愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

橋下市長を改革者に仕立て上げるマスコミに渇!橋下市長の扇動責任の真実を全国的に明らかにすべき!

2013-01-23 | 日記

大阪市立桜宮高校の父親が顧問を警察に訴えたとの報道に接し、賛同します。ご両親、ご親戚、関係者の皆さんの「勇気」と言ったらいいのでしょうか?何と表現してよいものやら、判りませんが、これで、法的な場で真相が解明されることを希望します。

 読売新聞 高2体罰自殺、父親が顧問を暴行容疑で告訴(1月23日21時38分)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130123-OYT1T00947.htm?from=ylist

 毎日新聞 大阪・高2自殺:父親が体罰の顧問を暴行容疑で告訴 01月23日 19時46分

http://mainichi.jp/select/news/20130124k0000m040045000c.html

 生徒の父親がバスケ部顧問を刑事告訴 大阪府警が受理 2013.1.23 15:58 http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130123/waf13012315590030-n1.htm

 「体罰」は教育の場において、「指導」でないことは、戦前から判っていることでした。しかし、「命令」に「服従」させる人間をつくるために、人間を「鋳型」にはめ込むための最良の方法として「暴力」が使われ、戦後も継承されてきました。

 この顧問は「指導」の名の下に「暴力」をふるっていましたが、彼なりの「信念」について、世間に、その真実を明らかにすべきです。そのことが「暴力指導」に悩み、苦しみ、自ら命を絶った少年に対する最大の供養というものです。

 しかも加害者としての顧問の認識と被害者としての本人とご両親の認識は大きく隔たっています。これは侵略国と被侵略国の立場の違いと同じです。以下の記事です。

体罰の理由について「キャプテンなので厳しい指導をした」「発奮させるためだった」などと話したという。一方、22日の体罰の回数について、男子生徒は母親に「30~40発ぐらい」と話していたといい、大きく食い違っている。(読売

 そもそも、この少年は、この顧問の指導を容認して、この学校に入学したはずです。そうして新チームになった時、自ら志願して主将になったようです。そこまでは、顧問と少年は「一体感」で結ばれていたと思います。当然「指導」の名の下に「暴力」を受け入れていたはずです。何故ならば、顧問の「体罰」という「暴力指導」は、この少年だけではなかったからです。

 しかし、まさに、顧問との「一体感」が「一線を越えてしまった」、その時、自らが確信をもって行っていた「暴力指導」は破綻したのです。顧問への「一体感」、信頼は崩れていったのでしょう。このことを踏まえ、顧問は真実を明らかにすべきです。そうして「指導」の名の下に行われていた「暴力」によって、この少年の未来を奪ったことに、この顧問は真正面に向き合い、心に刻み、二度とこのような青年をつくりださないことを誓い、生きていくべきです。

 毎日新聞 大阪・高2自殺:体罰の暴走、止まらず 顧問の「王国」で 2013年01月13日 11時23分

http://mainichi.jp/select/news/20130113k0000e040094000c.html

 ここで、改めて、この記事を読むにつけ、橋下市長の責任の重さについて、言及しないわけにはいきません。それは、この桜宮高校は、大阪市の学校であること、この任命権者は大阪市教育委員会であること、この教育委員会に対して絶大なる権限を有しているのは、他ならぬ大阪市長であることです。このことは、橋下市長がもっとも判っていることでしょう。この間の憲法違反の条例や「職務命令」、予算や人事で脅してきたことが、何よりの証拠です。

 しかし、橋下市長の発言から判ることは、彼の頭の中は、全く他人事、無責任で、自己弁護と自己免罪しかありません。だからこそ、スリカエているのです。

こうした手法に対して、マスコミの報道の仕方は、甘い!と言われても仕方のないものです。昨日掲載した「読売」と以下に掲載した「産経」に寄せられている「声」をみると、橋下市長に賛同する内容は、橋下市長の暴力容認、競争扇動に基づく「改革」については、ほとんど知識を有していないようなものが多いのが実情です。

「学校現場でこういう事態が生じたのは大変重く受け止めなければいけない。普通の状態ではない。桜宮高校の在校生や保護者、新入生は自分たちでこの学校をどうするのか徹底的に話し合い、再生に向けて頑張ってもらいたい」(毎日

「大変重く受け止めなければならない。在校生も保護者も新入生も学校再生に向けしっかり議論をしてほしい」(産経

 以上のように体罰を容認し、「命令」による「服従」を「改革」と掲げてきた橋下市長自身の手法も検証すべきです。以下の指摘に、どのように応えるか。いっさいのゴマカシは許されません。

 (1)反響続々「入試中止」は是か非か2013.1.21 12:17

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130121/waf13012112200009-n1.htm

橋下市長は当初、クラブ指導現場での体罰を「あり得る」と容認するような発言をしたが、12日に遺族と面談後「自分の考えが間違っていた」と言明。その後「問題を黙認してきた過去の連続性を断ち切るため」などとして、桜宮高体育系2科の入試中止や教員の総入れ替えを市教委に要請。受け入れられない場合、市長の権限で、入試に必要な予算を含めて支出を認めない考えまで示した。(引用ここまで)

 この論理には大きな飛躍とスリカエがあります。彼のやるべきことは、少年がやむなく命を絶ったからこそ、二度とこのようなことを起こさないためにも、彼の「改革」、すなわり学校づくりにどのような影響を与えて言ったか、検証すべきです。これこそが少年への「供養」であり、ご両親やご家族への首長、最高責任者としての「責任」の取り方です。

 毎日新聞 大阪・高2自殺:体罰の暴走、止まらず 顧問の「王国」で 01月13日 11時23分

http://mainichi.jp/select/news/20130113k0000e040094000c.html

市教委は同一校での勤務を原則10年までと定めるが、同校は職員42人のうち体育科を中心に13人が勤続10年超。元校長から何度も異動を勧められた顧問は「学校に貢献したい」として残留し続けた。(引用ここまで)

 マスコミも、この視点で報道してこそ、「指導」という名の「暴力」=人権侵害がなくなっていくことを肝に銘じるべきです。

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