「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

安倍総理 謝罪ではなく抗議です。

2007-03-06 06:18:38 | Weblog
安倍総理はきのう参議院予算委員会で民主党・小川敏夫議員の質問
に「米下院の慰安婦をめぐる対日非難決議がされても、わが国は謝罪
しない」と答弁した。当たり前の話である。こんなデタラメな決議案が可
決されたら、友好国といえども抗議すべきである。いい加減に妥協すれ
ば「河野談話」みたいに後刻、その処置に困ってしまうのだ。

安倍総理の慰安婦問題に対する軸足は二つある。小川議員の質問に対
し”「吉田清二」「朝日誤報」による”強制性”は なかった”と認めながら
一方では、その根拠になっている「河野談話」は引続き継承するという矛
盾にみち支離滅裂である。

安倍内閣は「強制性」について”狭義””広義”という変な解釈を持ち出し
てきた。世耕弘成・広報担当内閣補佐官が民放テレビで、この解釈を説
明していたが、さっぱりわからない。安部総理はさっそくこの解釈により
「朝日誤報」のような”狭義”な”強制性”はなかった、と答弁した。それで
は”広義”の”強制性”はあった、というのであろうかー。

米下院で韓国の元慰安婦が証言している。安倍総理は、彼女達は”裏づけ
のない”証言者だと言っていた。しかし”裏づけ”があるかどうかは、戦後生
れの多い外国議員にはわからない。わが国も当然外交努力はしているのだ
ろうが、政府がこんな問題に口をだすのは逆効果だという意見もあるらしい。
それは誤っている。決議案が可決されれば、それが既成事実となってしまう。
「国際女性法廷」の”判決”が世界で一人歩きしている現実を安倍総理はご
存知なのかー。