「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

石原慎太郎氏に”ヨイショ”のエール

2007-03-22 05:52:56 | Weblog
東京都知事選挙がきょう告示され4月8日の投票日にむけて選挙
戦が始まった。石原慎太郎現知事に対して浅野史郎慶応大学教授
(前宮城県知事)ほか10数人が立候補している。政治にうとい僕の
予想では石原氏の”地すべり的”勝利だと思う。知事の三期出馬は
本当はは反対だが、過去の実績、とくに環境対策に果たした知事の
功績は大きい。

石原氏の功績の第一は、この東京の青空である。彼もきのうテレビで
語っていたが、この青空は大阪、神戸にはない。都が推進しているジー
ゼル車の排出規制で、東京の空は見事に昔の空によみがえった。

昭和40年代、東京の空は大気汚染でどんよりと曇り、光化学スモッグ
警報が絶えず出ていた。ちょうど都政でいえば美濃部亮吉知事のころで
あった。美濃部都政は”革新”を掲げていたが、財政面の失敗から都民は
閉塞状態にあったのを記憶している。そんな中、小学生だった長男が小児
喘息にかかった。大気汚染(環7)によるものだった。一家は東京を脱出、
北海道へ転勤した。

転居で息子の喘息は完治した。それから暫らくして横路孝弘氏を担ぐ勝手
連の市民運動が始まり、横路氏は知事に当選した。北海道の方言で”いい
ふりこき”というのがある。言葉ではよいことを言うが行動がともなわないこ
とをいう。横路道政はまさにそれであった。美濃部都政、横路道政を知ってい
るだけに同じ”市民運動”の上にのる浅野都政は期待できないと思う。