【衆院】:全面公開に応じる議員の審査先行案 野党、政倫審巡り 自民対応が焦点
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【衆院】:全面公開に応じる議員の審査先行案 野党、政倫審巡り 自民対応が焦点
衆院政治倫理審査会の野党筆頭幹事を務める寺田学氏(立憲民主党)は27日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け政倫審に出席する安倍派、二階派の5人のうち、全面公開に応じる議員の審査を先行させる案に言及した。野党幹事による協議後、記者団に「そういう方に向けて開くのは、望ましい形だ」と語った。自民の対応が焦点になる。
衆院政治倫理審査会の幹事会が行われる予定の部屋の前に掲げられた看板(共同)
与党筆頭幹事を務める自民の丹羽秀樹氏は記者団に、5人の一部に全面公開を受け入れる意見があると明らかにした。
自民はこれに先立ち、国会議員の傍聴に限る案を野党側に再提示した。野党は報道機関による取材を含む全面公開を求めて反発し、午前に予定していた政倫審幹事会は開会が延期された。
衆院で政倫審は過去9回開催。議員や報道機関の傍聴を認めず完全非公開だったのは1996年の1例しかなく、報道公開されたのは公設秘書給与流用疑惑の田中真紀子元外相のケースなど5例ある。
与野党は先週、政倫審を28、29両日に開催する日程で大筋合意した。26日に幹事会で正式決定する見通しだったが、開催形式を巡って折り合わず、日程の決定も持ち越した。
政倫審開催を申し出た5人は、解散方針を決めている安倍派で座長を務めた塩谷立元文部科学相と、事務総長経験者の高木毅前国対委員長、松野博一前官房長官、西村康稔前経済産業相の3氏、二階派の武田良太事務総長。自民は当初、5人の意向として完全非公開を提案。野党の反発を受け、国会議員の傍聴に限って容認する案を示した。
衆院政倫審規程は審査会を原則非公開とし「議員その他の者の傍聴」の可否は本人の意向を尊重するよう定めている。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・国会・衆院政治倫理審査会・自民党派閥の政治資金パーティー】 2024年02月27日 12:35:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。