dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/fnn/nation/fnn-307551?fm=d人災疫病禍も三年目となり、為政者のあの手この手も出尽くした今となっては、もはや無意味の最たる“お手上げ宣言”でもありますまい。ヒトとモノの流れに規制をかけたところで、場当たり的に感染者數が減少するだけでその後は元の木阿彌、結局は諸々 . . . 本文を読む
ラジオ放送で、和泉流狂言「無布施経」を聴く。十疋のお布施をうっかり忘れてゐる壇家になんとかそれを思ひ出してもらわうと、あの手この手の苦しい説法を繰り廣げる凡僧の悲哀劇。この狂言に登場する僧は決して強欲張りなのではなく、ひと月くらゐならば生活に困らないがしかし慣習(前例)になっては差し障るしょせん市井人、と云ったところがミソだ。そもそも演者じたいに愛嬌がなければ、僧がただのさもしい坊主にしか見えなく . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20220128-567-OYT1T50289?fm=d『埼玉県ふじみ野市で27日夜に起きた人質立てこもり事件で、殺人未遂容疑で逮捕された渡辺宏容疑者(66)が、事件の最中の捜査員とのや . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-220127X995?fm=d大學入試問題を試験會場で盗撮──毎年懲りずに繰り返されるこの事件、いまではすっかりこの時期の風物詩になりましたな。『「……成績が上がらず魔が差した」』──先日に東大で暴れた尾張人の氣違ひと、同じことを抜かしおる。なぜ志望校の合格者基準に . . . 本文を読む
地元の交差點で、タクシー絡みの事故現場を見かける。かういふテの事故の場合、大抵タクシーのはうが潰れてゐる。つまり、原因はどちらであるか、常にはっきりしてゐるわけだ。私はタクシーが絡んだ事故の場合、まずタクシーに非があると思ってゐる。日頃、トウキョウでタクシーのド下手な運転ぶりを目にしてゐると、イヤでもさういふ判断になってくるのだ。「女郎の誠と玉子の四角」は、浮世にあり得ないことを喩へたものだが、私 . . . 本文を読む
久しぶりに京王線に乗る。昨年十月末日に京王線車内で發生した殺傷事件以来、あちこちの電車内や鐵道用地内で連鎖反應とも思える事件が多發してゐることを受けて、「車内で迷惑行為を見た時はご自身で注意せず、乗務員または車内巡回中の警備員や警察官にお知らせください」「車内のSOSボタンを押して、状況を係員にお傅へください」と、車内放送がなされてゐた。こんな呼びかけを電車内で耳にするやうになるとは、つくづく令和 . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sponichi/entertainment/sponichi-spngoo-20220125-0113?fm=d私には、前名の七代目杵屋巳太郎師とお呼びしたはうが、馴染みがある。背筋を真っ直ぐに伸ばして三味線を構へた美しい姿で雛壇に座し、独特な大きく振る撥捌きから紡ぎ出される力強い端正な音色が學生 . . . 本文を読む
愛聴してゐるラジオ番組「ひるのいこい」で、1933年發表の“It’s Only a Paper Moon”が流れて、あっ! と耳をそばだてる。この曲は私が好きな映画のひとつ「病院坂の首縊りの家」(昭和五十四年 東宝)で、山内小雪役の桜田淳子が米兵相手の野外ライヴのシーンで、吹き替へなしの生聲で歌ってゐる曲なのである。當時はまだ二十歳。映画ではおそろしいまでの美貌ぶりを魅せてゐる彼女が . . . 本文を読む
淺草の傅法院通り沿ひにある土産物屋群が、臺東區から見世の撤去と土地の明け渡しを求められ、今や裁判沙汰云々。區は四年前の平成三十年三月に、當事者たちに違法營業であることを通告し、撤去を求めてたびたび説明會を開いてきたが、見世側は「四十年前に當時の區長から使用許可をもらってゐる」との“口約束”を恃みに、今日まで反發云々。今まで黙認してきたところへ急に撤去を言ひ出した──とされる──區も區だが、口約束を . . . 本文を読む
ラジオで、再放送の喜多流「盛久」を聴く。斬首のため鎌倉へ護送された平家の侍が、刑を執行する源頼朝と云ふ新興權力者と共通して觀世音菩薩を夢枕に見たことで、にはかに運命が開ける物語。助命を乞ふためではなく、後生を願ふため觀音菩薩を頼みとするところに、盛久といふ人物の鍵がある。曲中で一部が誦される觀音経は、私も寝付けぬ夜にその助けを借りてゐる。文意よりも“響き”で、私は救はれてゐるやうだ。私は夢を見ると . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/tokyo/region/tokyo-155768?fm=d全國では18:30現在で、5,4576人の感染者を確認云々。ただし、ここには違った意味における“無自覺症状者”は含まれてゐないこと、また集計やら統計やらも現實には追ひつひてゐないらしいことから、あくまで目安として見たはうがよい。東京都の壱萬 . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20220121-567-OYT1T50295?fm=d第五波が新種株の“自滅”によって収まったとされて以降、いまや誰も口にしない死語ながら、「氣の緩み」も影響してゐる數なのだらう。事實、私の知ってゐる人のなかには、「けっきょくタダのインフルなんだからさぁ。もういいよ、 . . . 本文を読む
暦通り、大いに寒き一日。やはり、北風が曲者である。かういふ情け容赦ない寒さの日は、シャツのボタンを一番上までしっかり留めて、体の熱を逃がさないやうにして過ごす。これは“人災疫病禍一年”に、言ふことは常に一理あるが人柄的に二度は會ひたくない人から教はった知恵である。外出の際にシャツのボタンを一番上まで留めるたび、思ひ出しはするがまた會ひたいなどとは思はない人である。だが、さまざまな場 . . . 本文を読む
東京都大田區、かつて東海道の名所として親しまれた旧梅屋敷跡の梅が、少しづつ花を付けはじめた。一月もはや半ばを過ぎ、令和四年の季節は新年の壽ぎから次の季節へ、確實に進みつつあることを教へてくれる、美しき歳時記。いまの寒冷もやがては去ることを知り、なればその日を待たんと力を得る。浮世では東京などに、またまた“マンボウ”なる飲食店イジメを決定云々。ヒトだけが、いつまでも同じところをうろうろしてゐる。 . . . 本文を読む
町なかで、白い鳩を見かける。付近の誰に飼はれてゐる鳩らしい。人慣れしてゐるのか、私が近づいても知らん顔でうろうろしてゐる。外出先でかういふちょっとした、しかし面白い出逢ひがあると、ただただ一カ所に日がな一日籠もってゐる生活ばかりは、やはり出来ないと痛感する。人災疫病禍で心掛けるやうなった“有要不急”も、いまでは私のなかですっかり當り前となった。不要な行動とは、時間とカネとʀ . . . 本文を読む