路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【政倫審】:日程、与野党が協議 28日にも開催、自民調整

2024-02-22 09:09:30 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【政倫審】:日程、与野党が協議 28日にも開催、自民調整

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政倫審】:日程、与野党が協議 28日にも開催、自民調整

 衆院予算委員会は22日、理事会を開いた。与野党は自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院の政治倫理審査会を巡り協議。自民は28日にも政倫審を開催する方向で調整している。野党は派閥からの還流を政治資金収支報告書に記載しなかった自民現職82人のうち、全ての衆院議員51人の出欠意思確認などを条件に応じる構え。自民側の対応が焦点だ。

 衆院予算委理事会に臨む与野党の理事ら=22日午前

 自民は51人について出席意向の確認を急いでいる。これまでに安倍派座長を務めた塩谷立元文部科学相、同派「5人組」の松野博一前官房長官、西村康稔前経済産業相、高木毅前国対委員長、二階派の武田良太事務総長の計5人が出席する意向だと野党側に伝えている。
 
 出席意向の塩谷氏ら5人は、22日午前にも田中和徳政倫審会長に政倫審開催を申し出る予定だ。
 
 自民は、2024年度予算案の23年度内成立が確実となる3月2日までの衆院通過を目指す。21日の予算委理事会で中央公聴会の29日開催を提案したものの、野党は政倫審開催を決める必要があるとして持ち帰った。(共同通信)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院の政治倫理審査会を巡り協議】  2024年02月22日  09:09:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【日韓外相】:対北朝鮮で緊密連携 上川氏、徴用工で「強い遺憾」

2024-02-22 08:28:30 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・強制労働・島根県竹島(韓国名・独島)の領有権】

【日韓外相】:対北朝鮮で緊密連携 上川氏、徴用工で「強い遺憾」

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日韓外相】:対北朝鮮で緊密連携 上川氏、徴用工で「強い遺憾」

 【リオデジャネイロ共同】上川陽子外相は21日午前(日本時間同日夜)、訪問先のブラジル・リオデジャネイロで韓国の趙兌烈外相と会談した。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮情勢を巡り引き続き緊密に連携して対応する方針で一致。拉致問題を含む北朝鮮の人権問題での協力を改めて確認した。1月に就任した趙氏と対面で会談したのは初めて。

 韓国の趙兌烈外相(右)と握手する上川外相=21日、ブラジル・リオデジャネイロ(外務省提供・共同)

 韓国の趙兌烈外相(右)と握手する上川外相=21日、ブラジル・リオデジャネイロ(外務省提供・共同)

 元徴用工訴訟に関し、上川氏は日立造船が韓国裁判所に預けた供託金が原告側に支給されたことについて「強い遺憾の意」を表明した。島根県・竹島は日本固有の領土であるとの立場も重ねて伝達した。
 
 両氏は日韓外交当局間の積極的な意思疎通を歓迎した。(共同通信)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政策・外交・上川陽子外相・訪問先のブラジル・リオデジャネイロで韓国の趙兌烈外相と会談した】  2024年02月22日  08:28:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【自民裏金問題】:「なぜ小出しにするのか」「不誠実」 衆院政倫審、「不記載」の国会議員たちがポツポツと出席意向

2024-02-22 07:55:50 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【自民裏金問題】:「なぜ小出しにするのか」「不誠実」 衆院政倫審、「不記載」の国会議員たちがポツポツと出席意向

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民裏金問題】:「なぜ小出しにするのか」「不誠実」 衆院政倫審、「不記載」の国会議員たちがポツポツと出席意向

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会に、安倍派と二階派の幹部少なくとも5人が出席する方向となった。だが、野党が出席を求めた衆院議員51人には程遠く、党執行部も中堅・若手にまで出席を広げることには後ろ向き。国民に対して誠実に説明責任を果たそうとする姿勢はみられない。(井上峻輔)

◆2人「話にならない」→5人「前進だ」

 「5人が出てくることは是とする。来週、必ず政倫審で弁明を聞かせてもらう」。立憲民主党の安住淳国対委員長は21日、記者団に強調した。前日、安倍派座長を務めた塩谷立氏と二階派の武田良太事務総長の2人だけの出席意向について「話にならない」としていた安住氏は、この日、安倍派事務総長を務めた松野博一、西村康稔、高木毅の3氏を加えた自民党提案について「前進だ」と一定の評価を示した。
 
