愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

国家の責務を放棄した「自助」論こそ、いじめの典型、自民党の憲法観で国家犯罪が横行する!

2012-07-15 | 日記
今日の「朝日」4面、「自民党どこへ 野党第一党の研究」、テーマ「寛容さ薄れ保守先鋭化」を読んで思ったことを記しておこう。

ポイントは、
1.現在大津の「いじめ」問題にバッシングが集中している。しかし、つい最近までは生活保護制度へのバッシングだった。この仕掛け人は自民党で、その思想は、憲法改悪案にみることができる。

2.自民党がマスコミを使って扇動し、国民を使って生活保護の根本理念である憲法25条の根本的改悪を実現しようとしていることだ。その際のコピーは「生活保護をもらえなきや損というゲーム感覚だ」「働かざる者食うべからず運動をしないといけない」だ。

3.改憲案にある「第二十四条 家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない」。この「自助」論を使って国民同士を反目させ、大日本帝国憲法型の国家をつくる作戦だ。これこそが「いじめ」の典型であることは歴史の教訓だ。

4.生活保護制度の改悪については、法的には何ら問題のないことが明らかにされているので、ここでは繰り返さない。だが、国民を取り込む作戦は軽視できないので、改めて考えてみたい。そこで参考資料をあげておこう。『前衛』8月号に掲載された以下の論文に詳しい。
尾藤廣喜「生活保護改悪では『餓死・孤立死』が急増する」
稲葉剛「貧困支援の現場から生活保護を考える」

5.そもそも憲法違反の政党助成金を強奪する政治家に「働かざる者食うべからず」などという説教する資格はないのだが、テレビをはじめ「朝日」などの記事はそうした視点はまるでない!そこに国民の不満を吸収させていこうとする自民党のねらいが一定功を奏している。いじめに加担するマスコミの果たしている役割が見えてくる。

6.そこで、つい最近、茂木議員の衆議院における野田首相追及について述べておきたい。マスコミは野田首相の「消費税増税に反対する議員は公認しない」発言に飛びつき、肝心な政策問題については、自民党と民主党のやりとりに眼を向けさせ、かれらの国民無視を黙認した。

茂木議員の主張は、社会保障を削減するとした民自公の合意を守れというものだった。
http://www.jimin.jp/activity/colum/117461.html
だが、これを認めてしまったら野田政権の命取りになる。だから党内にも国民にもウソをつく。さらに茂木議員は野田政権の整備新幹線や八ツ場ダムの復活を政権公約違反と追及した。自民党が推進してきた政策を民主党が推進するのだから、茂木議員は民主党を賞賛しなければならないところだが、民主党の公約違反を追及することで、ダメージを与え、自民党の浮上をねらっていることは透けて見える。

だが、その自民党は、今後3年間を「国土強靭化集中期間」として防災設備に15兆円を集中投資し、10年間で200兆円の国債を発行して公共事業を行うという「国土強靱化基本法案」を6月4日国会に提出したのだ。民主党以上の赤字推進政党なのだ。これで消費税増税路線の説明がつかなくなるはずなのに、マスコミが応援している。

こうして自民民主の政策はほぼ同じ状況になった。大型公共事業の復活、消費税増税・福祉削減・日米同盟深化がまさにそうだ。経団連会長の言うように財界の思うとおりになったということだ。これぞ国民いじめの典型だろう。

7.そこでだが、自民党は、その違いを鮮明にするための方便として増税と社会保障の一体改悪の際に強調していた「自助・共助・公助」論を、「自助を基本に、足らざるところを共助・公助で補う政府の体系をつくっていく」と持ち出してきたのだ。

「朝日」は「『自助自立』は『小さな政府』を志向する新自由主義だけでなく、財政再建派の理念とも共通する」などと、「ばらまき」をしてきた自民党政権とそれを批判して政権を奪った民主党が、自公野田派に変質し、民主党の野田政権と新自由主義政策を推進してきた旧自公政権派の野合を免罪し、国民の批判を逸らそうとするのだ。

8.自民党の「保守先鋭化」が同じ穴のムジナ化した民主党との「差を鮮明にするため」の手練手管であることを「朝日」は語らないし、「政策的な間違いがあったというよりも、むしろ党の体質に多くの国民が不信感を持った」と総括したという。「党の体質」そのものが「政策的間違い」だったことを指摘していない。国民いじめの破綻を教訓化できない自民がある。

9.このことは09年と10年の選挙で獲得した自民民主の票の低下の原因が、消費税増税と社会保障の改悪に対する国民の批判であることを覆い隠すものである。

2009年 自民18,810,217 民主29,844,799 合計48,655,016
2010年 自民14,071,671 民主18,450,140 合計32,521,811
自民4,738,546  民主11,394,659 マイナス16,133,205

10.自民が進める政権回帰策は、策に溺れる断末魔だということだ。政権ほしさに自民の軍門に下った民主の末路も日に日に現れてくるだろう。

再稼動に反対する国民の運動は止まらないだろう。原発ゼロに向かって走った国民のエネルギーを止めることはできないだろう。

オスプレイ配備に反対する全国各地の自治体の動きもそうだ。日米安保の矛盾は国民の知るところとなった。

消費税増税によって社会保障が削減されることは自民によって、ますます明らかにされるという皮肉。これによって増税に賛成した自民への信頼は、また屈服した民主への反乱は止まらないだろう。

後は、この国の、これまでの枠組みを本当の意味でぶち壊していく勢力が、選挙で伸びるかどうかだ。フランスのように。ヨーロッパのように、だ。

この国の腐りしものにメスを刺す鋭き民の力の限り


「朝日」の記事を以下掲載しておこう。

 「生活保護をもらえなきや損というゲーム感覚だ」「働かざる者食うべからず運動をしないといけない」
今年3月、参院議員の世耕弘成(49)を座長に自民党にできた、生活保護に関するプロジェクトチーム。一部の受給者をやり玉に挙げる声が噴出した。
議論は5月に党が発表した次期衆院選の政権公約案に反映された。社会保障政策は「自助を基本」とし、給付水準の1割減や医療扶助の適正化など「生活保護の見直し」を目玉にする。
議員らがよりどころにするのは、元幹事長の伊吹文明(74)が座長の政権構想会議を中心に、2010年1月に改定された党綱領だ。
 野党転落後、自民党は「党の原点」を改めて構築しようとした。総選挙では民主党から小泉構造改革による格差拡大などを厳しく批判されて大敗したが、政権構想会議では、敗因を「政策的な間違いがあったというよりも、むしろ党の体質に多くの国民が不信感を持った」と総括した。
 新綱領では、日本人について「勤勉を美徳とし、他人に頼らず自立を誇りとする国民」と規定。「自助自立する個人を尊重し、共助・公助する仕組みを充実する」と掲げている。
「自助自立」は「小さな政府」を志向する新自由主義だけでなく、財政再建派の理念とも共通する。伊吹は当時、民主党の看板施策の子ども手当や農家への戸別所得補償を「ばらまき」と批判。「国民生活に政府が関与する政策を恒常的にやると、人間は弱いから、自立と自助の心根がなくなる」と指摘した。
 保守色の強い野田佳彦(55)が首相になると、自民党は民主党との差を鮮明にするため、「自助自立」をより前面に出し始めた。総裁の谷垣禎一(67)は3月、公約案の骨格とした「谷垣ドクトリン」で、新綱領にはない「自己責任原則」という言葉も使った。
さらに「国としても自立する」(谷垣)という文脈で、公約案では憲法改正も目玉にした。「天皇は日本国の元首」とし、自衛隊を「国防軍」と位置づけたのをはじめ、国家の存在感や公の秩序を強調する。
「保守の先鋭化」が進むのに対し、党内から反論の声はほとんど上がらない。
 元幹事長の加藤紘一(73)は「自民党左派のリベラルは、幅広い国民政党としての責任感で『包括』する努力をしてきた。だが政権交代で『それは(民主党に)もうお任せします』と安心し、保守純化の路線を歩み始めた」とみる。
 かつて、保守からリベラルまで幅広い勢力を集める「包括政党」としての性格が強かった自民党。そんな「懐の深さ」は、失われつつある。 (おわり)=敬称賂(園田耕司)

谷垣禎一・自民党総裁の話
 野党になった後、右肩上がりの時代に出来たことが本当にいま出来るのだろうかという思いはあった。我々は社会主義的な大きな政府を目指すのではない。自助を基本に、足らざるところを共助・公助で補う政府の体系をつくっていく。
党内で「小泉構造改革は誤りだ」との議論もあったが、社会保障の効率化は捨ててしまってよい話ではない。
(引用これまで)

-経団連会長、小沢氏新会派名に苦言 「中身伴わないと」2012年7月9日19時53分
 経団連の米倉弘昌会長は9日の記者会見で、民主党から除名処分になった小沢一郎元代表らの新会派「国民の生活が第一」に苦言を呈した。「(会派名は)中身が伴っていないといけない。増税反対、脱原発だけではなく、財政再建、成長についての政策を示さないと。党首にそうした政策まで一任するとは、どういう人たちの集合なのか」と、厳しく指摘した。
 民主党分裂後の政治運営については、与党が衆院で過半数割れしていない現状を踏まえ、米倉会長は「野田政権が重要な山積する政策課題に全力投球できる状況になった」と、前向きな見方を示した。
http://www.asahi.com/politics/update/0709/TKY201207090291.html?ref=reca

マスコミのいじめに加担する国民間のいじめが流行るニッポン!学校・自衛隊のいじめの奥にあるものは!

2012-07-14 | 日記
今日の「朝日」に以下の投書が掲載された。元教頭先生の話だ。これを読んで、「子どもから目を離す」教師がいるから「いじめ」が一向に減らないとのことだそうだ。だから「休み時間や放課後、授業中以外で特に目を離さないようにしなければならない」という。だが、現場の先生たちがこれを読んだとき、どういう反応が出てくるか、だ。

こども一人ひとりに目を行き届かせる、これはこれとして大切なことだ。どの先生たちもそのことを否定はしないだろう。だがこうした教育ができる労働環境は現場ではどうなっているか、そのことに目を向けることが最大の課題・問題だろう。教頭先生はこうした問題については語っていないので、管理職としてどのように見ていたか、これでは判らない。

だが、休職や退職を余儀なくされている先生たちがどれだけいるか、そこに追いこまれている労働環境はどうなっているか、公務員・教員バッシングが横行するなかで、この労働環境がどのような教育行政のなかで起こっているか、ほとんど解明されていない。ここにいじめの構造の根本原因があることを指摘しておきたい。

いじめの事例はたくさんあるだろう。だが自殺にまで追い込まれている事例は、それほど多くはない、だが、一人の少年の生命が絶たれたことは、数の問題ではない。哀しいことだし、二度とこのようなことを起こしてはならない。だからこそ、子どもを自殺に追いやった構造に根本的にメスを入れていく必要がある。ここに成功していないから、繰り返されてきたのだ。

今こどもに現れている「いじめ」と自殺現象は、これまで述べてきた国家の行政と大人社会のいじめ構造の反映であることを強調しておきたい。その意味で、こどもは大人・国家社会の犠牲者と言える。

いじめについて、もう一つある。それは自衛隊のいじめだ。9日付け「朝日」の夕刊は、12面に「海自、調査文書提出へ いじめ自殺訴訟「3佐の告発後、発見」を4段で。一方13面には「『担任に泣いて電話』 大津・中2自殺 アンケートに回答」「関係者名の流出フジTVが謝罪」と7段で記事が書かれている。

NHKも読売、日経も、産経一応は報道している。しかし、あくまで「一応」程度なのだ。国家公務員、じかも国の安全保障に携わる国家公務員の現場で起こっている「いじめ」事件なのだ。人の命が奪われているのだ。

それにしても自衛隊内の「いじめ」は女性自衛官へのセクハラやパワハラなど、枚挙に暇なしだ。だが、今大津の中2自殺「解明」報道がテレビなどで繰り返し報道されているように、この自衛隊のいじめ問題の「解明」報道はほとんどされない。何故か。憲法9条に違反する自衛隊のイメージダウンを招かないためにマスコミがトリックを使っているのだ。国家公務員バッシングが執念深く行われているが、国家公務員である自衛隊はタブーだ。

