今日の大きなニュースは、静岡県の浜岡原発再稼動の是非を問う住民投票に対して政治家がどのような判断を下すかだったのではないか。だが、日本の恥が全世界に発信されてしまったようだ。まさに呆れるばかりだ。
この国はどのようなことをしても、民意を大切にしない国だということが、全世界に流布してしまったようだ。これを変えていくのは、国民である。国民が「旧い上着よ、さようなら」と大声で歌いながら、「旧い上着」をどのようにして博物館行きにしてしまうか、楽しみだ。
全国津々浦々で、この落選運動をどう展開していくか、ネットワークが必要か?原発・オスプレイ・消費税・TPP・非正規雇用などなど、シングルイシューの運動を発展させながら、それらが連携していった時、夢のような運動と変革があるだろう。さて、どのようにして起こしていくか、知恵を出していかなければならないだろう!
それでは、いろいろな屁理屈をつけて否決した理不尽な中身を、いくつかの新聞で見てみたい。「浜岡原発を廃炉にせずして、静岡県と東日本の未来はないだろう」を合言葉に、明日は官邸前行動と連帯する行動に参加し、今後のテーマについて、意見を訊いてみたいものだ。
それではいくつかの新聞を掲載しておこう。
静岡新聞 浜岡原発再稼働の県民投票(2012/10/11 12:53)
静岡県議会は10月11日、最終本会議を開き、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働の是非を問う県民投票条例案について無記名投票を行い、市民団体の原案を全会一致で、非自民系会派の議員有志が提出した修正案を反対多数で否決しました。
東京電力福島第1原発事故後、原発立地自治体で初の再稼働をめぐる県民投票は注目を集め、16万人の実施を求める署名を集めましたが、県議会は「実施しない」との結論に至りました。
このページでは、中部電力浜岡原発の再稼働の是非を問う県民投票をめぐり、条例制定請求の動きや条例案の不備などについて、アットエス掲載記事を時系列でまとめ、振り返ります。
※関連最新ニュースは随時、静岡社会 または 特集 浜岡原発 でお伝えします。
http://www.at-s.com/news/detail/397744021.html
東京新聞 浜岡原発住民投票を否決2012年10月11日 夕刊
静岡県議会は九月定例会最終日の十一日、中部電力浜岡原発(同県御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票条例案の原案と、超党派の議員が提出した修正案をともに否決した。東日本大震災後、実現すれば原発立地県で初となる住民投票は実施されないことになった。原発稼働がテーマの住民投票条例案としては大阪市議会、東京都議会に次ぐ否決。
修正案は賛成十七票、反対四十八票。原案は六十五人全員が反対した。採決は無記名投票で行われた。
市民団体「原発県民投票静岡」が作った原案は、投票資格を十八歳以上とした点などが問題視され、五日の総務委員会で全会一致で否決された。
十一日の本会議前、自民は議員総会で両案への反対を確認したが、党議拘束はかけないことを決定。民主は議員総会で自主投票を決めた。
本会議では、民主党県議団の池谷晴一政調会長が「投票資格は満二十歳以上」「実施は中電の安全対策工事が完了し、国が再稼働の検討を始めた段階」などとする修正案の趣旨を説明。自民は「国策である原発再稼働の是非を住民投票で問うのは妥当ではない」と両案への反対討論をした。修正案に賛同する公明党県議団などが「原案の不備を理由に門前払いはできない」と修正案に賛成討論した。
市民団体は必要数(六万二千人)を大幅に上回る十六万五千人分の署名を集め、八月二十七日に県に条例制定を直接請求。川勝平太知事は実施に賛成する意見を付け、九月十九日の県議会初日に条例案を提出していた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012101102000258.html
浜岡投票きょう否決へ2012年10月11日
◆修正案賛成20人前後か
中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票実現を目指し、県議会の超党派の議員有志が十一日の静岡県議会九月定例会最終日に提出する修正案の賛成者は、二十人前後にとどまる見通しとなった。複数の議会関係者が十日、本紙の取材に明らかにした。
県議会(定数六九、欠員三)の最大会派で過半数の三十七議席を有する自民改革会議は同日、修正案、市民団体の原案ともに反対する方針を正式に決定した。
