【記者コラム・12.18】:「記者生命を捧げます」原発事故から14年、福島に年100日通い続ける山川剛史記者の誓い
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【記者コラム・12.18】:「記者生命を捧げます」原発事故から14年、福島に年100日通い続ける山川剛史記者の誓い
〈福島第1原発事故を見つめた14年〉①
東京電力福島第1原発事故の発生初期から取材班キャップを6年ほど務め、その後は編集委員として、今なお深刻な影響を与え続ける事故の実態を取材し続けてきました。
◆どうして途中で追うのを止められる?
「ずっと同じ取材を続けられるね」と問われることもあります。
でも福島の原発事故は歴史的な大事件で、私にとっては既存の価値観を根底から揺さぶられました。
事故収束作業は10年や20年で終わるようなものではありませんし、どう終わらせるのかもはっきりしません。
まき散らされた膨大な放射能の影響は、30年かけてやっと半分になるので、元の水準に下がるまでざっと300年かかります。
私が一生かけても終わらない状況なのに、どうして途中で追うのを止められるでしょうか?
◆被災者から問いに、啖呵を切って…
かつてそろそろキャップを後進に、という話が持ち上がったとき、上司から「この後どうしたいんだ?」と問われ、即座にこう懇願しました。
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元稿:東京新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【記者コラム】 2024年12月18日 15:00:00 これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。
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