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【恫喝・礒崎陽輔】:「局長ごときが、首が飛ぶぞ」総務省文書で暴言連発「自称・安倍側近」議員のヤバすぎる「言行録」

2023-04-03 08:14:00 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【恫喝・礒崎陽輔】:「局長ごときが、首が飛ぶぞ」総務省文書で暴言連発「自称・安倍側近」議員のヤバすぎる「言行録」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【恫喝・礒崎陽輔】:「局長ごときが、首が飛ぶぞ」総務省文書で暴言連発「自称・安倍側近」議員のヤバすぎる「言行録」 

 ◆「ただじゃあ済まないぞ」

 立憲民主党・小西洋之参議院議員が国会で公表した「総務省の内部文書」。文書作成当時の総務大臣として答弁した高市早苗・経済安全保障担当大臣が「捏造だ」「捏造でなければ議員辞職する」と啖呵を切ったために、高市氏の進退問題に注目が集中している。

 しかし、文書そのものの「主役」は別にいる。前参議院議員で、第二次安倍内閣で2012~2015年に総理補佐官を務めた、礒崎陽輔氏だ。

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 文書の中には、総務省の官僚に対して、下記のようにきわめて威圧的な口調で命令し、当時の安倍晋三総理の威光をことあるごとにチラつかせる磯崎氏の言動が克明に記されている。

 「何を言っているのか分かっているのか。官房長官に話すかどうかは俺が決める話。局長ごときが言う話では無い」
 「俺の顔をつぶすようなことになれば、ただじゃあ済まないぞ。首が飛ぶぞ。もうここにも来ることができないからな」
 「この件は俺と総理が二人で決める話」
 「官邸の構造論を分かっておくように」
 
 磯崎氏は元総務官僚である。1982年に旧自治省に入省し、北海道や静岡県、大阪府堺市などへの出向を経て総務省自治行政局国際室長、大臣官房参事官など要職を歴任。2007年の参院選に出馬して初当選した。2007年当時は第一次安倍政権で、この選挙で大敗して安倍氏は辞任に追い込まれるわけだが、ともあれ磯崎氏はバッジを手にした。

 当選した磯崎氏は、地元・大分の衆議院議員で現・安倍派最高顧問の衛藤征士郎の引き合いもあり、安倍派に入会した。しかしほかの代議士からの評判は、あまりかんばしいものではなかったようだ。

 ◆だんだん恫喝みたいに…

  ある自民党安倍派関係者が言う。

 「東大法学部卒ということもあるでしょうが、とにかく『俺が一番頭がいい』という自負がものすごく、常に周りの人を見下すような態度なのが目につきました。そういう意味では茂木(敏充・自民党幹事長)にタイプが似ているけれど、茂木さんには実力がありますからね。

 礒崎さんは、確かにそこそこ仕事はできるし頭の回転も早いのですが、特に役人と話すときには必ず『爆発』することでも知られていた。今回の文書でも書かれていたように、最初のうちは比較的丁寧でも、話が進むにつれて怒鳴りつけるようになり、最後はほとんど恫喝のようになってしまう。財務省の幹部などエリート中のエリートにだけ、いつも慇懃でした」

 しかし、安倍氏はそんな磯崎氏を気に入っていたという。きっかけは2012年、安倍氏が総理に返り咲いた総裁選だ。礒崎氏は安倍陣営の選対で参院事務局長を務めた。事務仕事ができ、指示したことにはすぐに従う礒崎氏を、安倍氏は重宝した。

「加えて、思想信条が安倍さんに近かったことも大きいでしょう。憲法改正や国防軍の創設といった、安倍さんがやりたいと考えていた政策にも明確に賛成していたことが、初当選でいきなり総理補佐官に抜擢された背景にあるはずです」(前出・自民党安倍派関係者)

 ◆「変なヤクザに絡まれた」

 総務省文書によれば、礒崎氏は先にも触れたように「この件は俺と総理が二人で決める話」「官邸の構造を理解しろ」と総務官僚に対してすごんでいた。これらはつまり、「俺は安倍総理の最側近なのだ」という強烈なアピールを込めた発言にほかならない。

 ただ、当時の官邸において、本当に礒崎氏がそれほど強大なパワーを持っていたかといえば、疑問符がつく。安倍政権で官邸に入っていた自民党議員のひとりが言う。

 「当時の礒崎さんは、次の人事で閣僚になりたいという思いを強く持っていて、何かヒットを飛ばしたいと考えていたんです。つまり、礒崎さんの総理に対する個人的な点数稼ぎに、総務省とほかの官邸官僚が巻き込まれたという話。山田さんや、安倍最側近だった今井(尚哉・元総理補佐官)さんもドン引きしていました」

 総務省文書の中で、当時総理秘書官を務めていた山田真貴子氏は、総務官僚との協議において「礒崎補佐官は官邸内で影響力はない」「総務省としてここまで丁寧にお付き合いする必要があるのか疑問」「今回の話は変なヤクザに絡まれたって話ではないか」と述べていたことが記録されている。

 文書を素直に読むと、磯崎氏が安倍総理の威光を借りて官僚を恫喝し、自分のスタンドプレーを通そうとした……という構図が見えてくる。

  ◆参院補選出馬の可能性も?

 いまは落選中の礒崎氏だが、4月に行われる参院大分選挙区の補選に立候補する可能性はまだ残っている。自民党大分県連関係者が言う。

 「今回は公募で候補者を選ぶことになったのですが、礒崎さんは応募しなかった。同じ派閥で参院幹事長の世耕弘成さんに頭を下げれば公認してもらうこともできたはずなのに、そういうことはしなかったようです。

 ただ正直、公募組にもめぼしい候補はいないから、このままでは野党の弾しだいで負けてしまうかもしれない。礒崎さん本人は出馬に意欲を示していたし、ここから『適任者がいなかった』として、実績のある礒崎さんに再び声がかかる可能性もないわけではない。

 実際、県連の一部からは『今回の一件で知名度が上がったから、礒崎さんに出てもらえば勝てるのでは』という声が冗談混じりに上がっているほどです」

 文書をめぐる国会対応に補選、さらには統一地方選と、自民党にとっては舵取りの難しい局面が続きそうだ。

 磯崎氏の「犠牲者」といえるかもしれない高市早苗大臣の窮地について、「高市早苗排除が始まった? 『放送法文書』騒動は総務官僚の『大反乱』なのか」にて詳報する。

 元稿:現代ビジネス 主要ニュース 政治 【話題・立憲民主党・小西洋之参議院議員が国会で公表した「総務省の内部文書」・担当:週刊現代編集部】  2023年03月10日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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