こうしたアンフェアーな構造が、いじめを温存し、いじめをなくさせないための装置ともなっているのだ。「国家社会のために」「資格が取れる」などとして入隊した隊員が、実はいじめの構造の中にいることを隠蔽している。こうした状況にある隊員の鬱憤が、国民や他民族に向けられていくとしたら、まさに、「いじめ」は国家犯罪となる。

かつての皇軍が内務班におけるいじめが、他民族や国民に向けられた構造を忘れてはならない。これは歴史の教訓、軍隊の本質なのだ。こうしたもののすべてをマスコミは葬り去っていこうとしているのだ。このシナリオがどこかで作られているとしたら、それは恐ろしいことだし、解明していかなくてはならない。

以上、いじめ報道に振り回され、国民同士がいじめあう日本の愚を指摘してみた。


マスゴミのふりまく正義振りかざす極悪人を探す術こそ


教師は子どもから目を離すな 無職 川端 和雄  (前橋市 72) 
 大津市の中学生の自殺など学校でのいじめ問題が一向に減らない。いじめをなくすにはどうしたらいいのか。私は「子どもから目を離すな」という一言に尽きると思う。私が小学校教頭だった頃、いじめの芽を摘んだ経験が度々ある。子どもの言動を近くまだは遠くから観察し、問題行動を発見したら、即その場で指導することにより大事に至らなかった経験である。ある休み時間、校舎内を巡回していた時、1人の子が汗だくで数本のマーチングの旗を持って階段を上ってきた。その後ろに数人の子が手ぶらでついてくる。当然私は全員を引き留め事情を聴いた。持たせた方は「持ってやると言ったから持たせた」と言い訳した。私は「自分で使う物は自分で持て」と指導した。それから数日間遠くから見守っていたが、二度となかった。掃除当番を1人にさせていた時も、気付いてやめさせた。教師たるもの、子どもをいつも見ていなくて職務が務まるのか、と言いたい。子どもは教師の目の届かない所でいじめをするのだ。だから教師は休み時間や放課後、授業中以外で特に目を離さないようにしなければならない。とにかく「子どもを見る」、これが教育の原点である。

うつ病などで休職の教員 過去最多
うつ病など病気で休職した学校の教職員は、昨年度8660人とこれまでで最も多くなっていることが文部科学省の調査で明らかになりました。文部科学省によりますと、昨年度、全国の公立小学校から高校までの教職員のうち病気によって休職した人は8660人で、前の年度と比べて33人増加し過去最多となっています。病気による休職のうち、うつ病などの精神疾患の占める割合は62.4%に上りました。精神疾患となった教職員の割合を年代別にみますと50代以上が39.8%、次いで40代が33.8%、30代が19.7%で、ベテランの教職員ほど精神疾患の割合が高くなっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111224/t10014875081000.html

「破棄」文書、実は4カ月以上前に発見 海自いじめ訴訟2012年7月10日21時59分
 海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の乗組員(当時21)が自殺したのは先輩隊員のいじめが原因だとして遺族が起こした裁判をめぐり、海自は10日、いじめの実態調査についての文書が今年1~2月に見つかっていたとする中間報告を発表した。
 海自は当初、裁判の場で文書は破棄したと説明。現役幹部による内部告発を受けて、6月に部内の調査で発見したとしていた。
http://www.asahi.com/national/update/0710/TKY201207100600.html

海自、告発後に「発見」の文書を提出へ いじめ自殺訴訟2012年7月9日15時8分
 海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の乗組員(当時21)が自殺したのは先輩のいじめが原因だと遺族が訴えた裁判で、現役の3等海佐(45)が「文書隠し」を告発したことで存在が発覚した隊員へのアンケート結果など14点を、海自側が証拠として東京高裁に近く提出することがわかった。遺族側が明らかにした。 遺族側の弁護士によると、海自側は6日、新たに提出する証拠一覧を示した。自殺直後に乗組員全員に艦内での暴行や恐喝の有無を尋ねたアンケート▽乗組員からの聞き取りメモ▽事故調査報告の草案――などが含まれていた。  海自側はこれまで、アンケートを「破棄した」と主張していた。しかし、3佐が「存在している」と告発した後の6月21日になって、海自は「探したら見つかった」と発表していた。今回の証拠提出について遺族側に「見つかったので提出する。文書が残っていた経緯は、調査中」と説明しているという。
http://www.asahi.com/national/update/0709/TKY201207090108.html

海自 いじめ調査の文書を放置 7月10日 22時36分
海上自衛隊の隊員が自殺したことを巡る裁判で、国が廃棄したと説明していた、いじめに関する内部調査の文書が先月になって見つかった問題で、海上自衛隊の担当者が、ことしの早い段階に文書の存在を確認しながら、その後、放置していたことが分かりました。この裁判は、平成16年、海上自衛隊横須賀基地所属の護衛艦の21歳の乗組員が自殺したことを巡り、「いじめが原因だった」として遺族が国などを訴えたもので、1審は合わせて440万円の賠償を命じました。この「いじめ」を巡る護衛艦のほかの乗組員を対象にしたアンケート調査について、国は「調査結果の文書はすでに廃棄した」などと説明してきましたが、先月になって調査を担当した横須賀地方総監部で見つかりました。この問題で、海上自衛隊トップの杉本正彦海上幕僚長が、会見で詳しいいきさつについて説明しました。それによりますと、裁判を担当する横須賀地方総監部の事務官ら2人が、ことし1月か2月ごろに文書の存在を確認しながら先月まで誰にも報告せず、放置していたということです。この事務官は「事態の大きさにどうしていいか分からず、誰にも相談できなかった」と話しているということです。杉本海上幕僚長は「誠に遺憾だ」と述べ、関係者を処分する考えを示しました。海上自衛隊は見つかった文書を2審の裁判に提出するとともに、2か月後をめどに再発防止策をまとめたいとしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120710/k10013491621000.html

海自いじめ自殺の乗組員アンケ、4か月以上隠す(2012年7月10日19時10分 読売新聞)
 2004年に海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」元乗組員(当時21歳)が自殺した問題で、海自は10日、中間調査結果を発表し、いじめの有無に関するアンケート結果について、訴訟担当者が約4か月前に存在を把握しながら隠していたことを明らかにした。
 アンケート結果は、乗員190人に対していじめがあったかどうか回答させたもので、約370枚。海自は、遺族の情報公開請求に対し、「回答結果は存在しない」と説明していた。その後、遺族が国などに損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、1審で国側指定代理人だった海自幹部がその存在を告発すると、海自側はファイルが6月20日に見つかったと発表した。
 その後の調査で、海自で訴訟を担当する事務官と2等海尉の2人が今年1月か2月にファイルを発見していたことが判明。その後も6月まで事実を伏せ、3月に東京高裁に提出した意見書でも存在を否定していた。事務官らは「なかなか言い出せなかった」などと話しているという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120710-OYT1T01099.htm

資料発見、4カ月報告せず 海自いじめ訴訟で中間報告 2012/7/10 21:01
 防衛省海上幕僚監部は10日、護衛艦たちかぜのいじめ自殺訴訟で、国が「破棄した」としていた乗組員アンケートが見つかった問題をめぐる内部調査の中間報告を発表した。自殺を調査した監察官がアンケートを行政文書として管理しなかったほか、法務係長は今年初めには存在することを知ったのに4カ月間も報告を怠っていたという。 中間報告によると、自殺の調査を担当した横須賀地方総監部の監察官(1佐)は、いじめの実態を調べたアンケート原本を行政文書として管理せず、個人的な参考資料とともにファイルにとじ込んで保存。後任者が監察官室の書庫に保管したが、情報公開請求を受け持った補任課服務室の担当者らはこのファイルを確認しなかった。 ことし1~2月ごろ、文書の再捜索を行った際に法務係員(2尉)がファイルを発見。すぐに上司の法務係長(事務官)に報告したが、係長は海幕法務室に対し「アンケートが存在していたらどうしたらよいか」と問い合わせただけで、6月20日朝まで、海幕法務室にも法務省にもアンケートの存在を伝えなかった。 係長は内部調査に「事の重大性に気付き、どうしたらいいか分からなかった」と話したという。 海幕は、この係長と係員について「アンケートの存在を発見したのに明らかにしなかった」として、7月10日付で訴訟代理人としての指定を解除。アンケートは行政文書に登録し公開する手続きを進めるという。〔共同〕
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1003Q_Q2A710C1CC1000/

海自いじめ訴訟で自殺認定 母「息子の無念晴らしたい」 国相手に重圧の5年、父は無念の病死
2011.1.26 15:13 (1/2ページ)[民事訴訟]
 「息子に着せられた汚名を返上したい」。26日に横浜地裁で言い渡された海自護衛艦いじめ訴訟の判決。上司のいじめが乗組員の自殺の原因と判断、国と上司に賠償を命じたが、自殺した1等海士の母親(56)は5年近くに及ぶ裁判で、国を相手に日々重圧の中、戦ってきた。 平成16年10月27日。21歳だった1等海士が東京都内の駅ホームから通過電車に飛び込み自殺した。「家族を置いて命を粗末にする子ではなかった。信じることができず、泣き崩れるより放心状態だった」と当時を振り返る。 当初は信頼を寄せていた自衛隊に真相の究明を期待していたが、調査した警務隊から、「風俗遊びなど遊興費の借金苦でないかと考えている」との説明を受けた。「どうしても納得できなかった。何か隠されている」と不信感が高まり、提訴に踏み切った。
 残された遺書に上司の元2曹の実名を挙げて「悪徳商法みたいなお前は紙クズ以下だ」と書かれており、いじめによる自殺が明らかだった。 裁判の中で、同僚だった現役自衛官らが「いじめによる自殺だと思う。上司は見て見ぬふりだった」との発言も得られた。 ここまで裁判が長期化したのは、被告の国側が「国家機密に触れる」との理由で情報の公開を一貫して拒否してきたからだという。東京高裁で認められるまで約1年半も要した。「開示された情報を見ても、どこが機密だったのか。結局は裁判を延ばししたかっただけでないか」と怒りがこみ上げた。
「この期間がなければ、間に合ったのに」と心残りなことがある。一緒に闘ってきた夫が21年3月に病死した。「仲間の命を守れなくて、どうして国が守れるんだ」と口癖のように言っていた夫が、1度弱音を見せたことがあった。「俺はいつも内心びくびくしていた」と打ち明けたことがあった。息子の1等海士に自衛隊を紹介した自分を責めていたのだ。「相当ストレスを抱えていた。結果を見ることができず無念だろう」との思いも加わった。 宇都宮出身の1等海士は高校卒業後にカナダに1年間語学留学。帰国後にテレビ番組で災害現場の映像を見て「人を災害で助けるなんて格好いい」と自衛隊に入隊した。無口な息子は、仕事の話などしなかったが、「自衛隊は入隊前、想像していたようなところではないよ」と口に出したことが忘れられないという。
 「息子はもっとつらかったですから。私はまだ耐えられる。くじけることはできない」と夫がいなくなり、負担も増える中で闘ってきた。 「真相の究明にやれるだけのことはやった。息子や主人に良い結果を報告したい」。母親は判決前にこう語っていた。(太田明広)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110126/trl11012615140031-n1.htm

乗組員アンケート問題 海自「不適切な文書管理があった」産経新聞 7月10日(火)17時36分配信
 海上自衛隊の護衛艦たちかぜの乗組員のいじめ自殺訴訟で、国が「破棄した」としていた乗組員アンケートが存在していた問題で、海自監察班を中心とする調査チームは10日、「不適切な文書管理があった」とする中間報告を発表した。 発表によると、たちかぜの1等海士の自殺を調査していた海自横須賀地方総監部監察官室の1佐は平成17年1月、アンケート結果の原本を「用済み後廃棄」と指定して個人的な参考資料としてファイルにとじて保存した。 アンケート結果が入ったファイルは後任に引き継がれたが、書庫に入れたままになっていた。17年4月に1等海士の関係者が情報公開請求をした際には後任が中身に目を通していなかったため、存在に気付かなかった。24年1~2月ごろ、海自横須賀地方総監部の法務係長の部下がアンケートが入ったファイルを発見し、法務係長に伝えたが、処置を一人で思い悩み、約4カ月間、海幕法務室に伝えなかった。 調査チームは「行政文書に指定せず個人資料にしていたことやファイルの発見を伝えなかったことは不適切」とした。処分は最終報告後に決めるとしている。
 たちかぜの乗組員だった1等海士=当時(21)=は平成16年10月に自殺。翌11月から海自横須賀地方総監部が、自殺の経緯の調査を開始した。調査過程で、艦内での暴行の実態を調べるため、たちかぜの乗組員190人に用紙2枚のアンケートをした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120710-00000592-san-soci

不条理日記
 こうした自衛隊の異常な状態を反映しているのか、1995年度には44人だった自衛隊の自殺者は年々増加し、2006年度は三年連続して100人を超えている。
ググってみたところ2006年度の現役自衛官は24万812人、自殺者数を100人とすると10万人あたり41.5人。一方、2003年度の国民全体の自殺率は10万人中25.5人である。年度が違うので比較は出来ないが・・・。
http://himadesu.seesaa.net/article/89268313.html

憲法9条の極意である紛争の平和的解決はASEANで、そして日本で、今試されている!

