて新しいリベラル政党をつくることがテーマになったわけで、両者ははっきりと区別されなければならない。

 どこが違うのかというと、第1に人間としての基本姿勢として、リベラルは「自分に厳しく他人に優しい」が、左翼は「自分に甘く他人に厳しい」。第2にコミュニケーションの方法として、リベラルは「意見の違いを発展の原動力として味方を増やす」ことを心掛けるが、左翼は「意見の違う者を排除して身内で固める」。

 第3に政治的な目標設定の仕方として、リベラルは「選挙に勝って政権を奪らなければ話にならない」と考えるのに対し、左翼は「勝つのは結果論で常に正しいことを言い続けることが大事」という“善戦満足主義”に陥りがち。

 第4に政策的な発想として、リベラルは「あるべき社会への接近」を目指して匍匐前進を図るが、左翼は「過去の自分らの主張の正しさ」=無謬性神話にこだわるので実際には政治を前に進めることができない。

 第5に組織論として、リベラルはソフトでフラットなネットワーキング型の水平協同主義を採るが、左翼はハードで縦の上意下逹的垂直統合主義を死守しようとする。

 そういうわけで、リベラル観念は21世紀の先取りであるのに対し、左翼観念は20世紀的な遺物であって、この両者を混同することは許されない。いま話題の、共産党による異論を吐いた幹部党員の除名という世間常識からかけ離れた愚行も、実はこのあたりに原理的な根源があるのである。

高野孟
著者のコラム一覧
 ■高野孟 ジャーナリスト

 1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「永田町の裏を読む」】  2023年02月22日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【永田町の裏を読む・02.15】:いまや永田町は骸骨や亡霊が跋扈する「ゾンビ村」と化しつつある

2023-03-16 06:25:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【永田町の裏を読む・02.15】:いまや永田町は骸骨や亡霊が跋扈する「ゾンビ村」と化しつつある

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【永田町の裏を読む・02.15】:いまや永田町は骸骨や亡霊が跋扈する「ゾンビ村」と化しつつある

 先週発売された「安倍晋三回顧録」(中央公論新社)で安倍晋三が「財務省が私を引きずり下ろそうと画策した」、森友学園事件も「私の足をすくうための財務省の策略の可能性がゼロではない」と語っているのを知って、背筋が凍る思いがした。


犯罪スレスレの疑惑を数々まといながら財務省の陰謀のせいに(2018年衆院厚労委、森友問題の厳しい質疑を受ける安倍元首相)/(C)日刊ゲンダイ

 犯罪スレスレの疑惑を数々まといながら、「ああ言えばこう言う」ふうに言い逃れをし、それも面倒くさくなれば国会も記者会見も開かずに質問される機会を消し去ってしまうのが彼の常套手段であるとは認識していたが、ただ逃げるだけではなくて、窮鼠猫を噛むではないけれども、自分と妻の犯罪的失態を財務省の陰謀のせいにして自己正当化しようとするこの卑劣漢ぶりは一体何なのだろうか。

 それを自民党のベテラン秘書に問うと、彼の答えがふるっていた。

 「あのね、いま永田町は岸田文雄村長の下で骸骨や亡霊や透明人間が跋扈する『ゾンビ村』と化しつつあるんですよ」と、こう続ける。

 「岸田は安倍を国葬に付して無事送り出したつもりだったけれども、安倍はその程度では成仏しないで、『俺を撃ったのは山上徹也だが、財務省だって俺を殺そうとしたんだよ』とか恨み言をつぶやきながらこの辺を彷徨っている。そういうのをビシッと抑えて追い払うのが長老級の役目だが、麻生太郎も菅義偉もゾンビで、いずれも1年で首相の座を追われたのが悔しくて、あわよくば『もう一度』と魂を中空に漂わせている。二階俊博は年老いて、もはや自ら事を起こす気力がなく靄のように地面を這っているありさまだ」

 何だかんだ厳しい内部批判をしながらも何十年も自民党に仕えてきた秘書氏にしては、珍しく暗い物言いではないか。

 「うーん。私が最初に仕えたのは田中派で、これは良いも悪いもあっけらかんと明るくて気持ちよかった。次に付き合った宏池会はみな知的で、きちんと説明できないようなことはしないという毅然とした気風があった。だから私は自民党というのはそういうものだと思って仕事をしてきた。そうでなくなってきたのは、やはり第2次安倍政権の8年間を通じてではないか。一言でいうと陰険になった。キチンと説明しない。ヤジるのは得意だが議論するのは苦手。他人のせいにして逃げて、責任を取らない。こういうのが『安倍文化』で、それが今も永田町を暗雲のように覆っているのですよ」とのことだ。

高野孟
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 ■高野孟 ジャーナリスト

 1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース・連載「永田町の裏を読む」】  2023年02月15日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【2023年03月14日 今日は?】:東海道新幹線で「のぞみ」が運行を始める。最高速度は当時270キロだった

2023-03-16 00:00:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2023年03月14日 今日は?】:東海道新幹線で「のぞみ」が運行を始める。最高速度は当時270キロだった

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年03月14日 今日は?】:東海道新幹線で「のぞみ」が運行を始める。最高速度は当時270キロだった

 ◆3月14日=今日はどんな日

  東海道新幹線で「のぞみ」が運行を始める。最高速度は当時270キロだった(1992)

 『のぞみ』として製造された300系でしたが、早朝と夜間しか『のぞみ』が設定されなかったこともあり、日中に『ひかり』として1往復運転されていました。

 ◆出来事

  ▼日本人と外国人の国際結婚に関する太政官布告が公布される(1873)▼大阪で日本万国博覧会(大阪万博)が開幕(1970)

日本万国博覧会
Japan World Exposition
Osaka 1970
開催期間中の会場風景。中央に太陽の塔を望む。1970年4月撮影。
開催期間中の会場風景。中央に太陽の塔を望む。1970年4月撮影。

開催期間中の会場風景。右前方に太陽の塔が垣間見られる(1970年4月撮影)。

 ◆誕生日

  ▼五木ひろし(48年=歌手)▼竹井みどり(59年=女優)▼山口智充(69年=タレント)▼姿月あさと(70年=女優)▼ユースケ(77年=ダイアン)▼青木崇高(80年=俳優)▼黒木華(90年=女優)▼行天優莉奈(99年=AKB48)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2023年03月14日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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