昨夜NHKの歌番組「愛と絆 家族を思う」の中で”よいとまけの歌”と
”新聞少年”を放送した。二つとも日本が貧しかった頃の歌である。
なぜ貧しさが”愛と絆”なのかいま一つ判らないが、多分NHKの若い編
成マンは、貧しかった頃には家族に愛の絆があったが、今は豊かな時
代なのにそれがなくなったことを訴えたかったのだろう。
# 父ちゃんのためなら エンヤコラ
母ちゃんのためなら エンヤコラ
もう一つおまけに エンヤコラ (三輪明宏 作詞作曲)
のよいとまけの掛け声で始まるこの歌は戦前戦後の日本が貧しさを
見事に歌い上げている。僕が子供だった昭和10年代、東京の町の
あちこちで、かすりのもんぺをはいたおばちゃんが,地ならしの丸太の
まわりに輪となって、この掛け声をかけて綱を引いていた。
昭和20年代、30年台の「新聞少年」には、同じ貧しさでも僕には
多少”ゆとり”が感じられる。これに対して”よいとまけ”には切実
な貧困への悲しみがある。九州の石炭博物館で見た半裸に近い姿の
女性採炭夫を描いた絵はすさまじい。北海道の苫小牧に”よいとまけ”
というお菓子がある。戦前製紙工場の木場で働いていた”よいとまけ”
からネーミングしたものだという。お菓子の名前になるほど昔は貧困
は当たり前だったのである。百年前の日本の姿である。その時代にも
貧しさからくる色々な問題はあったはづである。しかし、NHKが訴え
たかった家族の絆は今より強かったのは確かだ。
”新聞少年”を放送した。二つとも日本が貧しかった頃の歌である。
なぜ貧しさが”愛と絆”なのかいま一つ判らないが、多分NHKの若い編
成マンは、貧しかった頃には家族に愛の絆があったが、今は豊かな時
代なのにそれがなくなったことを訴えたかったのだろう。
# 父ちゃんのためなら エンヤコラ
母ちゃんのためなら エンヤコラ
もう一つおまけに エンヤコラ (三輪明宏 作詞作曲)
のよいとまけの掛け声で始まるこの歌は戦前戦後の日本が貧しさを
見事に歌い上げている。僕が子供だった昭和10年代、東京の町の
あちこちで、かすりのもんぺをはいたおばちゃんが,地ならしの丸太の
まわりに輪となって、この掛け声をかけて綱を引いていた。
昭和20年代、30年台の「新聞少年」には、同じ貧しさでも僕には
多少”ゆとり”が感じられる。これに対して”よいとまけ”には切実
な貧困への悲しみがある。九州の石炭博物館で見た半裸に近い姿の
女性採炭夫を描いた絵はすさまじい。北海道の苫小牧に”よいとまけ”
というお菓子がある。戦前製紙工場の木場で働いていた”よいとまけ”
からネーミングしたものだという。お菓子の名前になるほど昔は貧困
は当たり前だったのである。百年前の日本の姿である。その時代にも
貧しさからくる色々な問題はあったはづである。しかし、NHKが訴え
たかった家族の絆は今より強かったのは確かだ。