2012-07-12 | 日記
ASEAN報道について、その後、見つけたものをあげておこう。今日のところはこれくらい。今日一日多忙、明日は早朝から多忙にて失礼。

日米同盟優先マスコミの視点は、憲法9条を持つ国のマスコミとしては腰が引けている。そもそもアメリカが、この地域に出てくることそのものに異論を唱えつつ、中国にものを申すことが必要ではないだろうか。この南シナ海問題も、歴史的にどのような経緯があるか、ASEAN、国際機関で話しうことが必要になってきたということか。その際に日本のリーダーシップは欠かせない。アジア太平洋に戦争を仕掛けたか外国としての責任だろう。

これに成功すれば、世界から信頼の目が寄せられることは確実だ。

西日本・京都・日経の社説を掲載しておこう。どれもこれも9条のことを言わないのがミソとクソだ。「安全保障は非軍事で」というのが、真の安全保障なのだが、そこまでの発想は、未だ日本では、コピーとしては小さなものでしかない。これが苦しいところだ。世界的には多数派になってきたというのに・・・。

あらためて日本の立ち居見渡せば9条持つ国活躍の時

では、ポイントを要約しておこう。最後は全文を掲載しておくのでご参考まで。

西日本
中国は大国を自任するのなら、周辺国への軍事的な圧力を自制し、領有権や漁業権の争いを対話によって平和的に解決する姿勢に転換すべきだ。…フィリピンやベトナムは米国との軍事的連携を強化することで、中国の圧力に対抗しようとする動きを強めている。米国のこの海域への関与は心強いが、中国封じ込めの性格が強まりすぎれば、かえって地域の緊張を高める恐れがある。南シナ海を米中の覇権争いの舞台にしないよう、米中両国の対話も必要だ。

京都
南シナ海が米中衝突の舞台になりかねない、との指摘もある。行動規範づくりの成否は大きな意味を持つことになろう。
 日本は東シナ海の尖閣諸島問題で中国と対立しており、南シナ海の平和に向けたASEANと中国のルールづくりは、けっして他人事ではない。
 これらの国々と密接な関係をもつ日本として、対話を促す役割を果たし、南シナ海の緊張緩和に少しでも貢献したい。

日経
中国とASEANは非公式会合で、9月から南シナ海での活動を法的に規制する「行動規範」策定に向けて協議を始めることで大筋合意していた。ところが、ASEAN側が中国への懸念表明を検討していると伝わるや、中国側は「条件整備を待たねばならない」(傅瑩外務次官)と協議開始時期の先送りを示唆。懸念表明を思いとどまるよう圧力をかけた。
中国は米国の対応を瀬踏みするように、ASEANなど周辺国への圧力をじわりと高めつつある。その矛先が尖閣問題を抱える日本に向かう可能性も高まっている。
 これまでASEANはゆるやかな連帯感を維持しながら独自の外交を繰り広げてきた。11月にプノンペンで開く東アジア首脳会議までに、今回生じた溝を埋めなければ、再び中国の外交攻勢で分断を誘発されかねない。
(要約はここまで)

西日本新聞社説 南シナ海 対話解決の仕組みつくれ 2012年7月7日 10:39
 南シナ海の島々の領有権をめぐり、中国と東南アジア諸国との緊張が高まっている。
 中国とフィリピンがともに領有権を主張するスカボロー礁(中国名・黄岩島)では、4月上旬から約2カ月間、両国の艦船のにらみ合いが続いた。
 フィリピン当局が、現場海域に停泊中の中国漁船を発見し、艦船を急行させて違法操業の疑いで調べたのが発端だ。中国も海洋監視船を急派し、双方の艦船や監視船が対峙(たいじ)する事態となった。
 武力衝突も懸念されたが、6月上旬に双方の艦船が環礁外に移動し、衝突は避けられた。ただ、漁船は残っており、同じ事態がいつ発生してもおかしくない。
 また、6月下旬には、南シナ海の南沙諸島と西沙諸島に関し、ベトナムが両諸島の領有権を定めた海洋法を国会で可決した。一方、中国も同じ日に、南沙、西沙諸島などを管轄する行政区を設置したと発表した。いずれも、領有権が自国にあるとアピールするのが狙いである。
 東南アジア諸国に比べ、中国の軍事力は圧倒的だ。2010年にはインドネシアが南シナ海で中国の漁船を拿捕(だほ)したところ、中国の武装監視船が現場で解放を要求し、にらみ合いの末にインドネシアが解放を余儀なくされたこともある。
 中国は、フィリピンとのにらみ合いの最中にも「弱小国でも強力な反撃に遭う運命にある」との論評を人民日報に掲載するなど、大国意識を丸出しにし、相手を威嚇する態度を示している。
 中国は大国を自任するのなら、周辺国への軍事的な圧力を自制し、領有権や漁業権の争いを対話によって平和的に解決する姿勢に転換すべきだ。
 中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は、02年に合意した「南シナ海行動宣言」で、武力の行使や威嚇の禁止、新たな占有の自制などを約束している。
 中国もASEAN諸国も、同宣言を守り、国際海洋法裁判所への提起も含め、国際ルールにのっとった解決を目指すことが必要である。9日からは、ASEANや中国、日本、米国なども参加する一連の外相会議がカンボジアで開催される。「南シナ海行動宣言」を法的拘束力のある「行動規範」に格上げするための協議を、早急に始めるべきだ。
 フィリピンやベトナムは米国との軍事的連携を強化することで、中国の圧力に対抗しようとする動きを強めている。
 米国のこの海域への関与は心強いが、中国封じ込めの性格が強まりすぎれば、かえって地域の緊張を高める恐れがある。南シナ海を米中の覇権争いの舞台にしないよう、米中両国の対話も必要だ。
 東シナ海でも、日本の領土である沖縄県尖閣諸島について、中国が領有権を主張していることから、両国間に摩擦が生じている。背景や構図は南シナ海の問題と共通する。日本はASEAN諸国と連携しながら、平和的解決の仕組みづくりを進めることが重要だ。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/311575

京都新聞社説 南シナ海の規範  中国は受け入れるべき 2012年07月11日掲載]
 南シナ海での活動を法的に拘束する「行動規範」の策定に向け、東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国が9月に協議を始めることで合意した。
 南シナ海問題を力ではなくルールで解決しようと、ようやく動きだした。協議の行方を期待を込めて注視したい。
 南シナ海の南沙諸島や西沙諸島では、ベトナムやフィリピン、マレーシア、ブルネイなどASEAN各国と中国がそれぞれ領有権を主張し、長く対立が続いている。
 南シナ海問題の平和的解決をうたった2002年の「南シナ海行動宣言」を履行するための指針が昨年7月にできたものの、まったく実効性がみられない。
 先月までスカボロー礁をめぐって中国とフィリピンの艦船が2カ月以上もにらみ合うなど、対立は激化するばかりだ。
 「行動宣言」は無視されたも同然といえる。法的拘束力を持つ「行動規範」を早急につくらなければ、対立がエスカレートし、一触即発の最悪事態に発展しかねない。
 これまで南シナ海で軍事活動を繰り返してきた中国がまず、法的拘束力のあるルールを受け入れなければなるまい。経済・軍事の大国となった責任をわきまえ、国際協調の姿勢を見せてもらいたいところだ。
 中国との協議開始を決めたASEAN外相会議は、同時に規範に盛り込む重要要素を承認した。
 南シナ海での行動を管理・統制する枠組みや航行、上空飛行の自由の尊重、行動規範履行の監視-などの仕組みを検討する。
 しかし、中国側がどこまで法的拘束力を認めるのか不透明で、協議は難航しそうだ。
 南シナ海は石油や鉱物など海洋資源の宝庫であることが分かり、周辺国の利害が交錯するようになった。特に中国は近年、島に軍事施設を建てたり、ベトナム探査船のケーブルを切断するなど、海域の実効支配を誇示している。
 こうした動きに米国はアジア太平洋地域を重視する新国防戦略を打ち出しており、フィリピンやベトナムから頼りにされている。
 南シナ海が米中衝突の舞台になりかねない、との指摘もある。行動規範づくりの成否は大きな意味を持つことになろう。
 日本は東シナ海の尖閣諸島問題で中国と対立しており、南シナ海の平和に向けたASEANと中国のルールづくりは、けっして他人事ではない。
 これらの国々と密接な関係をもつ日本として、対話を促す役割を果たし、南シナ海の緊張緩和に少しでも貢献したい。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20120711_3.html

日経 ARF閉幕 中国、領有権問題で「攻勢」 2012/7/12 21:00
 アジア太平洋地域の安全保障を話し合う東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議が12日に閉幕した。焦点だった中国とフィリピンなどが領有権を争う南シナ海問題では、中国の攻勢が目立った。米国は中国の同海域での活動をけん制したが、肝心のASEAN内部で足並みが乱れた。
 「国際法に基づいて、南シナ海で航行の自由と安定が維持されるかどうかに関心を寄せている」。クリントン米国務長官は南シナ海での影響力を強める中国をけん制。玄葉光一郎外相も「国際社会共通の関心だ」と同調した。
 中国の楊外相は「これまで中国が航行の自由を妨げたことはない」と反論。問題解決は当事国同士の協議にゆだねるべきで、米国などの介入は問題を複雑にするだけだと指摘した。
 ただ、言葉上の米国との応酬とは裏腹に、楊外相は温和な表情を崩さなかった。積極的な海洋進出を巡って日米韓から集中砲火を浴びた昨年とは異なり、今年は「良い話し合いができている」と余裕を見せた。
 こうした雰囲気を逃さず、中国側は南シナ海での活動を積極化する方針だ。中国同行筋は12日、2013年までに新たに36隻の大型海洋監視船を建造し、南シナ海などの監視強化に充てる考えを明らかにした。中国メディアは同日、30隻からなる中国海南省の大規模漁船団が南沙諸島周辺海域で操業するために出港したことを伝えた。
 中国の積極的な海洋進出に、ASEANの総意として「懸念」を表明すべきか否か――。南シナ海問題を巡る議論を通じ、中国への反発を強めるベトナムやフィリピンと、中国からの経済支援強化を望む議長国カンボジアなどとの立場の違いが浮き彫りになった。
 中国とASEANは非公式会合で、9月から南シナ海での活動を法的に規制する「行動規範」策定に向けて協議を始めることで大筋合意していた。ところが、ASEAN側が中国への懸念表明を検討していると伝わるや、中国側は「条件整備を待たねばならない」(傅瑩外務次官)と協議開始時期の先送りを示唆。懸念表明を思いとどまるよう圧力をかけた。
 中国側の自信の背景には、対米関係維持への自信がありそうだ。中国同行筋は、4月上旬に北京で開いた米中戦略・経済対話で「米国と一定の信頼関係を構築できたことが大きい」という。
 「米中関係さえ良ければ、米国はアジア太平洋での中国の行動に口出ししなくなるのではないか」。米国の反応を注視していた中国はその後、ベトナム近海での資源開発計画、ベトナムと領有権を争う南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島を管轄する行政単位「三沙市」の新設などの強硬策を相次いで発表した。
 中国は米国の対応を瀬踏みするように、ASEANなど周辺国への圧力をじわりと高めつつある。その矛先が尖閣問題を抱える日本に向かう可能性も高まっている。
 これまでASEANはゆるやかな連帯感を維持しながら独自の外交を繰り広げてきた。11月にプノンペンで開く東アジア首脳会議までに、今回生じた溝を埋めなければ、再び中国の外交攻勢で分断を誘発されかねない。(プノンペン=島田学)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1205M_S2A710C1FF1000/

