「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

TVで頭を下げて貰いたくない人たち

2007-03-25 06:40:50 | Weblog
テレビを見ていて不愉快なのは会社や企業のおえら方がそろって
頭をさげ謝罪するシーンである。いつのまにかテレビの謝罪画面とし
て定番化してきた。テレビ局がやらせるのか、会社側が自発的にや
るのかしらないが、視聴者にとってあまり好ましくない。時には白々
しくさえ感じる。

この謝罪シーンを絶対にやって貰いたくなのは原子炉を持つ電力会
社の社長さんである。最近、美浜原発(関西電力)志賀原発(北陸
電力)福島第一(東京電力)などで制御棒抜けのトラブルがあったこと
が明らかにされた。いずれも過去の出来事で大事に至らなかったが、
これを隠ぺいしていた電力会社に問題がある。

僕は数年前、四国電力の美方原発3号を見学する機会をえた。まったく、
この問題については素人だが、整然と動いていて、これではチェルノビリ
ノのような事故は絶対に起こらないと確信を持った。日本人の規律正しい
特性があるかぎり原発事故はないと思った。

しかし、ここへきて、この確信が揺らいできた。以前はプルサーマル計画
など何も問題はない。なぜ地元は反対するのかとさえ思っていた。しかし
再考し、ほかにより安全策はないかと思うようになった。日本人が変わって
きたのである。日本人の勤勉さ、規律正しさは失われてきている。例の正規
非正規社員の差別による”愛社心”の喪失である。

原発関係には、このような差別はないと思うが、いったん事故が起きた時
には大惨事になることを、電力会社のトップはもう一度、心に留め絶対にテ
レビ画面で謝罪するような事態を避けて頂きたい。