横浜みなと博物館で、「横浜港観光名所紹介展」を見た。
目を惹いたのは、鎌倉の鶴岡八幡宮を石段下の参道より撮影した、「KAMAKURA 鎌倉」とタイトルの付いた一枚の古写真。
撮影年代は1890年(明治23年)頃で、当時は現在とは違って観光地色の無い、ごく質素なお社であったことが伝わってきた。
そして写っている人影もまばらであることから、当時はもっと静寂感に満ちた、美しい場所だったのだろう。 . . . 本文を読む
それがし、「七騎落」と、「絃上」と、「羽衣」を謡い、
再び「安宅」を舞い仕る。
気合いが入り過ぎたか、途中で頭がクラッとなりそうだったけれど、最後までやり遂げてさむろう。
実感は、あとからジワジワと沸いてきて、そしてたまらなく泣けてくる。
或る故人いわく、
“とにかく、何度も稽古をするんだ”
また或る人いわく、
“百回の練習より、一回の本番だ”
どちらも、真理。
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いづれも美しく思い
いづれも綺麗に感じて
ほんとうは何を求めたいのか
よくわかっていなかった気がする
しかし
歩き続けているうちに
ようやく焦点が定まってきたよ
“はじめまして!”
わたしはあなたのことを
さがしていたようです . . . 本文を読む
狭いホームに低い天井。
こんなエリアだらけで、24時間レベルの大混雑を捌けるのでしょうか?
そして地底から地上へは、いくつものクッションエリアを経なければ、到達できません。
さらに、意味不明の傾斜。
高齢者にやさしい配慮ですね!
同じ景色が延々と続いて、どこへ出るのか見当も付かない改札外の連絡通路。
そのために、外注の警備員をあちこちに立たせて、案内係をやらせています。 . . . 本文を読む
国立能楽堂で、「第一回 下掛宝生流 能の会」を観る。
脇方の流派が自主公演を企画するのは稀有なこと。
素謡「経政」、四十年ぶりの上演という秘曲「檀風」、いづれも、第一回を立ち上げた脇方能楽師たちの“おもい”が、熱く伝わってくる。
能を楽しむ視野がさらに広った好企画。
大成功だ。 . . . 本文を読む
世の幸せは薄氷そのものである―
そのことを人間に教えたのは
誰でもない
地球だ。
人間は、
我が身に関わりのないことには、どこまでも同情する。
そんな自分に酔って、
そんな自分に涙を流してみせる。
そしてそんな自分が、なによりも愛おしくてたまらないのだ。
だが忘れるな。
おのれも薄氷なのだということを。 . . . 本文を読む
国立能楽堂で、金春流の「阿漕」を観る。
禁漁区での密漁が発覚して沖に沈められた漁師が、亡霊となって旅僧の前に現れて、救いを求める物語。
業の強さは心の弱さと表裏一体なのだということを、八人の地謡方が凄まじいまでの迫力で、観る者たちへ訴えかけてくる。
人間は、この世にいても、あの世にいても、常に救いを求めている。
そのような願いが、すでに我欲なのではないか―その声が謡いから聞こえた時、わ . . . 本文を読む
東横線9000系も、いよいよ乗り納め。
あなたは間違いなく、東横線ブランドのイメージ向上に、貢献しました。
そして、東横線に乗る楽しみを、常に提供しつづけてくれました。
あなたの引退ほど、つらいものはありません。
しかし、東横線は他社線の侵入によって、ついに100%の東急純度を失おうとしています。
最後の純粋な東横線車両として、その使命を全うできるあなたは、間違いなく幸せ者です。
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自家製卵でつくったケーキを出すカフェで、ロールケーキを食べてみた。
卵をふんだんに使っているから、色も、味も、深みがあった。
いかにも、たまご製品を食べたな、という感じ。
ゆでたまごが無料なのは、うれしかったな。
コーヒーもおいしかったし、また行こ。 . . . 本文を読む