迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ひとりよがりにつづりてそろ。

2013-04-22 21:17:03 | 浮世見聞記
横浜のそごう美術館で開催中の、「山口晃展」を見る。 大和絵や浮世絵を独自の感性で茶化した作品が、わたしは好きだ。 相当に柔軟で広い視野、そして純度の高い遊び心がなければ、ああいった仕事はとても出来ないと思う。 独自の緻密な画線のなかに、あっと驚くユーモアの詰まっているのが氏の作品の魅力だと思うのだが、ただあまりにも細かいので、疲れている時に目にするのはつらいかもしれない。 目に妖しいま . . . 本文を読む
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いとしとみたてふじのはな。

2013-04-21 19:58:51 | 浮世見聞記
いま、藤が満開。 晴天下で見たら、もっときれいだね。 今年は旬を、ばっちりとらえました。 そして、金網を突き抜けて生育した幹に、 生命の逞しさと、そして図太さを見ました。 そうです。生きるには、これくらいの根性がなくてはいけません。 . . . 本文を読む
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むかしおとこありけり。

2013-04-18 23:09:30 | 浮世見聞記
出光美術館の「源氏絵と伊勢絵-描かれた恋物語」展を見る。 光源氏が再び六条御息所に恋慕している間、門外で控えている従者たちの退屈そうな表情を見事にとらえた「源氏物語 賢木・澪標図屏風」が、今回見つけた傑作。 高貴なお方の色恋など、下々にはしょせん関係のないことが、リアルに伝わってきます。 原作には描かれていない庶民の視点を描きこんだところに、作者の狩野探幽の、非凡さが窺えます。 岩佐又 . . . 本文を読む
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てつみちがゆく―おひさしう…。

2013-04-15 20:31:45 | 鐵路
9000系と、日比谷線直通1000系が東横線から離脱させられて、はや一ヶ月。 移送先の長津田検車区を外から覗いてみると、田園都市線版9000系とも言うべき2000系と並んでいるのを発見。 こう較べると、9000系が精彩を欠いているように見えるのは、やはり運用から外されて気が抜けてしまっているからですかね…。 一編成でもいいから、9000系を田園都市線で運行してくれないかなぁ。 大井町線に . . . 本文を読む
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いうひまばゆく。

2013-04-13 20:40:29 | 浮世見聞記
求めているものは、探していると見つからないけれど、そぞろ歩きをしていると、よく出逢える。 そういったものに出逢って、足をとめて見つめているとき、わたしはしあわせを感じる。 いまという時間を、生きている、しあわせ。 . . . 本文を読む
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はるもちぢのはなざかり。

2013-04-12 21:10:57 | 浮世見聞記
桜はまだ散っちゃァいねぇ。 八重桜が見ごろどす。 藤はだいぶ蕾が開いて御座候。 さりながら、手入れしすぎた花は、造花といっしょでござる。 造花なら、いまは100キンで簡単に手に入り候へば、そんなもん興味ねェやな。 この度思い立ち、自然生えの“やうな”花を訪ねばやと、存じそうろう。 と、洒落込もうかえ。 . . . 本文を読む
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めぐりあいのよかん。

2013-04-09 21:28:34 | 浮世見聞記
桜が散ってしまったと思ったら、早くも藤の蕾がひらきかけているのを見つけた。 日中は暖かな晴天の日が続くらしいから、四月のうちに満開かもしれないな。 花の精が、桜から藤へと巡って、 “また逢えたね” 別離(わかれ)は出逢いの始まり? 出逢いは別離の始まり? どちらも同じことさ。 万物は、輪廻転生なり。 . . . 本文を読む
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ちりくるはちりくるは。

2013-04-07 22:08:38 | 浮世見聞記
今年は早くも、桜の時期が過ぎたようだ。 逢える時間がわずかだから、わたしはあなたを、愛おしく思うことができるのでしょう。 なぜ、人間には“倦怠期”があるのか。 なぜ、逢う楽しみを見出せないのか。 答えはすなわち、ここじゃよ。 桜の下のマヌケ騒ぎを汚い光景と嫌うわたしも、こんなことを考えているのだから、しょせん衆俗の一味なのだろう。 . . . 本文を読む
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よるのはまあるき。

2013-04-01 22:34:08 | 浮世見聞記
夜桜へ逢いに、本牧の三渓園を訪ねる。 自然の風情を活かした静かな灯りに、俗騒を忘れ、心安らぐひと時を過ごす。 今年もまた、 あなたに逢えましたね。 . . . 本文を読む
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