迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

やとわるるこそかなしけれ。

2014-07-25 08:27:31 | 浮世見聞記
企業の三社に一社が、人手不足だという。 現に、首都圏のあるバス会社は、これ以上運転士が減った場合、時刻表通りの運行が出来ないところまで、事態が差し迫っているという。 各企業とも、さまざまな優遇措置をもうけて手を打っているようだが、効果はあまり上がっていないらしい。 当然だ。 そもそもからして、焦点ががズレている。 いくら優遇措置をもうけたところで、アルバイトと大して変わらない、下手すれば . . . 本文を読む
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げっかのはる。

2014-07-12 20:04:15 | 浮世見聞記
国立能楽堂で、金春流にのみ伝わる「佐保山」を観る。 奈良の春日大社に詣でた藤原俊家が、佐保山に霞と見紛うばかりに天女の衣がひるがえっているのを見るところから、話しがはじまる。 かなり壮大な景色だが、能の場合はワキ方のセリフで、いともあっさりと表現される。 情景は見所のみなさんでご想像ください、というわけだ。 これが映像作品や現代演劇の場合、高いカネをかけて実際にそれを再現しなければならず . . . 本文を読む
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いこいのおんがく。

2014-07-09 18:24:39 | 浮世見聞記
NHKラジオで月曜日から土曜日の12:20より放送されている「ひるのいこい」が、いま欠かせない。 全国の聴取者から寄せられた郷土色豊かな便りをアナウンサーが読み上げる番組だが、そのバックに流れるテーマ音楽が、いかにも古き良き時代の田園風景を彷彿とさせる、名曲なのだ。 便りの内容よりも、そちらのほうに耳が寄せられることもしばしばで、聴いているうち、たまらなく旅情をそそられる。 人影の . . . 本文を読む
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