地下鐵博物館の特別展「東京メトロ20年のあゆみ展」を觀る。私にはまだ何となく馴染みがある“營團地下鐵”から、民間運營の“東京メトロ”に移行してもう二十年が過ぎたかと、今さらながら感慨に浸る。民間では莫大な費用のかかる地下鐵建設を、官の財力(チカラ)で推進すべく設立されたのが帝都高速度交通營團であり、そのために自力で新橋まで開通させた果てに橫合ひから官に持って行かれた早川德次の悲哀は、長く心に留めて . . . 本文を読む
東京都港區の物流博物館で、企画展「鉄道古写真展─鈴木直利氏コレクションから─」を觀る。元國鐵職員の鈴木直利氏が昭和五十三年に信越本線の碓氷峠旧線を歩いたことがきっかけで渉猟し集めた鐵道資料のうち、明治の鐵道黎明期を記録したかなり珍しい古冩真の數々を、疑似旅行の氣分で巡る。(※案内チラシより、明治二十三年頃の品川驛、現在の品川驛はこれより北方の高輪にあり)明治ニッポンが西洋文明の到来によってみるみる . . . 本文を読む
大正三年(1914年)に東京驛が開業して、今日で110年となる。【東京驛】(名)日本の鐵道の総拠點。東京驛方面に向かふ列車を“上り”、その逆を“下り”。東京驛を通り抜ける列車については、北方向の列車を“北行”、南方向は“南行”。二十四年前、東京から大阪へ移住して間もなく師匠を急に亡くして途方に暮れた私は、「とりあえず東京へ行けばなんとかなるかも……」の一心で東海道本線の夜行快速「ムーンライトながら . . . 本文を読む
東京都品川區の「高輪築堤」跡の一部が、今月の八日、九日の日中に一般公開云々、これぞ千載一遇の機會と見學に出かける──幕末の薹場築造によって培はれ土木技術が、新しい時代の礎づくりに見事活かされたこの鐵道遺産が、國史跡として整備された後では、それはもう明治五年當時の姿ではないのである。今回公開された箇所は十日以降に令和現在の地表から80cmの地中で再び長い眠りにつくことになっており、明治との出逢ひと別 . . . 本文を読む
普通列車でノンビリ旅行、と云ふより、費用を一錢一文でも安く上げたいビンボー人たちの味方であるはずの「青春18きっぷ」が、今冬分はとんだ改惡にて、いはゆる“18きっぱー”たちがネットで數萬人の反對署名を集めるなど怒り心頭云々、私も今さらながら驛で件の案内チラシを見かけたので一枚手に取って見て、「なるほど、こりゃヒドイ……」と呆れる。細々としたことはすでにお仲間たちが論じてゐるであらうからそちらに任せ . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/htb/region/htb-28872?fm=d(※冩真はJR東日本線内の安全な踏切)今月十六日未明、JR函館線内を走行中の名古屋發札幌行き二十一両編成の貨物列車の後ろ五両が脱線、通過した踏切の敷設から三十二年經過の線路が腐食してゐたことが原因云々──専門家センセイは、「踏切の踏み板も頻繁に剥がし . . . 本文を読む
今年で全車両引退となる模様の橫須賀線・総武快速線のE217系のデビュー三十周年を記念した冩真展が、鶴見驛前のサルビアホールギャラリーで開催されると知り、どうしても氣になったので雨天をおして觀に出かける。(※會場内接冩以外で撮影可)それまでの“スカ色”113系の置き換へとして、平成六年(1994年)十二月にE217系が登場した時、普通車が編成の両端を除いてロングシート仕様であることに、とても衝撃を受 . . . 本文を読む
旧新橋停車場 鐵道歴史展示室の企画展「おどろき!!!! 鉄道博物館収蔵展」を觀る。さいたま市の鐵道博物館が平成十九年(2007年)に開館して以来、“重量がありすぎる”などの理由で展示の機會がなくお藏に眠ってゐたおタカラや、新収藏品を紹介した展示會だが、やはり私は「青春18きっぷ」のポスターに目が惹かれる。 (※案内チラシより、以下同)昭和五十七年に發賣して大好評だった「青春18 のびのびきっぷ」を . . . 本文を読む
昨年正月に引退した東急8500系が、今秋頃より催事専用の臨時列車として一編成が四両編成化されて復活云々。一度引退した車両の形式を改めて再登場させるのがお家藝な東急にしては珍しく、そのままの形式で復活させる對象は“青帯”8637編成云々、現役時代に撮っておいた一枚がどこかにあるハズだが、ハテどこだったかしらん。かつては東急の最大勢力にして、私も當り前のやうによく乗り、それでゐて食傷しないところはさす . . . 本文を読む
地下鐵博物館の特別展「丸ノ内線開通70周年展」より、六月四日から始まった“車両編”を觀る。昭和二十九年(1954年)開通當時の初代は300形で、學生時代に歌舞伎座の三階席や幕見席へ毎月通ふ際、最晩年のこの車両に乗ったことは、はっきり記憶してゐる。ところがこの300形には、マイナーチェンジの400形と500形があったことを今回の展示で初めて知り、ではあの時乗ったのは……、と謎な氣分に陥る。當初の計画 . . . 本文を読む
最近東急東橫線で見かけるやうになった、白い5000系4000番薹。相互乗り入れしてゐる西武鐵道6000系をイメージしたラッピング車かと思ったら、さにあらず。東海道新幹線N700系のイメージで、五月十四日より運行云々。……さりながら、しょせん外板にステッカーを貼っただけ、車内も乗り心地も従来の東急5000系4000番薹、だいたい中に乗ってゐたら、外觀なんて分からないし、たいして關係ないのよネ……。西 . . . 本文を読む
東急東橫線にて、どう考へても失敗作としか思へない、平日夕方の帰宅混雑時間帯に一部の“隔停”で運行してゐる有料座席指定車“Q SEAT”を、今月七日より開始時間を前倒して二本増發する代はり、二両を一両に減らして運行してゐることを、今頃になって驛の案内で知る。實質、規模の縮小。實質、失敗を認めたやうなもの。東橫線“隔停”の、昔ながらの混雑を緩和するため、一部編成をそれまでの八両から十両に増やしたものを . . . 本文を読む
兵庫縣の姫路驛の南西にそびえる手柄山に保存公開されてゐる、旧姫路モノレールの車両に逢ひに行く。昭和四十一年(1966年)四月一日、姫路城の復元工事完成記念と東京オリンピックの協賛事業として開催された、「姫路大博覧會」の手柄山會場と、姫路驛とを結ぶ當時斬新な輸送機關として計画されたが、(※姫路大博覧會の復元模型)實際に開業したのは會期も後半の同年五月十七日と、初日に間に合はなかったところに既にその後 . . . 本文を読む
東京都千代田區九段南、九段坂下の昭和館にて、特別企画展「昭和を駆け抜けた超特急~燕、そして新幹線へ~」を觀る。昭和五年(1930年)、當時考へ得る限りの合理的な工夫と努力により、東海道本線の東京~神戸間を速度68.2km/h、8時間20分で結んだ蒸氣機關車牽引の「“超特急” 燕」の誕生から、東海道新幹線へと“超特急”が繼承されるまでの軌跡を、 . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/ntv_news24/nation/ntv_news24-2024040201958248?fm=d今日の午前5時過ぎ、東北新幹線の福島~白石藏王間下り線において、安全確認車両より燃料油が漏れ、16.5キロにわたって油が線路に付着してゐるのを確認、拭き取り作業に時間がかか . . . 本文を読む