ASEANの努力、今こそ尖閣問題に!日本のマスコミの今日の記事を比べてみた

2012-07-11 | アセアン

今日の各紙の国際面の記事に注目してみた。いわゆる南シナ海の領土問題に対する当該国と、それをめぐる東南アジア諸国連合の営みについてだ。

「産経」「赤旗」の記事と、「東京」「毎日」「朝日」の記事は、内容が逆のような気がする。今日は時間がないので、これくらいにしかできない。「読売」と「日経」の記事は探せなかった。

「産経」
 南シナ海の領有権問題の平和的な解決へ向け、法的拘束力がある「行動規範」の原案を了承し、中国と今後、交渉を開始することで合意した。中国側も応じる方針
急接近する米国とASEANの離反を狙ったポーズにすぎず、交渉の実質的な進展は望み薄だとみられている。

「赤旗」
一部加盟国と中国が領有権を争う南シナ海での紛争を防止するための「南シナ海行動規範」に盛り込む「主要な要素」を承認
行動規範はASEANと中国を法的に拘束する文書で、2002年に合意した「南シナ海行動宣言」を格上げするものになります。8日のASEAN・中国高官協議では、9月にも事務レベル協議を開始することで合意しました。 ASEAN側の「主要な要素」には、国連海洋法条約の順守、紛争解決と防止の仕組みなどが盛り込まれています。

「東京」
中国とベトナムやフィリピンの対立が激化する南シナ海の領有権問題の解決に向け、高級事務レベル協議では法的拘束力を持つ「行動規範」の策定を目指したが、中国側の反発もあり、継続協議することになった。

「毎日」
中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の一部の国が領有権を争う南シナ海問題で、法的拘束力のある紛争防止の規則「行動規範」を今年中に策定するのは不可能な情勢になった。
8日の中国・ASEAN高級事務レベル会合でASEAN側は「行動規範」の骨子案を中国に提示し、策定作業の加速を狙った。しかし、「排他的経済水域(EEZ)の尊重」や「航行の自由」を盛り込んだ案は、南シナ海のほぼ全域を領有とする中国の主張と相いれない。中国は自国の参加する作業部会で草案を一から作り直すことを求めた。
中国の意向を受けて動いたのが議長国カンボジアだった。9日のASEAN外相会議でカンボジアは対中強硬派のフィリピンやベトナムと対立した。協議は紛糾し、骨子案からEEZなどに関する文言の削除を求める意見も出た。このため、骨子案を承認し、「行動規範」策定への意欲を表明するはずだった共同声明の発表は翌10日以降にずれこんだ。

「朝日」
南シナ海に関する文言をめぐり意見が対立し、翌10日になっても共同声明が採択できない一異例の事態となった。対中国でASEAN内の足並みの乱れが露呈している。通常は外相会議後まもなく発表される共同声明が、日付を越えてもまとまっておらず、いつ合意できるか未定だという。 複数のASEAN外交筋によると、問題となっている文言は、領有権をめぐって加盟国のうち4力国が中国と対立している南シナ海に関する部分だ。昨年の共同声明では、「最近の南シナ海の事件に深刻な懸念を表明」となっていた。

この東南アジア諸国連合(ASEAN)は、1976年2月にインドネシアのバリ島で初の首脳会議で締結された多国間条約である東南アジア友好協力条約を締結している。
これは東南アジアにおける平和・友好・協力を目的とする。
国際連合憲章の諸原則、バンドン会議の平和10原則、東南アジア諸国連合設立宣言などを再確認し、東南アジア地域の平和、安定、協力の諸原則を定めている。
特に、第2条で締約国相互の関係について、以下の基本原則を定めている。
主権・領土保全等を相互に尊重
外圧に拠らずに国家として存在する権利
締約国相互での内政不干渉
紛争の平和的手段による解決
武力による威嚇または行使の放棄
締約国間の効果的な協力
参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/

上記の考え方は、日本国憲法第9条そのものだ。日本のマスコミ・政府・各政党が、この理念に基づく外交努力や報道を繰り返し行うのであれば、尖閣・竹島問題も解決できると思う。

しかし、憲法9条を変えたい「輩」からすれば、この東南アジアの努力は、国民に知られたくないのかもしれない。

そこで、この努力を参考にできるように、政府や政党、マスコミに迫っていきたい。


諍ひに新しき術見つけたり命の大切人類の知恵



中国と交渉開始で合意 南シナ海「行動規範」原案を了承 ASEAN外相会議
2012.7.10 00:04 (1/2ページ)
 【プノンペン=青木伸行】東南アジア諸国連合(ASEAN)は9日、カンボジアの首都プノンペンで外相会議を開いた。南シナ海の領有権問題の平和的な解決へ向け、法的拘束力がある「行動規範」の原案を了承し、中国と今後、交渉を開始することで合意した。中国側も応じる方針だが、急接近する米国とASEANの離反を狙ったポーズにすぎず、交渉の実質的な進展は望み薄だとみられている。
 会議の冒頭、ASEANの議長国、カンボジアのフン・セン首相は「行動規範が対話と協力の原動力となることを、ASEANは示すべきだ」と述べ、行動規範の策定による南シナ海の緊張緩和が、最優先課題だとの認識を示した。
 会議では(1)国連海洋法条約、相互不可侵、内政不干渉などを順守する(2)平和的解決に向けた手段を構築する(3)行動規範に拘束力をもたせ、実施状況を監視する仕組みを構築する-など行動規範の原案を了承した。
 この原案をASEAN側は、8日の中国との事務レベル協議で提示しており、双方は行動規範をめぐる協議を、9月にカンボジアで開始することで一致している。11日のASEANと中国の外相会議で、正式に決定される。
 ASEANは中国と2002年、武力行使の禁止などをうたった「南シナ海行動宣言」に署名したものの、実効性がなく、行動規範の策定に持ち込もうと、論議を進めてきた。
 だが、中国側は行動規範は自身の手足を縛るため、協議には応じる姿勢をちらつかせつつ、策定を拒否。ASEAN内部も、対中強硬派のフィリピンと他の加盟国が対立し、まとまらなかった。
 中国が今回、協議開始に応じる姿勢を示したのは、米国がアジア・太平洋地域における軍事プレゼンスと、フィリピンやベトナムなどとの軍事面での協力を強化しており、これを牽制しASEANを懐柔するためにほかならない。行動規範を嫌う中国の本質は、何ら変わっていない。
 現に、中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相に同行している高官は9日、「行動規範は(領有権の)争いを解決するものではなく、相互理解と協力を構築するものだ」と述べた。これは「中国の領有権を他の関係当事国が認めることを前提に、資源の共同開発などに応じる考えを示したものだ」(会議筋)と受け止められている。
 何より、中国の実際の行動をみると、南シナ海で南沙(英語名スプラトリー)諸島などを「三沙市」に格上げし、軍事力も強化しているほか、ベトナム近海での石油・天然ガス開発の国際入札も計画するなど、領有権を既成事実化する動きを強める一方である。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120710/chn12071000050000-n1.htm

南シナ海紛争防止へ規範「主要な要素」を承認ASEAN外相会議2012年7月11日(水)
 【プノンペン=面川誠】東南アジア諸国連合(ASEAN)は9日、議長国カンボジアの首都プノンペンで開いた外相会議で、一部加盟国と中国が領有権を争う南シナ海での紛争を防止するための「南シナ海行動規範」に盛り込む「主要な要素」を承認しました。
(写真)地域情勢などを話し合ったASEAN外相会議=9日、プノンペン(面川誠撮影)
 行動規範はASEANと中国を法的に拘束する文書で、2002年に合意した「南シナ海行動宣言」を格上げするものになります。8日のASEAN・中国高官協議では、9月にも事務レベル協議を開始することで合意しました。
 ASEAN側の「主要な要素」には、国連海洋法条約の順守、紛争解決と防止の仕組みなどが盛り込まれています。
 ASEANは11日に開かれる中国との外相会議で、ASEAN側が合意した「主要な要素」をもとに協議を進めるよう求めるとしています。
 ASEANのスリン事務局長は記者団に対して、「(東アジア)地域は国際社会に向けて、最善の方法で問題に対処できるということを示さなければならない」と語りました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-07-11/2012071107_01_1.html

赤旗 【北京=小寺松雄】 国際面
中国外務省の劉為民報道官は9日の記者会見で、東南アジア諸国連との「南シナ海行動規範」をめぐる協議について、「行動規範は条件が成熟した時点でASEAN諸国と協議したい」と表明しました。
そのうえで劉氏は行動規範の目的について「関係国の相互信頼を増進し、協力を深め、南シナ海の平和と安定合を共同で守ることであって、南シナ海の紛争を解決することではない」と述べました。

赤旗 南シナ海問題当該国との課題 中国「北京=小寺松雄」 国際面
中国外務省の劉為民報道官は10日の記者会見で、南シナ海の領有権をめぐる問題について、「中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)との間の課題ではなく、中国と当該国との課題だ」との認識を示しました。
 カンボジアで開かれるASEAN地域フォーラム(ARF)でこの問題を話し合うことについても、「ARFで南シナ海問題をおおげさに扱うのは、この間の共通認識を無視するものだ」と指摘しました。


東京 南シナ海 行動規範 合意至らず2012年7月10日 朝刊
 【プノンペン=杉谷剛、安藤淳】東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議が九日、カンボジアの首都プノンペンで開かれた。中国とベトナムやフィリピンの対立が激化する南シナ海の領有権問題の解決に向け、高級事務レベル協議では法的拘束力を持つ「行動規範」の策定を目指したが、中国側の反発もあり、継続協議することになった。
 ASEAN側が求めているのは、国連海洋法条約など国際法に基づいた航行の自由や領海の尊重で、いったんは行動規範に盛り込むことで合意を図ろうとした。
 しかし、中国を加えた八日の高級事務レベルでの非公式会合で、中国側が内容を一から協議したいと主張。結局は九日の外相会議では、事務レベル協議を継続することは決まったが、話し合いは平行線に終わった。
 議長国カンボジアのフン・セン首相は外相会議の開会式で、行動規範策定の重要性を強調した。アジア太平洋地域の軍備増強を打ち出している米国も規範の早期策定を求めたため、八日の非公式会合での中国の出方が注目されたが、歩み寄ることはできなかった。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012071002000123.html


