山形県米沢市の米沢商工会議所から、来る2月8日(土)、9日(日)に開催される「第43回 上杉雪灯篭まつり」の案内が届く。そしてまず、ステージイベントの番組に現代手猿樂の名が明記されてゐることを確認す。優しい色彩のパンフレットを開くと、なかなか興味深ひ企画が目白押しの雪祭りのやうなので、いよいよ樂しみになってきた。よって、稽古にも気合ひが入る。 . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bt-tp1-200130-202001300000476?fm=d振分親方改め三代目東関大五郎──私の世代は、やはり“高見盛”だった現役時代の印象が強いですね。さうさう、當時大ヒットした映画に絡めて、「ロボコップ」とあだ名をつけられて。誰もが持ってゐるわ . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-afr2001290020?fm=d結局、電気系統の不具合による発火、といふ気がします。あそこまで跡形も無くなってしまふと、却って調査は困難なのでせうが、「特定出来なかった」といふより、“事実は伏せることにした”と感じてしまったのは、私の惡ひ癖だらうか . . . 本文を読む
昨日の冷雨から一転、暖かい晴天の一日。春を思はせるやうで、しかし空気はあくまで冬。葉を落とした木々が、陽気の嘘に乗せられるな、と話しかけてくる。“情報収集”によく訪れる公共施設で、素敵な催しの知らせを得る。私はむしろそちらに、“春”を予感する。 . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20200128-0136?fm=dさうか、豪栄道が“武隈親方”になることで、大関は貴景勝ただ一人になってしまふのか、と今さらながら気が付く。栃ノ心も高安も、大関陥落から“復活”しさうな気配は、まったく窺へない。栃ノ心は見るからに満身創 . . . 本文を読む
一日中びしょびしょと冷たひ雨も気分が奮はずイヤなものだが、まずは積雪の難を逃れたことを、ありがたく思はなくはなるまい。そして、かういふ日は定番でグズグズと遅延する、臆病な通勤電車に乗らずに済んだことを、なによりありがたく思はなくてはなるまい。通りすがりに見かけた、立ち食ひそば屋の看板。“秋がないので商い”──『飽きないでやるから、“商ひ”ってぇんだ』落語では定番のこの言ひ回しを初めて聴ひたのは、亡 . . . 本文を読む
德勝龍関の初優勝に沸く一方で、豪栄道関の引退決意を知る。初場所の中継で、何かを悟ったやうな表情が映し出されてゐるのを見て、「……かな?」と予感してゐたが、退き際といふものをよく心得た、本當の意味での力士であり、そして「男」だな、と拍手を贈りたゐ。やはり六年間も大関の地位を張り續けたといふことは、それだけの努力と、培はれた實力があるといふことだ。親先祖が血と汗と涙で築き上げた地位に胡座 . . . 本文を読む
蒙古人横綱が脱落してくれたおかげで、久しぶりに日本人の、日本人による、日本人らしい、そして良い意味で先が読めない、彩り豊かな相撲が展開した令和二年の初場所。まったく思ひがけなかった德勝龍関の優勝が、そのことを象徴してゐる。しかしそのおかげで、とても観應へある日本國の競技となった。優勝への機会は、みんなにある。德勝龍関は、そのことを廣く、身を以て示してくれた。「若手がだうも均一だ」と北の富士勝昭さん . . . 本文を読む
横浜市港北図書館で、ドキュメンタリー映画「続・綱島温泉物語~石碑が教えてくれたこと~」を観る。2018年12月、横浜市港北区樽町の新旧綱島街道の分岐点の私有地に、半ば傾ひて建ってゐた「ラヂウム霊泉湧出記念碑」が、工事によって危うく廃棄処分されさうになった“事件”が、このドキュメンタリー映画が制作されたきっかけ。歴史を知る地元の方々の尽力によって間一髪のところで“救出”された記念碑は、翌2019年2 . . . 本文を読む
ミカド一家が、即位後初の大相撲観戦をさるる。一家が貴賓席に着かるると、國民は無遠慮にカメラを向けて“敬意”を表す。なにはともあれ、まずスマホ。なんでもかんでも、まずスマホ。相手はさておき、まずスマホ。蒙古人横綱の無作法と大差ないな、と思ってしまふ。砂かぶりで背筋を伸ばして起立し、退席する一家を見送る高齢男性の姿を見る。特等席に相応しい人とは、かういふ人を云ふのだな、と感心す。いかにも場馴れしていな . . . 本文を読む
愛聴してゐるラジオ番組「ひるのいこい」では、このごろよく季節外れの花が咲ひてゐる、と云ったお便りが読まれる。古関裕而の長閑な音楽にのせて読まれてゐるので、サラっと聴き過ごしがちだが、内容は異常気象の実際を述べてゐる。全國各地から、気候の変調が訴へられてゐるのだ。北國では雪が積もらなくてイベントの中止が決まり、隣國では奇っ怪な肺病が大流行して、日本人も現地で感染が確認された云々。夏の茶番大運動会では . . . 本文を読む
"九品仏(くほんぶつ)"と聞くと、私のやうな人種は、『途中の「九品仏」では、前(後ろ)一両のドアが開きません』の、↑をまず連想する。さりながら今回の話しは、その東急大井町線の驛名ともなった古刹を訪ねることにあり。改札口を出てすぐ左に曲がった先に續く参道を行くと、件の「九品山唯在念仏院浄眞寺」(東京都世田谷区奥沢7-41-3)ありけり。延宝六年(1678年)に珂碩上人が奥澤城の跡地を賜り創建した浄土 . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bt-tp1-200121-202001210000324?fm=dさぁだうなるだらうとドキドキだった今日の貴景勝-炎鵬戦、貴景勝が大関らしく一枚上手な相撲で快勝。蒙古人横綱の二人がいなくても、ちゃんと日本人の若手たちが話題を盛り上げてゐるので、なんら問題 . . . 本文を読む
横浜市内で行はれた祝賀会の席上にて、現代手猿樂「駿河天人」を舞ふ。海に臨む三保松原の傳説を、港に臨む横浜で舞ふのは、一年と四ヶ月ぶり。上演後に列席者の方々へ御挨拶申し上げ、さらに祝言小謠として「高砂」を、こちらは猿樂としてつとめる。今回、日本の傳統藝能に初めて接したといふ方も多くおられたやうで、自分の活動のひとつが大いに活きて、嬉しい御祝儀となる。 . . . 本文を読む
横浜市神奈川区の神奈川公会堂が企画した新春ロビーイベントに、現代手猿樂をもって参加する。今年最初の番組は「那須与一」に、附祝言の踊りとして「すゑひろがり」の二題。「すゑひろがり」は初演だが、「那須与一」は能樂を出典としない完全自作といふこともあり、より多く舞ひたいとの念願叶って、今回で四回目。が、今回も含めてそのうち三回までが、嬉しくない天気に見舞はれる。考へたら、そもそもこの曲の初演を予定してゐ . . . 本文を読む