「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     李承晩は主張していた  "対馬は韓国領”

2008-10-24 06:25:18 | Weblog
産経新聞(東京版)が21日から23日までの3日間、”対馬が危ない”の見出
しで現地ルポを一面におおきく掲載している。この記事を受けて自民党議員
集団が28日に緊急会議を開く予定だという。

昨日、僕は東京都内で開かれた友人たちの「対馬街宣報告会」を聞きにいった。
会場は中高齢層を中心に百人をこえる盛況だった。報告会では、産経新聞の報
道前から、この問題に取り組む団体代表が現地で行った街宣運動を中心に対馬
の現状を浮き彫りにした。講師の一人、酒井信彦・元東大教授は現地報告のあ
と、自説にそって、対馬は”精神侵略”の段階を終え、すで第二の”人口侵略”に
入っている、と指摘した。酒井氏によれば、第三段階は”軍事侵略”である。

麻生首相は、産経新聞のルポに関連して”韓国政府が対馬を韓国領といったこと
がない”といっていたが、これは首相の勉強不足だ。祖父の吉田茂時代、韓国の
初代大統領李承晩は1952年、一方的に海洋主権宣言を行い、対馬,浮波島、竹
島は自国領だと宣言している。この主張は占領下のGHQ(連合軍司令部)によって
撤回されたがー。

麻生首相は、この事実を知らないのか、忘れてしまったのだろうか。、この一方的
宣言によって引かれた漁業ライン(李承晩ライン)の犠牲にされ、昭和40年,日韓
平和条約が締結されるまでの13年間に3929人の日本人が不法に捕まり、44人の
死者まで出している。わずか半世紀ちょっと前の歴史的事実である。ドイツには、た
とえ、不毛なわずかな土地でも相手に渡せば大事にいたるという諺があるそうだ。