安倍派座長を務めた塩谷立氏(左)と二階派事務総長を務めた武田良太氏

安倍派座長を務めた塩谷立氏(左)と二階派事務総長を務めた武田良太氏

 野党は衆院側では政治資金収支報告書に不記載があった現職議員51人の政倫審出席を求めている。立民の後藤祐一氏は21日の衆院予算委員会で「なぜ小出しにするのか」と自民の対応を批判した。

 ◆口々に「党から連絡がない」 くすぶる幹部への不満

 野党は参院側でも政倫審の開催を申し立て、計32人の出席を求めた。立民の蓮舫氏は「自分から(出席の)申し出を待っていたが、一人もいなかったので申し立てを行った」と述べた。
 
 自民執行部は野党側が出席を求める衆院議員51人の意向確認を進めるが、21日の段階では全員に当たっていなかったとみられる。安倍派の複数の議員は「党からの連絡はない」と打ち明けた。派内には事件の責任を取らない幹部への不満がくすぶり、政倫審の場で説明を希望する議員もいる。
 
安倍派事務総長を務めた松野博一、高木毅、西村康稔の各氏

安倍派事務総長を務めた松野博一、高木毅、西村康稔の各氏

 安倍派の西田昌司参院議員は「事実関係の整理がないまま、裏金をもらったか否かだけでレッテル貼りが繰り返されている。公式の場で説明したい。出席要求があれば、出る」と明言。だが、党幹部からは「出席対象を無制限に拡大するわけにはいかない」と若手・中堅の出席には慎重な声が漏れる。
 
 共産党の田村智子委員長は21日の記者会見で自民党の対応について「不誠実だ。自浄能力を発揮しなかったら、自民党はもう終わりだ」と批判した。
 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件】  2024年02月22日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【立憲民主党】:小沢一郎氏「自民は脱税、国民は納税…国の秩序は崩壊」確定申告会場“怒り充満”報道に私見

2024-02-22 07:41:10 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【立憲民主党】:小沢一郎氏「自民は脱税、国民は納税…国の秩序は崩壊」確定申告会場“怒り充満”報道に私見

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【立憲民主党】:小沢一郎氏「自民は脱税、国民は納税…国の秩序は崩壊」確定申告会場“怒り充満”報道に私見

 立憲民主党の小沢一郎衆院議員が20日、自身のX(旧ツイッター)を更新。確定申告の会場で国民の怒りの声が相次いでいるとの報道をうけ、私見をつづった。

小沢一郎衆院議員(2024年1月1日撮影)              小沢一郎衆院議員(2024年1月1日撮影)

 小沢氏は、自民党派閥の裏金事件をうけ、確定申告の会場で怒りが充満しているなどと報じる東京新聞の記事を添付。「自民は脱税、国民は納税。自民は楽しみ、国民は苦しむ。皆が政府を信じず、統治の正当性が失われたら、国の秩序は崩壊する。もはや自民党には政権を担う資格がない」と述べた。

 また別の投稿では「かつて自民党は『日本を取り戻す』という意味不明なスローガンで政権に復帰した。だが、よくよく考えれば、彼らが取り戻したのは、自分達の権益であり、これはあくまで利権関係者向けのスローガンだった。言葉やパフォーマンスだけではなく、本当に自民党をぶっ壊すこと。これこそ再生の大前提となる」と記した。

 これらの投稿に対し「たしかに」「おっしゃる通りです」「まともな生活を取り戻したい!」などとさまざまな意見が寄せられている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局・立憲民主党・確定申告の会場で国民の怒りの声が相次いでいるとの報道】  2024年02月20日  13:38:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【確定申告会場】:「納税ばからしくなる」怒りが充満する、自民裏金議員との「信じられないほどの不公平」

2024-02-22 07:41:00 | 【税制・納税・減税・年収「103万円の壁」・ふるさと納税・物納・脱税・競売】

【確定申告会場】:「納税ばからしくなる」怒りが充満する、自民裏金議員との「信じられないほどの不公平」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【確定申告会場】:「納税ばからしくなる」怒りが充満する、自民裏金議員との「信じられないほどの不公平」 

