「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

中年のパートアルバイト

2007-03-07 05:29:11 | Weblog
厚労省の労働力調査だと平成18年度のフリーターは187万と調
査が始まって以来始めて200万人を割った。この2年間で27万人
減少した。厚労省の定義ではフリーターは、15歳から34歳までの
定職を持たない若年層で、35歳から44歳はパートアルバイトとい
うそうだ。

フリーターの減少は経済がよくなり、雇用情勢が改善されたことを
裏づけているが、パートアルバイトの数は逆に毎年逆に2万人づつ
増えている。これは何を意味しているのだろうかー。彼らは”失われ
た90年代”に学卒就労期を迎えたが,不況でチャンスを逸してしま
った人が多い。

しかし、一方では趣味で定職につかない人も多い。知人の40代の
写真家がアジアの秘境地へ出かけるが、彼はその旅費捻出のため
肉体労働に従事していた。どんな職種か聞かなかったが、家へ帰る
と”バターンキュー”だと言っていた。

”宮つかえ”では、なかなか自分の好きな仕事ができない。僕も定年
前に会社を辞めてパートアルバイトの仕事を選んだ。収入は大幅に減
ったが、時間に縛られず楽しかった。問題は将来の人生設計である。
幸い、僕は会社を辞めた時点で、厚生年金受給の条件を満たし、それ
なりの老後の設計を考えていた。パートアルバイトは自分の好きなこと
ができて楽しいが、高齢化時代、長い老後を考えると慎重になった方
が好い。”老爺心”から。