南シナ海:行動規範、年内策定は不可能 中国が引き延ばし 毎日新聞 2012年07月10日 19時34分(最終更新 07月11日 00時58分)
南シナ海で各国が権益を主張する主な海域
 【プノンペン岩佐淳士、米村耕一】中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の一部の国が領有権を争う南シナ海問題で、法的拘束力のある紛争防止の規則「行動規範」を今年中に策定するのは不可能な情勢になった。カンボジア・プノンペンで開かれているASEAN関連会議で中国が「引き延ばし戦略」とASEAN分断工作を展開しているためだ。
 ASEANは02年に中国と署名した「南シナ海行動宣言」を今年までに「行動規範」に格上げし、問題解決の道筋をつけることを目指してきた。
 8日の中国・ASEAN高級事務レベル会合でASEAN側は「行動規範」の骨子案を中国に提示し、策定作業の加速を狙った。しかし、「排他的経済水域(EEZ)の尊重」や「航行の自由」を盛り込んだ案は、南シナ海のほぼ全域を領有とする中国の主張と相いれない。中国は自国の参加する作業部会で草案を一から作り直すことを求めた。
中国の意向を受けて動いたのが議長国カンボジアだった。9日のASEAN外相会議でカンボジアは対中強硬派のフィリピンやベトナムと対立した。協議は紛糾し、骨子案からEEZなどに関する文言の削除を求める意見も出た。このため、骨子案を承認し、「行動規範」策定への意欲を表明するはずだった共同声明の発表は翌10日以降にずれこんだ。
 中国は6月、カンボジアに4億2000万ドル(約330億円)の融資と航空機2機の供与を約束した。今回のASEAN関連会議を前にカンボジアの取り込みを図ったものとみられる。ラオスなどへの投資や援助も強化しており、経済的結びつきを背景とした「中国によるASEAN分断工作が成功している」との見方も外交関係者の間に広がっている。
 一方、中国外務省の劉為民報道局参事官は9日の定例記者会見で「行動規範の目的は南シナ海を巡る問題の解決ではなく、関係国との相互信頼を強化することだ」と強調した。法的拘束力のある「行動規範」作りに本気で取り組むのではなく、単に協議を続けることで自国の孤立化を避けるという中国の「引き延ばし」戦略を示唆した発言だ。タイ外務省の高官は「行動規範の策定には、まだまだ時間がかかる」と述べ、「12年策定」という当初の目標を達成することは難しいとの見通しを示した。
http://mainichi.jp/select/news/20120711k0000m030045000c.html

朝日 南シナ海巡り声明まとまらず ASEAN外相会議2012年7月10日20時33分
 カンボジアの首都プノンペンで9日に開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議で、南シナ海に関する文言をめぐり意見が対立し、翌10日になっても共同声明が採択できない異例の事態となった。対中国でASEAN内の足並みの乱れが露呈している。
 通常は外相会議後まもなく発表される共同声明が、日付を越えてもまとまらず、関係者には焦りがみえる。議長国カンボジアのホー・ナムホン副首相兼外相は10日、他の加盟9カ国の外相に対して「11日に再度、共同声明をまとめるための特別会合を開きたい」と呼びかけた。
 複数のASEAN外交筋によると、問題となっている文言は、領有権をめぐって加盟国のうち4カ国が中国と対立している南シナ海に関する部分だ。昨年の共同声明では、「最近の南シナ海の事件に深刻な懸念を表明」となっていた。
http://www.asahi.com/international/update/0710/TKY201207100506.html

「朝日」共同声明の合意難航 ASEAN外相会議 南シナ海の文言で対立 9面(国際)
 カンボジアの首都プノンペンで9日に開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議で、南シナ海に関する文言をめぐり意見が対立し、翌10日になっても共同声明が採択できない一異例の事態となった。対中国でASEAN内の足並みの乱れが露呈している。
 「全員が受け入れられる言葉をまだ模索中」。インドネシア外務省の高官は10日、共同声明をめぐる協議について短く語ると立ち去つた。通常は外相会議後まもなく発表される共同声明が、日付を越えてもまとまっておらず、いつ合意できるか未定だという。
 複数のASEAN外交筋によると、問題となっている文言は、領有権をめぐって加盟国のうち4力国が中国と対立している南シナ海に関する部分だ。昨年の共同声明では、「最近の南シナ海の事件に深刻な懸念を表明」となっていた。
 今回は、フィリピンのデルロサリオ外相が「スカボロー礁」という言葉を入れるべきだと強く主張した。南シナ海スプラトリー(南沙)諸島の漁場である同礁では最近、中国の監視船と2ヵ月以上もにらみ合った事件があり、「もはや(南シナ海という)あいまいな文言を使う段階ではない」と訴えた。
ベトナムのファムービン・ミン外相も、パラセル(西沙)諸島付近で中国が始めた油田の国際入札について強く非難し、共同声明に地名を入れて懸念を表明するよう要求した。
両外相に対し、議長国力ンボジアなどから反対意見が出たという。ASEANは、11日の中国との外相会議で南シナ海の行動規範作りなどを協議する予定で、「直前に中国を刺激したくない」との意向もある。
仲介役に乗り出しだのはインドネシアのマルティ外相で、地名は入れずにやや強い言葉で懸念を表明するなどの提案をしたとみられる。(プノンペン=郷富佐子)


日本に蔓延する「いじめ」の構造を気付かせないマスコミと気付かない国民の悲劇

2012-07-10 | 日記
今日の「朝日」社会面とNHKニュースを見て、「やっぱりな」と思った。
1.今報道されているのは、自殺した子どもの親を弁護する立場から、学校や市教委、大津市、警察の対応をめぐってバッシング報道が行われているのが特徴だ。ここにあるのは、マスコミは「正義の味方」、学校などは「悪者」だ。国民の反応をみれば、判る。

2.こういう構造は日常茶飯事だ。日本国民は、こういう報道の嵐のなかで、いつも自分は「正義の味方」の側に立って、「悪者」をやっつける気分で憤懣を解消している。だが、自分が被害者になる場合もあることは、すっかり忘れているのだ。

3.このことは、自殺後実施した全校アンケート結果を報道した「毎日」「朝日」を見れば、よく判る。「15人の生徒が『自殺の練習をさせられていた』と回答していた」「毎日」の報道だ。衝撃的だ。だが、ここには重大な落とし穴があった。こういう事実を見てみぬふりをしていたのは他ならぬ生徒のなかにあったことだ。「朝日」はこうした事実を生徒の声としてあげている。

4.友達として付き合ってきた生徒が、「遊び」として、「いじめごっこ」をやることは、結構ある。小学生が下校中にカバンを一人のこどもに背負わせている後景を良く見かける。ジャンケンで負けたほうが数人のランドセルを背負っていく「ゲーム」だ。

もう一つ紹介しよう。「鬼束ちひろがTwitterで大暴れ! 『あ~和田アキコ殺してえ。』と大胆発言」の記事が、その典型だ。「しかし『殺してえ』は少々危ないのではないだろうか」という「少々」程度の「評価」がある。こういうムードはマスコミが、テレビが結構流しているのではないか。

5.被害を受けている事実を見て見ぬふりをする。そうして事実上の加害者が仕立て上げられるのだ。だが、見てみぬふりをしている自分は加害者になったとは自覚しないのだ。自分はいつも安全なところに身を置いているのだ。

6.こういう構造は、社会の中にたくさんある。
NHKスペシャル「日本海軍400時間の証言―軍令部・参謀たちが語った敗戦」に象徴的にみられる。
もう一つ指摘しよう。原発の加害と被害の関係だ。
「大飯原発の3号機と4号機以外の原発で、国による安全性の確認が行われた場合、運転を再開することについて賛否を尋ねたところ、「賛成」が25%、「反対」が27%、「どちらともいえない」が43%でした」という世論調査と内容だ。

「大飯原発の3号機と4号機以外の原発」の運転の是非についての世論調査で、「どちらともいえない」が「43%」という。フクシマ原発による放射能被害は収束どころか、これからも眼に見える形で被害が国民に及ぶ可能性は大であることは明瞭だ。だが「どちらともいえない」=「判断不能」が43%もあるのだ。これこそ「知らぬふり」なのだ。

だが、こういう世論が出てくるのには、NHKをはじめとしたマスコミにも責任がある。それは「国による安全性の確認が行われた場合、運転を再開する」という設問だ。非常に意図的だ。

忍び寄る放射能汚染の現実を想像することよりも、電話で「安全性が確認されたらどうですか」という言葉だけで、選択させる手法なのだ。これが「世論」となって政策の作成と実行に反映されるのだ。

フクシマ県民が放射能にいじめられている現実に対して、他の地域の国民は「気付かなかった」「もっと真剣に受け止めて心配してあげればよかった」では済まないだろうし、原発再稼動が全国に広がれば、いじめられる国民は、もっと拡大するのだ。それがフクシマの教訓だ。

まだある。生活保護バッシングに象徴されるマスコミのバッシングだ。これについては、キリがないので、これだけにする。

7.以上のように、マスコミ報道は、加害者・被害者をごちゃごちゃにして判らなくさせ、本質から眼を逸らせる報道する。このことを正していかなければならない。

8.最後に、
子どもらが安心して暮らせない社会がある。自分の「ストレス」を発散させるために、友達を「遊び」感覚で「いじめる」ことも、ままある。大人社会も同じだ。またこの「いじめ」に加わらなければ、今度は自分がいじめられる可能性もある。またいじめを発見して注意をすれば、今度は自分がいじめられることもある。だから見てみぬふりをする。こういう社会構造を変革していくことは容易ではない。

だが、この大元である構造にこそ、メスをいれていかねばなるまい。
この病魔にメスをいれていくためには、病魔そのものを暴露することだ。一つだけのメスでは病魔を退治することはできない。

そこで、あらゆる側面からメスを入れていくことを考えなければならない。

そこで、今回の事例を見て思うことをまとめてみた。「いじめ」をなくしていくためには、子どもらが日常的に友達を大事にする関係が築かれている必要がある。そのためには何が必要か。
学校の教育内容の改善を言えば、現在の教育行政全般を見直さなければならない。例えば、学校の規模はどうか、子どもや先生たちの人数はどうか、受験競争はどうか、教科書の内容はどうか、考える力を付ける授業はどうか、などなどがある。

社会の風潮を言えば、人間を大切にする報道、人権を尊重する報道は行われているか、マスコミ報道の仕方を総点検しなければならない。
現在の国民の暮らしの満足度のことも言わねばならない。労働者はどのような労働実態に置かれているか、政治はどうか。などなどがある。

警察が被害届を受け取る場合のことが問題になっているが、警察に行く前に、悩みを相談する場所はどうか、学校や地域にそのような窓口は置いてないのか。今公務員バッシングが流行っている。公務員削減の被害の一つが、こうした子どもに及んでいることを国民は自覚すべきだ。


サイクルを悪魔に変へるシステムの大本糺す眼ひろげむ


以下「朝日」の記事、他の記事をみてみよう。

「朝日」 「いじめ気付けなかった自分」「見て見ぬふりしていた自分」「悔いる生徒」
 学校は生徒の死の背景を探るため、自殺6日後の昨年10月17日から3日間、全校生徒にアンケートを実施した。多くは無記名だが、8割の生徒が回答した。
 自由に記述できる設問は3問あり、「自身のことで相談したいこと」「亡くなった生徒についての気持ち」を尋ねた記入欄には、回答者の2割以上の約150人が自責の念や葛藤する思いをつづっていた。
 いじめに気づいていた生徒は「自分も見て見ぬふりをしていて、これも立派ないじめと気づいたときは、本当に申し訳なかった」と書いた。別の生徒も「今になって、『あの時、もっと真剣に受け止めて心配してあげればよかった』と後悔しています」と記した。
 小学校で4年間、クラスが一緒だったという同級生は「気持ちに気づいていれば」と後悔の念をつづり、別の生徒は「こんなに思い詰めてる人が近くにいたのに、気づかなかった自分が情けない」と記した。
 自らの悩みを告白する記述もあった。ある生徒は「このごろ、ある友達に悩まされています。仲が良かったのに、急に避けられたり……」と打ち明けた。思い詰める前に「相談できる人はいなかったのか」という問いかけも目立った。
 一方、回答には「二度とこのようなことが起きないように、少しずつ身近なところから考えたい」「友達の異変には気づいてあげられるように努力します」と、いじめを繰り返さない決意も多くつづられた。
小学校時代にいじめられた経験があるという生徒はアンケートに「『生きてはいけないのか、死ぬべきか』と同じ経験をしたことがありました。(自殺した)生徒の気持ちはよくわかります。私たちができることを考えていきたい」と再発防止を誓った。
 中学校では生徒の死後、生徒会を中心にいじめをなくすための活動が始まった。生徒同士で問題を解決しようと悩みを書いたカードを内に掲示。それを見た生徒が、自由に書き込むという「アドバイスカード」を取り入れた。いじめを受け止める思いは、今でも生徒に残つているようだ。(引用ここまで)