修正案には、民主党・ふじのくに県議団、公明党静岡県議団、富士の会、みんなの党・無所属クラブから少なくとも十五人が賛成している。複数の関係者によると、民主からさらに数人の賛成者が出るとみられる。
自民が無記名投票を提案したため、採決は両案とも無記名投票となる。ある議会関係者は「無記名になったことで自民から賛成者が出て二十の大台に乗るかどうか」と話した。
自民は修正案への反対を党県連三役と会派代表による役員会で正式に決定。十一日の修正案提出前に議員総会を開き、所属議員に方針を徹底する。役員会後、杉山盛雄幹事長は「党議拘束をかけなくても、修正案に賛成する議員はいないと思う」と述べ、造反は出ないとの認識を示した。
十一日は修正案をまとめた民主県議団の池谷晴一政調会長が提案理由を説明。公明、富士が賛成討論、自民は反対討論をして両案を採決する。
http://www.tokyo-np.co.jp/
読売・静岡版 原発住民投票 「署名者の賛意、反映なし」
中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働を巡る住民投票条例案への対応を協議するため、県議会最大会派「自民改革会議」は10日、役員会を開き、会派として修正案に反対することを決めた。条例案は11日の本会議で採決されるが、原案、修正案ともに否決される見通しとなり、条例制定を直接請求した市民団体「原発県民投票静岡」の鈴木望代表は「(署名した)16万の民意はどうするのか」と不満をあらわにした。
条例案は原発県民投票静岡が8月27日、約16万5000人分の有効署名を添え、川勝知事に直接請求したが、県は「投票資格者は18歳以上」「6か月以内に投票」などの規定について「実施不可能」などと指摘、原案は今月5日の県議会総務委員会で全会一致で否決された。このため、池谷晴一県議(民主党・ふじのくに県議団)らが中心となり、原案の不備を解消させた修正案を作成、本会議に提出することを決めた。
自民改革会議の役員会後、自民党県連の杉山盛雄幹事長は「賛成は一人もいない。(本会議で)反対討論もしっかりやりたい」などと語った。反対理由としては「18歳以上」とされた投票資格者が、修正案では20歳以上に変わったことや、投票期日が「(浜岡原発の)安全対策の完了後」となったことを挙げ、「これは修正案でなく改正案。署名者の賛意が反映されていない」などと述べた。
これに対し、池谷県議は「原案の大幅な修正は(住民投票を実施するには)やむを得ない。残念だ」と語り、自民改革会議に対しては「原案のままでは、市町が投開票事務を行えない。原案の中身をよく理解していないと思わざるを得ない」と批判した。
また、原発県民投票静岡の鈴木代表は「私たちは妥協に妥協を重ねて、修正案を作ってもらった。それを否決すれば、16万の民意はどうするのか。限りなく否決に近いが、まだ望みは捨てていない」と話した。
◇無記名投票に決まる
県議会の議会運営委員会は10日、11日の本会議で採決する住民投票条例案について、原案、修正案ともに「無記名投票」とすることを決めた。自民改革会議に所属する議員30人からの要求で決まった。
非自民系会派の有志が提出する修正条例案を審議することも決まり、池谷議員が修正案の趣旨説明を実施することが報告された。
同条例案の採決方法については、川勝知事が5日、「記名投票が良い」との考えを示していた。(2012年10月11日 読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20121010-OYT8T01263.htm
読売 浜岡再稼働の是非問う住民投票条例案、県会否決
中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票条例案をめぐり、静岡県議会(定数69、欠員3)は11日の本会議で、原案と修正案のいずれも否決した。
原案は全会一致、修正案は反対48票、賛成17票だった。
市民団体が知事に直接請求した原案は、投票期日を条例施行から6か月以内としたことなどから、投票実施は困難との否定的意見が議会の多数を占めていた。
一部県議らは不備を解消させた修正案を提出したが、自民党系の最大会派「自民改革会議」(37人)が「原案とかけ離れており、(条例の制定を求める)署名者の賛意が反映されていない」などとして反対の姿勢を示していた。
