秋は”偲び,偲ばれる”季節である。このところ学校や職場のOB会が毎週のように
ある。昨日も半世紀ほど前勤めていた職場の会に出た。いつの間にか僕も”長老
の仲間入りした。入社してから55年だが、もう僕より先輩は二人しかいない。それ
どころか僕より後に入社した仲間が12人も鬼籍の人だ。
後期高齢者といっても”超”がつく世代ではない。学校時代や他の職場のOB会で
は、こんなに死亡率は高くない。この原因は何なのか、僕なりに考えてみたら、ど
うも夜勤当直勤務が多かったことに起因しているみたいだ。
J・F・ケネデイが暗殺された頃、僕は新聞社で外国関係の仕事をしていた。時差の
関係で僕は週に3回も当直勤務があった。夜8時に出勤、ニュースの締め切りの午
前4時まで仕事して仮眠、次の日正午までの勤務だった。週3回というのは月にす
ると12回から13回の当直である。
先日新聞に東京の病院勤務の小児科医の自殺をめぐって、東京高裁の裁判長が
”当直が増え、過重な勤務が鬱病を発症した”と仕事と自殺との因果関係について
認めた。小児科医は当時、月10回ほど当直勤務についていた。
僕は40年前の当時を思い起こした。仲間の一人は不眠症になり、当直室でいつも
睡眠薬をぼりぼりかんでいた。僕も不眠症克服のため鎌倉の禅寺にこもったことが
あった。あの時代はテレビのCMではないが、日本全体が”モーレツ”の時代で、世
界から日本人はworkholic(仕事の虫)と悪口をいわれ、逆にそれを誇りにしていた。
国の発展には寄与したが、若くして亡くなった人は不幸だ。
ある。昨日も半世紀ほど前勤めていた職場の会に出た。いつの間にか僕も”長老
の仲間入りした。入社してから55年だが、もう僕より先輩は二人しかいない。それ
どころか僕より後に入社した仲間が12人も鬼籍の人だ。
後期高齢者といっても”超”がつく世代ではない。学校時代や他の職場のOB会で
は、こんなに死亡率は高くない。この原因は何なのか、僕なりに考えてみたら、ど
うも夜勤当直勤務が多かったことに起因しているみたいだ。
J・F・ケネデイが暗殺された頃、僕は新聞社で外国関係の仕事をしていた。時差の
関係で僕は週に3回も当直勤務があった。夜8時に出勤、ニュースの締め切りの午
前4時まで仕事して仮眠、次の日正午までの勤務だった。週3回というのは月にす
ると12回から13回の当直である。
先日新聞に東京の病院勤務の小児科医の自殺をめぐって、東京高裁の裁判長が
”当直が増え、過重な勤務が鬱病を発症した”と仕事と自殺との因果関係について
認めた。小児科医は当時、月10回ほど当直勤務についていた。
僕は40年前の当時を思い起こした。仲間の一人は不眠症になり、当直室でいつも
睡眠薬をぼりぼりかんでいた。僕も不眠症克服のため鎌倉の禅寺にこもったことが
あった。あの時代はテレビのCMではないが、日本全体が”モーレツ”の時代で、世
界から日本人はworkholic(仕事の虫)と悪口をいわれ、逆にそれを誇りにしていた。
国の発展には寄与したが、若くして亡くなった人は不幸だ。