「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            学者先生の非常識

2008-10-07 05:35:02 | Weblog
昨夕、同じ職場にいた僕よりはるかに若い後輩の出版記念会に出席した。阿倍晋三・元
首相も元気な顔を出し、盛大なパーティだった。ジャーナリズムの一方の側を代表する面
々、僕もテレビで知っている学者や評論家が沢山見えていた。僕と大学と同窓同期の著名
な学者先生も来賓として”立派な"ことをしゃべっていたが、悪いけれども僕は拍手を贈る
気にはなれなかった。

この春、僕らは卒業55年を記念して、多分これが最後になると思う同期会を母校で開いた。
僕はこの会の幹事をつとめたが、案内状を送りながら返事をよこさなかったのは、この学者
先生と朝鮮総連に就職した男の二人であった。売れっ子の学者のことは十分承知しており、
前もって敬意を表し挨拶したのに非常識である。

非常識と言えば、昨日の新聞にノーベル賞作家の大江健三郎氏が、山形で予定されていた
講演会を無断で欠席した、と書いてあった。こちらは講演日を勘違いしていたようだ。歳をと
ると、よくあることだが、彼はまだ前期高齢者のはずだ。悪いがおそまつだ。

ものおもう秋はやたらと、学校職場のOB会が多い。すべて出席していたら破産してしまう。
歳をとると、わがままになり、出たくない会もある。でも案内状をもらいながら返事をださない
のは、どう考えても失礼である。どんなに高邁に天下国家を論じても、僕らの社会ではゲス
野郎である。非常識なのは政治家だけではない。