 確定申告会場で自民党裏金事件への怒りが噴出している。少しでも不備があれば課税される国民に対し、「政治資金」は非課税の聖域。疑惑の国会議員の申告状況も明らかでないが、実は1960年代、国会で200人以上の申告漏れが公表されていた。国権の最高機関を舞台に、脱税と疑われる行為が繰り返されるのはなぜか。本紙「本音のコラム」で指摘した青山学院大の三木義一名誉教授(租税法)とともに、考えた。(西田直晃、森本智之)

 ◆自民の裏金議員へ「確定申告せよ」

確定申告の受け付けが行われている品川税務署=19日、東京都港区で

確定申告の受け付けが行われている品川税務署=19日、東京都港区で

 「けしからんとしか言いようがない。雨の中でも義務を果たすのが、ばからしくなってしまうよ」
 19日昼、納税者が続々と訪れた東京都港区の品川税務署の近く。年金収入などがあるという山田経一さん(77)は、確定申告を終えて憤りを語った。
 そもそも、国会議員は、給与に当たる「歳費」こそ所得税が源泉徴収されているものの、月100万円の調査研究広報滞在費(旧文通費)、月65万円の立法事務費などは報告義務がない上に非課税だ。
 山田さんは「十分に思えるほどの手当などがありながら、さらにカネが必要だというのはおかしい。政策を練るための最低限の手当だけにして、あとは一般国民と同様に確定申告すべきだ」。

◆税務署の職員「みなさんの気持ちは分かります」

 受け付け初日の16日には今年も、俳優の高橋英樹さんが申告を呼びかけた品川税務署。近くで取材を続けていると、怒りを口にする人たちが目立った。
 記者が「裏金事件について…」と切り出すと、「実は、私は税務署の人間でして」と苦笑いする背広姿の男性も。「納税者のみなさんの気持ちはよく分かります」とだけ答え、足早に去った。
 裏金のうち、政治資金であれば非課税とし、政治活動以外に使った分や未使用分は議員個人の「雑所得」として課税—。この国税庁の見解に照らすと、キックバックされた資金を「使用していない」と自民党の調査に回答した議員は、本来課されるべき納税義務を免れたことになる。

 ◆納税を呼びかけた岸田首相に対し「どの口が…」

記者団の取材に応じる岸田首相=首相官邸で

記者団の取材に応じる岸田首相=首相官邸で

 「野党が指摘するように脱税に当たるはずだ」と話したのは、品川区の自営業女性(54)だ。「国民が同じことをすれば罪に問われてしまう。信じられないほど不公平だ。岸田首相が納税を呼びかけたニュースを見て、『どの口が…』と突っ込みたくなった」と語気を強めた。
 自民党内でも「キックバックを受け取った議員は納税すべきだ」との声が上がっているが、既に「政治資金」として収支報告書を一斉に訂正した経緯がある。課税すれば「矛盾」が生じるとして、否定的な意見が多いようだ。

 ◆裏金議員の申告状況は

 だが、確定申告を終えた加藤昭治さん(79)は「矛盾しているのは政治家たちの発言と行動のほうだ」と突き放す。「自分たちに都合の良いように解釈してしまっている。どんな裏金も裏金なんだから、しっかりと課税するべきだ」
 そもそも裏金議員たちも今、確定申告をしているのか。国税庁の担当者に尋ねたが、「われわれは守秘義務があり、個々の納税者の申告状況を公にすることはない。議員であっても、一般市民であっても変わりはない」とのことだ。