大津の中2自殺:生前に自殺練習強要
毎日新聞 2012年07月04日 02時30分(最終更新 07月04日 09時55分)
(略)
 大津市で昨年10月、同級生からいじめを受けていた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自宅マンションから飛び降り自殺した問題で、学校が全校生徒に実施したアンケートに対し、15人の生徒が「自殺の練習をさせられていた」と回答していたことが3日、関係者への取材で分かった。市教委は昨年11月の記者会見でこの事実を明らかにしていなかった。
 男子生徒の両親が今年2月、大津市や加害生徒3人と保護者を相手取り、約7720万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴。5月の第1回口頭弁論で市はいじめがあったと認めたが、「いじめを苦にしての自殺と断じることはできない」と主張していた。両親の代理人はアンケートの回答について、17日に開かれる第2回口頭弁論に提出する準備書面で主張する。
アンケートは男子生徒の自殺後にいじめについて実施し、約320人が回答した。15人の生徒は「自殺の練習とか、トイレで殴られていたとか、死んだスズメを口の中に入れろと言われていた」「何回も自殺の練習をさせられていた。先生に相談したけど何もしてくれなかった」などと回答。「昼休みに毎日自殺の練習をさせられていた」「がんの友達に自分の命をあげるなどと言っていたらしい」との回答もあった。
 また、13人が「友達なのにお金を恐喝されていた」「脅して銀行の番号を聞き出し、その銀行からとったお金を使っていた」と回答、15人が「万引きを強要されていた」と書いた。(略)
http://mainichi.jp/select/news/20120704k0000m040112000c.html

鬼束ちひろがTwitterで大暴れ! 「あ~和田アキコ殺してえ。」と大胆発言
・あ~和田アキコ殺してえ。
・なんとか紳助も殺してえ。
・躁とか鬱とかいっちいちうるせぇなぁ。 その前に自分をなんとかしろって(笑)。
(鬼束ちひろさんのツイートより引用)
上記以外のツイートも「いぃぃ!えぇぇぇぇえ!!!!」といったテンションの高い表現が多く使われており、元気満々なツイートを繰り広げている彼女。しかし「殺してえ」は少々危ないのではないだろうか。
そのツイートには多くの人が興味を引いたようで、各ツイート共に2000リツイート、3000リツイートを越えている。フォロワーは既に1万フォロワーを越えており一躍にして人気『Twitter』民だ。
http://getnews.jp/archives/227344

原発割合 「15%程度」の回答最多   NHKニュース 7月10日 7時57分

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NHKが行った世論調査で、震災の前の年には、国内の電力のおよそ26%をまかなっていた原子力発電について、2030年の時点で望ましいと考える割合を、政府が示している3つの選択肢の中から選んでもらったところ、「15%程度」が最も多く、40%でした。
NHKは、今月6日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行い、調査対象の65%に当たる1089人から回答を得ました。
この中で、関西電力大飯原子力発電所の3号機と4号機の運転再開を決めた政府の判断を評価するかどうか聞いたところ、「大いに評価する」が8%、「ある程度評価する」が34%、「あまり評価しない」が29%、「まったく評価しない」が23%でした。
また、大飯原発の3号機と4号機以外の原発で、国による安全性の確認が行われた場合、運転を再開することについて賛否を尋ねたところ、「賛成」が25%、「反対」が27%、「どちらともいえない」が43%でした。
そして、東日本大震災の前の年には、国内の電力のおよそ26%をまかなっていた原子力発電について、18年後の2030年の時点で望ましいと考える割合を、政府が示している3つの選択肢の中から選んでもらったところ、「0%」と答えた人が34%、「15%程度」が40%、「20%から25%程度」が12%でした。
一方、政権の枠組みが今後どのようになるのが望ましいと思うか聞いたところ、「民主党中心の政権」が4%、「自民党中心の政権」が12%、「民主党と自民党による大連立政権」が21%、「政界再編による新たな枠組みの政権」が49%でした。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120710/t10013464801000.html

軍事基地の「負担ゼロ」を言わない「負担軽減」論は、とんでもないペテン、マヤカシだ

2012-07-09 | 日記
オスプレイ配備のまやかしについては、以下のような記事を書いた。

「オスプレイ配備でも判った日米安保条約の従属・屈辱性を覆い隠すマスコミの犯罪性を変革するために」(7月2日)
http://blog.goo.ne.jp/aikokusyanozyaron/e/986c170929d3459f9446c3520e116b76


今回は、オスプレイ配備を推進する立場の「産経」「日経」の社説のギマン・ペテンを別の角度からみてみた。

まず「産経」だ。
「自己率」が低いから、「安全」という論理と老朽化した現行輸送機と比べて「日米同盟の抑止力を高める」から配備は当然という論理には、住民生活への「迷惑」論、不安感は顧みられていない。「日本の防衛や人道・救難能力」のためにはガマンしろということだ。

事故に遭う住民の数や回数を減らすことが問題なのか、違うだろう。本来は「あってはならない」事案ではないのか、そこをごまかしている。

100人の住む居住区にオスプレイが墜落して一人が亡くなった。死亡率1%だ。これで良いのか!

「北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の海洋進出で日本の安全が脅かされる中」、「安全性」に問題ありとされている「米海兵隊の装備・能力を飛躍的に向上させるオスプレイの導入」は、「事故率」も低いので、「『安全性』を口実とする一部の反対論に屈しないためにも、こうしたデータや事実を根気よく提示して説得することが肝要だ」との発想には、人命の重さの認識はゼロだ。

次は、「日経」だ。
「日経」のいう「原点」とは何か。
「オスプレイの配備がなぜ必要なのか」、それは「米軍にとって最大の狙いは部隊の即応力を高めること」で、「これは日本の安全保障にとっても利益になる。朝鮮半島など日本の周辺でいざという事態が起きれば、海兵隊が大切な役割を担うとみられるからだ」ということなのだ。
「だからといって、地元の安全を犠牲にするわけにはいかない」と「地元の安全」の「犠牲」論を測りにかけている。

そうして「日米両政府は地元の理解を得るために、オスプレイの配備に合わせた負担軽減策も検討するべき」と「原点」を述べている。

だが、この「負担軽減」論にあるのは「負担ゼロ」論ではないのだ。「事故があってはならないのであれば、日米両政府は「ゼロ」にすると胸をはって宣言しなければならない。

だが、それはできない!歴史が示すように軍事基地は人命の重さを最優先するものではないからだ。口では「日本の安全が脅かされる」「日本の防衛や人道・救難能力」のためというが、であるならば住民への犠牲は「ゼロ」でなければならないはずだ。


人命の重さ宣らすも奪わるる基地ある限り軽き命の


[産経主張] オスプレイ 安全データに耳傾けたい2012.7.1 03:31
 米政府が垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの沖縄配備を日本に正式通告したことを受け、7月末に山口県・岩国基地へ搬入した後、8月に米軍普天間飛行場に配備される計画が確定した。
 森本敏防衛相は沖縄、山口両県を訪ねて地元調整に入ったが、墜落事故が続いたこともあって、「安全性」をめぐる地元の反対や抵抗感は根強い。
 しかし、北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の海洋進出で日本の安全が脅かされる中、米海兵隊の装備・能力を飛躍的に向上させるオスプレイの導入は、日米同盟の抑止力を高める上で不可欠だ。政府は全世界的な運用状況や技術面も含めた安全性について丁寧に説明し、日本の平和と安全に必要な配備を粛々と進めてほしい。
 オスプレイは2005年、米政府が「すべての安全基準を満たした」として量産に入った。米海兵隊は世界で約140機を運用中で最終的に360機を導入する。
 問題は、沖縄配備を控えた4月にモロッコ、6月に米フロリダ州で墜落事故が起き、地元自治体や反対派などによる反対論や慎重論が一斉に高まったことだ。
 だが、モロッコの事故では「機械的不具合はなく機体の安全性に問題はない」と米政府が経過報告した。フロリダの事故も「設計上の欠陥を疑う理由はない」として同型機の運用が続いている。
オスプレイの事故率は11年時点で10万飛行時間あたり1・12で、海兵隊の全航空機平均2・47の半分以下(米軍統計)との安全データもある。それでも日米両政府が地元の不安に配慮して、フロリダの調査結果がまとまるまで岩国基地での試験飛行を見合わせることにしたのは妥当といえよう。
 オスプレイは老朽化した現行のCH46中型ヘリと比べ、速度が2倍、行動半径が4倍、積載量は3倍あり、「日本の防衛や人道・救難能力を飛躍的に高める」(米国防総省声明)ものだ。飛行時の騒音レベルも低く、能力向上に伴って普天間での年間飛行回数を約11%減らせるなど、住民の要望にも十分に応える更新といえる。
 「安全性」を口実とする一部の反対論に屈しないためにも、こうしたデータや事実を根気よく提示して説得することが肝要だ。同時に、防衛相と野田佳彦首相は同盟の最大の懸案である普天間移設にも力を注いでもらいたい。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120701/plc12070103310007-n2.htm

日経 オスプレイで丁寧な説明を 2012/7/3付
 対立が深まり、解決の糸口が見えないときには、原点に立ち返って考えることが肝心だ。米軍が最新型の輸送機、オスプレイを沖縄に配備しようとしている問題もそんな局面にある。
 オスプレイはヘリコプターと飛行機を合わせた機種だ。プロペラと固定翼を持ち、飛行機のように長い距離を飛べるほか、離着陸時には垂直にも動ける。
 米軍は7月下旬に米軍岩国基地(山口県岩国市)に12機を陸揚げし、10月から沖縄県の米軍普天間基地で本格運用する計画だ。来年も12機を新たに導入するという。
 地元の自治体は強く反発している。森本敏防衛相は1日、沖縄県の仲井真弘多知事や山口県の二井関成知事らに会い、計画を説明したが、理解を得られなかった。安全への不安が最大の理由だ。
 この溝をどう埋めるのか。それにはまず、オスプレイの配備がなぜ必要なのか、改めて考える必要がある。米軍にとって最大の狙いは部隊の即応力を高めることだ。
 海兵隊がいま、沖縄で使っている輸送ヘリCH46は「もはや旧式だ」(日米両政府筋)。CH46に比べると、オスプレイの最高速度は約2倍、搭載量は約3倍、行動半径も約4倍に広がる。
 これは日本の安全保障にとっても利益になる。朝鮮半島など日本の周辺でいざという事態が起きれば、海兵隊が大切な役割を担うとみられるからだ。
 だからといって、地元の安全を犠牲にするわけにはいかない。オスプレイは4月にモロッコ、6月に米フロリダ州で墜落事故を起こした。米軍はオスプレイを岩国基地に搬入しても、事故の調査結果が出そろい、安全を確認できるまでは試験飛行を控えるという。引き続き、丁寧に安全対策を説明してもらいたい。
 沖縄の海兵隊の行動半径が広がれば、訓練の県外移転も進めやすくなるはずだ。日米両政府は地元の理解を得るために、オスプレイの配備に合わせた負担軽減策も検討するべきだ。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO43314830T00C12A7EA1000/

日本共産党は科学的社会主義の立場から領土問題の解決を中国共産党へ訴えるべき、日米安保廃棄のために

2012-07-08 | 日記
尖閣諸島の領有権をめぐって新しい段階に入った。だが、今日の「赤旗」の記事の段取りでは、その最高のチャンスを逃すことになるだろう。

その理由は何か。同じ地域に住む共産党を支持する人の話は教訓的だからだ。「尖閣問題で石原都知事のやり方を批判し、賛成しなかった共産党に失望した」と。「これまでずっと議席に結びつかなくても共産党に入れてきた、共産党を支持してきたのだ」という。

今回の尖閣問題の解決と日米安保廃棄の政治的障害を取り除く、外交努力、これこそが今日本共産党に求められているのだろう。今は政府や中国政府に求める段階から自分が出て行って説得する段階なのだ。そのような日本改革への展望を語らなければ、支持者を失うことになるだろう。

ポイントは何か。
1.従来も実践していた「野党外交」を強力に推進することだ。今回の記事は、日本政府に求めるという形をとりながら、中国政府に意見を述べるという形をとっている。しかし、国民へのメッセージとしては極めて弱い!

