横浜市歴史博物館と横浜開港資料館で連携開催されてゐる企画展、「銭湯と横浜」を見る。
横浜開港資料館は『“ゆ”をめぐる人々』と題して、江戸時代から近現代に至る公衆浴場の歴史と、それに関わった人々のドラマに世相をからめた資料で紹介してゐる。
現在は狭いところに建物とクルマとヒトが密集してえらく窮屈な東急東横線「綱島駅」周辺だが、
もともとは100年ほど昔、地元の人が井戸から出た「赤水」を . . . 本文を読む
今年も豆州へ、河津桜を観に行く。
寒気が長く居座った気候のせいか、今年は開花が遅く、今日も二分咲き程度。
そのぶん、まつり会場の賑やかな雰囲気を楽しんで満足する。
河津桜“原木”の様子からいって、
今年の見頃は今週末あたりではなからうか。
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表参道の新潟ネスパス前で、雪だるまらしき雪像を見かける。
日本海側では、いまも雪害に見舞われてゐる。
穿ち過ぎなのだらうが、
さういふ時にこちらではいい気なもんだ、
と思ってしまふ。 . . . 本文を読む
都内の公共施設に特設された能舞台で、「八島」を舞ひ仕る。
二番目物の代表曲であり、仕舞どころは修羅能の基本の型がきっちりと詰まってゐるので、ぜひ押さえておきたかった曲だ。
シテは源義経、能では「平太」といふ髭の描かれた武将の面(おもて)をかける。
そして“御大将”の位取りにふさわしいやう、キマリキマリをはっきりと、どっしりと構へて舞はねばならぬ。
──と、言ふは易し行ふは難し。
され . . . 本文を読む
お笑ひの藝人が、有史以来の極悪な詐欺被害に遭った新成人たちのために、その卑劣詐欺犯が本拠をおく街で、“やり直し”成人式を無料イベントとして行ったといふ。
参加者は100名、いかに大規模な詐欺事件であったかを、改めて痛感させられる。
新成人たちの受けた傷はさう簡単に癒へるものではないが、まずは新しい第一歩 を記せたわけである。
それにしても、事件直後にやり直し成人式の計画を名言し、それを実 . . . 本文を読む
横浜にぎわい座で、雷門助六の「七段目」を聴く。
もとになってゐる歌舞伎芝居では“茶屋場”とも通称され、酒より先に自分に酔っ払った由良之助やらお軽やらが、二時間も延々と眠っ苦しい型嵌め芝居を展開する一幕を、助六師が先代の雰囲気をよく伝へる江戸前の語り口で、軽快且つ明快に運んでいく。
なによりも、マクラから筋へ入るときの、あの間髪を入れずに切り替へる上手さはだうだらう!
ひとり、思 . . . 本文を読む