 ◆1966年「黒い霧事件」後には異例の公表

 とはいえ、過去には国税庁長官が国会で、議員の申告状況を公表した前例がある。きっかけは1966年、自民党議員の不祥事が続発した政界の「黒い霧事件」だ。
 「黒い霧事件」後、政治改革の議論の中で議員の課税問題が噴出。確定申告の時期を経た67年5月23日、衆院大蔵委員会で泉美之松(みのまつ)国税庁長官が調査結果を明らかにした。
 課税対象になる所得があるのに申告漏れしていたなどとして修正申告、更正決定した国会議員は「現職議員が181名、前議員が22名、合計203名」で、金額は「トータル2億1800万円」。当時の衆参両院の定数の3割近くに申告漏れがある計算だった。
 国会議員に対するこうした調査はこの時が初めて。異例の動きの背景に何があったのか、「こちら特報部」は19日に国税庁に質問したが、「なにぶん古い話で、行政文書の保存期間との兼ね合いもあり、すぐには答えられる状況ではない」とのことだった。

 ◆当時の大蔵大臣は政治家の「特権」に言及

 当時の大蔵委のやり取りは議事録に残っている。泉氏は国会議員の所得申告状況について「収入支出の申告は漏れているのが実情」「所得ありとしての申告は非常に少ない」と説明。質問した社会党の西宮弘氏は「一般の中小企業では収入はないかとウの目タカの目になって探しておるじゃないか。とても国民は納得できない」とかみついた。
 これに対し、自民党議員の水田三喜男・大蔵大臣は「一番納税道義の高くあるべきはずの国会議員であるので、一般に対する所得の把握と議員に対する所得の把握は若干違ってもいい」と政治家への特別対応を認めるような発言。さらに、「議員に対する名誉の尊重という意味から、国会議員だから特にこれを調べなければならぬということは私はないと思う」とまで言った。
 西宮氏は「それは大変な間違いだ。だからこそ政治家に対する不信感が高まっている」「税金を納めることが実にばかばかしくなってきた。私がそうなんだから、ましていわんや、一般の国民は」と猛反発。60年近く前のやりとりだが、何だか現在の自民党への批判を彷彿(ほうふつ)とさせる。

 ◆国税は政治家からの逆襲に悩まされ…

 一連の経緯を今月8日の「本音のコラム」で紹介した三木義一氏は「ちゃんと議員も申告しろという声が上がり、与党の議員も一斉に確定申告することになった」と解説する。
青山学院大名誉教授の三木義一さん=東京都渋谷区渋谷の同大で

青山学院大名誉教授の三木義一さん=東京都渋谷区渋谷の同大で

 三木氏によると、議員側はその後、政治活動関連の支出をすべて必要経費に入れ、政治活動の収支が赤字になると申告。国会議員の給与に当たる「歳費」と相殺することで個人としての所得が低くなったとして、逆に支払い済みの所得税の還付を求める与党議員が続出した。政治家からの逆襲だ。
 「これに国税が参ってしまった。あわてて雑所得は他の所得と損益合算できないように制度改正したが、そこまで。これに懲りたか、税務当局が政治家に対して継続的に何かチェックしているというのは今に至るまで聞いたことがない」

◆「不正を見逃すことは許されるのか」

 日本大の岩井奉信名誉教授(政治学)も「国税が政治に踏み込もうとすると『政治活動の自由を侵す』と批判される。それが政治家への対応を甘くさせている部分はある」と認める。「政治活動の自由には配慮しなければいけないが、不正を見逃すことは許されるのか。政治資金制度の第三者委員会を検討してもいい」
 自民党が公表した安倍、二階両派への聞き取り調査結果には、不記載の理由を「派閥からの指示、説明」とする回答があった。三木氏は「所得の仮装隠蔽(いんぺい)ではないのか。通常なら重加算税の対象になるし、その場合は過去7年にさかのぼる。ところが自民党の調査は5年分だ」と指摘する。
 「国税はこの結果に基づき、『隠れて裏金を受け取った議員の税務調査をやります』『きちんと疑義を晴らします。調査します』と言わなければいけない。それが、国税の役割じゃないか」

 ◆デスクメモ

 所得税の捕捉率は「トーゴーサンピン」(10・5・3・1)と言われてきた。源泉徴収されるサラリーマン(10)は他職種より高いという意味で、最も低いピン(1)は政治家だ。マイナンバーで漏れを無くすそうだが、最大の不公平は温存したまま? 是正する順番を間違えている。(本)
 

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・自民党・派閥の政治資金パーティー裏金事件・確定申告】  2024年02月20日  12:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:核のごみ 地層処分は安全なのか

