いつの時代も人を魅了してやまない江ノ電-
最近の新書版ヘリクツ本のタイトル風に言えば、
『なぜ江ノ電は人を魅了するのか』
と、まぁこんなところでしょう。
そうですねぇ。
私は、手を伸ばせば本当に届いてしまう、その「近さ」にあるのでは、と考えます。
とにかく、何度も急カーブを切りながら、民家スレスレに走って行きますからね。
上段の写真は、有名な江の島~腰越の路面区間で、さぁ . . . 本文を読む
今回は、横浜の港湾地帯を現役で頑張っている貨物線を見に行くことにします。
本牧埠頭からその沿岸部の工業地帯を行く「神奈川臨海鉄道」↑がそれです。
私などが「本牧」と聞いてまずパッと頭に思い浮かぶのは、小学生の頃に一世を風靡した、横浜を舞台にした刑事ドラマ「あぶない刑事(デカ)」ですね。
セリフのなかに、よく「本牧埠頭」と云う言葉が出てきて、それで名称を覚えたのだと思います。
そしてブ . . . 本文を読む
横浜アリーナのAAAのコンサートに、初めて行ってみた。
昨年夏にFMラジオでたまたま耳にした「CALL」がキッカケで、彼らの弾けるようなテンポの楽曲に魅了されて一年。
“若さ”ですべてを包み込んで、約3時間のステージを引っ張る彼らの姿が印象的。
「エンターテイナーは決して観客を裏切ってはならない」
と云う鉄則を、久しぶりに思い出した。
次回も、また行きたいな。
ステージは一期一 . . . 本文を読む
東急東横線を馴らし運転中の、東京メトロ副都心線10000系。
この車両が東横線を走る光景も、あと半年もすれば珍しくはなくなります。
しかし、渋谷~代官山間の“旧並木橋駅跡”を行くこの↑光景は、あと半年で見納めに。
これまで東横線の輸送を文字通り“支えて”きた高架橋と、次時代の輸送力を継承する車両とがバトンタッチしている、貴重な瞬間です。 . . . 本文を読む
吉村昭の長編小説「生麦事件」を読んで“予習”してから、横浜市歴史博物館の「生麦事件と横浜の村々」展と、横浜開港資料館の「生麦事件 激震、幕末日本」展の相互企画展示を観る。
生麦事件―文久2年(1862年)9月14日、横浜近郊の生麦村において、島津久光の行列を妨害したとして、警護の薩摩藩士が馬上のイギリス商人リチャードソンを斬殺した事件
と、これまで加害者である日本人側から説明されてきた . . . 本文を読む
横浜港は明治20年代後半に原形が整備され、桟橋には積荷輸送のためのレールが、縦横に走っていました。
最近の横浜港再開発工事の際、かつて積荷用台車を方向転換させるために使用したと考えられる直径2.5㎜の小型ターンテーブルが、レールと共に土中から発見されました。
上の写真は、「象の鼻パーク」に保存整備されている現在の様子。
ちょっとわかりづらいので、付近にオブジェとして保存されているものを紹介し . . . 本文を読む
足元から突き上げるはっきりとした衝撃と、強い異音に、電車は急停車した。
窓越しに見える乗務員室では、運転手が緊急ボタンを押しながら、もう片方の手で無線のマイクをとっている。
そして線路に降りると、事態を確認するため、車両に沿って走り出した。
原因は、線路上の置き石。
さいわい、電車は再び走り出した。
やって来た電車がどうなるか、
犯人はおそらく、
そう遠くない場所で . . . 本文を読む
横浜の大黒町は、港湾物流の最前線。
ここでは、かつて貨物列車が物資輸送の花形であった時代の名残りを、わずかながら見出すことが出来ます。
↑写真の「新興駅(しんこうえき)前」バス停は、かつてこの近くに貨物列車のターミナル駅が存在していたことを示すもの。
貨物線は21世紀に入ってすぐに廃止となり、駅の跡地は現在空地となっていますが、バス停の名称はそのまま残っているわけです。
大黒町1丁目あた . . . 本文を読む
必ず真実(ほんとう)の自分になるために、
いまは仮の姿で忍んでいたはずが、
いつしかそれが、真実の姿へとすりかわっている。
いにしえ人は、
『この世はしょせん、仮の世なのだ』
という言葉を、好んで用いる。
もしかしたら。
仮の世こそが、すべての事実なのではないか。
つまり、
萬物は、
嘘つきと云ふことさ。 . . . 本文を読む