《記者の目・12.12》:トランプ氏のプロパガンダ戦略 グッバイ、私の知るアメリカ=國枝すみれ(デジタル報道グループ)
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《記者の目・12.12》:トランプ氏のプロパガンダ戦略 グッバイ、私の知るアメリカ=國枝すみれ(デジタル報道グループ)
私が知っているアメリカはなくなった。米大統領選でドナルド・トランプ前大統領が大勝した時、そう思った。米国は、腕っぷしが強く正義感にあふれ、日本など同盟国にとっては頼れる「親」のような存在だった。しかし、もはやそんな米国は存在しない。
私は特派員などとして10年以上、米国で暮らしてきた。大統領選の取材は今回で5回目だ。今回の結果は、トランプ氏が大統領選で初勝利した2016年から続けてきたプロパガンダ(情報操作)戦略が奏功し、米国人が変化した結果だと考えている。
その変化は、トランプ氏の熱心な支持者を見ていると分かりやすい。彼らは、トランプ氏が20年の選挙結果を覆そうとしたなどとして起訴されても、「政敵にはめられた」と信じる。21年1月の連邦議会議事堂襲撃事件で逮捕された人々は「愛国者」。トランプ氏暗殺未遂事件は「連邦政府の捜査機関が関与している」と信じる人もいる。
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元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【記者の目】 2024年12月12日 02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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