神奈川県三浦市南下浦町菊名の「菊名飴屋踊り」を、今年も観に行く御縁に恵まれる。
江戸時代の終わり頃、行商の飴売りが客寄せのために演じた歌舞音曲が始祖と云われるこの民俗芸能も、少子高齢化などで一度は廃絶の危機に瀕したが、地元の婦人たちの熱意で復活し、今年で十年の節目を迎へた。
現在は地元の小中学生にも指導を行なってゐるとのこと、
八つの演目の半分以上にその子どもたちが参加してゐるのを見 . . . 本文を読む
今年も川崎市の矢向日枝神社で、萩原社中の郷神楽を観る。
演目は二年ぶり観る「神剣幽助(しんけんゆうじょ)」。
謡曲や長唄などでは「小鍛冶」といふ題で膾炙してゐるお話し。
ずっと降り続く雨に、お神楽が奉納されるか心配だったが、境内へ着いた時ちゃうど始まり、御縁があったと嬉しく思ふ。
そして、狐大神をつとめ、そのあとで「山神の舞」をつとめた演者が、
昨年よりも技芸が向上してゐることを、頼 . . . 本文を読む
横浜にぎわい座へ、笑福亭福笑の独演会を聴きに行く。
新作落語「きょうの料理」ではかなりアヤシイ中国人料理家を、古典落語「ちしゃ医者」ではバレ度たっぷりに、からだ全体で魅せ、楽しませる。
ゲスト出演の“親友”桂文治は「掛取り」を同業者の物まねで大いに沸かせ、思ひがけない御馳走となった。 . . . 本文を読む