「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

意味のないイラク復興支援

2007-03-20 06:19:53 | Weblog
イラク戦争発生から今日で4周年.4年というのは大東亜戦争の3
年6か月より長い。それなのに解決の糸口はみえない。むしろ自爆
テロなどの事件は増え、今年1月ー2月は1047件と過去最高の
件数だという。ブッシュ政権は”血迷った”としか思えない。3万人
近い軍隊を増派しているが、すでに2,800人もの犠牲者が出てい


戦争は宗派、部族間の内戦である。わが国もそれを認めた上で、今年
2月、新規復興支援資金として1億ドルをイラクに供与した。スン二、
シアー派といったイスラム教徒同士の争いで壊しあいをやっている国
を支援しても、支援した先から壊され、まったく意味がない援助だ。

小池百合子内閣補佐官(国家安全保障問題)はカイロ大學を出た日本
では数少ない中東通である。イラク問題の根源も知り尽くしている。
彼女が小泉内閣の環境大臣になる前,講演を聴いたが、面白かった。
もちろん、冗談だが、イラクにハシミテ王朝を復興させる案など興味が
ある。同じハシミテ家のヨルダン国王の力を借りてはどうだろうか。
スン二、シアーを和解させるには一案かもしれない。

泥沼化したイラクでは、危険を逃れて故郷を去る難民が急増、UNCHR
(国連難民高等弁務官)事務所によると、すでに370万人の難民が出て
いる。ブッシュ大統領は兵力増派による新政策が効を奏するのは数か月
先だといっているがー。来月イラクの首相が来日するそうだが、安倍内閣の
人気挽回を狙って、小池補佐官なにか秘策を提案しては。