【金口木舌・05.03】:雨に洗われた土の中から
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・05.03】:雨に洗われた土の中から
渇水から一転、連続の大雨でダムの水が増えるごとに安心する。一方、こんなに連日雷の鳴る荒れた春はあったかと思い返す
▼雨に洗われた土の中から沖縄戦の不発弾が姿を現した。米軍嘉手納基地内の格納庫新設地で見つかった225キロの爆弾と、うるま市の津堅島の畑で見つかった三つの81ミリ迫撃砲弾
▼嘉手納基地では発見2日後に設定した処理日の朝になって住民に周知する事態となり、地域が振り回された。80代男性は「人のやることには間違いがあるから心配だ」と避難所に来た
▼米軍が沖縄戦で浴びせた弾薬は20万トン超。戦後も不発弾の爆発で多くの県民が亡くなった。まだ1878トン あると推測される。日本軍の陣地があった津堅島にも大量の弾薬が撃たれた。今回現れたのはそのうちの三つか。地上戦もあり、住民も巻き添えにされた
▼ロシア侵攻2年で3割もの国土が地雷や不発弾で傷つくウクライナで、子どもたちに危険性を知ってもらうため、赤十字がすごろくを配布したという。戦争は人間にろくな物を残さないと痛感する。
元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2024年05月03日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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