橫濱みなとみらい界隈で開催された『Live!横浜2024』に参加し、クイーンズスクエア橫濱前の廣場で現代手猿樂「河原左大臣」を舞ふ。長期予報では今日は雨天とされてゐて、さうなったら迷惑千萬であったが、幸ひ朝から晴天、しかし夏日な氣温のオマケ付きに、いささか困る。なれど、橫濱みなとみらいと云ふ現代的景観の地で、いつか現代手猿樂をつとめたいとの願ひが晴天下に、源融ゆかりの地を訪ねるなどし . . . 本文を読む
今秋も恒例の市民文化祭に参加し、現代手猿樂「おわら娘」をつとめる。今回は、再開發事業で昨年に新築されたばかりの複合施設内のホールに會場を移し、一度はここの舞薹に立ってみたいと願ってゐたので、こは嬉しや。越中の民謠「おわら節」と歌舞伎長唄とを突き合はせて創ったこの曲を演じるのは夏以来の二度目、今回は新たに手に入った衣裳を付けて、身と心にしっくり合ふ感触を味はひながら、樂しくつとめる。今日は昨日の雨天 . . . 本文を読む
茨城縣結城市のダンスイベント「祭りゆうき2024」に“和の踊り”として参加し、現代手猿樂「すゑひろかり」を舞ふ。會場は野外(公園)と屋内(文化ホール)に設けられ、私は屋内に割り振られて、昼前と昼過ぎの二回、舞薹に立つ。一日のうち複数回の演舞が希望できるのはなかなか魅力的だが、私はまぁ、二回が限度だらう。假に三回では、舞ひながら余計なことを考へさうだ。今回の結城旅は、中世關東武士の名門だった結城家の . . . 本文を読む
目黒區大橋の上目黒氷川神社で開催された「おかげマルシェ」に参加し、現代手猿樂をつとめる。この催しも十回を數へ、續けることの意味を知ってゐるつもりな者として、なにか祝儀物をと、「猩々」と「すゑひろかり」を選ぶ。「猩々」は現代手猿樂を興して初めて舞薹にのせた曲であり、令和になってからは初めて上演、「すゑひろかり」は原典の狂言のやうに手輕に樂しめるものをと、特に . . . 本文を読む
埼玉県坂戸市で開催された「第24回 坂戸よさこい」のなかの「さかカルフェス」に今年も参加し、現代手猿樂「河原左大臣」を舞ふ。會場は大ホールで舞薹寸法も余裕があり──一人参加だから當然だが──、のびのびとつとめられたものの、王朝装束を纏ったいはゆる“頸上(くびかみ)もの”をやるには、客席の空氣がチト違ったかナ、と反省材料を殘す。觀客(ひと)の求めに應じるのが玄人(プロ)、自分の求めに應じるのが素人( . . . 本文を読む
夕方から、現代手猿樂の活動。暑さと急な雨の心配さへなければ、なんだかんだ言って今年の夏も自分らしく生きられたな、と思へるのだが、この異常な天候は結局のところニンゲンの仕業なれば、文句を云ったところで始まらぬ、か……。 . . . 本文を読む
今夏も埼玉県のふじみ野市立産業文化センターで開催の「ふじみ野産文フェスティバル2024」に参加し、現代手猿樂を舞ふ。昨夏の初参加では男踊りの「すゑひろかり」を演じたので、二回目の今回は女形の踊りにしやうと、「おわら娘」と「春雨おもん」の二番を選ぶ。「春雨おもん」は既に何度か演じてゐるもの、「おわら娘」はかつて信州で製糸業が盛んだった時代、越中から糸繰りの工女としてやって来た女性たちが故郷を偲んで“ . . . 本文を読む
春と秋の「おかげマルシェ」で現代手猿樂を舞はせてもらってゐる上目黒氷川神社で、今回は「和の文化祭」と云ふ企画が行なはれ、神樂殿で「月小町」を初演する。百歳の小野小町を描いた能樂の老女物を基本に、老女の姿をいくつか取材して一曲にまとめたもので、上演に相應しい場所や雰囲氣になかなか當を得られずにゐたところ、 和モノに的を絞った今回の催しと御縁があり、やうやく日 . . . 本文を読む
四月六日に参加した「さがみ野さくら祭り」が御縁となり、神奈川縣大和市の地域FMラジオ局「FM やまと」の情報番組『夕なび+プラス!』のコーナー、“エンなび「和ノいぶき」”に電話出演、わが現代手猿樂について話す。http://www.fmyamato.co.jp/https://twitter.com/fmyamatoあとで録音テープを聴き返してみると、いや . . . 本文を読む
東京都目黒區の上目黒氷川神社にて開催された地域ふれあいまつり「第9回 おかげマルシェ」に参加し、神樂殿にて現代手猿樂「河原左大臣(かはらのおとど)」を舞ふ。昨夏に同じ會場で裃の略式にてつとめてゐるが、面と装束をつけた本式は人災疫病禍が眼前に迫った令和二年二月に、山形縣米澤市の雪まつりに参加して以来、四年ぶり。私の好きな能のひと . . . 本文を読む
二年ぶりに神奈川縣座間市のさがみ野さくら祭りの演舞臺に参加し、現代手猿樂「日傘娘」と「春雨おもん」をつとめる。今朝のトウキョウ地方は小雨が微かにパラつく天氣にて、今日は中止かなと落胆しかけたが、時間が經つにつれて予報が變はり、日中はなんとか持ち堪へさうと分かって氣力回復、會場へ着いた時には薄陽もさして、よしよしと安堵す。折からの向かひ風に姉さん被りの手拭ひが落ちる“予想通り”な展開はあったが──も . . . 本文を読む
毎秋恒例の地元公會堂での文化祭に参加し、現代手猿樂「春雨おもん」をつとめる。女形なら、“昔取ったナントカ”で體が馴染んでゐるのが私の強味、私の財産。私が贔屓なのは、もちろん師匠と、そして「嵐悳江(ワタシ)」そのものサ。 . . . 本文を読む
埼玉縣坂戸市で開催された「第23回 坂戸よさこい」のなかのステージイベント「さかカルフェス」に参加して、現代手猿樂「那須与一」を舞ふ。初演以来、「那須与一」を舞ふ日はたった一度を除いていつも惡天候ゆゑ、もし雨が降ったら野外で乱舞するよさこい連の皆さんゴメンナサイ、と心で手を合はせてゐたが、幸ひ曇天に留まりホッとする。よさこい會場の道路に沿った坂戸市民會館は、客席よりもロビーのはうが衣裳もメイクもバ . . . 本文を読む
今年も企画された神奈川縣主催のオンライン文化祭「バーチャル開放区 2023」に、今年も参加、現代手猿樂「日傘娘」と「春雨おもん」の二作品が公開される。https://www.youtube.com/channel/UCIYeEffvoK7iXq_IcQ02x2Q今年のテーマは『再発見』、人災疫病禍のために手猿樂師として舞薹に上がる樂しみを一年二ヶ月にわたり奪はれたなか . . . 本文を読む
ただ不快でしかない湿暑を避けて、キンキンに冷えたスタジオ内で手猿樂の活動。女形の衣裳を着たのはいつぶりかしら。どの装束も好きだけれど、やはり女形がいちばん心身になじむ。この感触だけは、生涯の財産。忘れてなるものか。 . . . 本文を読む