「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

日ハム・ファイターズの優勝と道経済の破綻

2006-10-14 06:06:37 | Weblog
北海道日本ハム・ファイターズが札幌に拠点を移して3年目で優勝した。
日ハムとしては1981年以来25年目のパ・リーグ優勝だそうだ。北海道未
来総研の推定では、この優勝で205億円の効果を道経済にもたらした。
これは「雪まつり」や「YOSAKOIそうらん祭り」なみだという。

北海道の経済は、このところ夕張市の財政破綻で象徴されるように暗い。
もう何年もこのような状態が続いている。遠くは苫東開発の見込み違い、
「世界食の祭典」の失敗、拓銀の思わぬ破産、雪印の食中毒事件などな
ど・・・。悪化に歯止めが停まらない。
経済指標がこれを裏づけている。道の総人口は昭和60年以来ほとんど横
ばい、平成10年をピークに減少し始めてきた。道民所得も前年所得を下ま
わり、道民総生産もマイナス成長、失業率も本州に比べて高い。

僕は昭和45年からあしかけ10年、札幌の民間会社に勤務した。札幌五輪
で町が大きく変わった頃である。地下鉄ができ、地下街が生れ,すすきの
の繁華街が大繁盛していた当時だ。この時ですら北海道経済の構造的な
欠陥は識者によって指摘されていた。その欠陥は今でも同じである。公
的需要への依存度が強すぎるのである。開拓使時代からの伝統なのであろ
うかー。気候を含む地理的条件が悪いというが、ヨーロッパと諸条件はさ
してかわらない。

お祭りもよいが,もっと北の大地に根を張った政策と道民意識”島国の中
の島国根性”の改革が必要とみるがー。