広尾に新装成った山種美術館で開催中の、「江戸絵画への視線-岩佐又兵衛《官女観菊図》重要文化財指定記念-」展を見ました。
冷泉為恭の作品も出展されているとのことで、それを目当てに出掛けたのですが-「武者図」、松以外に背景を描かず、白無地のままとしたことで、色彩の明確な武者像がさらに際立っていました-、それ以上に興味深く見たのが、作者不詳の「輪踊り図」。
風俗画屏風の一部を切り取って表装し直したも . . . 本文を読む
台東区立中央図書館の郷土・資料調査室で開催中の、「没後一一0年 円朝」展を見ました。
(“円朝”ではどうも自分のなかでしっくりこないので、以下“圓朝”)1839年、天保10年に誕生し、「明治中興の祖(四代目三遊亭小圓朝さん述)」と謳われる三遊亭圓朝の噺が今日までほぼ正確に伝わっているのは、1890年(明治23年)の国会開設にあたって、その議事録を正確に作成するために開発された「速記」という当 . . . 本文を読む
道玄坂小路の「らーめん専門店 小川」が、10月に高幡不動へ移転オープンするために、今月29日で閉店。
井ノ頭通のHMVが、今月の去る22日で閉店。
いづれも、渋谷へ来た時にはよく立ち寄っていたお店。
う~ん、回転が早い…(-.-;)
. . . 本文を読む
“上野のお山”の地下にある上野駅を出発した京成線が、長いトンネルを抜けて次に停車する駅は、現在は「日暮里」。
しかし、出発していくつかのカーブを曲がっているうちに、写真↑(画質は悪いですが…)のように現在では廃止となった地下駅を通過します。
これが、利用率の低さなどから1997年(平成9年)に営業休止となった後、2004年(平成16年)に廃止となった「博物館動物園」駅。
比較的最近の話しと云 . . . 本文を読む
上野恩賜公園の一角で、中国人のグループが大道芸を披露していました。
そのなかで、若い男性が人差し指の先で壺を回転させる芸をやっていましたが、二度失敗してアレ?と首を傾げ、三度目の挑戦で成功したのを見て、「チャップリン自伝」(新潮文庫版)のなかに、
「難しい芸を見せる場合、何度かしくじってみせて、その後でうまくやると、その芸の難しさが観客席に伝わって大いに沸く」
と云った内容の一文があったのを . . . 本文を読む
屋外に出た瞬間、突き刺すように照り付ける太陽。
暑い、よりも先に出た言葉が、
「ヒドイ…」
山手線に乗ると、ドアの上の液晶モニターに今日の天気予報が。(写真↑)
今や“酷暑”とさえ言われている夏のこの暑さ、ついに太陽のバックも、これまでのオレンジの範疇を超えてしまったわけですね。
このピリ辛のような赤いバックが、平成22年の夏と云うものを象徴的に表しています…。
. . . 本文を読む
山形県赤湯に本店を構える「龍上海」の“からみそラーメン”を食べに、新横浜ラーメン博物館へ。
数年前からセブンホールディングスと提携販売しているカップラーメン版を食べてハマって以来、いつかオリジナルを…、と思っていたのです。
↓がオリジナルの“赤湯からみそラーメン”(\850)。
麺はコシのある縮れ太麺、からみそは初めのうちは、あまりの辛さに味がさっぱりわかりませんが、しばらくすると、ブ . . . 本文を読む
写真↑は東京都町田市の西郊、相原町にあるコンビニの駐車場。
よく見ると、白線が間隔を置いて二本引いてあったのがわかります。
実はかつて、この一帯は農地で、東京都八王子市の高尾で甲州街道から分岐し、東京都町田市の鶴間までを結ぶ「町田街道」の旧道の一部が、ここを通っていました。
うっすらと遺る二本の白線は、コンビニの駐車場となった後も、そこだけは“公道”―旧町田街道―であることを示すために引かれ . . . 本文を読む
今年の夏話題の、完全ノンアルコールビール。
その試飲缶を街頭で配っていたので、一本もらって飲んでみました。
…うーん、アルコールを完全に抜いたせいでしょうか、ちっともビールの味がしません。
それどころか、何だか青臭くて、全く別の飲み物と云った感じです。
コレを飲むくらいなら、いっそのこと普通のビールを飲むか、或いは普通の炭酸入りジュースを飲んだほうがいいかも-なんと言っても缶にある名称は“ . . . 本文を読む
今月も三遊亭小圓朝さんの落語を聴きに、お江戸両国亭の「両国寄席」へ。
「よく人から、『いづれは“小”が取れて圓朝さんになるんでしょ?』と言われるんですが、三遊亭圓朝は明治中興の祖と云われておりまして、そうおいそれと継げる名跡(なまえ)じゃあないんですな。…私のカミさんが幼稚園に勤めておりまして、そちらの方がエンチョウ(園長)になるんじゃないかと…」といった定番のマクラの後、「夏泥」を口演。
盗 . . . 本文を読む