「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

素人の診た タミフルの因果関係

2007-03-23 06:09:44 | Weblog
インフルエンザ治療薬「タミフル」を服用した10代の患者の中に
異常行動が出るという。厚労省は21日”原則的”に10代の患者
が服用しないよう全国の医療機関に通告を出した。
”原則的”とは薬と異常行動との間の因果関係が解明されていな
い、ということだった。ところが22日の厚労省次官の記者会見で、
これまでの23例8人の死亡事故はは分析したが、それ以外の1、8
00の副作用については分析していなかったとを明らかにし、事実上
”因果関係”の存在を否定する前言を取り消した。

昭和30年代に結婚した僕ら世代は薬害について敏感である。32年
に西独(当時)の製薬会社で製剤し、日本では「イソミン」という名前
で売り出された睡眠薬をのんだ妊産婦から309人も身体異常児が生
まれた。わが家では31,35,40年とまさにこの時期に三児が誕生し
ている。幸い老妻は睡眠薬のお世話にならなかった。でも他人事では
なかった。

専門家が"因果関係はない”と明言しているのだから多分薬の服用と異
常行動との間の"因果関係”はないのだろう。でもタミフルを飲まなけれ
ば患者は異常行動をとらない、それに同じような行動を取るものが何件
もあれば、素人の目には"因果関係”があるように思われる。

老妻は数年前、タミフルを飲んだが異常はなかった。二人とも高齢にして
は健康で、常用薬は僕が隔日に一錠飲んでいる降圧剤だけ。老妻は普段
は薬はなにも飲んでいない。若い時のサリドマイドの体験からか、出来る
だけ薬は飲まないことにしている。だけど、いつお世話になるかもしれ
ない。一日も早い厚労省の解明を望む。