愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

部活動停止・入試中止発言の橋下市長への批判がようやく出てきた!だが、手ぬるい!これでは再発必至!

2013-01-20 | 日記

ようやく橋下市長の発言に対して、以下のような社説が掲載されるようになりました。このことそのものは、大変結構なことで、「あっぱれ!」を進呈したいと思います。

 

1.しかし、体罰容認、勝利至上主義・競争と服従を煽ってきた橋下市長の言動の歴史にメスを入れた社説になっていないのは、どうしてでしょうか?

 2.同時に、以下の社説の引用した部分の奥深いところに、マスコミ(を含めて行政や学校、国民)がメスを入れていないのではどうしてでしょうか?

 3.北海道の体罰調査の記事が掲載されましたが、日本全国で、同様の体罰事例があることは周知の事実だと思っていますが、今後全国的調査で、事実が明らかになった時には、どうするのでしょうか?

体罰:部活で中・高教員、懲戒32件 07年度以降、道教委まとめ 防止徹底求め通知 /北海道 毎日新聞 2013年01月17日 地方版

http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20130117ddlk01040260000c.html

 4.特にこれまで、「いじめ」の事件が起こるたびに、「再発防止」や「根絶」、「宣言」などを繰り返してきた文部科学省の「通知」「指導」でしたが、今回も同様の「指導」が行われるようです。これでは、「いじめ」がなくなっていないように、「体罰」もなくならないでしょう。

何故でしょうか?それは、ガンを切除しないことと同じでしょう。

こうした「対応」は、日米軍事同盟を根拠に米軍基地を各地に、特に沖縄に配備させているなかで、繰り返し起こされる米軍兵士の犯罪事件がなくならないことと同じです。この事件に対しても日米地位協定の「改定」を口にしているだけで、「対応」しようとしている日本。

このことと似ていませんか? 

今日は時間がありませんので、これにて、失礼いたします。

 社説:桜宮高校の体罰 入試中止要請は筋違い毎日新聞 2013年01月20日 02時30分http://mainichi.jp/opinion/news/20130120k0000m070101000c.html

今最も重要なのは、長年にわたって体罰が行われてきた実態を解明し、責任の所在を明らかにすることだ。大阪市は弁護士による外部監察チームをつくり、市教委も連携して3月末までに再発防止策を定める。…真相が明らかにされないうちに、市長が学校そのものが悪いという姿勢を示せば、その意向に沿った調査になりかねない。強い反省に立って真摯に原因究明しなければ意味はない。…今回の問題の背景に学校と市教委の閉鎖的体質があるのは事実だ。…校長らは指導に口出しせず、市教委も匿名通報がありながら部員から聞き取らず体罰はないとの結論を出していた。体質を改めない限り、信頼は取り戻せない。 文部科学省も全都道府県教委に体罰の実態調査を求め、再発防止策を考える。根絶には行政、学校、保護者ら社会全体で取り組む必要がある。桜宮高校だけの問題ではない。(引用ここまで)

 日本海新聞社説 桜宮高校体罰問題 一人一人尊重の指導を  2013/01/20の紙面より

http://www.nnn.co.jp/rondan/syasetu/index.html

体罰が容認されるべきでないことは論をまたない。外部から指摘を受けながら、顧問への聞き取りだけで、体罰はなかったと判断し、適切な対策を行わなかった同校の対応も問題だ。…部活動での体罰は、個人競技よりも団体競技で発生しやすいという。成績が上がらなくても、個人競技は選手個人の問題で済むが、団体競技はそうはいかない。個人よりもチームが優先され、「チームのため」という大義名分の下、体罰を正当化しやすい環境が生まれるからだ。 組織を優先するあまり、個人にまで思いが至らない。問題となった桜宮高校バスケットボール部の顧問に限らず、橋下市長やわれわれ自身も陥りやすい誤りだろう。 社会が人の集まりである以上、組織の利益のために、個人がある程度の不都合を我慢するのはやむを得ない。が、同時に組織の中の一人一人の存在も尊重されるべきだ。 鳥取県内の学校でも、体罰の実態調査が始まる。学校やチームの都合だけでなく、生徒一人一人を尊重した指導であったのか、その点も十分に検証する必要がある。(引用ここまで)

 高知新聞 【大阪市立高体罰】入試中止は問題はき違え 2013年01月19日08時13分 http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=297890&nwIW=1&nwVt=knd

入試中止や全教員異動が、体罰問題の解明解決とどう関係するのだろう。橋下市長は問題をはき違えている。…なぜ多くの教員が体罰を見逃してきたのか――2年前に市の通報窓口に体罰情報が寄せられたものの、市教委や高校は生徒への聞き取りもせずに「体罰はない」と結論付けている。 そうした高校側の体質が生徒の自殺に結び付いた可能性があり、厳しい検証が求められる。  検証と並行して「体罰は許さない」という全教員の意識改革が必要で、入試を中止したからといって、体罰問題が断ち切れるものではないだろう。(引用ここまで)

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