「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

母親と託児所の幼児たち

2007-03-21 07:09:21 | Weblog
きのう東京は全国に先がけて桜の開花宣言をした。しかし、近所
の暗渠の上に植えられた桜並木はまだ蕾がかたい。寒の戻りを
思わせるような陽気であった。その中を赤、青、黄色などの帽子
をかぶった幼児達が保母さんに手を引かれ、6人乗りの乳母車に
詰められて散歩していた。

僕の住んでいる私鉄沿線の駅の周辺には6つも私設の託児所が
ある。どこの託児所も広くなく、一日施設内で保育するのには問題
があるのだろう。天気の好い日にはこうして散歩しながら区営の
公園に遊びに行くのだ。どこの公園も小子化で使用されていない
からこれは”一石二鳥”有効利用である。

こんな”豆粒”みたいな幼児達をみて僕は時々不憫に感じる。年を
とった証拠である。”でんでん太鼓に笙の笛”で育った70年まえ、
僕らの周りにはいつも母がいてて祖母がいた。時代が変わり、いま
は共稼ぎが増え、核家族だから、託児所は時代の要求である。

託児所の中には、幼児達の様子が母親たちがケイタイでいつも見れ
るようになっている施設もあるという。母親は安心して働くことが出来る。
しかし、幼児達はどうだろうかー。母親たちが何をしているのかわら
ない。自分の子供を託児所に預けて遊んでいる母親もいると聞いた。
難しい問題だが、母親と子供の絆がほころばないよう,老爺は切に望
んでいる次第です。