「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         小沢さん ”かみ合って欲しい”

2008-10-02 06:12:56 | Weblog
昨日の小沢一郎民主党代表の麻生総理の所信演説に対する質問は、質問ではなく
自党の政権公約(マニフェスト)発表の場だったようだ。僕は残念ながら昨日は所用
で演説をテレビで直接聴けなかった。夜のNHKのニュースを見ると、大阪の個室ビデ
オ店の事故が"一番手"で、国民注視の代表質問は"ニ番手”であった。大阪の事故
は15人も亡くなっており大事件だが、やがての政権取りを”豪語”している野党代表の
質問は、少しオーバーにいえば1億2千万人の日本国民の運命にもかかわるものだ。
なぜ、NHKが"軽視”したのか理由はしらないが、僕はあとで新聞を読んでみて、その
理由が理解できた。

今、わが国はこれまた極端のことをいえば”崖っ淵”の危機にたっている。米国発の金
融危機はかたづいた訳ではない。昨日発表された日銀の短観は、5年ぶりのマイナス
成長である。経済的な取り巻く環境は”危機”である。小沢流にいえば、囲碁の局面は
”急場”である。平成20年度の補正予算を通すのこそ、その"急場”だと思うのだがー。

小沢さんが自民党のどの総理よりも人気がないのは”政権取り”だけが先行して、国家
の将来図がみえないからだ。もう一つ”なんでも反対”で、歩み寄りがないからだ。米国
では政府が発表した金融安定化法案に対して、オバマ民主党次期大統領候補も支持を
表明している。外国の例を引くのは嫌いだが、小沢さんは”政権取り”だけが頭の中に
あって、国の現状がどうなっているのかわからないようだ、まず補正予算を審議して
通すこと。かみ合う”ことから始めよう。