2024-02-22 07:18:50 | 【電力需要・供給、停電・エネルギー政策・原発再稼働・核ゴミの中間最終貯蔵施設他

【社説①】:核のごみ 地層処分は安全なのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:核のごみ 地層処分は安全なのか

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場用地選定に向けた初めての「文献調査」の報告書案がまとまった。

 北海道の寿都(すっつ)町の全域と神恵内(かもえない)村の一部で、候補地として次段階の調査を進めることが可能だとしているが、海底活断層のリスクなど能登半島地震の知見は反映されておらず、不安が募る。
 使用済み核燃料からリサイクル可能なプルトニウムなどを抽出した後の廃液が「核のごみ」。ガラス状に固めてステンレス製の容器に収め、地下300メートルより深い岩盤層に閉じ込める「地層処分」が法律で定められている。放射能が衰えるまでには、数万年単位の厳重な管理が必要とされる。
 
 候補地選定に向けた調査は、論文やデータに基づく文献調査▽地面を掘って地層を調べる「概要調査」▽地下に施設を造って行う「精密調査」-の3段階。
 
 事業主体の原子力発電環境整備機構(NUMO)は2002年から巨額の交付金と引き換えに調査を受け入れる自治体の公募を続けるが、20年になって初めて寿都町と神恵内村が名乗りを上げた。
 
 NUMOは地震や噴火、隆起、浸食などの評価項目に基づいて約1500点の論文などを分析し、概要調査が可能との結論に至ったとする。しかし、両自治体が同意するかどうかは未知数だ。
 
 例えば神恵内沖には、南北約70キロの海底活断層が存在するとの指摘がある。しかし、NUMOは「候補地からの除外基準に当たるかどうかは、文献からは判断できない」と調査の進行を急ぐ。
 
 活断層は複雑に連動して動く。能登半島地震の教訓だ。日本活断層学会の鈴木康弘会長は地震災害全般に関して「活断層リスクの考え方を見直した方がいい」と警鐘を鳴らす。
 
 昨年10月、地球科学の専門家有志約300人が処分地の選定を巡り「(国内で)地震の影響を受けない安定した場所を選ぶのは不可能」との声明を出した。
 
 調査を次に進めることに固執せず、地中深くに埋める最終処分の在り方自体を根本的に見直すことも考えるべきではないか。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年02月22日  07:18:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:水道管の耐震化 優先順位つけ急ぎたい

2024-02-22 07:18:40 | 【社会インフラの劣化(高速道路・国道等・橋・上下水道等の社会基盤の老朽化】

【社説②】:水道管の耐震化 優先順位つけ急ぎたい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:水道管の耐震化 優先順位つけ急ぎたい

 能登半島地震の被災地では断水の長期化が深刻だ。耐震化されていない水道管が広範囲で損傷したためで、水の出ない避難所では被災者の苦労が続く。能登に限ったことではなく、水道管の耐震適合率は全国平均でも4割ほどとお寒い状況だ。避難所周辺などを優先して耐震管への交換を急ぎたい。

 発災後7週間を過ぎても能登6市町の約2万2千戸で上水道が復旧していない。復旧率が8割を超えた市町もあるが、石川県輪島市と珠洲市はまだ3割前後。熊本地震では1週間で約9割、東日本大震災でも同じく57%が復旧しており、能登の遅れは顕著だ。
 
 浄水場から配水池までは復旧しても、そこから各家庭につなぐ水道管の継ぎ目が各所で破損=写真。全容を把握しきれていない。復旧には地中に埋まった水道管の漏水箇所を見つけ、新しい管とつなぎ替える地道な作業が必要だ。地上に応急的な仮管を設けている箇所もある。全域での断水解消は3月末の見込みという。
 
 
 厚生労働省によると、2021年度末で水道管の耐震適合率は全国平均で41・2%。石川県はさらに低い36・8%にとどまる。被災地の志賀町は10・4%、七尾市21・6%、珠洲市36・2%だった。
 
 耐震管への交換費用は水道料金に跳ね返る。人口減の奥能登では水道事業経営が厳しく、水道料金は金沢市の約2倍で、各市町はさらに負担を強いることに二の足を踏んでいたのが実情だ。どの高齢過疎地にも共通する課題だろう。
 
