迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

名カメラマン・徳川昭武

2009-08-25 17:06:54 | 浮世見聞記
千葉県松戸市の、「戸定邸」を訪ねました。 これは、徳川慶喜の実弟で最後の水戸藩主・徳川昭武が明治時代に住んだ邸宅を整備・公開したもの。 敷地内の「松戸市戸定歴史館」では“徳川昭武のみた明治のまつど”展として、昭武が明治後期に趣味で自ら撮影した写真が展示されていました。 いづれも画質がとても鮮明であるばかりでなく、庶民の日常の、その時その瞬間を見事に写し取っていて、当時の人の息遣いを、百年の時 . . . 本文を読む
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鉄道DNA?

2009-08-19 00:29:25 | 浮世見聞記
旧新橋停車場・鉄道歴史展示室で開催中の、「特急“燕”とその時代」展を見ました。 “燕”号は昭和初期、減少傾向にあった鉄道利用客のアップを狙った国家プロジェクトによって誕生した特急列車で、当時最高のスピード(68.2㎞)を誇ったことから、“超特急”と呼ばれていたそうです。 一番興味深かったのは、食堂車についてのコーナー。 実際に食堂車で使用されていたお皿が大小二枚展示されていて、桜と富士山と燕 . . . 本文を読む
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ニッポン徘徊 '09 夏

2009-08-04 18:50:56 | 浮世見聞記
暑いなかをテクテク歩いて、西新井大師へ。 本堂の裏手で、小さな瀧を発見(写真)。 水の落ちる音に耳をじっと澄ませていると、次第に涼しい気分に。 蝉たちの大合唱すら、涼を添えているように思えてきました。 …つーことで、ここで一句。 「瀧の音や 涼を添えたり 蝉の声」 李閑 . . . 本文を読む
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夏より熱い三時間

2009-08-02 00:25:38 | 浮世見聞記
“Jack Rose”のワンマンライヴを聴きに、大塚のライヴハウスRED- Zoneへ。 困難を乗り越えて活動再開を果たした、その最初のライヴとあって、エンディングにメンバー三人が肩を組んで挨拶をする姿に、熱いものを感じました。 奇をてらわない綺麗な曲をストレートに聴かせるグループで―だからこそ、あの日ストリートライヴで足を止めて聴く気になったのです―、今度のニューアルバムでは、“Regret . . . 本文を読む
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