「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

 花いっぱい運動 地方に活力を!

2007-03-19 06:14:36 | Weblog
”寒さ暑さも彼岸まで”-というのに東京には一向に春が
こない。すぐにでも咲くかと思っていた桜もまだ蕾みがか
たい。そんな異常気象の中、家のベランダの白桃の花が
咲いた。老妻が数年前食べた白桃があまりに美味しかっ
たので、実生で育てたものだ。雑然と並べたポットで健気
に咲いている。

”垣根の垣根の曲がり角”-昔、東京の郊外の住宅はほと
んどが生垣だった。今のシーズンだと、木蓮やこぶしの白や
えんじ色をした花が、垣根ごしに見え隠れしていた。しかし、
住宅の高層化とともに垣根はなくなり,代わってベランダの
上の色とりどりの草花が道行人の目を楽しませてくれている。

”花いっぱい運動”というのがある。戦後荒廃した世相と人心
を癒し、社会を明るくしようと昭和27年4月8日、松本市の小
松一二夢さんが始めたもので、今では行政まで巻き込んだ国
民的運動として定着している。当時、僕は長野市に勤務してい
たので、そのころのことをよく知っている。

東京など大都会の繁華街は、この運動のお蔭だろうか、町中に
立派な花壇がつくられ華やかになった。ところが地方の中小都
市では、かって栄えた繁華街が軒並みシャッターを下ろし閑古鳥
がないている。ゴーストタウンである。山の中の休耕田は荒地と
化している。中央と地方との格差は歴然である。

地方を中心に第二の”花いっぱい運動”を展開し、地方に活力を
与えよう。