(2012年10月11日12時58分 読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866922/news/20121011-OYT1T00791.htm?from=popin
浜岡原発:県民投票条例、自民会派が正式反対 県連幹事長「修正案でなく改正」 /静岡
毎日新聞 2012年10月11日 地方版
中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票条例案について、県議会最大会派の自民改革会議は10日、四役が協議し、超党派の議員らによって提出される予定の修正案に会派として反対することを正式に決めた。過半数を占める同会派は条例案の原案についても反対の意見が大勢で、住民投票条例案の可決、成立は原案、修正案ともに極めて困難な情勢となった。【樋口淳也、山本佳孝、小玉沙織】
協議後、記者らの取材に応じた自民党県連の杉山盛雄幹事長は、投票資格者を原案の18歳から20歳に上げ、実施時期も条例施行後半年以内から浜岡原発の安全対策完了後とした修正案について、「16万5000人がその内容を了としてサインをしたとは思えない。これは修正案ではなく改正だ」と主張した。
また修正案で、各市町の中で反対が一つでもあれば投票を行わないとされていることについて、「いろいろな議員、市長、町長に自分なりに調査したが、いくつかの市や町は反対に回る。これは大きな問題で、実施できないだろうとの話も出た」と述べた。
原案についても「総務委員会で会派の委員すべてが反対した。全員一致で否決になると思う」との見通しを示した。
同会派は9日の勉強会で、中谷多加二代表ら四役に対応を一任していた。四役は11日の採決前に開く議員総会で所属議員に説明する。
修正案提案者の一人で民主党・ふじのくに県議団の池谷晴一県議は、「(反対は)残念。修正案を理解してもらうための時間が足りなかった」。直接請求した市民団体「原発県民投票静岡」の鈴木望代表は、「どうなるか分からないのであきらめない。県民の願いに立ち返り、浜岡原発をどう考えるか、県民投票がふさわしいのかという議論をしてもらいたい」と訴えた。
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20121011ddlk22010057000c.html
朝日新聞 浜岡原発の住民投票条例案を否決 静岡県議会2012年10月11日12時50分
中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票条例案を審議していた静岡県議会は11日午後、本会議で条例案を否決した。原発立地県で初めて直接請求された住民投票は実施が見送られた。
条例案は市民団体が約16万5千人の署名を添えて提出。県議会総務委員会は5日、「原案は住民投票をする上で法的不備がある」「中部電力の津波対策工事も終わっておらず、再稼働の是非を判断する材料がない」として全会一致で否決。本会議も出席議員65人の全会一致で否決した。
11日、超党派の一部議員が、投票資格者を18歳以上から20歳以上に変更することなどを盛り込んだ修正案を提出したが、賛成17、反対48で否決された。
続きを読むhttp://www.asahi.com/politics/update/1011/TKY201210110236.html?ref=rss
朝日新聞 浜岡再稼働問う住民投票条例案を否決 静岡県議会委2012年10月5日23時51分
中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)再稼働の是非を問う住民投票条例案を審議してきた静岡県議会(定数69、欠員3)の総務委員会は5日、条例案を全会一致で否決した。住民投票に前向きな超党派の議員は議会最終日の11日に修正案を提案する方針だが、可決は困難な状況だ。
採決では、委員長を除く9人全員が反対した。最大会派の自民改革会議(37人)の委員は「原案は住民投票をする上で法的不備がある」、第2会派の民主党・ふじのくに県議団(20人)の委員は「中部電力の津波対策工事も終わっておらず、再稼働の是非を判断する材料がない」と述べた。
条例原案は約16万5千人分の署名を添えて直接請求した市民団体「原発県民投票静岡」が作成。対象を18歳以上として公職選挙法と違いがあることなどから、県側は条例案に不備があると指摘していた。
http://www.asahi.com/politics/update/1005/TKY201210050646.html?ref=reca