2.そうではなく日本共産党と中国共産党が、同じ社会主義社会をめざす政党として、まさに平和的民主的自主的に領土問題を解決するための話し合いを行うことだ。志位和夫委員長と胡錦濤国家主席が北京か東京で会談するのだ。まさにビッグニュースだろう。

3.日本と中国は軍事同盟ではなく平和友好条約を結んでいる。日米は軍事同盟だ。この軍事同盟を正当化している「抑止力」論を日中両国共産党が打ち破る仕掛けをつくる。これに成功すれば、国際社会における社会主義勢力に対する信頼は大きく前進するだろう。南沙問題にも大きな影響を与えるし、この方が中国にとっても利益はあるはずだ。大国は小国にゆったり気分を感じさせることで、その権威をあげ、国益もあがる。中国国民も、このことに気付くべきだ。当然日本国民も、だ。

4.この会談に成功してはじめて、日米軍事同盟を廃棄する国民的環境が=政治的生涯が除かれることになるだろう。これは歴史の大転換だろう。まさに軍事同盟の博物館行きとなるからだ。

5.かつてソ連に対して、1979年12月、日ソ両党首脳会談を開き、宮本・ブレジネフ会談で、日本共産党の領土問題についての見解を正々堂々と主張した。そうして領土問題を含む平和条約締結の協議を日ソ両党間で継続的に開催することを確認している。その際に主張したことは、領土問題の政治的障害として存在する日米軍事同盟、日本を侵略戦争の危険な基地としている日米軍事同盟を廃棄して非同盟・中立の課題とリンクさせて主張したことだ。

6.そうして1990年10月「日ソ領土問題の公正な解決のために」と題したシンポジウムを開催し解決のための提言を行った。詳しくは『前衛』(1990年12月号)と不破哲三『千島問題と平和条約』(新日本出版社)を参照していただくことにしよう。

7.以上の視点で、今日の「赤旗」の記事と「日米安保条約をなくしたらどういう展望が開かれるか」の記事を読むと、日本共産党の平和外交政策実践力、憲法9条にもとづく外交政策実践力が試されているのだ。このことを抜きに国民の支持が広がっていくことは難しい。消費税増税・TPP・原発など、すべてに日米軍事同盟が係わっているからだ。この障害を取り除くことでしか、国民生活の展望は切り開けないのだ。

8.もう一つは、「共産党」名に対する不信感が信頼へと変わってくるのではないか。


尖閣も原発増税その奥に軍事同盟民の心に


「尖閣の国有化は当然―政府は理を尽くして領有の正当性を説け」2012年7月8日「赤旗」
 日本共産党は、東京都の尖閣諸島の購入計画について、自治体が国家間の領土紛争に介入することは適切ではない、との立場を表明してきました。
国はすでに、3島を年間約2450万円で地権者から借り上げています(大正島は1921年から国有地)。国が購入し国有化することは、「平穏かつ安定的に維持、管理する」うえで当然のことです。
 同時に、国有化によって問題が解決するわけではありません。この問題を外交交渉により解決する積極的な対応がいっそう強く求められます。日本政府は中国政府との間で72年の日中国交回復の時に棚上げ論に同調したことをはじめ、最近も領土問題は存在しないという言葉を盾に、外交舞台での議論を避けてきました。
都による購入はもちろんのこと、国有化でも、中国との間にある尖閣問題が解決するわけではありません。日本政府は尖閣諸島の領有の歴史上、国際法上の正当性について、中国政府と国際社会に対して、理をつくし堂々と展開する外交こそ強く求められます。
 日本共産党は、中国政府が事態をエスカレートさせたり緊張を高める対応を避け、冷静な言動や対応を取るよう求めるとともに、日中両政府が、問題を話し合いで平和的に解決するよう努力を呼びかけています。

日米安保条約をなくしたらどういう展望が開かれるか/全国革新懇総会 志位委員長の記念講演 [2012.5.15]
東アジアに平和的環境をつくる緊急の外交努力を
 最後にのべておきたいのは、日米安保条約の廃棄をめざす取り組みとともに、東アジアに平和的環境をつくる緊急の外交努力を、一貫して追求することが重要だということであります。4点ほどのべておきたいと思います。
軍事的対応の拡大と悪循環をきびしくしりぞける
 一つは、「軍事には軍事」という軍事的緊張の拡大と悪循環は、いかなる形であれきびしくしりぞけるということです。
 北朝鮮が、国際法や国際合意に違反する行動をとった場合に、日本の対応として、外交的解決の努力よりも軍事対応が突出する傾向が、しばしばみられますが、こうした態度はきびしく戒めることが必要であります。
 この問題は、今後も複雑な局面が予想されますが、どんな場合でも、国際社会が一致して、外交的解決に徹するという態度を堅持することが、北朝鮮に違法行為をやめさせ、国際社会の責任ある一員としていくうえで、何よりも重要であるということを、強調しておきたいと思います。
米中・日中関係――軍事力で対抗する思考から抜け出し、軍拡から軍縮に
 二つ目に、日中両国が「戦略的互恵関係」を確立し、米中両国も「戦略・経済対話」のしくみを制度化し、それぞれが経済関係、人的交流をいよいよ深化させるもとで、これらの国と国との戦争は決しておこしてはならないし、もはやおこせないことは誰の目にも明らかになっています。
 その現実に立って、双方が、軍事力で対抗するという思考から脱却し、軍拡から軍縮に転じることを、わが党は強く求めるものであります。
領土をめぐる紛争問題――歴史的事実と国際法にもとづく外交的解決に徹する
 三つ目に、この地域に存在する領土をめぐる紛争問題の解決にあたっては、歴史的事実と国際法にもとづく冷静な外交的解決に徹することが何よりも重要であります。
 日本政府にこの点での弱点があることが、紛争解決の障害となっていることを、私たちは率直に指摘し、道理に立った領土問題解決の提案を行ってきました。
 同時に、領土問題にかかわって、紛争当事国の一部から、一方的措置や武力行使容認論などが主張されていることは、相互不信を増幅するものとなっており、私は、是正する努力を求めたいと思います。
歴史問題の解決は、東アジアに平和的環境をつくる土台
 四つ目に、日本が過去に行った侵略戦争と植民地支配の反省は、東アジアに平和的環境をつくる土台になるということです。
 わが党は、「従軍慰安婦」問題など、未解決の問題をすみやかに解決するとともに、歴史を偽造する逆流の台頭を許さないことを、日本政府に強く求めます。
 過去を変えることはできませんが、過去を直視し、そこから反省と教訓を引き出し、未来に生かすことができます。そういう姿勢を貫いてこそ、日本は、東アジア諸国との本当の友情をつくることができるというのが、私たちの確信であります。
日米安保条約をなくす国民的多数派をつくろう
 みなさん。日米安保条約をなくすためには、それを求める国民的多数派をつくることが必要であります。そのためには平和を願う国民要求から出発して、日米軍事同盟の他に類のない異常を一つひとつただすたたかいを発展させるとともに、「安保をなくしたらどういう展望が開かれるか」を、広く国民のものにしていく取り組みが大切であります。
 沖縄をはじめとする米軍基地撤去、治外法権的な日米地位協定の改定、「米軍再編」の名での地球的規模での日米軍事共同をやめさせる、米軍への「思いやり予算」を廃止する、国民を欺く「核密約」など秘密取り決めを撤廃する、TPP参加を阻止するなど、国民の切実な要求にもとづくたたかいを、それぞれの一致点を大切にしながら、大きく発展させようではありませんか。
 そのなかで「安保をなくしたらどういう展望が開かれるか」を、広い国民のものにしていく努力を一貫して強めようではありませんか。
 日米安保条約廃棄を求める国民的多数派をつくることは、民主連合政府を樹立する大きな条件を開くことにもなります。
 みなさん。力をあわせて、本当の独立国といえる、平和・中立の新しい日本をつくりましょう。そのことを、最後に訴えて、私の話とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-05-15/2012051509_01_0.html

パンダ命名に見せた石原都知事の不見識・人格、都民の「良識」が世界に試される!

2012-07-07 | 日記
東京都の国際的位置については、http://ja.wikipedia.org/wikiを参照してみた。
東京都民は13,195,704人
2009年度の東京都の都内総生産は85兆2016億円であり、日本の国内総生産の6分の1以上を占めている。ドルの為替レートで換算すると1兆ドルを超えており、最新のニューヨーク市の市内総生産の6014億ドル(約50兆円)や上海市の市内総生産の1兆6872億元(約21兆円)をも圧倒している。東京都は都市GDP世界1位であり、国のGDPと比較しても世界第14位前後となり、メキシコ1国とほぼ同じ経済規模を持っている。
世界第3位の経済大国の中心として、世界経済でも大きな地位を占めている。多国籍企業の本社数や資本市場の規模などビジネス分野を総合評価したランキングでは、世界第1位の都市と評価されている。フォーチュン・グローバル500においても、世界レベルの大企業本社数がニューヨークやロンドンを遥かに上回り、世界第1位と評価された。また、ニューヨーク、ロンドン、香港などと共に世界トップレベルの金融センターの一つである。

以上のような東京都の国際的凄さ・位置を踏まえて、その「最高責任者」である都知事が、生まれてくるパンダの名前を「尖閣という名前を付けてやればいい」といったことについて、その意味を考えてみた。

1.パンダに対する日本国民の期待を都知事はどう考えるか。先ずは、恥ずかしい限りということだ。

2.「友好の使者」「日中関係全体の改善に積極的な役割を果たす」パンダの赤ちゃん誕生シーンをテレビで流し、号外まで出てしまう日本国民のパンダへの「期待」を裏切る、冒涜する行為ではないのか。

3.わざわざ紛争を助長するようなことを言ってしまう公人である石原氏の人間性だ。スポーツ選手や芸能人、教育界の人々などなど、日中の架け橋になっている両国民の心を傷つける行為だが、こういう無責任な人物を国際社会はどのように見るか。

4.パンダの赤ちゃんの誕生シーンは命の誕生という荘厳な場面であった。しかし、そういう事実には「全然興味ない」と言い、その理由が「返さなくちゃいけないんだもの」と言い放つなど、都知事には「日中友好」「日中関係改善」など、全く想起していない無責任さを示した。こうした都知事を子どもはどう思うのだろうか。

5.都知事にあるのは日本国固有の領土「尖閣」を侵す「シナ」国という思いだけである。

6.こういう発想の持ち主をたしなめる、批判するのがマスコミの役割でもあるが、そうした視点での報道はどうだろうか?むしろ石原都知事をキィーパーソンとして扱っている。

7.だが、今日の「朝日」「オピニオン」の対談趙啓正氏(全国政治協商会議外事委員会主任)と宮本雄二氏(前駐中国大使)、若宮啓文朝日新聞主筆の対談は興味深いものだった。「領土問題の『棚上げ』と共同開発」論、「小異を捨てて大同につく」論、「小異が大同を振りまわしてはならない」論、「偏狭なナショナリズム警鐘」論などなどであった。

8.日中両国内で、石原都知事のような「偏狭なナショナリズム」論者を凌駕していくためにどのような営みをすべきか、「政治家はもとより、メディアがこれほど問われる時もない」と若宮主筆は述べている。「朝日」を検証していきたい。

9.そのためにも「日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約」(1978年8月12日)の宣伝と具体化を提唱しておきたい。

10.以上のような視点を前提に、この領土問題を歴史の見直しの一環として共同討議・研究のテーブルに付すことにしてはどうか。日本の歴史や文化は中国・朝鮮文化を無視しては成り立たない。元号にしても国号日本にしてもそうだ。日本人の中に潜んでいる道徳論も中国からの輸入品が基になっている。都知事のような偏狭な歴史観を国民的に克服するためにも、プラスの歴史とマイナスの歴史を公平に捉えながら隣国として千年、二千年を見越した歴史の「総括」をすべきではないのか。


