迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

かわづのこえもみにぞしる。

2015-02-26 21:23:32 | 浮世見聞記
数日前からの予報通り、雨。 が、豆州へ今年の河津桜を見に、出かける。 花も雨も、自然がもたらすもの。 それらをひっくるめて、ニッポンの季節を楽しもう。 しかし。 そこに有象無象のニンゲンは、 いらん。 . . . 本文を読む
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はなにたはむれしほらしや。

2015-02-22 23:10:58 | 浮世見聞記
気がついたら、二月もそろそろ終わり。 うっかりしていると、毎年この時期に楽しみにしている花-梅を見逃してしまいそうなので、今日をおいてほかにはないと、地元の梅林へ。 さりながら、見頃はまだ先なりけり。 たぶん、ピークは来週の今頃だろうな。 なんであれ、これで今年もちゃんと春が、来るだろう。 梨園で唯一の正統派の舞踊の名手が、亡くなった。 清元「うかれ坊主」の原曲で、現 . . . 本文を読む
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つきほしひ。

2015-02-01 22:19:05 | 浮世見聞記
ろう者俳優たちの見事な摺足に毎回感心する「手話狂言・初春の会」を楽しみに、今年も国立能楽堂へ。 「磁石」は田舎人の朴訥そうな表情につい引っ掛かる都会人への警鐘と諷刺であり、「佐渡狐」を演じた役者たちの卓越した手の動きに、ベテランの味わいといふものを堪能する。 「首引」の姫鬼は女性演者がつとめ、袖口からのぞく小さな白い手が役柄によく合い、不思議と可愛らしい魅力を醸しだしていた。 日本の伝 . . . 本文を読む
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