迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

りけんのけん。

2014-12-31 18:33:39 | 浮世見聞記
現代舞踏家の市川淳一氏より、私も出演させていただいた夏の舞踏リサイタルを収録したDVDが届く。 ああ、こういうこともやったなぁ― 「猩々」を謡う四ヶ月前の自分を、TV画面を通して、しっかり粗探し。 黙って座っているぶんには、それなりに見えなくもない。 今年も、謡ったり、舞ったり、観に出掛けたり。 そしてそこから、自分らしい生き方を見出だして― おもしろく生き通した一年じゃったよ . . . 本文を読む
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ちとしあわせをえようとぞんずる。

2014-12-15 23:34:00 | 浮世見聞記
東京の冬の風物詩、世田谷ボロ市を訪れてみる。 十年近く前に初めて訪れた時は、日中にもかかわらず容赦ない寒さと人ゴミとですっかり参り、以来足が遠退いていたが、それらはすべて“時間(とき)”が解決、今回再び行ってみようと思い立った。 ただし、こんどは陽が落ちてからを狙った。 寒さ? そんなもの冬なのだから、当たり前だ。 世田谷ボロ市は、437年前の戦国時代に始まったその時から、庶民による . . . 本文を読む
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たれしらくものやゑむぐら。

2014-12-01 17:10:00 | 浮世見聞記
四季がうつろうのを見出だすとき、 わたしはきまって、 なにかに急かされて生きていることに気がつく。 恐ろしいことだ。 しかし、 “いけないな” と気が付けるうちは、 まだ救いようもあろう。 永く生きたかったら、 なによりも無駄なものを、 すべて棄てることだ。 神さまにお祈りする必要も、 お医者の処方する薬も、 必要ない。 他力本願など、 結局 . . . 本文を読む
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