日中の民の耳目を集めたり上野の杜のパンダのしぐさ



パンダ・尖閣「どんな名前でも中国のもの」 中国が反発
 中国外務省の洪磊副報道局長は29日、石原慎太郎・東京都知事が、上野動物園のパンダの赤ちゃんに「センセン」「カクカク」と名付けたらいいと発言したことに対し、「どんな名前をつけようと、パンダが中国のものである事実は変えられない」と述べ、反発した。 定例会見で記者の質問に答えた。洪氏は「日本が釣魚島(尖閣諸島)にどんな名前をつけても中国のものである事実を変えられないのと同じだ」とも、ぶぜんとした表情で付け加えた。 上野動物園で妊娠の兆候を見せているパンダは中国から借り受けており、生まれる赤ちゃんは中国に所有権がある。(北京=林望)
http://www.asahi.com/international/update/0629/TKY201206290581.html

「センセン・カクカク」は無理?中国の同意必要
 東京都が購入を進めている尖閣諸島(沖縄県石垣市)にちなんで、石原慎太郎・都知事が生まれてくるパンダの赤ちゃんの名前に提案した「センセン」「カクカク」を付けるのは難しいことがわかった。
 都によると、パンダの所有権を持つ中国側との取り決めで、日本側が名前をつけることができるが、「決定前に中国側の同意が必要」とされているためという。
 尖閣諸島を巡っては中国側が、石原知事の発言などをけん制する姿勢をみせており、都幹部は「中国が認めるとは到底思えない」と否定的な見解を示した。
(2012年7月1日10時16分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120701-OYT1T00247.htm?from=popin

「センセン」非難の中国、パンダ出産は「朗報」
 【北京=大木聖馬】中国外務省の劉為民(リウウェイミン)報道局参事官は5日の定例記者会見で、東京・上野動物園のパンダが出産したことについて、「良いニュースだ。パンダは友好の使者であり、中日関係全体の改善に積極的な役割を果たすことを期待している」と述べ、尖閣諸島の問題などを巡り、最近ぎくしゃくしている日中関係の改善につながるよう期待感を示した。
 東京都の石原知事が先月、赤ちゃんパンダの名前を尖閣諸島にちなんで「センセン」や「カクカク」と提案した際には、中国外務省は「中日関係を破壊しようと策謀しており、日本と東京都のイメージを損なうだけだ」と非難していた。
(2012年7月5日19時53分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120705-OYT1T01062.htm

赤ちゃんの名「尖閣」に=パンダ出産で-石原都知事
 東京都の石原慎太郎知事は6日の記者会見で、上野動物園(台東区)のジャイアントパンダ「シンシン」が出産した赤ちゃんについて「『尖閣』という名前を付けてやればいい」と述べた。知事は6月28日の会見でパンダが出産した場合、都が購入を目指す尖閣諸島(沖縄県石垣市)にちなみ「尖尖、閣閣がいい」と提案していた。 日中間の協定で、パンダの赤ちゃんは生まれてから2年後に中国へ返還することが決まっており、知事は赤ちゃんの誕生にも「全然興味ない。返さなくちゃいけないんだもの」と無関心を強調した。パンダの命名権は都にあるが、中国側の同意が必要という。 (2012/07/06-17:31)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2012070600722

野田首相のウソをどのように暴くか、デマゴギーに対するイデオロギー闘争をこそ、今必要なノダ!

2012-07-06 | 日記
東京新聞のコラム「筆洗」に面白い記事があった。どじょうがタヌキに進化したというノダ。だが愛国者の邪論は、もともとどじょうの皮をかぶったタヌキだったノダ、と思う。そこで拙き歌一首を詠んでみた。

永田ムラ濁りの水にどぜう棲むタヌキの化けの皮剥げにけり

「筆洗」(「東京」7月3日付)
 <永田町どじょうがタヌキに進化する>。本紙の時事川柳は本質を鋭く突いて秀逸である。自民党の主張を丸のみし、消費税増税の実現に突き進む野田佳彦首相。就任時、自らドジョウに例えた庶民性は見せかけだった▼<望まない法案だけはすぐ通り><国民に背を見せ首相のケセラセラ>。脱官僚、地方主権、コンクリートから人へ…。政権交代の看板の大半を下ろしてしまったのだから、民主党という政党はもはや抜け殻である▼小沢一郎元代表ら衆参合わせて五十人がきのう、党本部に離党届を提出した。増税という最も重要な政治課題で、考え方が百八十度違う集団が、同じ党にとどまる方が不自然だろう▼「壊し屋」の異名を取る小沢さんも七十歳。最後の挑戦になるかもしれない。離党後の記者会見で、小沢さんは次の衆院選での主張として、増税反対に加え、原発の再稼働の問題を挙げ、今後「脱原発」を強く訴えていく考えをにじませた▼昨年の代表選で、小沢さんは原発推進派の海江田万里元経済産業相を担ぎ出した。その判断は正しかったのだろうか。将来のエネルギー政策についての考え、放射性廃棄物の処理方法など、聞いてみたいことは山のようにある▼<煮詰まって焦げ付きだしたドジョウ鍋>。首相の政権運営は綱渡りになった。狡猾(こうかつ)な知恵を貸してくれるタヌキ官僚たちにはもう頼れない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012070302000137.html

さて、野田首相のウソのオンパレードが以下の講演だ。
読売国際経済懇話会(YIES)講演会-平成24年6月30日
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg6405.html

これを視て、驚いた!この人の頭、どうなっちゃっているんだよ!ってね。だいたい野田さんの「演説」は、内容のない空疎な単語を並べるだけのものだということは判っていたことだが、これも、国民向けに、「読売」系列の懇話会というメディアを使ってアジテーションしたのだろ。そう思うと、怒りを通りこして、呆れてしまうノダ。以下思ったことを一言二言言ってみよう。

民自公の軍門に下ったのに、平気でウソをつくノダ。「増税分を社会保障に使う」、そんなこと岡田君は言っていない。また増税分を社会保障に使うということは、社会保障費が不足した場合は、増税するということを隠しているし、これまで社会保障費に使っていたカネをどこへ回すのか、いっさい言っていない。

消費税増税を正当化するために持ち出しているのが、年金者を支える現役世代の人口減の説明も、大企業の負担をいっさい免罪して、年金生活者と現役世代人口を対立させているのだ。野球に例えて「優勝監督を胴上げする選手たち」の頃から、騎馬戦に例えて二人の騎馬で一人の武者を支えている時代から、将来は肩車をするというノダ。

ノダ首相の例えを使うとすれば、観戦している観客たちがいるじゃないか!国民に分断を持ち込み、その分断で対立して闘っている国民を高みの見物をして楽しんでいる観客である大企業を忘れているノダ。

子育て費用や介護保険料などを平気で値上げしておいて、棚上げしたことを語っていないノダ。

ウソを撒く撒けば撒くほど墓穴に入るるノダなり永田のムラに

小沢離党劇の裏にあるもの、民衆の「直接行動」の歴史から学ぶ!マスコミの狙いを打ち砕くために

2012-07-05 | 日記
マスコミの小沢叩きの特徴をみて、以下思ったことを記しみたい。

1.財界の意向を受けて消費税増税と社会保障の棚上げする民自公に対して、国民的運動が各地で起こっている。しかし、そのような動きはほとんど報道しない。このことは、この間の歴史を見れば判る。それは、

(1)小泉構造改革の破綻が、その後の自民党政権のなかで見えてきたことを受けて、民主党は、その政策の軌道修正として「国民の政策が第一」などの政権公約を掲げた。

(2)マスコミも小泉構造改革を煽ったものの、その破綻が目に見えてきたことを受けて、その批判が、その政策に真っ向対立する共産党に及ぶことを阻むために、民主党を持ちあげた。何故ならば、その政策は、共産党が掲げてきた政策に近いものだったからだ。財界の意向を受けてマスコミがどのように報道してきたか、その果たしてきた役割の検証が必要だ。細川新党時のテレビ朝日の椿発言は、その象徴的事件だった。それが今日も続いている。

(3)そうした状況をうけて民主党のマニフェスト選挙、「政権公約」「政権交代」が日々メディアを躍っていた。自民党を離れた政治家によってつくられた民主党を持ち上げた結果がどうなっているか、現在が、それを証明している。

(4)当然、国民も踊らされた。その理由を再度みてみると、橋本政権の構造改革によって自民党への信頼が崩壊しつつあった時、小泉氏に「自民党をぶっ潰す」と語らせることで、自民党への不満を吸収し、事実上自民党政権の延命を実現させるという訳の分からぬ事態を生じさせることになった。こうした手法が新自由クラブ以降ずっと続いてきた。

(5)本来ならば、自民党政権に代わる政権の誕生が、あって然るべきだった。だが事態は全く逆だった。それは「小泉劇場」を演出、上演、観覧した結果だった。勿論、このようなシナリオを見抜き、上演批判を展開できなかった観客・評論家に責任がある。こうしたトリックは新自由クラブ、日本新党現象で、体験していたからだ。

(6)こうした歴史を踏まえつつ、今回の小沢派の「造反」劇のシナリオ・演出・上演、観劇を見ていく必要がある。

2.では現局面の特徴を見てみよう。
(1)小沢派への揺さぶりは熾烈を極めている。基本は「脅し」だ。このことは一貫している。ギリシャ、消費税、原発、安保、すべてが「脅し」だ。マスコミを使った暴風雨的「脅し」、だが、実は、これは「脅す」側が追い詰められていることを示している。

(2)だが、マスコミの暴風雨的「脅し」に対して風穴を開けた事実を指摘しないわけにはいかない。それは官邸前に展開された「市民パワー」だ。マスコミの扇動を乗り越えたのだ。

(3)だが、その「市民パワー」のエネルギーを評価した報道はどうだろうか。マスコミも政党も、極めて弱い。「情報の鎖国化」現象を打ち破った「市民パワー」の凄さをどうみるか、マスコミ・政治家・政党・大企業が、この「市民パワー」を軽視しるならば、手痛い打撃を被ることになるだろう。

(4)以上のような「市民パワー」を目の当たりにして、今あるのは、国民世論を無視した「政局」報道と政党と政治家の保身・離合集散だ。確かに「世論調査」が毎週のように行われ、それを基に政治家が右往左往して政局化している。そこにあるのは国民の運動の無視だ。

(5)今、もっとも求められるのは国民の行動だ。「街頭行動」こそ、歴史を変革することは歴史的にみれば、明らかだ。議会は国民の街頭請行動で変わるのだ。それは歴史が示している。具体的にみてみよう。
中世の土民・徳政一揆
近世の一揆
幕末の世直し一揆
明治の自由民権運動
大正デモクラシー
戦後の食糧よこせデモ
60年安保
70年安保
高度成長の弊害に反対する住民運動

などなど、「国民の直接行動」だ。議会を構成する議員が国民の動きを無視して成り立たないことは明らかだ。そのような議会外の動きを組織する政党・団体・個人こそ、今求められているのだ。こうした民衆の動きが、議会や政党に反映されるのだ。これは日本のみならず世界の歴史の教訓だ。

(6)だが、以上のような日本の歴史の教訓を踏まえた「直接行動」方針を提起する政党や団体は、どうだろうか?国民の鬱積した不満・感情・閉塞感情を打開していくインパクトのある行動提起は弱い。実に「平穏」だ。「列島騒然」状態をどのように作り出すか。そのエネルギーは十分ある。このことは、あのアラブの春、ソ連東欧の崩壊、中南米の民衆の動き、フィリピンの民主化、中国の民主化など、国際社会において証明されている!

(7)こうした状況を踏まえてマスコミを使っての小沢派離脱劇を作り出し、政治への嫌気を醸成させ、民自公による悪法推進体制を強化させようとしているのだ。「政治を前にすすめる」「決める政治」「造反者」のキャッチコピーは、その典型だ。その一方で民自公の受け皿として橋下現象や新党ブームが、またしてもつくられようとしている。歴史の教訓を学ぶべきだ。

3、では、どうするか。大飯原発再稼動に反対する市民パワーを消費税増税・オスプレイ配備反対などなど、各地で、住民パワーの発揮を提起していくことだ。江戸時代の一揆がムラから藩へ、そして藩をこえて全国へ飛び火し、それらが藩政を変えていった。幕末には世直し=世均しへと発展し、そうした民衆の動きが討幕へ連動していった。このことを今こそ教訓にすべきだ。民衆こそ、主人公なのだ。

受け皿の大きさ色合ひ測る時歴史の教へ今こそ使へ