 同省によると、耐震化以前に、耐用年数の40年を過ぎた水道管は全国で約15万キロに及ぶ。国は、更新を進めつつ、28年度末の耐震適合率の目標を60%とする。
 
 耐震化では、例えば名古屋市の取り組みが参考になろう。同市では災害時の避難所となる施設につながる水道管を優先的に耐震化。周辺のマンホール内には水道管から直接取水できる蛇口も取り付けられ、万が一の際は、その場で給水場が開設できる仕組みという。
 
 国は4月から水道行政を国土交通省に移管する。重要なインフラと位置付け、耐震管への交換が進むよう手厚く支援してほしい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年02月22日  07:18:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:落語の「鰻(うなぎ)の幇間(たいこ)」はお客にだまされて、…

2024-02-22 07:18:30 | 【ハラスメント「セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラ、ドクハラ、シルハラ...

【筆洗】:落語の「鰻(うなぎ)の幇間(たいこ)」はお客にだまされて、…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:落語の「鰻(うなぎ)の幇間(たいこ)」はお客にだまされて、…

 落語の「鰻(うなぎ)の幇間(たいこ)」はお客にだまされて、鰻屋の代金を全額支払うはめになった男の話で、男が腹立ちまぎれに店側に文句を並べたてるところが実におかしい

 ▼「どこで取れたの、この鰻は。天井裏じゃないのか。3年、舌の上にのっけてもとけやしない」「お香物もよくこんなに薄く切れたもんだ」。文句はお燗(かん)のぬるさ、店の汚さ、果てはお銚子(ちょうし)の柄に及ぶ。「ドジだね」「することに誠意がないんだよ」

 ▼今の人が耳にすれば、これも立派な迷惑行為の「暴言」「権威的態度」「長時間拘束」に該当するか。東京都は顧客の暴言や理不尽な要求などによる「カスタマーハラスメント」を防止する条例の制定を検討しているそうだ

 ▼全国初のケースらしい。客からの迷惑行為で従業員が心身をすり減らし、退職するケースも増えている現状を思えば、その効果を見たい

 ▼迷惑行為の裏には客側の「自分こそが正しい」「店を教育してやる」という一方的な思い込みがあるのかもしれぬ。店も客も対等。客となる身はここをよくわきまえておきたい

 ▼<肉屋の小僧に対(たてつ)きて、言(こと)荒くいひて 怒りを買はむ心あり>は釈迢空(しゃくちょうくう)(折口信夫)。肉に脂身が多いと店に文句を言ったときの歌らしい。反省の気分も少し混じっているか。お店に言いたいことを言って一時、スッとした気分になったとしても、後で自分が嫌になることはよくある。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2024年02月22日  07:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2024年02月20日 今日は?】:代表作「蟹工船」プロレタリア文学作家の小林多喜二が特高警察の拷問で殺害される

2024-02-22 00:00:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2024年02月20日 今日は?】:代表作「蟹工船」プロレタリア文学作家の小林多喜二が特高警察の拷問で殺害される

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2024年02月20日 今日は?】:代表作「蟹工船」プロレタリア文学作家の小林多喜二が特高警察の拷問で殺害される

 ◆2月20日=今日はどんな日

  旅券の日

 ◆出来事

  ▼納税額の制限を撤廃し、25歳以上の男子全員に選挙権を広げた日本初の普通選挙が行われる(1928)▼代表作「蟹工船」のプロレタリア文学作家の小林多喜二が特高警察の拷問で殺害される(1933)▼ソ連が世界初の長期滞在型宇宙ステーション「ミール」を打ち上げ(1986)

小林 多喜二
(こばやし たきじ)
自宅の火鉢にあたる28歳の多喜二。1931年

    出典:Amazon

 ◆誕生日

  ▼かとうかず子(58年=女優)▼モロ師岡(59年=俳優)▼いしのようこ(68年=女優)▼森田剛(79年=俳優)▼石田明(80年=NON STYLE)▼小出恵介(84年=俳優)▼三戸なつめ(90年=女優)▼藤田ニコル(98年=タレント)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2024年02月20日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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