【政界地獄耳・11.21】:裏金主導のベテランは生き残り 自民党執行部のけじめの定義とは
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・11.21】:裏金主導のベテランは生き残り 自民党執行部のけじめの定義とは
★自民党は先の総選挙で党から「党員資格停止」の処分を受けた者、1年間の「党の役職停止」の処分が継続していて、政治倫理審査会で説明していない者、半年間の「党の役職停止」の処分を受けその期間が終わった者、「戒告」の処分を受けた者、処分は受けていないものの不記載があり比例代表単独での立候補を辞退した者、公認されたものの比例代表への重複立候補が認められなかった者、そして離党して無所属の者と、処分に応じて多岐にわたる処分や判断があったが、結果、党や派閥で裏金の主導的な役割を果たしたベテランは生き残り、基盤の弱い若手が涙をのんだ。野党の次点バネが働いたといえる。
★ことに選挙中、自民党が言い張る党勢拡大費・2000万円の非公認議員への配布発覚で偽装非公認という言葉が生まれ、決定打となった。自民党が国民に対して示した中途半端なけじめなのか、救済措置なのか。有権者が勝たせた候補者はみそぎは終わったとみるべきか。どうも最近、選挙に勝てば全てがリセットされたり、水に流されるような風潮を政治側が醸し出すが、大きな間違いだ。また勝者は正義と同義語ではない。勝てば官軍という言葉は今の政治状況では必ずしもあてはまらない。ある政治学者は「我々はなぜ政治学を学ぶのか。権力を持った時に権力を使わないために政治学を学ぶのです」と解説する。その部分をSNSは解説してくれるだろうか。
★少数与党に転落した自民党は自らが処分を科した元自民党幹部4人、そのうちいわゆる安倍派5人衆の3人が会派入り。ほかに保守系無所属議員2人も会派入りさせた。選挙後も自民党から選挙違反などのニュースがいくつか飛び込んできている。「ルールを守る」という自民党だが、いまだ道半ばなのがよくわかる。けじめの定義を自民党執行部に丁寧に聞いてみたい。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません4。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年11月21日 07:30:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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